共感覚待ちの偽善者とちびっこ革命家   作:ゼファー@神界書庫

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課題の量がおかしいんです。
時間をください。


羽沢喫茶店にて2

「「ご馳走様でした」」

 

「いや〜やっぱ、ここのサンドイッチは最高だな!どうだった?」

 

「確かに、俺も結構好きな味だなこの店のサンドイッチは。っと、すいませーん。コーヒーのお代わりもらえます?」

 

近くに羽沢さんが、来たのでついでにコーヒーをもう一杯いただく。一息ついていると、

 

「食べ終わったでしょ。約束どうり来てもらうから。」

 

はいはいと、空返事をしながら、俺は美竹に連れられ他の4人もいるテーブル席へ移動した。

 

「話をする前に一ついい?君達の名前知りたいんだけど、教えてもらっていい?」

 

 

 

 

 

「じゃ〜私から〜。青葉モカちゃんで〜す。Afterglowのギター担当で〜、好きな食べ物は、山吹ベーカリーのパンで〜す。」

 

この子は朝体育館で、絡まれてた子か。共感覚では、色は…黄色?なんかしたっけ?

 

 

「美竹蘭。Afterglowでは、ギター&ボーカル。好きな食べ物は、ビターチョコ」

 

 

怒ってる割にはしっかりと答えてくれた。

色は…真っ赤デスね、ハイ。ブチ切れかと思ったら少し青が混ざってるんだよなー。何故?

 

 

 

「じゃあ次は私!上原ひまりです!Afterglowでは、リーダーと、ベースやってます!好きな食べ物は、スイーツ!」

 

一番女の子らしいな。色は…オレンジ?初対面なのに珍しいな。

 

 

「次はあたしだ!宇田川巴だ!Afterglowでは、ドラム担当だ!好きな食べ物は、豚骨醤油ラーメンだ!」

 

 

あ、ハイ。一番苦手なタイプだこの人。完全な陽キャラだ。色は…赤?美竹さんと同じで怒ってんのかよ!見た目は笑ってるのに内面スゲーキレてんのかよ、ただ嘘の匂いはしないな。

 

 

「最後に俺だ。黒鐘真倉だ。バンドは組んでない。普段はスタジオミュージシャンをやってる。楽器は、なんでもできるけど1番はドラム。好きな食べ物は、特に無い。」

 

 

さてとこれで美竹以外の事は、覚えた。羽沢さんのことはご飯食べながら赤羽から聞いた。曰く、

 

 

「つぐみちゃんは、Afterglowではキーボードやってるぞー。好き嫌いまでは知らんが、ブラックコーヒーは、飲めないらしい。」

 

 

との事だ。喫茶店の娘なのに?

 

 

「終わった?じゃあ早速本題に入るけど、あんたが朝体育館での騒動の後モカが、アンタにお礼を言ったのにもかかわらず、アンタは素っ気無い態度であしらった。私はそれが一番気に入らない。」

 

「そんなこと言われても、人にはそれぞれ感性がある。そしてはっきりさせておこう。俺は自分のために行動をしただけだ。だからお礼はいらない」

 

 

「蘭〜モカちゃんは、別に気にしてないからいいって〜」

 

「モカが気にしなくても私達は、気にするの!ねぇ巴」

 

 

「そうだぞモカ。これはしっかりしておかないとダメだとも思うぞ!」

 

 

「巴の言うとうり!モカが気にしなくてもあたしたちが許せないからこうして話し合いしてるの!」

 

「み、みんな。喧嘩はダメだよ!」

 

「なるほどね。それなら理由は、十分だ。俺はあなたたちの友人である青葉モカさんのお礼に対して失礼な態度をとってしまいましたことをここに謝罪します。すみませんでした。」

 

 

長くなりそうだったので素直に言うことを聞いておいた方がいいと思ったのだが、

 

 

「なにそれ?その場しのぎの謝罪にしか聞こえないんだけど。」

 

 

なるほど、そう来たか。謝らなければ終わることはなく詰められ、謝ったら謝ったで、誠意が感じられないと切れると。詰みだな。

 

「蘭〜。それだと謝っても謝らなくても結果は詰みだよ〜?」

 

「そうだぞ蘭!しっかりと頭を下げて謝ってくれたんだからそれでいいんじゃないか?」

 

「「そうだよ蘭(ちゃん)」」

 

ふと時計を見ると、午後1時半。少し早いが帰るか。この後用事あるし。そう思って帰ろうとすると、

 

