次の日、私達は街に来ていた。
そして私が銃を買ったお店の前に着くが‥‥あれ。どういうこと?!
「何も無くなってる。どうして…?」
「おいおい。本当にここなのかよ?」
「ここだよ!そんなにすぐ忘れるわけないじゃん!」
「んー。もうお店辞めちゃったんじゃない?」
そんな…つい4日前なのに。
「どうしよ…」
「まあ。飯行こうぜ飯!」
「うん!朝ごはんにしよ!」
うう…2人とも。ありがとう…
私達はレストランに行き、いっぱい食べた。
なんだか、食事量が一気に増えた気がする。前より修行でいっぱいエネルギー使うからかな…?
ゴン達は相変わらずの大食いだ。
食事を終えると私はキルアの分のお金を払う。
私の倍は食べてるぞ。あの2人。
その後も街でいっぱい食べた。ていうか、食べる事しかしてない。
まあ、楽しかったからいいか!2人ともありがとうね!
次の日の夜。
ウイングさんの元で新たな修行が始まる。
今回は"発"らしい。これさえ覚えれば基礎は覚えた事になる。あとは自分達の工夫次第って事です。
発は念能力を自在に操る能力。念能力の集大成という事。
そして、6つのタイプに分かれる。
強化系・・・物の持つ働きや力を強くする。
放出系・・・オーラを飛ばす。
変化形・・・オーラの性質や形状を変える。
具現化系・・オーラを物質化する。
操作系・・・物質や生物を操る。
特質系・・・他の5つとは違い、他に類のない特殊なオーラ。
ウイングさんは6つのオーラについて教えてくれた。
「大事なのは自分に合った能力を見つける事!」
「自分に合った…?」
ゴンが呟くと。
「念能力はその人の個性。主に2つの才能と深く繋がっています。1つは生まれ持った才能。もう1つは生活の中で磨かれた才能。例えばゴン君の場合、柔軟でばねのある筋力は生まれついてのもの。研ぎ澄まされた五感は大自然を遊び場にして培われたものです。念能力も生まれ持っているオーラの性質によって、この6つのどれかに分けられます。稀にオーラが特質系に変わる事もありますが…。もし覚えようとしている能力が自分のオーラの性質に合わなければ習得に苦労するでしょう。」
するとウイングさんは六性図と呼ばれる物を書き始める。
例えば強化系が得意な人の場合。
強化系の能力が覚えやすく、隣合う変化系と放出系は相性が良く覚えやすい。
逆に最も遠い特質系の能力は最も覚えにくい。
「実際に見た能力で説明しましょうか。」
ヒソカはオーラの性質を変化させてる変化系の能力。
ギドはコマと自身の回転を強化しているので強化系。しかし、手元を離れたコマを武器としているので操作系の能力も要求される。
強化と操作は相性が悪いのでいまいちだったと。
そしてカストロは虎咬拳の使い手。恐らく強化系の能力に属していたと思われるが。具現化と操作の能力が必要な、ダブルという分身能力を選んでしまった。それができたのは才能と膨大な努力がなせる業。
「どうですか?自分の持つオーラの性質と能力の重要さを理解して貰えました?」
「そもそもさ。自分のオーラがどの系統に属しているか調べる方法なんてあんの?」
「あります」
水見式と呼ばれる、心源流に伝わるオーラの選別法らしい。
グラスにギリギリ溢れない位の水を入れ、木の葉を浮かべる。そこに手をかざして練を行うだけで分かるらしい。
発の修行としても使える。
ウイングさんはお手本としてやってくれる。
ウイングさんがグラスに手を近づけると、練を行う。
するとグラスの水が溢れだしてくる!
「水が溢れてる!」
「水の量が変わるのは強化系の証です。私のオーラが強化系の性質に属している事を示しています。さ!4人とも試して見なさい」
最初にゴンがやるみたいだ。
ゴンが発を行う。すると水の量がほんの少し増え、グラスから水が溢れる。
「ゴンは強化系なんだね!」
次はズシが発を行った。
葉っぱが揺れてる?
「葉っぱが動いてるっす!」
「葉が動くのは操作系の証です」
「よっしゃ!次は俺だ」
キルアが発を行うが何も変化がない。あれ…?
「なんもかわんねえ…」
「そうですねぇー」
「葉っぱも動かないし」
「もしかして俺って才能ねえ…?」
「いえいえ。水を舐めてみてください」
水を舐める…?
私達は水を指につけ舐めてみる。
「少し甘いかな…?」
「うん、ほんのり甘いね」
私達が水を舐めた感想を口にすると。ゴンは。
「これただの水じゃないの?」
と聞く。
「ただの水ですよ。水の味が変わったんです。キルア君のオーラでね」
「って事は…」
「君は変化系ですね」
最後は私だね。
「次は私だね!」
グラスに両手をかざし、練を行う。
すると、水に変化がない。という事は…私は水を舐めてみる。甘い。
「ミラさんも変化系のようですね」
「俺と同じかよ!」
「変化系かー。どんな能力にしようかなー」
私はオーラの性質を変えたりできるのか。今から能力を考えるのが楽しみだよ!
