数日山を掘り続けるとマサドラに到着した。そのころにはもう頭に岩を落とさなくなっていた。
マサドラに到着するとすぐに、また岩石地帯に戻って前捕まえれなかった怪物たちを捕まえろ、とビスケに指示される。
修行の成果か、私達は苦労せずに怪物を捕まえた。
怪物を一通り捕まえ終わると次は防御の修業に入るらしい。
まずビスケは、右手にすべてのオーラを込め始めた。
「それは…」
「そうよ。ゴン。あんたが使ってる技だわさ。纏、絶、練、発、凝を複合した技。これを硬という。体中のオーラを全て体の一部に集めて攻撃する。通常の攻撃をはるかに上回る威力がある」
ゴンは強化系だからかな?ほかにも応用技があるのかな…
「ビスケ。ほかにはどんな技があるの?」
「そうねえ。円とかかしら。纏と練を応用した技だわさ。今度教えてあげるわね」
「はーい!」
「よし。今から私がこの拳で攻撃する。あんた達はこれを全て受けて防ぐこと。避けてはいけない」
普通の防御じゃダメって事か…
「察したようだわね。そう、普通に受けても深いダメージを負う。ではどうする?」
「こっちも硬を使う」
「半分正解」
硬に対しての硬。これなら念のレベルが違いすぎなければ防げる。しかし、もし硬以外の場所に当たれば即破壊…
怖い。
「だったら全身を硬にする。矛盾してるけど…」
「正解!」
おー、さすがキルア。
「それを纏と練の応用技、堅という。全身を通常よりもはるかに多いオーラでガードする。硬よりも防御力が落ちるけど、これが最も実践的な防御。ゴン、練をやってみて」
ゴンは言われるまま練を行う。これをずっと維持するのが堅らしい。今からビスケがゴンに攻撃をする。硬のまま。それを受け止めろと。
ビスケはもの凄くゆっくりと拳をゴンに近づけていく。ゴンは手でガードするが。
10mほど吹き飛んだ。
威力がすごい…
今のでも硬だけの力。今のにスピードが乗れば、破壊力が数十倍にもなると。
まずは堅がどのくらい持つか試す。ゴンは2分間練を維持できた。
「最低30分維持できないとお話にならないわよ」
「ビスケ!私40分以上できるよ!」
私がそういうと。
「「えー?!」」
ゴンとキルアが驚いてる。
「予想以上ね。ちょっとやって見せなさいな」
「うん!」
結果は45分。結構伸びたな。
「くっそー!俺たちも負けてられない!堅の修業だ!!」
「ああ!」
ああ!ゴンとキルアは堅の修業のために穴掘りに行ってしまう。
「行っちゃったわさ‥」
「ビスケ。能力の修業ってどうやればいいの?」
私はどんな能力を作りたいかをビスケに話すと。
ビスケは少し考えて。
「そうねえ。ゴン達の堅が30分まで伸びたら系統別の修業をするからそれまで待ちなさな」
「分かった。んじゃー円は?」
「なに?知りたいの?」
「知りたい!」
円とは。オーラの覆っている範囲を広げる。そしてそのオーラが触れたものの位置や形や数を肌で感じることができる。
「まずはオーラを広げて見なさいな」
私は言われた通りにオーラを広げようとするが。
普段の練より、ほんの少し広い程度にしかできなかった。
「難しい…」
「そりゃそうだわさ。とにかく修業!」
「おっす…」
私はゴン達が堅の時間を伸ばそうとしている間、円の修業に励んでいた。
それから約一か月。ゴン達は堅の時間を30分まで伸ばし、私は円を3mまで広げれるようになっていた。
円の修業をしていた私も少しだけ堅の持続時間を伸ばせた。
そして今、ゴンはビスケの硬の一撃を防いでいた。
そして、ビスケは指を立てながら。
「この一か月でだいぶタフになったわね」
「「「数字の3!」」」
「ピンポーン!引き分け!」
今日から実践の修業に入るらしい。まずは堅を行う。
堅の状態は攻撃力50、防御力50の状態。その状態だといくら戦っても決着はつかない。そこで凝を使い攻撃の瞬間オーラを攻撃する箇所に集める。
凝を使ってオーラを移動させること。それを流と呼ぶ。
私達は流を使った組み手を行う事になる。
初めは動きをゆっくりにして行う。慣れてきたら段々と早く流を行いながら組手をするそうだ。
そして二週間後。
私達は速く流を行い戦えるようになった。
これは毎日続ける。もっと速くなれるらしい。
そうして研鑽を積んでから、系統別の修行へ移る。
曰く、他の系統の修行もしていくと、得意系統の覚えも早くなるから、だそうだ。
最初は強化系の修行から。
修行はまだまだ続きそう。もう1年も終わりそうだし。
でも強くなりたいもんね!