すいませんでした。
遅れた分長めにしたので、どうぞ!
〜汐音視点〜
さっき目を覚まして、携帯を見るとますきさんから連絡があった。どうやら向こうで雑誌の撮影に参加してるらしく、お昼が作れないとの事。何やってんだか
「ちゆちゃーん、マグ兄とますきさん、帰ってこれないって。」
「what's?何かトラブルかしら?」
「いや、なんかの撮影に巻き込まれったって言ってた。て事で私がお昼作るけど、キッチン借りるねー。」
起きた事に特に反応がなかったのは気になるが、今はご飯が先。魔界由来の秘術とくとご覧あれ!(厨二スイッチ)
「今回作るのは、「混沌の素材を纏いし米」もとい炒飯である。」
スイッチの入った汐音は独り言をぶつくさ言いながら満面の笑みで炒飯を作っている。チュチュは、少し恐怖を覚えながら、あの状態の汐音には近づかないでおこうと、密かにそう思うのだった。
「熱っ!バカな!我が防御術式、レジストフレイムを貫通する熱力だと!(油が跳ねただけです)」
そんなこんなで出来上がった炒飯をチュチュと二人で食べる。チュチュは先の光景を見ていたので少々戸惑いながら、やがてパクッと一口。
「…
「??チュチュって帰国子女だよね?炒飯って中華だよ?チュチュが行ってた国にあったの?」
「
「エビ、魚、フライパンごと?.....あ」
多分それ炒飯じゃなくて、パエリアだ。まぁ、チュチュのことだ、一々料理の名前なんて覚えていないのだろう。
汐音は独り言をぶつくさ言いながらしていたが、腕は確かである。
何せ祖母は老舗料理店を経営している。腕も確かで顔もきく。汐音は祖母に料理は特に厳しく教えられた。他にも祖母のコネクションで色々な国の料理を一流シェフから学んでおり、その技術をスポンジのように吸収し、その腕前は祖母も認めるほど。
料理中は厨二スイッチが入り、言動がまさに厨二のそれになる。汐音曰く、「料理は食材と私のバトル」との事らしい。
そんな汐音なのだがもう一つ料理の才に恵まれているものがある。
それは味覚だ。
汐音は、料理を食べるだけで、その料理に含まれている食材と調味料が分かる。
汐音曰く、「混沌の中から一筋の光を追い求め、辿り着く先はいつもsanctuary」との事。なるほど分からん。こんな厨二病になったのも真倉が原因だったりする。
真倉の趣味で見てたアニメの、は〇ないの、妹キャラが厨二病で憧れを抱いたらしく、家事モードの時だけ、口調が厨二になる。(真倉はそういう年頃だと思っている)
真倉&ますきside
「ココっす!私のオススメの喫茶店!」
麻弥さんに連れられて着いた喫茶店、店内は古民家風モダンで雰囲気もかなり良い。
「こんな店あるんですね!さすが東京!」
都会の人に取っては普通なんだろうか?俺には普通すら分からんからな。
「ささ、真倉さんは何食べます?」
「メニューもかなり多いですね。」
メニューには、コーヒーだけで10種類を優に超えている。
「麻弥さんのオススメってなんですか?」
正直言って、量が多すぎて決めるのがめんどくさい。好き嫌いがあるわけではないので、正直なんでもいい。……いかんな、そろそろ思考が鈍化して来ている。病み上がりの事完全に忘れてた。
「私のオススメは、やっぱりこのチーズケーキとフルーツタルトっスかね!」
「じゃあ、チーズケーキとコーヒーにしようかな。」
「じゃあ自分はフルーツタルトにダージリンっスかね!」
店員さんを呼び注文を済ませる。
ケーキが来るまでの間で麻弥さんとなんの話をするか。
「いやー、にしてもびっくりしましたよ。まさか麻弥さんがアイドルになってるなんて。」
(1話目でテレビに大和さんは出てるけど寝起きが弱いので断片的にしか聞いてない模様)
「ほんとですよ。ジブンもビックリしてるっス。まさかジブンがテレビに出ることになるとは。」
「どうですか?テレビや雑誌に載ってる己を見て思うこととかって。」
「今でも信じられないって感じですかね。ジブンが自分じゃないみたいで。戸惑いつつ、精一杯って感じです。」
「健康には、気をつけてくださいね。ただでさえ、時間を忘れる癖があるんですから。」
「大丈夫ッス!最近は規則正しい生活と共に仕事柄美容にも気をつかってるんで。」
「そうですか。ならよかったです。とでも言うと思いましたか?」
すると、真倉はニヤッとマスクの下で笑うと、
「目の下のクマのある状態で、規則正しい生活をしていると思いますか?お肌の手入れや、髪の毛の手入れも行き届いてない。麻弥さんの美容とはなんですか?」
「あ、相変わらずの観察眼で。真倉さんの前ではお化粧も意味をなさないんっスかね。クマまで見破られるとは。千聖さんもビックリっすよ。」
っと、ここまでが麻弥さんとのいつもの会話だ。
麻弥さんの手や目を見て最近の生活や環境の看破。
きっかけはサポート時代の練習時に、
「大和さん、左手の中指、怪我してます?」
「え?あ、ハイ。よく分りましたね。」
「いつもと音が違ってましたからね。突き指ですよね?俺ちょっと保冷剤もらって来ます。」
「え、あ、ありがとうございます…」
一緒に機材巡りしてる時、
「寝る前にストレッチするだけで、結構寝やすく、なりますよ。」
「え?急にどうしたんすか?」
