共感覚待ちの偽善者とちびっこ革命家   作:ゼファー@神界書庫

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RAS実装に間に合わなかった!
体調不良に注意だ!


赤と黒と薔薇

「感情が数値的に視えるか。」

 

俺は赤羽の秘密を知って能力も聞いた。

 

「それにしても、よく能力がある事まで分かったな。」

 

「それに関しては、あくまでも予測だ。」

 

「予測?」

 

「ああ、俺は趣味というか特技の一つに人間観察ができるんだ。それでお前の眼の動きが不自然な時があったからな。そこからの推測だ。」

 

これも漫画殺法の副産物だ。相手の行動の先読み系の技に必須だった。

 

「それもまた、典型的な厨二病の言葉だな。」

 

「事実だから仕方ない。」

 

そんな会話をしながら俺達は演奏を続けた。

 

 

〜二時間後〜

 

 

「もう無理、指が死ぬ〜」

 

「二時間ぶっ通しでやったら、体力的にも、指的にも瀕死になるだろ。」

 

「けろっとしながら言われても説得力ねぇーよ。」

 

肩で息をしながら、抗議してくる赤羽。

すると、ガチャっという音と共に、月島さんが入ってきた。

 

「赤羽くーん黒鐘くーん、時間だよー。片付け開始してねー。」

 

「「了解です」」

 

二人でコードやら、なんやらかんらやを、片していく。五分ほどで終わり部屋を出る。

 

「お疲れ様ー。相変わらず赤羽君は、汗だくだね。」

 

こいつ毎回あんなになるまで練習してんのか。

それでか、あの技量。こいつなら、あるいは…

 

「あ!さっきの催眠術士さんだ!」

 

「なんの話だ?クロの事か?」

 

「知らん」

 

元気に話しかけてきたのは、さっき外で話した宇田川だ。後ろにいるのは同じバンドのメンバーか?

 

「どうしたのあこ?催眠術士って?」

 

「あ!リサ姉!この人が、さっきあこを眠らせた、催眠術士さんの、なんだっけ?名前」

 

「黒鐘君だよあこちゃん、」

 

「そうそれ!」

 

うん、やっぱり妹そっくりだな。主に言動が。

 

「宇田川さん、ロビーで騒いだら他の人に迷惑ですよ。」

 

「そうよ、あこ。」

 

これ人たちが宇田川と白金さん達のバンド、Roseliaか。一人一人のキャラが濃いな。

 

「黒鐘くんよろしくねー☆アタシは今井リサ、Roseliaのベース担当してるよー。」

 

この人見た目がギャルにしか見えないんですが、色を見る限りだと薄めのオレンジかな?

 

「私は氷川紗夜です。Roseliaではギターを担当してます。よろしくお願いします、黒鐘さん、赤羽さん」

 

何故か敬語だ。多分だけどこの人年上だよな?癖か?色は白だ。なんとなく予想はついてた。

 

「私は湊友希那よ。Roseliaではボーカルを、担当してるわ。」

 

クールな雰囲気の人だ。けどこの感じは、多分...

色は氷川さんと同じ白だ。

 

 

「黒鐘真倉です。よろしくおねがいします、Roseliaの皆さん」

 

「俺は赤羽色!趣味でギターをやってる!よろしくお願いします、今井さん!」

 

スイッチの切り替え早いな。流石と言える。

次に口を開いたのは氷川さんだった。

 

「黒鐘さん達は、同じバンドなんですか?」

 

「いえ、違います。バンドは、組んでません。今日は自主練を一緒にしただけです。」

 

「そうですか、あれ?あなた、この間の立春ライブのバックバンドのドラム担当の方では?」

 

立春ライブ?ああ、前の仕事でやったあれな、観客数が、多かったから印象に残ったあれか。

 

「見てくれたんですか。そうです、僕はたまにスタジオミュージシャンの一環でサポートに入ったりするんで、その時のやつですね。というか、バックバンドの顔とかよく覚えてますね。というかそんなところ見る人が、いたとは。」

 

これは素直に驚いた。普段から、バックバンドの仕事は、よくするけど、大体一回限りの関係だし、先輩以外に、それも観客側で、覚えてくれてる人がいるとは。

一方他の人は

 

「は、話についていけん。」

 

「あこもよくわかんない。」

 

「わ、私もです」

 

「あははー、アタシもだー」

 

 

赤羽と宇田川と白金さんと今井さんが、

 

「氷川さん、つまりこの人はプロって事ですか?」

 

「ええ、そうです白金さん。この方はかなりの腕の持ち主です。」

 

「紗夜が、そこまで…。ちょっといいかしら」

 

「はい?なんですか湊さん」

 

真剣な表情でこちらを見る湊さん。 いや、ただ無表情なだけか?

