桜才学園一般生徒の日記   作:←↙︎↓↘︎→あの辺にスズヘッド

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☆月〆日

 

 

中間考査の結果が張り出された。順位は幸いながら上から数えた方が早く、安心した。

津田も色んな人に教わった成果が出たらしく上位に入れたようだ。柳本は……がんばれ!

 

結果を津田と見ていたら、何故か隣に居た七条先輩に

「よしよし、えらいね〜」と頭を撫でられた。なんで今撫でたんですか? と聞いたら七条先輩は首を傾げた。いやあんたもわからないんかいと思わず口に出そうになったが僕が言うよりも早く津田がツッコんだ。流石だぜ。

 

 

○月○日

 

 

生徒会室に用があったので向かうと、知らない女性がいた。

横島(よこしま)ナルコ 生徒会の担当顧問らしい。

目があった瞬間、横島先生は舌舐めずりをしながら僕の身体の上から下をゆっくりと見て、ニヤリと笑った。……身体がブルリと震えた。これが身の危険というやつか。

 

次に入ってきた津田を生贄に捧げて僕は逃げ出した。

 

生徒会は顧問まで濃い人だった。

 

 

○月☆日

 

 

2年生は修学旅行で居ないらしい。通りで静かだと思った。

それにしても修学旅行か……いいなぁ。

 

 

○月+日

 

 

バイト中に犬の散歩をしている萩村と出会った。遠くから見ると犬がめちゃくちゃデカく見えたが、近くで見てもそこそこデカかった。ジッと見ていると萩村が撫でて見る?と言ってくれたので頭を撫でた。あ、萩村にじゃなく勿論犬の方にね。

 

やっぱり動物はかわいいな。いつか飼ってみたいものだ。

 

 

○月×日

 

 

2年生が帰ってきた。津田はどうやら天草先輩にお土産をもらったらしく、中身は官能小説だったらしい。読むの? と聞いたら

「いや、うーん……」と悩んでいたので一応お土産なんだし感想求められているのでは? と他人事のようにアドバイスをした。

 

僕は2年生に知り合いはほとんどいないからお土産は無いだろうと思っていたのだが、なんか七条先輩から貰えた。

「中身は帰ってから開けてね?」

と言われたので早速家に帰って開けてみた。

 

中身は首輪だった。……どうしたらいいんだこれは? 萩村に贈るものと間違えたんだろう、多分。明日萩村に何をもらったか聞いてみよう……。

 

 

 

○月°日

 

 

七条先輩のお嬢様具合を知った。階段で呆けていたから声を掛けてみたら「あ、学校は自動じゃなかったね」

って。恐らく天然で出た発言だろうけど、先輩と自分との格の違いに泣けるぜ……。

 

あと首輪の感想を聞かれた。萩村に贈るものと間違えたんですよね? と聞いてみたら

「首輪? ううん、間違ってないよ?」

と首を傾げながら言われた。僕の常識が間違っているのか……?

 

首輪はタンスの奥深くに眠ってもらった。いつか僕が動物を飼うときに使おう。

 

 

○月÷日

 

 

三葉に相談があると言われたので話した。2年の先輩が柔道部に入ったらしく、部長の座を譲るかどうか悩んでいると。

部活なんて用具買わなくて済む奴にしか入ったことがない僕にするより生徒会長である天草先輩とかにした方が良いと思ったけれど、突っぱねるのも何だし僕なりに返答しておいた。最後に天草先輩にも聞いてみたら? と言うのも忘れずに。三葉はありがとうと言ってくれたが、果たして力になれたのだろうか……。

 

 

☆月☆日

 

 

食糧を漁りに近くの川へやってきた。あまり手入れがされていなかったから雑草などが伸び放題だったが、僕にとっては好都合。むしろ褒めたいくらいだ。僕には宝の山にしか見えないから。

 

たんぽぽ、ヨモギ、つくしなど食べられる野草を沢山採取した。

 

鞄に詰めていると、偶然通りかかった天草先輩がめっちゃ僕を見ていた。多分5秒くらいお互いに無言だったと思う。

気まずくなったので適当に挨拶をして帰ろうとしたら呼び止められた。

 

「君はいつもこんな事を?」

 

と聞かれたのでいつもですね〜と返してスタコラサッサと家に逃げ帰った。

これは引かれたな〜完全に。今のご時世にリュックサックからはみ出す程野草を入れる高校生なんていないだろうし。

 

僕の様な貧乏人と違って天草先輩は完璧人間なんて渾名付けられるくらいだし。

 

これ以上考えても仕方ないので寝ることにする。

 

 

☆月♪日

 

 

学校で携帯電話の持ち込みが可能になった──まぁ僕には関係のない話なんだけどね。クラスメイトがメアド、を交換しているのをボーッと見ていたら津田が電話番号を書いた紙をくれた。「知らないのも、不便だろ?」って。何だこいつ性格もイケメンだな。流石副会長!

