コロナがまた、増えてきましたね。
そんなことやら、花粉症やらでツラタニエン
スバルドダック
今井先輩との連絡先交換を終えて帰宅すると玄関の前に誰かいる。
?「おかえりなさい黒鐘君。」
真「ただいま、でいいのかな耶雲先輩。」
この人は、
〜2年前〜
真「受験先も見つけないといけないし、今は勉強に集中すればいいのか?」
雪が積もっている帰路をザクザクと歩いていると、雑音が耳に入った。音のした方向に、向かってみると、路地裏におなじ中学の三人の学生に絡まれているいかにも優等生っぽい奴がいた。
「なんでお前が推薦枠で俺が一般枠なんだよ!俺よりも不細工でモテなくて金もなく友達もいないお前が!」
「何を言っているのか分からないよ。容姿や金銭面は推薦には関係ないだろ?推薦は総合的な成績が物をいう。君よりも僕の方が学力も運動神経も優れている。なら、僕が選ばれるのは当然だろ?」
「優れているならお前が一般枠で受ければ良いだろ!推薦枠は他の人に譲ったところで合格するんだから!」
「何を言っても無駄だよ。何故そんなリスクを抱えなければいけないんだ?僕にはなんのメリットも無い。話が終わりなら帰らせてもらうよ。」
「何言ってんだ?返すわけ無いだろ。」
そういうと、先まで後ろで見るだけだった、ガタイのいい二人が道を塞いだ。
「出来れば暴力を振るいたくは無かったんだけどな。やむを得ないよな?やれ。」
そう言い放つと、道を塞いだ奴が優等生を殴った。
「怪我で入院すれば受験出来ないよな?大人しく譲ってれば、痛い思いをしなくて済んだのに。」
ここで、我は乱入した。
圧縮した雪玉を全力でガタイのいい奴に投げ、意識を刈り取った。
「黙って聞いてりゃなんだぁ?受験戦争ってのは武力行使がありなのか?くっだらねぇ。」
「えーっと君は?」
突然の乱入で混乱している被害者の先輩。
「ヤマダタロウ。」
あからさまな偽名だ。故に煽り効果は高い。
「いきなり雪玉をぶつけて来るなんて酷いな。男なら正々堂々と戦うのが筋じゃないのか?」
「ならば、貴方はなぜに
「ブッ殺してやる!」
そういってパンチを放つ。相変わらずこのタイプは、煽り耐性が低い。
「『怠惰』なる権能――見えざる手、デス」
すると次の瞬間、視界からゴリラが消えた。
正しく表現するならば、上から雪が一斉に降ってきて下敷きになったのだ。はい、ごちそうさま。
「あぁ、滑稽なり滑稽なりデスねぇー。」
ゴリラは唸りながらこちらを睨みつけて来るが、雪っと言っても元は水だ。上にのしかかる重量は相当な量だ。さらに落下の衝撃で当分まともに動けないのは、明白だろう。
「あ、ありがとう。助かったよ。僕は越緑耶雲。君は?」
「黒鐘真倉です。越緑先輩。」
「なに、自己紹介してんだよ!お前は誰なんだよ!」
「?黒鐘真倉ですけど?ああ!ヤマダタロウは偽名ですので笑」
「舐めるのもいい加減にしろよ二年。先輩に逆らうとどうなるか身をもって知るといい。」
そういうと、カバンからナイフを取り出した。
「やめるんだ、〇〇くん。君は自分が何をしようとしているのか分かっているのか?」
「あぁ。分かっているとも。安心したまえ、殺しはしない。少々入院するぐらいで勘弁してやるよ。」
「先輩、あいつどうします?僕なら勝てますが、先輩はどうしたいですか?」
「え、えらく自信満々だな君は。だが少し待ってくれ、僕はあまり気が進まない。大人しく帰るなら見逃そうと思う。」
「舐めるのもいい加減にしろ!」
そう言って突撃して来る…なんだっけ名前?