「さあ!これで4人のオーラがどの系統に属するのか分かりましたね?これから4週間は今の変化がより顕著になるよう鍛錬を続けなさい!」
そして、4週間私達はほとんど会うことなくそれぞれの修行を続けた。
私は纏と練に並行して発の修行を行う事にする。
グラスに水を入れ、そこにオーラを流し込んでいく。しばらく繰り返して、その後に全力で練を行う。
それによって私は毎日ぶっ倒れそうになっていた。
寝る時には必ず絶をして寝ることにより、なるべく次の日に疲れを残さないようにする。
2週間経った頃に、1度キルアの部屋に行き、お互いどのくらい修行が進んでるか確認する事にした。
結果は私の方が水が甘くなっていた。
キルアに勝ててウキウキになった私は更に修行に励んだ。
熱中していると時間はすぐに過ぎ去っていき、あっという間に4週間が経ってしまう。
今回もキルアに負けないもんね!
私達は3人揃ってウイングさんの宿に向かう。
「2人とも修行の成果はどう?」
「俺はバッチリ!」
「同じく!そっちはどうなんだ?」
「私もバッチリ!」
そんな会話をしていると、宿に到着した。
「さあ!それでは修行の成果を見せてもらいましょう!まずはキルア君から」
「おう」
キルアはグラスに手をかざし発をする。
「いいぜ」
私達は全員で水を舐める。
ウイングさんはビックリしてるみたい。ズシとゴンもだ。
「?!」
「甘いっす!」
「凄い!蜂蜜みたいだ!」
「よろしい。次はミラさん!」
「おっす!」
私はグラスの前に行き、手をかざす。そして発!
「どうぞ!」
4人が水を舐める。と、みんな変な顔になる。
「え?」
私は思わず声を出してしまう。変な顔のまま最初に話し始めたのはゴンだ。
「うえっ。甘すぎて一気に気持ち悪く…」
「じ、自分もっす…」
へへへ。ここまで来るのに苦労したよ。
「い、いいでしょう…次はズシ!」
「お、おっす!」
ズシが発を行う。
すると、葉の動きが前より大きくなっているのが分かる。が。
「いいでしょう。しかしこの程度では不十分!また修行が必要ですね」
「おっす…」
ズシは凄い汗をかいている。大丈夫か…?
「最後にゴン君!」
「おっす!!」
ゴンはグラスの前に立つと。少し息を吐く。
そして、練を行う。
すると、水が噴水の様に溢れ出す。水が増える勢いが強すぎたのかグラスの底が割れ、そこからも水が吹き出してくる。
「ストップ!ストップ!ゴン君!」
ウイングさんが急いで水を拭き始める。
「大したものですよ!」
「へへ。ちょっと自信あったんだよね!」
少し間を置くとウイングさんが話し始める。
「ゴン君、キルア君、ミラさん。今日で卒業です!」
「え、まじ?」
「やったー!」
「やったね!2人とも!」
「師範代!やっぱり自分は…」
「まだまだ修行が必要ですね」
「おっす……」
ズシ。頑張って!
「頑張れよ」
「ズシならできる!」
「うん!でも、焦って無茶しないようにね!」
「おっす…」
「それと。ゴン君、ミラさん。君達にはもう1つ大事な事を伝えなくてはなりません。ゴン君!ミラさん!裏ハンター試験合格です!」
私達3人は顔を見合わせる。なんだろう、裏ハンター試験って。
「合格ですよ。おめでとう!」
念能力の会得はハンターになるための最低条件。そして、プロのハンターには相応の実力が求められる。
しかし、悪用されれば恐ろしい破壊力となるこの能力は公に試験にするのは危険、それ故に表の試験に合格したものだけを試すとらしい。
するとキルアが。
「なんだよ。最初から俺たち……というかゴンとミラには教えるつもりだったのかよ」
「ええ。ちなみに私が属する心源流拳法の師範はネテロ会長ですよ」
それを聞いた2人は驚いてる。
「キルア君。是非もう一度ハンター試験を受けてください。君なら次は必ず受かります。今の君なら十分資格がありますよ。私が保証します!」
「気が向いたらね…」
素直じゃないなー。キルアは。
「ねぇ、ウイングさん!」
ゴンは試験に受かったほかの人たちが何をしてるのか気になるらしい。
私も気になる。
ハンゾーさんとクラピカは別の師範のもと既に念能力を会得したらしい。
レオリオは医大受験後に修行を開始するみたい。
ヒソカとイルミは初めから念を習得していた為条件を満たしていたらしい。
「みんな頑張ってるんだね!」
「私達も負けないように頑張ろ!」
「だな!」
「さて、ゴン君。明日のヒソカとの試合、くれぐれも無茶しないように。いいですか?」
そうだ。ギドとの試合に勝ったあと、ゴンはヒソカと会ったらしい。
いつ戦うか君が決めろと、言って去っていったと。
そして、修行期間中に7月10日、つまり明日に決めたと。
頑張ってね!ゴン!
私とキルアが応援してるよ!
ゴンとヒソカの戦いは飛ばします。
すみません!