「おい!この料理はなんだ!オイ!店員出てこいよ!」

 

「は、ハイ。どうされました?」

 

「どうしたもこうしたもねぇーよ!なんなんだこの不味いくいもんはよぉ!この店は客に対してこんなもんを出すのか!」

 

いきなり10代後半の見た目がいかつい金髪のヤンキーが騒ぎだす。典型的なクレーマーだな。羽沢さんが、気弱そうな見た目に目をつけたのだろう。自分より明らかに弱い人にだけああやって威嚇する、よくあるパターンだろ。小物が,

 

 

「赤羽、頼みがある。」

 

「大体の予想は付くが、一応聞こう。」

 

「あの騒いでる奴の……」

 

俺は小声で赤羽に作戦の説明をして、

 

「なるほど了解したくないが、任せろ!」

 

たったったーと、赤羽と俺でクレーマー野郎のテーブルに近づき、羽沢をフォローする形で話に、介入し、赤羽は羽沢さんをバックヤードに下がらせる。

 

「どうしたんですか?そんなに騒いで。」

 

「なんだテメェは?俺は今そいつと話をしてんだよ」

 

「一方的に自分の意見を相手に押し付けるのは会話と言わないですよ。話があるなら聞きますが?」

 

「話もなにも、このクソマジィサンドイッチにを、客に出す事に切れてんだよ。」

 

ガッシャァァンと、テーブルをひっくり返すクレーマー野郎の行動を見て、ニヤリと笑う。条件は揃った。さぁ、偽善の時間だ!

 

「テメェは、この店の店員じゃないだろ?テメェはいいからさっきの女だせよ。」

 

「悪いが、この店は俺のお気に入りの店でねぇ。静かにリラックスできる、いい場所なんだ。その雰囲気をぶち壊し、いちゃもんつけて憂さ晴らしするアンタを黙って見てるほど出来た人間じゃないだよ。」

 

「憂さ晴らし?お前今憂さ晴らしって言ったか?それじゃあまるで、俺が暴れてぇから、暴れてる。野蛮人みたいな言い草だな?オレは、このサンドイッチがクソマジィから切れたって言ってんだろ?」

 

「じゃあ、当ててやるよ。お前、最近女に振られたろ?そして、女子5人に囲まれた俺が視界に入り、お前はこう思った。「なんであんな奴がモテて俺が振られなきゃいけないんだ?」と、そしてムシャクシャしたお前は、憂さ晴らしにこの行動を取った。違うか?」

 

 

男の色が赤から青に変わる。怒りよりも全てを見透かされた後の恐怖が勝ったようだな。

そりゃいきなり心の中丸裸にされれば誰だってビビる。

 

「なんなんだよお前、なんでそんなこと知ってるんだ?なんで俺の考えてることが分かんだよ」

 

 

「お!自白してくれたね、俺の作り話にまんまと乗せられて。いやぁーチョロいチョロい。」

 

 

「は?」

 

そう、さっきのは俺の妄想の推理、確信はない。

ただ、店に入って店内を見渡した時、傷心の色と失恋の色が男の色だった。それが俺が移動した瞬間に、嫉妬に変わった。後は先の通り、組み立てた作り話だ。

 

「ハァァァァァァァ???嵌めやがったな!」

 

「いやいやそっちが勝手に自白して自爆しただけじゃん。逆恨みはよく無いよ?負け犬君?」

 

「クソガァ!」

 

殴りかかってくるクレーマー君。俺はあえてその攻撃を受ける。すると続け様にボコスカと殴りかかってくる。俺は一切反撃をせず、耐え続ける。するとサイレンと共にパトカー二台が登場。店に入ってくるなり速攻でクレーマー野郎の敗北(人生的な意味でも)である。

 

 

 

「クロ!お前血だらけじゃねぇか。つぐみちゃん。水とタオル貰える?」

 

「す、すぐに持ってきます!」

 

「っ!いてて」

 

「なんで?」

 

「ん?」

 

「なんで反撃しなかったの?アンタならあんな奴簡単に勝てたでしょ?」

 

「理由なんか特に無いけど?」

 

「はぁ?」

 

蘭はやっぱりこの男はおかしいと思いつつも、つぐみの件には感謝しておくことにした。




モニカとRASって出した方がいいですかね?

モニカとRASって出す?

  • モニカだけなら
  • RASだけなら
  • 両方ともいらない
  • 両方とも出しやがれ

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