ハンターになりたい少女   作:あるのすけ

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もー天空闘技場編です!
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天空闘技場編
トウギジョウ×デ×シュギョウ


 

 

「あっと言う間に3人になっちゃったね」

最初に話し始めたのはゴンだ。

「ねぇ、これからどうする?」

「どうするって、特訓するに決まってんだろ?」

「え、なんの?遊ばないの?」

ゴンよ、ヒソカに借りを返すんじゃなかったのか…

「お前なぁ、さっきなんつった?そんなんでヒソカを1発でも殴れると思ってんのか…?」

ほーら、怒られた。

「そーだよ、ゴン。遊んでてヒソカに勝てたら苦労しないよ…」

「うっ…」

「半年どころか、10年経っても無理だっつの!!」

「はい…」

「いいか?」

そう言って今ゴンとヒソカの間にどれだけ差があるのかを、地面に書き説明する。

線で表してる、けど…

遠いわ!40メートルは離れてるぞ!?

「あ、ちなみにミラは、この辺な」

そう言うと、ゴンと、ヒソカの丁度半分くらいの位置に私を書いている。

「え、私ゴンより弱いよ…?」

「なーに言ってんだ、お前はヒソカとハンゾーにダメージを与えてた。それに戦い方もゴンよりは考えられてるからな」

「そうかな、えへへ」

素直に褒められると嬉しいな。

「キルアは凄いや!俺、相手の強さなんてハッキリわかんないよ…」

「ばーか、俺もこんなん適当に決まってるだろ。強いヤツほど、強さを隠すのも上手くなるからな、あんまりこれに頼るのも良くねーぜ」

「やっぱりキルアは凄いや!」

「よせよ、恥ずいだろ!」

そう言ってキルアは空港の方へ歩いていく。

「なんにしても、ヒソカは強い。並大抵の事じゃ、一矢報いるなんて無理だ。……2人とも金はあるか?」

「実はそろそろヤバい…」

「私ももう、ヤバい…」

「俺もあんまない。そこでだ、特訓と金儲けが同時にできる一石二鳥の場所がある」

「特訓と」

「金儲け?」

「天空闘技場さ」

天空闘技場か、聞いたことないな…

「説明は後!直ぐに天空闘技場に行こう!」

「うん!」

そう言うと2人は走り出す。

「あ!待ってよ!」

「早く来いよお!」

「分かってるー!」

 

 

 

飛行船に揺られることしばらく。物凄く高い塔が見えてきた。

「トリックタワーより大きそう!」

「ここで特訓するのかあ」

やがて飛行船が着陸し、他のお客さんが降りていく。私達も降りるために立ち上がる。と、キルアが

「この飛行船の運賃で金は全部使っちまった、後はここで稼ぐしかない。船を降りたらゼロからの出発だ!」

「「おー!」」

そしてまた2人が走り出す。今度は置いてかれなかった。

天空闘技場の入口には行列ができていた。闘技場の参加者たちらしい。ハンター試験とは違い、小難しい条件なし。ただ倒せばいいルールだとキルアは言っていた。

まあ、この列にいる人たちに大した人はいなさそうだけどね…

 

そして私達の選手登録の番になった。

名前を書き込み、必要な項目を埋めていく。

記入が終わると、お姉さんが名前を確認し、私たちに番号が割り振られた。

「キルア様は2054番、ゴン様は2055番、ミラ様は2056番です。1階闘技場ではこの番号でお呼びしますので、お間違いのないように。…では、中へどうぞ」

 

中へ行くと、他の人たちが試合をしていた。

「変わってねぇな」

そう零したキルアに、ゴンが尋ねた。

「え、キルア来たことあるの?」

4歳の頃にお父さんに放り込まれたそうだ。4歳って…

そして200階まで行ってかえって来いと言われた、と。200階に上がるのに、キルアでも2年かかったらしい。でも4歳の頃だしね、今とは違うもんね。

「ヒソカクラスのやつと戦うのなら、それ以上の階に行かなきゃダメだ。急ぐぜ」

 

するとアナウンスが流れる。

 

(1973番、2055番の方、Dのリングへどうぞ)

 

「ゴンの番だね!」

「うぅ…緊張するなぁ」

「ゴンお前、試しの門クリアしたんだろ?じゃあさ、ただ思いっきり押してみろよ」

 

