ギドとの戦いでゴンは体中の骨が折れたり、亀裂が入ったり様々な怪我をしていた。
「全治4ヶ月だとさ。」
「はぁ。やれやれだよ、全く。」
「このど阿呆!」
「ごめん…。」
謝ればいいってもんじゃないぞ!この怪我は!
するとキルアはゴンのいるベッドに飛び乗った。
「俺達に謝っても仕方ねーだろ!どうなってんだよ!この中はよ!」
そう言いながらゴンのデコを指で突きまくる。
「念を知らずに洗礼を受けた連中の姿は嫌ってほどみだだろ!」
最後にデコピン。痛そう。
「1歩間違えてたらゴンもあんな風になってたんだよ!それで済んだのは、ラッキーなんだからね!」
でも、私達がしっかり止めておけば…とも思ってしまう。
「ったく。何のためにメガネ兄さんが教えてくれたと思ってんだよ!」
「…でもさ、大丈夫だと思ったんだよね。何回か攻撃を受けてみて急所さえ外せば死ぬことは…」
ゴンが言い終わる前に、キルアがゴンの腕に足をグリグリと押し付ける。
しかも、ニヤニヤ笑いながら無言で。
「ちょっ!キルア!?ゴンが悶えてるから!」
そんなやり取りをしていると、扉がノックされる。このタイミングって事は…
「はいよー」
キルアが返事をする。
「あ、私が開けてくるよ」
私は扉を開く。
すると、ウイングさんがすごい剣幕で入ってきた。
そして、すぐにゴンに近づいていく。
絶対怒ってるよ。ウイングさん。
やっぱり怒っていた。キルアや私が言った事と同じような事を言っている。
ゴンの怪我の完治はいつかと問われ、キルアが2ヶ月と答える。
その後ゴンは、2ヶ月の修行を禁止される。念について調べる事も禁止だ。もし破れば、もう教える事は何も無い。そう言われていた
ウイングさんは誓の糸と呼ばれるものをゴンの左手の小指に巻き付ける。常に約束を忘れないようにと。
「キルア君、ミラさん、ちょっといいですか?」
私達は闘技場の外までウイングさんについていった。
「あなた達の本当の目的は一体何なのですか?」
変な事を聞くなー。
「何って言われてもね…?キルア?」
「ズシとあんたに会わなかったら俺は小遣い稼ぎだけのつもりだった。ミラもそうだろ?」
「そうだね。まあ、修行も兼ねてるけどね」
「ゴンはヒソカってやつと戦うための修行に来てる。それだけだよ」
そして、キルアは自分は最上階を目指すのは興味無いと言った。
あれ…キルアが言い出したはずなんだけどな。まあいいか。
「あいつ、口ではヒソカと戦えればそれで良いとか言ってるけど、昨日の試合のやり方、あれは…スリルを楽しんでるみたいだったからな…」
急に絶をした時はビックリしたよ、私も。咄嗟に絶を解いたから良かったが、もし解かなかったら腕が無くなっていたかもしれない。本当に心配させてくれるよ。
「命すら落としかねなかったあの状況を楽しんでいた、と…?」
「ああ、俺もそういう所無いわけじゃないから分かるんだけどさ。俺なら時と場合と相手を選ぶけど、アイツは夢中になったら見境無さそうだしな。ミラはそんな事しないだろうけどな、多分…」
「戦うのは好きだよ?私も。」
「……」
ウイングさんが無言で私を見る。あ、これ言わないほうがよかった…?
「あ、でも!同じ約束を2度も破るやつじゃないから大丈夫…!」
ナイスキルア!