でも家に電話ないからいつか公衆電話で連絡するよ!

 

 

☆月%日

 

 

ウチに雨漏りが発生。その対処に追われる。

ボロアパート故の宿命か、だが悲しいことに僕はこう言った事態に慣れているので難なく雨漏りを塞ぐことに成功した。

昔はバケツとかを置いて対処していたけれど、アレ雨粒の音がうるさいんだよね。気になって眠れないことがあったし……。

 

そのほかに書くことといえばウチで育てているもやしの収穫時期が近づいている。もやしはいい食べ物だ。育てやすくて、安くて、美味しい。正に僕ら貧乏人の為に神様が創ってくれた食べ物に違いない。

 

 

☆月→日

 

 

2年生の写真部 (はた)ランコ先輩に出会った、というか待ち伏せされてたと言うか。

 

バイトが終わって学校へ向かおうと思ったら店の前に写真を構えた畑先輩が居たのだ。初めて喋ったが、この先輩かなり変わってると思う。記者みたいだった。

 

自己紹介とか、何故バイトしてるのかとか、生徒会をどう思うかとか、無難な質問をするだけして畑先輩は去っていった。僕は取材を受ける様な事をしたんだろうか?

 

 

☆月¥日

 

 

なんか天草先輩が僕の事について悩んでたから畑さんが来たらしい(津田に聞いた)。

一部では恋だのなんだの噂が経ったとのこと。うーん……やっぱり天草先輩困らせちゃったのか〜……どうしよう。絶対あの日の事だよな〜。

 

とりあえず天草先輩にあんまり気にしないでくださいと言いに行こう。

 

 

☆月$日

 

 

天草先輩と話した。慣れてる事なんで天草先輩があまり深く悩まなくていいですよ、と言うと渋々と言った感じで納得してくれた。本当に下ネタが無ければ完璧人間だと思う。本当に。

 

気を使ったらお腹が減った。久しぶりに肉が食べたい……。

 

肉…………。

 

 

☆月€日

 

 

三葉がどうしてもと言うので柔道部に顔を出した。名前だけで所属してるけど一応自己紹介とかした方が良いのかなぁと思っていたので丁度良かった。

 

自己紹介をし終えると短髪の子が三葉がよく僕の話をしていると笑いながら言っていたが、何故か三葉に技をかけられ落とされた。三葉は強いんだなぁ……怒らせないようにしよう。

 

せっかくだしやってみる? なんて誘われたが、お断りしておいた。三葉はあまり気にしていないだろうけど、他の子が嫌がってるのを見たら僕が傷つくから……と言うのは情けなかったので架空の用事をでっち上げて帰った。

 

三葉に投げ飛ばされるイメージしか沸かなかったからではない。

 

 

☆月・日 

 

 

津田の家で遊んだ。何気に初めて行く。私服はボロくて他人の家に行くに相応しくなかったので、制服で行った。

津田はあまり気にしていないというか気を使ってくれたのか制服の事は聞かれなかったけど、津田の妹に「なんで制服なんですか?」と聞かれた。まぁ当然だよね。

 

制服が好きだからかな。なんて適当に返したら

「成る程、制服フェチなんですね!」

と目を輝かせていた。……君も思春期か!

 

津田の妹と言う事は、津田もこんなに下ネタを連呼する事もあったんだろうか。質問してみたら「コトミ(妹)たちのお陰で早くから耐性が付いたからそんな事は無かったよ」との事。このツッコミスキルは幼少期から鍛えられたものだったのか。納得だ。

 

そのあとは津田その妹コトミちゃんとゲームをして遊んだ。ゲーム機自体に久しぶりに触った。めちゃくちゃ楽しかった。

 

 

 

 

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