ゴンの試合が始まった。相手のパンチを軽く避けるとゴンは、相手を押した。すると相手は、もの凄い勢いで飛んでいき、壁にめり込んでしまった……

 

いつの間にかあんなに力が付いていたのか…

 

続いてキルアの試合が始まる。相手の首に手刀を1発、簡単に気絶させてしまった。

キルアも50階に向かったらしい。

 

 

次は私の番だな。相手は少し大きい男の人だ。パワーはありそうだけど見た目だけだな。…全然強そうに見えないもん

 

「始め!」

 

相手が私の方まで歩いてくる。

「嬢ちゃん、ケガしたくなけりゃ、さっさと降参しな」

「はぁ」

私は相手のお腹を蹴ってやった。すると、ゴンの時と同じように吹っ飛んでいき、壁にぶつかって気絶した。

 

「き、君もすごいな、50階へ行きなさい」

「ありがとうございます」

そうして私達は揃って50階へ行くことになった。

 

3人でエレベーターに乗ろうとすると、道着の少年が声をかけてきた。

「自分もご一緒してよろしいっすか!」

え、なんでわざわざ聞くんだ? 乗ればいいのに。

「大丈夫だよ」

「おっす!」

そう言いながら道着を着た子もエレベーターに乗り込んでくる。

エレベーターの中にはガイドさんがいて、闘技場の説明をしてくれる。

勝つと60階に上がり、負けると40階に下がるらしい。

「そんでさあ…」

キルアが何かを話そうとすると、先程の子がそれを遮って話しかけてきた。

「100階まで行くと、専用の個室が用意して貰えるらしいですよ!」

「えっと…」

ゴンが少し困っている。

「おっす!自分、ズシといいます!御三方は?」

キルアから順に自己紹介を始める。

「俺キルア」

「俺はゴン」

「私ミラ、よろしくね」

 

「50階でございます」

 

エレベーターが開き、4人で話しながら歩き始める。

流派を聞かれたり、独学で強くなったと言うと、驚いていた。

話が終わると、少しだらしない眼鏡の人が、拍手をしながら近づいてきた。

どうやら、ズシの師匠らしい。

ズシは師匠と私たちに、お互いを紹介をしてくれる。この人の名前はウイングと言うらしい。

私達がここに来た目的を聞かれて、キルアが代表して話す。

「俺たち強くなりに来たんだ。あと、金もなくて…小遣い稼ぎもかねてるってわね」

「ここに来てるってことは相応の腕なんだろうけど、相手と自分相互の体を気づかうようにね」

 

その後、私たちは10階のファイトマネーを貰った。

「152ジェニー…」

「1階は買っても負けてもジュース1本分のギャラ、けど、次の階からは負けたら0、勝てば5万はもらえるぞ」

「結構貰えるっすね」

「100階だと100万くらいだったかな…」

「「100万?!」」

そんなに貰っていいの?!

150階を越すと1000万らしい…どんだけ

キルアが以前200階まで行った時には2億溜まったそうだ。

しかも、全てお菓子代に消えたらしい。絶対キルア賭け事とか好きじゃん…

 

ズシとゴンは目が点になっている。なんだその顔は…可愛いな。

 

「そんな事より、早く控え室行こうぜ。俺たち前の試合でダメージないから、もう一試合組まされるはずだ」

 

キルアについて行くと控え室には色々な選手がいた。でもやっぱ大したことなさそうだな…

ゴンとキルアもそう思ってるようだ。

でもキルアよ…声に出さないでよ、みんな見てるじゃん…

(2054番キルア様、1963番ズシ様、57階A闘技場にお越しください)

「まー、くじ運くじ運、次頑張れ」

キルア、ハッキリ言い過ぎだよ…

「じゃあ、先行ってるぜ」

ゴンが少し気まずそうな顔をしながら、返事をする。

「あんなにハッキリ言わなくたっていいのにね…」

「本当だよ…」

 

 

 

私とゴンは今60階で待っている。ゴンは敵を押し出して、私は蹴り飛ばす。それだけで終わってしまう。

やっぱりズシは強いのかな?

