ハンターになりたい少女   作:あるのすけ

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キケン×ナ×チカラ

私達はエレベーターを降り、200階に到着した。

「すごい!流石に200階クラスは豪華だね!」

ホントだ。周りがピカピカだよ!

「受付は…右みたいだな」

そう言ってキルアが歩き出す。私達もそれに続く。

 

少し歩くと、道の先からなにか感じる。

「これなに…?」

ゴンとキルアも感じているようだ、この先に何かがいると。

「行くぜ…!行ってやる…!!」

私達は通路を進んでいく。

 

「コレは殺気だよ、完全に俺たちに向けられている!」

キルアはゴンの言葉を聞くと

「誰だよ!出てこいよ!」

すると、通路の先から紫髪の女の人が出てくる。あの人の殺気、じゃ無さそう。

「キルア様、ゴン様、ミラ様ですね。こちらに受付がありますので、今日中に200階クラス参戦の登録を行ってください。今夜0時を過ぎますと、登録不可能となりますので。」

 

ゴンとキルアが小声で話し始める。

「この殺気アイツかな?」

「分からねえ…」

 

すると急に、女の人の後ろからトランプが飛んできて、私たちの足下に突き刺さった。

見た事ある…今の技。

 

女の人の後ろにピエロが立っていた。

 

「ヒソカ…!」

「どうしてここにいるんだ…?」

「別に不思議じゃないだろ?僕は戦闘が好きで、ここは格闘の聖地♢君たちこそ、なんでこんな所にいるんだい?」

少し間を置くと・・・

「……なーんてね♡」

 

ヒソカは私たちを待っていた。ネットで調べて先回りしていたらしい…ストーカーだ。

 

「それに、ここの先輩として君達に忠告しよう。このフロアに足を踏み入れるのは…まだ早い」

ヒソカがそう言うと、殺気を飛ばしてくる。

 

「くっ…」

「通れないだろ?」

私達が無理やり通ろうとしていると。

 

「無理はやめなさい!」

 

後ろから声がする、振り向くとウイングさんが立っていた。

「ウイングさん!」

「彼の"ネン"に対して君達はあまりにも無防備だ。極寒の地で全裸で凍えながら、なぜ寒いのか分かっていないようなものです。」

これ以上無理に進もうとすると…死ぬらしい。それは嫌だ。

 

「これが"燃"だと?アイツが通さないと思うだけでこうなるってのか?!嘘つけ!」

「はい、あれは嘘です」

キルアの言っていた通り、本当の事は教えてくれていなかったんだな。

「まあ、正確に言うと嘘みたいなものです。本当の"ネン"について教えます。なのでひとまず、ここから退散しましょう。」

 

「ねぇ、お姉さん?もし今日登録出来なかったら俺達どうなるの?」

「ゴン様とミラ様はまた1階から挑戦し直せます。しかし、キルア様は以前登録を断っているので、また未登録と言う形になりますと、登録の意思がないものとされ、参加自体不可能になってしまいます。」

「なあ、ウイングさん。ひとまず退いて、0時までに戻ってこられるか?ここに。」

「それは…君達次第だ」

 

そこから私達は、ウイングさん達が泊まっている宿に行った。そこで本当の"念"の力を見せられた。

 

凄い。あれが本当の念なのか…あんなものがあるなんて知らなかったよ。

 

念とは、オーラと呼ばれる生命エネルギーを自在に操る能力の事らしい。

生命エネルギーは、誰もが持っているが、垂れ流しの状態になっている。その生命エネルギーを肉体にとどめる技術を"纏"と言う。

纏が使えるようになると、肉体は頑強になり、常人より遥かに若さを保てる。

 

次に"絶"。オーラを断つ技。

気配を消したり、極度の疲労を癒すときに効果がある。

 

そして"練"。通常以上のオーラを生み出す技術。

 