えっと…先輩Aとしておこう。
先輩Aのナイフを何を思ったのか、両手を広げてモロに食らった越緑先輩。赤い血がポタポタ流れている。
「ひ、ひひひ。僕に逆らうからこんな目に遭うんだ!あばよ!」
「越緑先輩!動かないでください、止血しますから。」
リュックを漁り、使えそうな物を探すのに必死な俺を横目に先輩は落ち着いてる。
「黒鐘君、僕の鞄にガムテープが入っている。それを使うといい。」
取り敢えず言われたとうり、ガムテープでガチガチに縛り止血して、雪玉で冷やしながら、大通りにでて119に電話し救急車を待つ事にした。
「にしても、無茶しますね。証拠のためとはいえ、わざと攻撃を喰らうなんて。」
「!気づいてたのか。君は一体?先の雪崩れだって、どうやって?」
「最初に雪玉投げた時からの布石っす。上にデカい看板があったのでそこに雪玉をぶつけてバランスを崩して待機。後は落ちて来るタイミングに誘導してチェックメイト。タネが割れれば簡単なんです。」
「その誘導にも、どれだけの技術がいるのか。」
そんな話をしていると、救急車が到着して越緑先輩を病院に送って行った。
別れ際にカメラの回収と証拠の提出を頼まれた。報酬は期待して良いとの事だったので快く引き受けた。
〜後日〜
越「久しぶり黒鐘君」
真「真倉でいいですよ越緑先輩。」
昼休みに一緒に昼食を食べようと誘われ、中庭に来ていた。
あの後、路地のカメラを学校と警察に提出し、サクッと被害届を出して、あの先輩達は、無事に乙った。気になる報酬は、現金10万だったので、貰ったその足で銀行に行き募金箱にぶん投げた。これだから金持ちは。
越「いやー、あの節はどうもありがとう。お陰で無事に受験を終えて合格もしましたて、地元に帰れます。いやー春から晴れて高校生ですよ。」
真「別に何もしてませんよ。結局あの三人は少年院ですしね。」
越「元々、黒いうわさが絶えなくてね。今回の騒動が、決定打になったに過ぎない。まぁ、喧嘩を売る相手を間違えただけさ。」
ハハハと、高らかに笑う耶雲先輩。これ助けに入らなくても大丈夫だったと思う。
真「まぁ、高校に行ってからは頻度は落ちますけど、宜しくお願いしますよ。」
越「それと黒鐘君。もう一つの報酬の件だが、君は高校は決まっているかい?」
真「いいえ、まだですね。一応進学はしますけど中々難しいものですね。」
越「もし良かったら、僕と同じ高校に来ないかい?君は今「何言ってんだ」と思っているだろう!答えてあげよう!」
曰く、先輩の高校は元女子校で、今年から共学校になるらしく、男子の数が少ないらしい。先輩は理事長と仲が良いようで、話す機会があった。
そして、後輩たちに声をかけてくれないか?
と言った内容の話を受けた。
越「しかも推薦枠を取れれば学費がある程度免除される!東京の高校だが少し考えてくれないか?」
要するに、高校の紹介か。確かに良い条件だ。偏差値を聞くと多分推薦は取れる。爺ちゃんに負担かけたく無いし、令王那からも離れられる。
真「分かりました。行きます。先輩の高校。」
越「即決かい!?良いのかい?」
そこからは、トントン拍子に話が進み、今に至る。
〜回想終わり〜
越「いや〜久しぶりだね。今日は少し頼みがあってね。」
真「取り敢えず、中入ってください。」
今晩は肉じゃがです。
豚肉200g
じゃがいも
3個
にんじん
1本
玉ねぎ
1個
水
200ml
しょうゆ
大さじ2
酒
大さじ2
砂糖
大さじ2
みりん
大さじ2
顆粒和風だし
大さじ1/2
(リアルな材料です)
野菜の皮剥きをしながら話を聞く。
真「話ってなんですか?」
越「実は部活についてなんだが、僕はボードゲーム部に所属しているんだけど、」
真「人数が少ないから入ってくれないか?ですか?」
越「御明察。」
そんなことか、正直言って悪い話ではない。
肉を炒めて、ある程度したら、野菜も入れて炒める。
真「後何人いるんですか?」
越「今はもう僕しかいないから、あと3人の合計4人が最低でもいるかな。」
赤羽と蒼河誘っていけるか?
鍋に炒めた物を投入して、水と砂糖で煮て、灰汁をとりながら考える。
真「一応、クラスメイトにも声をかけてみます。あまり期待しないでくださいね。」
合わせ調味料を入れ、落とし蓋をして弱火でコトコト。
越「ああ、そうしてくれると嬉しい。要件は済んだ。ちなみに、肉じゃがって僕の分ある?」
真「前みたいに見栄張ら無いならタッパーに詰めますけど?」
越「う、バレてるなぁ。分かったよ我慢しますから、詰めて。」
前科あるからなこの人。
前に一度、料理を作り過ぎて、お裾分けしたら、彼女の手作りの弁当って、クラスで言いふらして、俺と耶雲先輩が付き合ってるって言う噂が広がりかけた。マジで勘弁してくれ。
タッパーに肉じゃが詰めて渡し、帰らせた。
その後はシャワー浴びて、出て来ると今井さんから連絡が来てた。
「料理教室の日程なんだけど」
「今週の金曜日は、空いてる?」
「今週の金曜日ですね分かりました」
とだけ送り、そのまま薬で強制的に寝た。