「キルア遅いね」

「うん。強いのかな?ズシ」

そんな話をしているとエレベーターが開きキルアが出てくる。駆け寄るゴンに、私も続いた。

「キルア!見て、6万も貰っちゃった!ズシ強かったの?」

ゴンも気になるよね、やっぱり。

キルアはズシとの戦いの事を話し始めた。

 

正直、全然強くなかったらしい。素質はあるし、まだまだ強くなれる、と。

でも、キルアから見れば隙だらけ、攻撃も弱い、殴りたい放題だったと……

でも、倒せなかった…TKO勝ちはしたけど、倒せなかった。

ズシの構え方が変わった瞬間に、イルミと同じ嫌な感じがしたらしい。

自分に向けられてる訳でもないのに、震えが止まらなくなる。なんなんだ…あれは。

ウインクさんは"レン"と言っていたそうだ。技の名前かな…

 

 

「2人とも、ちょっと予定変えるぜ、俺も最上階を目指す」

キルアも最上階に行く気らしい。なら、私も行かなきゃね。

 

それから直ぐに私たちは100階に到着した。

そして、110階の試合が終わり歩いている時に、また"レン"の話になった。

「なんなんだろうね…あれ」

「んー、たぶんもっと上のクラスの奴らと対戦すれば…」

「それよりも、ズシに聞いた方が早いんじゃない?」

確かに。流石はゴンだ…

 

 

「"レン"はヨンダイギョウの1つっす」

ズシが何か言ってる。…ごめん、本当に何言ってるか分からない…

何かを説明してくれてるのは分かるんだけど…

ズシが話していると、ウイングさんが現れた。

「ズシ、貴方は人に物を教えられるほど、物を修めたのかな?」

キルアが"ネン"とか"レン"とかが、イルミの強さの秘密だと思ったらしく、ウイングさんに教えてもらえないか頼み込と、ウイングさんが真剣な顔になった。

「宿に来てください…」

 

 

 

その後、宿で聞いたウイングさんの説明をまとめるとこうだ。

 

燃…心を燃やす燃、すなわち意志の強さらしい。

 

四大行…意志を強くするための修行。

 

点で心を1つに集中し、目標を定める、舌で思いを言葉にし、練で意志を高め、発で行動に移すという事だそうだ。

 

キルアは、ズシの負けないという練に気圧されたと……

なんか、嘘くさいな…なんて私が思っていると実際にやってくれるらしい。

 

「キルアくん、これから君を殺したいと思います、いいですか?」

「ああ、いいよ。無理だから」

 

ウイングさんは先程の説明通りの事をやっていく。

 

「君を殺す…」

そう言うとウイングさんの体から、イルミよりはドス黒くない、紫がかった何かが、溢れ出した。

 

少しすると、キルアの姿がこの場から消えた。

「今のが練です。気合で勝れば動かずとも敵が引く。ハッタリの起源とも言われています」

少しの間ウイングさんが説明を続ける。区切りがついたところで、

「行こうぜ!2人とも」

そう言ってキルアが部屋から出ていった。機嫌悪いな…

そう思いつつも、私もキルアに続いて宿を出る。後ろからゴンも追いついてきた。

「待ってよ!2人とも!」

 

 

 

「嘘?」

「話ももっともらしい、ウイングの力も本物だ。けど、それだけじゃ説明できないことがある。ズシの打たれ強さだ。あの試合…いくら倒しても起き上がってくるから、ムキになって、最後に少し本気出しちゃったんだ…」

しかし、キルアが打ち込んでも、ズシは立ち上がってきたらしい。

私でも本気で蹴れば人を殺せそうなのに…16トンの門を開けれるキルアの本気って、肉が破裂しちゃうんじゃないか……?

「確かにそれだと、意志の強さとか関係ないよね…」

「ああ、だから他に秘密がある」

キルアが言い切る。

キルアはクラピカ程じゃないけど、頭が切れるからな。

 

そして数日後に私達は200階に到達した。と言っても、キルアは手刀、ごんは押すだけ、私も蹴るだけなんだけど。

 

 

200階行きのエレベーターに乗り込んだ。

 

 

 

 

 

 

ミラたちは知らない。しかし、すぐに気づくだろう…

 

ミラ達の向かう先で、ピエロが微笑んでいる事に。




次回から念の修行だあ!
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