「感じますか?」

練の説明途中のウイングさんの体から何か、白いモヤが出ている。

多少の圧迫感がある。

「さっきみたいな嫌な感じはしないね?」

ゴンの疑問はすぐにウイングさんが説明してくれる。

敵意がないからと言っていた。

すると、一瞬ウイングさんが私の方をちらっと見た。

どうしたんだろ。

「オーラは人間の内部から発せられるエネルギー。故に…人間同士の使用が最も効果的です。いい意味でも、悪い意味でも。邪念を持って無防備な人を攻撃すると、オーラだでけ人を殺せます。」

 

それだけ危険な力って事だね。

「念の使い手から身を守る方法は1つだけ。自分も念の使い手になる事――――――纏による防御のみ!自分のオーラで相手のオーラを防ぐ。でないと…」

 

そう言ってウイングさんは壁に手を当てる。

すると、壁が一気に凹んだ。

「肉体は粉々に壊されてしまいます…」

あっはは、すっごいや。というか、壁壊して良かったの?

 

ウイングさんの説明は続いた。

 

念は誰にでもある力だが、現在この能力を使いこなせる人間は、僅かしかいないらしい。

そして、その眠れる力を目覚めさせる方法は2つ。ゆっくり起こすか、無理やり起こすか。

ズシはゆっくり起こした、と。才能もあって飲み込みも早いズシは、半年で纏をマスターしたらしい。半年……

「でも、私達は0時には登録しに行かないと…」

「では無理矢理起こすしかないですね…」

「それなら間に合うんだな?」

「…君たち次第です。時間内にオーラを体内にとどめるコツを会得できるか。」

するとウイングさんは、手を前に伸ばす。

「これから君たちに、私のオーラを送ります。発と呼ばれるさっきのやつです…」

「え…」

そんな事したら粉々になるんじゃ…

 

「もちろん、体を壊すのが目的じゃないから手加減はするが、荒っぽい方法である事には変わらない。要するに、ビックリさせて目覚めさせる訳ですからね。眠っている身体に喝を入れて、纏を起こしやすい状態にする。」

 

眠っているとは、体内にある"精孔"っていう穴が閉じきっていて、オーラが上手く巡っていない状態の事らしい。そこでウイングさんのオーラを体内に送る事で、精孔をこじ開ける。

本来は瞑想や禅などで体内のオーラを感じて全身をオーラが包んでいることを実感した上で少しずつ開くから時間がかかると。

しかし、私達なら1週間、もっと早く目覚めるかもしれないから、残念だと。

なんか、私の方を見てない気がする…

しかしキルアは

「より早く目覚める方がいいに決まってんじゃん」

っと言っている。

「これは外法と呼ばれる裏技ですよ。未熟なものや、悪意がある物が行えば死ぬ可能性は十分にある」

「でも、ウイングさんは未熟でもないし、悪意もない、でしょ?」

正論だな。うん。ゴンってたまに鋭いよね。

「だから聞きたいな。何故急に俺たちに本当の念を教えようと思ったのか」

惜しいと思ったらしい。もしあのまま200階クラスに行くと、死んでいたか、一生治らない傷を受けるかもしれないと。

全員念の使い手だから。

 

「ここまで話してきて、今さらですが…」

そういいながら、ウイングさんは私の方を見る。

「…ミラさん、貴女は念をすでに会得している…」

え…どーゆこと。

「「えーーー!!!???」」

ゴン達が声を揃えて驚いているが、私だって驚いている。

「私!念なんて知らなかったですよ?!今日はじめて知ったんだもん!」

「はい、恐らく貴女は今日まで念のことを知らなかったでしょう。」

どういう事だ…

「恐らくは…貴女が気付かないうちに目覚めていたのでしょうね。先程から私の身体からオーラが出ている事に気づいていましたね?」

「それが、オーラなんだ。私には、ずっと、よく分からなかった…」

「貴女は意識すればもう纏が使えるでしょう」

「私が……」

あ、2人とも…

「黙っててごめん…」

「別に謝らなくても大丈夫だよ!ミラだって知らなかったんだから!」

「ああ、謝る意味がわかんねえな」

「ありがとう…!」

「さて、では2人は上着を脱いでこちらに背中を向けてください」

 

そしてウイングさんがゴン達にオーラを送ると、2人の体からオーラが溢れだしてくる。

 

