転生したら吹雪アツヤだったって死亡フラグゥゥゥウウウ! 作:山羊次郎
皆さんは、『イナズマイレブン』という作品をご存じだろうか?
というか、この小説を見てる以上知っているとは思うが、一応説明させてもらう。
この世界は、サッカーを愛してやまない少年、『円堂守』を中心に、仲間達が様々な苦難を乗り越えていくサッカーゲームであり、続編やアニメ化、漫画化など、未だ衰えない人気作品である。
この世界では人間が炎を纏い、ペンギンが空を飛び、時間を止めることもできる。挙句の果てには宇宙人から魔王まで、何でも出てくるどこのRPGだよ!とツッコミをいれてもいいくらい『超次元』な世界。
さらに続編ゲーム&アニメ、『イナズマイレブンGO』はそれなりに高い人気を誇り、『アレスの天秤』や『オリオンの刻印』といった作品は無印のほうがよかったと叩かれるくらい『円堂守』の戦いは気に入られている。
さて、なぜここで『イナズマイレブン』の話をしたのか、という読者の疑問に答えよう。
はい、転生しましたね。『イナズマイレブン』の世界に。
いや~驚きましたよ。目が覚めて顔を洗いに行ったら知らない家だったし、見たこともない顔が鏡に映っており、ネットを見たら帝国がどうのとか、フットボールフロンティアとか書かれてるし。
さて、結構好きなイナズマイレブンの世界に来れて浮かれるのも束の間、俺はとんでもない事実に気づいてしまった。
あれ?俺ってもしかして、『アツヤ』じゃね?と。
吹雪士郎というキャラクターを知っているだろうか?無印時空において、二重人格を持つエースストライカーであり、強力なディフェンダーとしての力も持つ有能選手である。
しかし、ディフェンダーとしての力は士郎のものだが、フォワードの力はもう一つの人格のもの。人格のほうはアツヤと呼ばれています。
さて、なぜ吹雪士郎が二重人格になったのかというと、彼には弟が居るのですね。名前はアツヤ。………………はい、俺です。つまり士郎は弟の人格を生み出したということです(極度のブラコンじゃないよ、ちゃんと理由あるよ!)
ここで出る疑問は、なぜ弟の人格を生み出したのか?というところですが
実は吹雪一家、雪崩に遭います。そして士郎君以外みんな死にます。
………………何となく察した人もいるでしょう。
士郎君とアツヤ君は、士郎がディフェンスを、アツヤがフォワードの完璧コンビとして名を馳せていたわけですが、アツヤ君が死んだことにより士郎君は完璧になるためアツヤの人格を生成。
守備の時は士郎が、攻撃の時はアツヤがと言う感じで切り替えていたのです。アツヤの時は粗暴な感じが目立ち、独りよがりなプレイをすることが多いわけですが。
まぁ、最終的には自分自身の答えを見つけ、人格を統合しました。
ここまで言えば、俺の言いたいこと分かりますよね?
……………俺の余命、あと僅かですハイ。しかも、親の寿命もあと僅かです畜生。
「………とりあえず、雪崩には気を付けるか」
よく知りもしない家族など放っておけばいいとか思うかもしれないが、ちゃんと記憶があるんだよなこれ。自分がアツヤだと認識した瞬間、これまでの人生の記憶が流れ込んできた。
一瞬処理落ちして死にそうになったが、何とか耐えきった。そして、明々後日になんかの地区大会の決勝戦があったはず。
「あれ?もしかして死亡フラグ?」
うっそだろお前。俺の余命あと僅かどころか数日しかないのかよ。神様は何やってんだよ。なんでわざわざ俺に吹雪アツヤをやらせるんだよ。
「いや、まだワンチャンあるはずだ」
アレスの天秤ではアツヤが生存していたではないか。そっちに希望を託すしかない。
「アツヤ~ご飯だよ~!」
「今行く!」
とりあえず、雪崩には気を付けよう。
終わった。現在雪崩に遭ってます。
次回、憑依アツヤ死す(?)サッカーやろうぜ!(できるか!)