「ビスケ!大丈夫?!私も手伝おうか?」
「大丈夫。あんたはそこで見てなさいな」
私たちが話していると。
「切ってやったぜ。お前の髪!俺の、シザーハンズでなあ!」
男はそう言うと切ったビスケの髪の毛を口に入れて咀嚼し始める。
おえ。気持ち悪い。何やってるんだ。
男がビスケの髪の毛を食べ始めると、ビスケのオーラが一気に高まる。対する男は、腰についていたポーチを外すと武器を地面に置いた。
「…武闘家として手合わせ願いたい」
「ただの屑じゃなさそうね。いいだろう」
すると二人は構えを取る。
一瞬過ぎて全然見えなかった。
男が宙に浮き背中に掌底をくらわされて吹き飛んだ。相手は弱くない…ビスケが強すぎるんだ。
ゴン達が岩陰から出てきた。やはりゴン達も宙に浮いたところからしか見えなかったみたいだ。
ゴンはビスケに何故ゲームに来たのかと問う。ゲームクリア、そしてゲームの中にある宝石が目当てらしい。
そしてゴンはお父さんがこのゲームを作ったことを明かす。ビスケはゴンの父―――ジンを知っていたらしい。有名人であるという。念能力者の中では5本の指に入るほどの強さだと。そして。
「もし。宝探しが後になってもいいなら俺たちに念を教えてください!」
ゴンはビスケにお願いする。
「私もよろしくお願いします!」
「ようやくその気になった?私はウイングみたいに甘くないわよ。覚悟はいい?」
「「はい!」」
「そっちは?」
何も言っていないキルアにも問う。
「大丈夫」
最初の修業はビノールトに決定打を与えること。それか、立ち上がれなくなるまで追い詰めること。ビノールトは立ち上がれなくなったりしたら殺されるとのこと。
私達も2週間以内にクリアしなければ罰を与えると。
それからすぐに戦いは始まった。
ビノールトは強かった。ダメージを負っているとはいえ私達3人でもまともに近づく事ができない。
ならばどうするか。遠距離からの攻撃。私は銃、ゴンとキルアは石。持久戦だ!
夕方になる。ゴンが砕いて投げた大きな岩が乱立して、うまい具合に隠れられるようになった。それを利用して不意を突いたキルアの攻撃がビノールトにあたりそうになった時。
「駄目だ!キルア!」
ゴンが叫ぶ。一日で終わらせるのはもったいないと。一人でもアイツを圧倒できるようになるまで続けたいと。
私ももっと強くなりたかった。ゴンの提案を受け入れる。そしていったん休憩することになった。お互いのコンディションを少しでも良くするために…
それから。1日、2日、3日と、どんどん日にちが経っていくにつれ、私達はビノールトと一人でも対等に戦えるようになっていった。
そして2週間目…私とキルアはビノールトに寸止めだが勝つことができ、最後のゴンの攻撃が今終わった。
ビノールトは膝をつき…
「‥‥俺の負けだ。勝ち目はない。殺せ」
「なんで?殺すわけないじゃん。だって俺たちおかげですごく上達したもん。ありがと!ビノールトさん!」
ゴンはビノールトにお礼を言った。
「うん。私もありがとうございます!もっともっと強くなれそうです!」
ビノールトさんはここを出たら自首するらしい。罪を償うと。
そして、ビスケは
「それじゃあマサドラへ向かうわよ!」
「「おっす!」」
「数字の9!」
私が凝を行い見えたものを大きな声で言う。
「「あ…」」
「はい。ミラ正解!ゴンキルア腕立て3000回!」
「「くっそうー!」」
ほんとに悔しそう…
マサドラはここから70Kmの地点にあるらしい。3時間もあれば楽勝だとビスケは言う。
そして私達は、マサドラ目指して走り始めた。
マサドラに到着する。私達は息が切れているけど、ビスケは汗一つかいていない。…息も乱れてないし。
すぐにデパートに向かうとビスケが買い物を済ませる。すると…
「それじゃ。さっきの岩石地帯まで戻るわよ」
「「「…」」」
まさか往復するとは思わなかった…
「ゲイン!」
ビスケがカードを持ちながら呪文を唱えると、シャベルにライトなど、様々な道具が物質化した。
「では今度は再びマサドラに向かう。ただし今度はまっすぐ!」
「え。真っすぐってもしかして…」
キルアは気づいたみたい。
ビスケが指さした方向には岩山がそびえたっていた…
「掘るんだわさー!」
岩山を掘る修行は最初は順調だった。最初は。…後半、硬い岩盤にあたる。ゴンはオーラをシャベルに纏うことにより掘る力を強化することを閃いた。これを周というらしい。
しかし応用技はオーラの消費が激しい。ゴンもキルアもものすごく疲労が溜まってるみたい。なぜか私は2人よりもオーラ量が多いので、二人よりは全然疲れてない。
そして休む時は頭上―――岩壁に杭を刺し、そこにひっかけたロープに岩を縛って吊るし、そのロープの先端を握った状態で各々スタンバイ。頭の上に岩が降ってこないように、ロープを握ったまま眠る。これが一番つらかった。
初日は私とゴンが頭にたんこぶをいっぱい作ってしまった。そして毎日少しずつ岩が大きくなっていく‥‥
がんばらないと!!