黒猫さん隠し事とか出来そうにないし、クラス皆でどうにかせん?   作:本之蛆

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ぷるぷるの魔力

 おーおー、悩んでる悩んでる。頑張れ黒猫、頑張れ陰キャ。大丈夫だよいつものように燃えてこい。骨は拾ってやる。猫は機数が九個もあるし、百万回死んだ先輩もいるんだから数回燃えるぐらい安い安い。

 

 

 隣で黒音さんが突っ伏しているのを横目に授業を受ける。もはやデフォルトと化してるけど。

 

 

 陽キャがこちらを見ている。

 

 陽キャがこちらを見ている。

 

 陽キャがこちらを見ている。

 

 

 ......陽キャよ、君達が年中発情期で、変種であるあなたが延々黒音さんを眺めてしまうその行動は理解できる。

 

 

 けどまあ、流石の黒音さんも視線ぐらい感じるわな。

 

 

 うわーめっちゃ警戒してるじゃん。

 なんかぷるぷるしてるし。

 

 

 おーっす陽キャ、黒音さんは警戒モードだよー。

 苦笑いしながら延々手を振ってくる理由が分かんなくて戸惑ってるよー。 

 

 

 あ、黒音さんが逃げた。まあそうなるか。

 

 

 あーなんか当てられてるし。

 え、いままでずっと見てたの......? 怖いわぁ。

 

 

 ............?

 

 えーっと鼻の下が見えないってことは視界下方が見えないってことで雰囲気的に灯台元下暗しなんじゃ......あれ? 灯台もと暗しなの? 元下、両方じゃなく?

 

 

 ............。

 

 

 隣が黒音さんで良かった。他の奴だったらドヤ顔でイキって憤死するところだったわ。

 

 ありがとう黒音さん。君が陰キャで良かった。オフコラボ頑張ってね。逃げるなよ。

 

 

 

 

 普段なら、授業終わってからが本番説もあるぐらいには同志達からの圧がかかるのだが、今日は黒音さんが席を立つようだ。

 

 ありがとう陽キャ。ビビられてるぞ。

 

 

 後方を気にしつ教室から出ていった黒音さん。そしてさりげなくついていく同志(女)......

 

 陽キャは黒音さんが姿を消したその席をじっと見つめ続けるのだった......

 

 

 いや怖いわ。

 

 

 

 

 

 

 可もなく不可もなく、谷もなく山もなく今日も一日空気ムーブを終える。

 

 

 下手な乙女ゲーより難しいんじゃないのこれ......

 

 

 下校していく黒音さんについていこうとする同志達を制止したり、友人達と駄弁ったりする。

 同志、これは同性ならオーケーとかそういう問題じゃないんだよ......

 

 

 

 

 

 

 

 そうして翌日。

 本日も陽キャの熱視線は止まらず、黒音さんは実にビビっておられる。

 いいぞもっ───ビビられてるからやめてやれ、可哀想だろ。

 

 いくら黒音さんが陰キャでコミュ障でぷるぷるが実にイイ感じになるからって、やっていいことと悪いことがある。いいぞもっとやれ。

 

 

 

 休み時間になると黒音さんが逃げていくため、席に座って切り抜きを見ていた。

 すると、友人が来た。

 黒音さんも戻ってきた。

 同志は激怒した。同志ーっ!!!

 

 

 

 あーうん。切り抜き見てる。え、きりんさんそれもやってんの? あー始めたのね。ほとんど切り抜きしか見ないから若干情報遅れるのはあるよなー。

 

 

 あそうそう。黒猫燦のツイッター見てる?

 

 

 最近......まあ昨日なんだけど、またギリギリツイートしてたんだよ。

 

 そうそう。アンチ陽キャ発言。

 

 えーっと、陽キャが授業中圧かけてくるし休み時間も休むに休めない的な。

 

 流石に多分数日前の話をするとか時間をずらすとかしてると思うんだけど、こういうツイートまとめられたらマジで学生なら中身バレかねないよな。

 

 いやーロリ声なだけで成人だとは思うんだけどーどうなんだろうなー。

 

 

 

 ん? 黒音さんどうかした? 気を付けなよ本当に。

 

 

 

 ............陽キャの気持ちが分かってしまったかもしれない。

 

 あっ、同志、いや話しかけてないし? たまたま目の前で会話してただけだから......その......あ、余鈴なりましたよー。

 

 

 

 つまりあれだ。陽キャは発情期ゆえに熱視線を送っていたのではなく、黒音さんのぷるぷるアクション自体が依存性を持っていた、ということか。

 

 

 残りの授業は普段以上に空気ムーブをしていても警戒心MAXで同志がピリピリしてたし......

 

 

 あ、はい。罪状は分かってます。はい。殺さないでください。あーでも研究成果と言いますか、分かったことがありまして.........え? あ、ダメ。えーっとその、本日は大事な予定が......はい。妹の結婚式があるので、はい。親友の小林君を置いていきますのでどうか......

 

 

 

 

 

 教義を延々聞かされた。

 

 そんなことしても黒音さんがあばばばばば、最高にして至高にして崇高な存在であることなんて元から分かって......ん? 今何て言ったんだか分からない......

 

 ははははは、駄目だ。

 帰ったら珈琲でも飲んで忘れよう。僕は正常だ。




 お読み頂きありがとうございます。


 どうして同志はオカルトチックになっていくのか。


 「どうして黒音さんをいじめたくなるのか」に通ずる難問です。

 今回は黒音さんぷるぷるミームが垂れ流されていたので、モブ主人公も若干辛辣にイジっています。
 脳内だけですが。話しかけはしない。同志だから。


 この二次創作は他の二次創作の営業もある程度受けているので、といっても二作品ですけど、ご了承下さい。

 長くなりすぎないように一回切って早めに次の授業回の配信部分を投稿したいと思います。


 一話こっきりの短編のつもりで書きましたが、感想が嬉しかったので気長に続けていきます。よろしくお願いします。


 陽キャさんのフルネームが分からない......もうこのまま陽キャがニックネームでいいかな......
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