投稿期間空いてすんません!
現在時間は午前8時半。
「あ、マグ兄おきた?」
体を起こそうと動くが体に上手く力が入らない。
「あ、まだ動かない方がいいよ。二日も寝てたんだから。」
「そうか二日か。ハァ⁉︎」
二日も寝てたの⁉︎今まで電池切れで眠った時は15時間ぐらいだったのに。いやそれでも長いんですけどね。今回は48時間以上寝てたようだ。
「お腹空いてるでしょ?お粥つくってくる。」
「鶏ガラ卵で、お願い」
「ラジャー」
汐音と入れ替わりで、チュチュがはいってきた。
「あら?やっと起きたのねluck。随分と情けない顔になってるけど。無事でなによりだわ。」
「まだいたんだなチュチュ。てっきり帰ったのかと思ってた。」
事実、あれから二日も経っているのだ。そう考えるのが自然だろ。
「あったり前でしょ!まだ、あなたからメンバー候補の紹介させてないんだから。」
「バンド目的で二泊もしたのか、すごい執念だな。」
それだけ本気で取り組んでるんだなぁ。
そんなチュチュに合うメンツって、知り合いにいたっけ?
「メンバー紹介にあたって、こんな人が良いとかって希望はあるか?」
「私が望む音を奏でられる人よ!」
「ふわふわしてんなー。正直俺の交友範囲って、そこまでなんだよなー。」
俺はスマフォのLI○Eを開いて知り合いから紹介できる人をピックアップしようとしてふと気付く。
「ん?なんだこの夥しい数の不在着信?って、全部あいつからだ。」
そこには29件もの不在着信があった。しかも全て同一人物からだ。取り敢えず折り返すか。そんな事を思っていると、着信音と共に画面には「狂犬」の2文字。30件目だな。
「もしも「テメェ!今どこで誰と何してんだよ!」
第一声が、鼓膜に確実なダメージを与えてくる。
「いきなり騒ぐなよ。鼓膜に逝くかと思ったわ。」
「いいから質問に答えろ。お前今どこに居る。」
「自宅だよ。汐音とその友達がいるけど。」
「自宅だな、分かった。今から行くから待ってろ。」
「は?ちょっとま」ブチッツーツー
そこで電話は切れた。ヤバイな。
「誰からだったの?」
「お前に紹介しようとしてた内の一人。ドラマーの「佐藤ますき」だ。」
〜15分後〜
「ごちそうさま」
「お粗末さま」
俺は、卵粥を食べて一息ついていた。
隣ではチュチュと汐音が、仲良くトーストを食べている。一足先に食べ終えた俺はシャワーでも浴びてサッパリしようと立ち上がった瞬間、ピンポーンと、インターホンが鳴り響く。到着したか。出たくねぇなと、思いながら玄関を開ける。
そこには腕を組んで仁王立ちしている、金髪のヤンキーがいた。わぁーご立腹だー。
「よお、久しぶりだなぁ、真倉。なんかアタシに言う事無いか?」
「おはようございます?」
「よし、歯を食いしばれ。一発ぶん殴ってやる。」
ゴスっと鈍い音と共に俺の左頬に鋭い痛みがはしった。本気で殴りやがったコイツ。バカ痛ぇ。
「お前なんで連絡無視すんだよ。」
「悪りぃ寝てた。二日ほど。いつものアレだよ。」
「なら仕方ないけど、心配したんだぞ?ライブハウス来ないし。父さんからは、買い物に来たって聞いたし。」
「買い物?あれ、お前の家って八百屋?」
「そうだよ。「銀河青果店」あそこが私の家だ。」
驚いた。じゃあ、あの親父さんがますきの父か。似てないな。
「取り敢えず、なんか食べさせろ、腹減った。」
「だったら野菜カレー残ってるよ。食べる?」
背後から急に汐音の声。コイツ気配薄すぎん?
一瞬、忍者かと思ったぞ。
てか、カレーって綺麗に空になってなかったか?
「お、ありがとう汐音ちゃん。」
「俺はシャワー浴びてくるから、汐音頼んだ。」
「チュチュに紹介する?」
「俺の口からするよ。」
その後サッとシャワー浴びて、リビングに戻り、チュチュに紹介した。
「えーと、この見た目はヤンキー、仲間は乙女の可愛い奴が「佐藤ますき」だ。」
密かに脇腹にエルボー決めるのやめてほしい。地味に痛い。
「はじめまして。プロデューサーのChu^2と申します。今回は貴方の演奏を見せてもらいたいの。」
実際に自分の耳で聞きたいのだろう。
「別にいいけど、真倉とセッションでもいいか?」
「ええ、大丈夫よ。」
「あのー儂の意見は?」
「え?なんか言ったか真倉?」
「はいはい、やりゃいいんだろ。」
「そうと決まれば早速行くわよ!」
「ん?ここでやっちゃいかんのか?」
「My homeのスタジオでやった方が、設備も整ってるし私としてもその方がありがたいわ。」
「なるほど、ますきー、ヘルメットもってきてる?」
「ああ、一応二つ持ってきてるぜ。」
「なら大丈夫だな。汐音はどうする?」
「病み上がりなのにほっとける訳ないでしょう。本当に無茶ばっかりするんだから。」
「なら、俺もバイクの方がいいな。」
そうしてチュチュは、ますきのバイクに、俺は汐音を後ろに乗せてチュチュの自宅へと向かった。」
で到着したんだが、デカ!何階建てだよこのマンション。しかもこのタワーマンションの最上階?!まさか、こんなにお嬢様だったとは、人は見た目で判断しちゃいかんな。
「ここで演奏して頂戴、私は向こうの部屋で聞いてるから。」
俺はギターケースを開けてチューニングしている。
「あら?luckは、ドラマーじゃなかったの?」
「ああ、ちゆちゃんは知らないっけ?マグ兄は、バンドで使うような楽器は全部使えるんだよ。」
さてとチューニングを終え、ますきの方へ問いかける。
「何弾く?狂犬ちゃん。」
「よし、食い殺してやる。」
するとますきは、勢いよくドラムを叩きはじめた。おお!キタキタキタ!この飲み込まれるような感覚!病み上がりのスペックがガタ落ちしてるレベルで耐えれるかな?
知りたい!その一心で俺はギターとピックを取り、飲み込まれまいと、抵抗するかのようにギターを奏でる。
♫♫〜〜
時間にしては5分や10分ぐらいだろうが、演奏している身としては永遠にも感じられるほど、ただただ必死だった。
「やっぱり、お前との合わせは気持ちいいな!私がどんだけ荒々しくしてもついて来れんのはお前だけだよー真倉!」
「だからって無茶し過ぎなんだよ!ハァハァ言ってんの分かっててテンポ上げだろ!ハァ…ハァ…」
「おいおいどうした?ってそうか病み上がりだっけ?の割にはノリノリで演奏してたじゃねーか。」
事実体が鉛のように重い。ギブアップだ。
評価ください(切実〕
ますきはヒロインではない!姉御だ!