「いや、だって大和さん、最近寝不足ですよね?」
などと、人の健康状態をピタリといいあてる真倉。大和麻弥はその事をおもしろいと思ったらしく、会う度に真倉に対してクイズみたいに、質問してはバレる。というまでが一連の流れになっていた。
「お待たせしました。チーズケーキとフルーツタルトです。」
そんな、いつもの話をしていたら、注文したケーキがきた。
「おお!確かに美味しそう!」
「いただきましょう!」
チーズケーキを一口食べ、ズズズっとコーヒーを飲む。
美味い。こんなに美味しいとは、流石麻弥さんのオススメだ。今度、汐音も連れてきてやろう。
コーヒーも、いい香りだ。
などと余韻に浸っていると、入口から声が聞こえる。
「チィーース、遅れましたー。まぁ?主役は遅れてやってくるってやつっすかね。」
店の入り口から、同い年ぐらい?のチャラい男が入ってきた。
「いやぁー、昨日ダチと朝まで遊んでて、寝坊しちまってー、まぁ?ヒーローは遅れてやってくるってやっすかね?」
あーなるほどね。コイツが今回の撮影で本来ならイヴや麻弥さんと撮る予定だった奴か。
色は、…オレンジか、随分と淀んでるがな。自尊心に満ちてるな、このタイプは。
「なんか、予定されてた場所に行ったんすけど、誰も居なくて、そんでなんか俺の代役?で一般人と一緒に店内回ってるって聞いたんすけど。」
「そうよ、だから今回あなたは雑誌には載せないわ。そこの彼が、頑張ってくれたからね。当初予定していたものより、かなりいい画が撮れたからね。」
田地さんが、遅れてきたモデルの人をつきはなす。赤いです、ものすごく。
「は?一般人に俺以上のやつなんかいるわけ無いでしょ。どこのどいつなんだよ!俺の仕事奪ったの!」
そう言うと、田地さんがこちらを指差す。
…勘弁してくれよ、
「どうもはじめまして、今回撮影に参加させていただきました、黒鐘真倉といいます。」
「おまえさ、俺を誰だと思ってんの?モデルだよ、モデル。お前みたいな一般人とは、住んでる世界が違うの、分かる?分かったらとっとと失せろ。お!麻弥ちゃんじゃーん。今日は俺と撮影だねぇ~。どう? 俺と一緒に撮影出来て嬉しいでしょ?」
「え、えっと……」
「ま、こんな撮影さっさと終わらせて、一緒に美味しい物でも食べに行こうよ。あ、それより俺ん家で二人っきりがいい?」
男は麻弥さんと肩に手を回すと、そんな事を言い出した。
麻弥さんも困惑顔だ。
なるほど、これは色見なくても分かるな。馬鹿or変態だ。
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さてと、偽善の時間だ!
「確かに僕と貴方では住む世界が違います。だけど、その女性に対しての接し方はどうかと思います。」
「は?お前誰に口聞いてんの?」
すまんが、俺は雑誌もTVもあまり見ないんです。
故に貴方のこと知らないんです。有名人?
「え?貴方のことなら知りません。すいませんが、テレビも雑誌類も見ないので。」
「どうやら痛い目に合わないと分からねぇか。」
男は突然、両手を構えると、殴りかかってきた。野蛮だなぁ。
(構え、ボクシング。利き腕でのストレート。
攻撃までのフレーム、34フレーム)
俺は殴りかかってきた相手のパンチを軽く受け止める。速度も威力も申し分ない。技術不足だ。
おそらく今までの試合もゴリ押しで勝ってきたんだろう。フェイントもなしに当たるわけがない。
「危なかったですね、ころぶところでしたよ?」
これでさらに相手は怒り狂う。短気は損気ってね。相手は右脚で脇腹目掛けて蹴りを繰り出した。これを俺は、「
(脱力による受け流し)
消力によって空打った男はバランスを崩し蹌踉めく。俺は空かさず、掴んでいた右手を引き、背中の方に捻り組み伏せる。一丁あがり〜。
「お、俺はボクシングをやってたんだぞ!? それがどうしてこんなにアッサリと……!」
うん、知ってる。というか分かったの方が正しいかな?完全に拳がボックスだったし。蹴りは知らんけど。
「暴力を振るうだなんて、貴方の芸能界での暮らしは終わりね? 芸能人でなくても、普通に犯罪よ? 残念だったわねぇ……」
「なっ!? し、証拠がねぇじゃねぇか! 現に、組み伏せられてるのは俺だぞ!?」
そう聞くと田地さんは、タブレット端末を取り出し、ある動画を再生する。そこに映っていたのは、このやり取りの一連の流れだった。つまり正当防衛の証拠だ。
「く、クソがァァァァァァァァァ!!!!!!」
ハイ、ご馳走さん。&ご修造様〜。
「まったく……最後の最後でこんな嫌な思いをするとは思わなかったわ! でも……真倉君はすごく強いのねぇ? アイツ、ああ見えてボクシングで結構いい成績残してたみたいだけど……」
「祖父が道場の師範なので。それなりに鍛えてもらってます。」
「あら!そうだったのね。」
と、納得してもらった。
「だ、大丈夫っスか?」
「大丈夫っすよ麻弥さん。コイツに喧嘩売ったのが間違いなんすよ。」
おう、ますきさんや。勝手に返答するなよ。てか、人聞き悪いな!?かかってくる火の粉を払っただけなのに。
オレンジ、興味。しかし淀んでいると、自己肯定のかたまり、=自尊心
そんな解釈してる模様。
評価、感想お待ちしてます!(切実)