「いいですか?そのままの勢いでオーラを出し続けたら、全身疲労で立てなくなります。いいですか…オーラを身体にとどめようと念じながら構えてください。ミラさんもですよ、目を閉じて!」

 

私達は目を閉じて身体の力を抜く。

オーラが血液のように全身を巡っているように、頭から肩、手、足、そしてその流れが次第にゆっくりに……

身体の周りで揺らいでいるイメージ…

 

 

 

 

「どんな感じですか?」

 

「緩い粘液の中にいるみたい。」

「ああ、重さのない服を来ているみたいだ…」

「これが纏なんだ…」

 

「そのイメージを常に持ち続けてください。慣れれば寝ていても纏が使えるようになります」

「てか、お前の纏だけでかくねぇか?」

「確かにキルア達と比べると大きいかも…」

ウイングさんの方を見る

「恐らく、今まで垂れ流していた訳ではないのでしょう。無意識に何度も何度も、それこそ寝ている間等に纏を行っていたのかも知れません。」

「そーなんだ…。」

「とにかくです、今度は敵意を持って君達に念を飛ばします!」

そう言って敵意が乗ったオーラを放ってくる。

「さっきまでの君たちならこの場にいるだけで辛かったはずです!」

「ああ、あんたの、極寒の中裸でって意味がよくわかったぜ」

「私が放つ念を、無事防ぐことが出来たら、彼の壁も敗れるでしょう!」

 

 

 

 

私達はウイングさんの念を防ぐことに成功した。

 

 

 

そして今、ヒソカの念の壁を突破することが出来た。

「200階クラスへようこそ♢洗礼は受けずに済みそうだ」

私の方を一瞬見た気がするが、すぐゴンに話しかけ始めた。

「君がここに来た目的は大体想像出来る。ここで鍛えてから僕と戦うつもりだったんだろう?」

「ああ、けどそっちから現れると思ってなかった。手間が省けた!」

「纏を覚えたくらいでいい気になるな。念は奥が深い…はっきり言って今の君と戦う気は無い。…ただこのクラスで1度でも勝てたら…相手になるよ♡」

そう言ってヒソカは去っていく。

「いこっか」

 

私達は200階の受付を済ませ、説明を聞いた。

まず90日の準備期間があり、この間なら戦いたい日に戦えるし、毎日戦うこともできる。期間内ギリギリまで戦わなくても問題は無いとのこと。

1度戦闘を行えば、また90日の準備期間が貰える。期間内に戦闘ができない場合は登録が即抹消になるから気をつけろ。と。

そして、このクラスをクリアするには10勝が必要で、10勝する前に4敗しても失格、10勝すればフロアマスターに挑戦できるらしい。

しかしその辺は興味ないから聞き流しておいた。

ゴンとキルアも興味無いらしく、話し合っている。

 

後ろに気配!

2人も気づいているようだ。3人で振り返る。

「なんか用?」

この人達も申し込みのために並んでいるらしい。

「なるほどね…ゴン、こいつらお前と同じ日に戦いたいらしいぜ」

ゴンは少し考え

「俺!いつでもOKです!」

後ろの三人が、ニヤついている。

「2ヶ月は戦っちゃダメって言われたのに…」

「あはは!」

笑って誤魔化すな。全く。

「それでは!ゴン様は2207号室、ミラ様は2218号室、キルア様は2223号室でお休みください!戦闘日は決定次第お知らせします!」

 

部屋に行く事になり、1番近いゴンの部屋に入ってみる。

「うわぁー!広いね!」

「ほんとだ、こんな部屋見た事ないよ…」

お風呂は金色らしい…

部屋の凄さに感動していると、テレビが勝手につく。ゴンの戦闘が決まったようだ。

3月11日……

 

「明日?!」

「まじかよ!早いな。」

私とキルアがびっくりしていると、ゴンは既に纏をしていた。

「多分…明日は勝てない。でもいいんだ!早く実感してみたい、この力で一体どんな事が出来るのか!」

「そうだね、キルア!私達も!」

「やるか!」

 

 

 

そう言って私達は纏を纏い続けられるように、訓練を始めた…

 




来週から、日曜日はお休みにしたいと思います!
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