 

「貴方に、私たちの演奏を聴いて、なにかしらのアドバイスが、欲しいのだけれど。」

 

なるほどアドバイスか、やらかす予感しかしないが、

 

「別にいいですけど、僕は音楽の事になると、結構辛口ですよ?」

 

「望むところよ。」

 

良い目をしているな、湊さんは。

そうして、俺は赤羽と一緒に、Roseliaの演奏を聴いてアドバイスをする事になった。

 

 

「準備が、出来たわ。用意はいいかしら?」

 

俺は、目をつぶって集中力を高めてからOKをだす。赤羽も、同様にしていた。

 

 

「いくわよ、LOUDER」

 

裏切りは暗いままfall down

崩れゆく世界は

心引き剥がして熱を失った

未だに弱さ滲むon mind

未熟さを抱えて

歌う資格なんてないと背を向けて

 

色褪せた瞳 火をつけた

あなたの言葉

 

Louder…!

You're my everything

【You're my everything】

輝き溢れゆくあなたの音は

私の音でtry to…伝えたいの

I'm movin' on with you

【movin' on with you】

届けたいよ全て

あなたがいたから私がいたんだよ

No more need to cryきっと

 

脆さは砕けばいいso long

刹那に幼さを連れて

叶えてみせるから

I don't look back

選ぶのは必然でall time

ひりついた素肌も見せて?

恥じる事はないの

いつまでも

 

ああ…迷いなんてないわ

臆さないよ

 

言葉の一つも

To listen…

I will never die

【I will never die】

生まれ落ちた場所で運命を遂げるまで

このままずっとkeep on running

Nothing's gonna change my world

【gonna change my world】

静寂にはso good-bye

もっと激しく揺らせ、起こせ波風

初めての声で

 

Only one…歌をほどけば

あの頃の私がいて

あの頃のあなたが笑うよ

I renew one's hopesただ

強く【強く】

熱く【熱く】

届け【届け】

Sing for…

 

Louder…!

You're my everything!

 

輝き溢れゆくあなたの音は

私の音でtry to…伝えたいの

I'm movin' on with you

【movin' on with you】

届けたいよ全て

あなたがいたから私がいたんだよ

No more need to cryきっと

 

Feel alive…

 

 

なるほどな、個々の演奏のスキルは高い、ベース以外は、特にボーカルとギターに関してはとても良い。だか、このままだと、このバンドは…

どうらや赤羽も気づいたようだった。

 

 

「単刀直入に、言わせてもらうと100点満点中演奏自体は85点だ。個々のスキルは高い。けど今井さんは、少し差が大きいかなぁ。」

 

「あはは〜、ブランクを早く取り戻さないとね〜」

 

なるほどブランク故か、

 

「次にキーボード、白金さん。周りの音に遠慮気味ですね。もう少し自分の音を立てていいと思います。」

 

「じ、自分の音を...頑張ります。」

 

「次にドラムの、宇田川。サビと後半走り気味だ、落ち着け。演奏が楽しいのは結構。だが周りに合わせることを忘れるな」

 

「うぅ、頑張ります。」

 

「次にギターの、氷川さん。技術は高い。ミスも少ないし、演奏も正確だ。率直に言って上手いと思う。だか、上手いだけだ。それじゃこの先続かないぞ」

 

「上手いのに、ダメだと?言ってることがめちゃくちゃです」

 

「最後にボーカルの、湊さん。特に無し。」

 

「「「「?!」」」」

 

「「「「友希那(さん)だけ、何もない?」」」」

 

 

「そしてバンドとしての総合的な点数は、最早論外」

 

そう言い残して、俺は部屋を出た。




次回、Chu^2登場!(予定)
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