CiRCLEに入った俺と赤羽は早速、今使える部屋があるか店員さんに聞いてみた。
「まりなさーん、今使える部屋ってありますかね?」
「お、赤羽君!今日も一人でギターの練習?」
「いえ、今日は友達と一緒ですので、ドラムも借りたいんですけど。」
「え!あの赤羽君が、友達を連れて来た!いや〜感慨深いねぇ〜。こんにちは、私は月島まりな。って!黒鐘くんじゃん!久しぶりー!なるほどねぇ〜うんうん。」
「月島さん、お久しぶりです。去年の秋以来ですかね?まさか、東京で再開するとは。」
俺は去年の秋に参加した、サポートで出たイベントで、この人と会っていた。といっても、機材のセッティングなどを、手伝っただけだが。覚えているとわな。俺は、基本的に一度見聞きしたことは忘れない。故に覚えていた。しかし、相手まで覚えているとは、思わなかったがな。
「3番の部屋なら、今空いてるよ。」
「じゃあそこを二時間で。」
「あれ?クロって、まりなさんと知り合い?」
「まぁな。少し前にイベントでな。つっても二回目ですが。」
そんなこんなで、部屋に入りセッティングを終えて、俺は赤羽に問う。
「さてと、セッティングは終わったがなんの曲やるんだ?」
「そりゃ、俺の十八番!仮○ライダーオー○の、主題歌!Anything Goesだ!」
「俺その曲しらねぇから。五分時間くれ」
そう言って俺はスマホを取り出して、ネットでその曲を聴く。
五分後…
「オーケーオーケー。覚えたぞ、赤羽」
「嘘だろ?流石に一回で覚えられるわけないだろ!バケモンすぎだろ」
「あと一つ、この曲でお前が納得する演奏なら、お前の仮面を、外せ。それだけだ、ボーカルは俺がやろう。1.2.3!」
『You count the medals 1,2 and 3
Life goes on Anything goes Coming up OOO』
要らない 持たない 夢も見ない
フリーな状態…それもいいけど
『こっから始まる The show we're waiting for
Count the medals1,2 and3』
運命は君 放っとかない
結局は 進むしかない
『未知なる展開 Give me energy
Count the medals 1,2 and3』
大丈夫。明日はいつだって
自分の価値は自分で決めるものさ
『OOO!×4 Come on!』
Anything Goes! その心が熱くなるもの
満たされるものを探して
Life goes on!本気出して戦うのなら
負ける気しないはず!
外側にステイタス 求めないで
内に秘める 自信が大事
『欲望増殖 Life no limit
Count the medals 1,2 and3』
その背を比べ並んだって
意味なくない?一抜けしよう
『You can be free from average
Count the medals 1,2 and3』
大丈夫。みんなと違ってもいい
別々 それぞれ だから そう、奇跡的!
『OOO!×4 Come on!』
Anything Goes! その心が
求めるものに
正直になればなるほど
Life goes on!加速ついて
止められなくて 負ける気しないはず!
『True spirit of heart never give up
Tell your mind and soul never to give up!』
~間奏~
1からのスタート そこから
足し算を飛ばして かけ算で駆け上がっていって
Anything goes! Goes on…
『OOO!×4 Count the medals 1,2 and3』
Anything Goes!その心が熱くなるもの
満たされるものを探して
Life goes on!本気出して
戦うのなら 負ける気はない
Anything Goes!加速ついて
止められなくて 負ける気しないはず
「どうだった?赤羽」
「バケモンかよ、本当にあの一回で歌詞とあのドラムの音全部覚えたのかよ…」
「まだまだ改善の余地はあるがな。で、どうだった?お前の納得する演奏は、出来たか?」
「やっぱりバレてたから。聞かせてくれいつからバレてた?」
「初っ端からずっと。言ってなかったが俺には、感情が、ある程度見える。共感覚っていうんだが、感情が色になって、見えている。だから、お前が無理して明るく振る舞ってるのも知ってるし、交友関係を広く持ちつつ、いつも一人だったのも分かってる。理由まではわかりませんがね」
「そこまで…やっぱり色んな意味でバケモンだろお前。あと、お前もか。」
そこには、先ほどまでの明るく振る舞う、陽キャの赤羽の姿は無くなっていた。そこにいたのは、雰囲気も色も違う赤羽色だった。
「これが本来の俺だ。といっても、見た目が変わるわけじゃないがな。」
「十分変わってるよ。主に目つきがな。さてと、まず最初は、君の仮面の理由を聞こう。」
「ま、そうなるよな。あれは俺が東京に来てまもない頃だ。」
俺は、小学5年生に東京に引っ越してきた。理由は、元々住んでいた学校での、いじめだ。簡単に言うと逃げてきたのだ。
先生に言っても、学校に多大な資金援助をしているが故に取り合ってもらえなかった。
親に言っても相手の親が上司だからって聴く耳を持たなかった。俺は身体も精神もボロボロだった。
何故俺がこんな目に遭うのかいじめの主犯格に聞いてみた。
「じゃあ聴くが、お前は飯を食うのに理由を求めるのか?「腹が減った」それだけで事足りるだろう?それと同じだ。」
そう、相手にとっていじめは理由も無く、ただ自分を満たすためだけの行為だった。
だから、母方の祖父母の家がある、東京に逃げる事にした。両親は反対したが、その反対を押し切って俺は来た。
それからだ、俺は再び虐められることを恐れて偽りの明るい自分を自身の中に作り出した。それがこの俺赤羽色だ。
「これが俺の過去だ。さてとあと聞きたいことはあるか?」
「俺は自分の能力を話した。次はお前の能力を聞かせてくれ。」
「そこまでバレてんのかよ。流石だな。」
赤羽は、一拍置いて話し始めた。
「俺の能力は、好感度を目視できる能力だ。それも数値で」
赤羽色
身長175センチ
体重62キロ
趣味運動、ギター、
性格、過去にいじめにあって心が荒んでいる。その後東京に引っ越しと同時に能力に目覚める。素の性格は、特出することのない普通の人。特徴がないのが特徴である。ギター歴は、5年と言っていたが嘘で、実は10年以上やってる。
能力、好感度が見える。ON OFF可能で共感覚の一種。目を対象にしてみるとその対象が見ているものに対しての好感度が数値で目視できる。
その他にも耳を見ると聞いているものに対しての好感度といった具合に、見たものに、対応する好感度が見える。