「そうだね。ゴンは突っ走っちゃってブレーキがかけれない事もあるけど。大丈夫!」
無言で考えるウイングさんは焦ってるように見えた。教えた事に後悔してるのかもしれない。
私がそう思っていると、キルアが口を開いた。
「もー遅いよ。知っちゃったんだから。俺もゴンもミラも。教えた事後悔して止めるんなら他の誰かに教わるか、自分で覚えるかするだけ。責任感じることないよ。俺の兄貴もヒソカも念の使い手だったんだから。いずれ辿り着いていた。」
そう言ってキルアがその場から去ろうとすると、ウイングさんが声をかける。
「わかりました。途中で降りる気はありませんよ。むしろ伝えたいことが山ほどありますから。」
良かった。これからも修行をつけてくれるらしい。
「ズシが宿屋で待っています。君達も一緒に修行するといいでしょう。」
「いいや。抜け駆けみたいで嫌だからさ。」
「私もそうする。ゴンが約束守れたら3人で始める!」
そう言って、私は少し離れているキルアの近くに走っていく。
「ゴン君に伝えてください!"燃"の方の修行は認めると!"点"を毎日行うようにと!」
キルアは前を向いたまま右手を上げて振る、了解って事だろうな。
私達が部屋に戻ると、既にゴンは"点"を行っていた。
それを見た私達もゴンのそばの床に座り込み、点を始めることにした。
それからゴンが、ギドと戦ってから1ヶ月が経った。
私はキルアと一緒にあるチケットを手に入れていた。
それをゴンに見せる為に部屋に入ると…骨折していたはずの腕で逆立ちをしているゴンがいた。
「え!ゴン!腕もう大丈夫なの?!」
「うん!」
そう言ってゴンは、逆立ちの状態から飛び上がり私達の前に着地する。
「ほら!もーバッチリ!」
その場で元気な事をアピールしている。
「分かった分かった。」
キルアが素っ気なく答える。本当は全治4ヶ月の傷なのに、1ヶ月で治すって。どーなってるんだ!ゴンの体は!
「ったく、どーゆー体してんだお前は!」
やっぱりそう思うよね。キルアも。
「で!2人は何か用があったんじゃないの?」
「ああ、これこれ」
そう言ってキルアがポケットから出したのは、ある試合のチケットだった。
「チケット?」
「ただのチケットじゃないぜ。…ヒソカ戦。」
そこから私たちは、一旦食事に行く事にした。続きは食べながらって事だ。
このチケットは、200階クラスの選手って事で優先権が取れたんだよね。多少高かったけど。
そしてキルアと私が調べたヒソカの事をゴンに話す。
12戦8勝3敗6KO
KOイコール死人の数。しかもその3敗は準備期間がギリギリだったから登録だけして試合には行かなかったらしい。
つまり、しっかり戦えば負け無し。強い。
しかも、相手に取られたポイントは4ポイントのみ。ほとんど無傷で8勝してるって事だ。
この話を聞いたゴンの顔はすごく、嬉しそうだった。
今回の対戦相手はカストロって人で、ヒソカからポイントをとった唯一の男らしい。前のリベンジマッチってことなんだろうな。しかもこの人は殺されていない。
私達は天空闘技場に戻りながら話を続ける。
エスカレーターに乗るとゴンが。
「…でもいいのかな?試合を見ても…」
「大丈夫に決まってんだろ?ただ試合を見るだけなんだから。」
会話に参加していない私は気づいてしまった。前にウイングさんが立っているのを…
「ダメです…試合観戦も念を調べる行為に相当します。」
2人は驚いてるみたいだ。私は先に気づいてたから良かったけど。
「ゴン君…!腕の怪我はもういいんですか?」
「は、はい!もう大丈夫です!」
「治ったんだから試合見てもいいよな?」
キルアが聞くが。
「いいえ!私がゴンくんに言い渡した期間は2ヶ月です!」
キルアが、えー、とか、あー、とか言っているがウイングさんは軽く無視をして話を続けた。
「ゴン君。君は後1ヶ月、点のみの修行と万全の回復に専念しなさい。」
「はい。分かりました」
「じゃあ、そういうことで。」
「おっす!お大事に!」
あれ、ズシいつから居たの。全然気づかなかったよ。絶の修行でもしてるのかな…?
「しゃーねーな。試合は録画しとくとして、俺だけでも見てくるか。」
「うん。ミラは行かないの?」
「私ちょっと行きたい所があって、途中から見に行くと思う!」
その後ゴンは部屋に戻り、キルアは試合会場に向かった。まだ1時間あるのに。
私はある場所に向かっていた。
ゴンが怪我をしてから1ヶ月、点以外にする事がなかった私は天空闘技場の外にある町をまわっていた。
その時に見つけたお店、武器が売っているお店だった。
そこに、銃が売っていた。リボルバー式のやつ。
欲しい。というか、見た時になんか、直感的なものが働いた。
これは絶対私が持つべきものだ。と。今でもその自信は消えていない、あれは私のだ。
見た目は普通の銃だが、よく分からない模様が全体についている。
それ以外は普通の銃、なんと。2丁で500ジェニーだ!
なんとお買い得なのだろう!
ウキウキ気分で私はお店の前に到着し、
お店に入る。
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