転生したら吹雪アツヤだったって死亡フラグゥゥゥウウウ!   作:山羊次郎

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9話:カオスvs雷門

 そして、練習開始から数日がたった。

 

「行くぞ円堂!こいつを打ち返せたら本物だ!」

 

 ピ―!

 

 その指笛とともに地面からペンギンが顔を出す。

 

「皇帝ペンギン!」

「「二号!!」」

 

 鬼道たちの放った皇帝ペンギン二号が円堂に向かっていく。

 

「たぁぁぁああああ!」

 

 円堂の雄たけびとともに、彼の頭上に巨大な拳が現れる。

 その拳はシュートの激突し、見事に撃ち返した。

 

「できた……いよっしゃぁああああ!」

 

 目金により『メガトンヘッド』と名付けられた。

 その後、鬼道の提案で帝国学園に行くことになった。

 

「……ここが帝国か」

 

 目の前にある巨大な学校は、最早軍用施設かと言わんばかりに巨大だった。

 みんなはここで各々練習を開始した。円堂、土門、鬼道はデスゾーン。立向居はムゲン・ザ・ハンド。俺と兄貴は”あの技”。

 

「……なかなか完成しないね」

「だな」

 

 俺的には、完成しないほうが嬉しいんだがな。まぁ、手を抜いたら兄貴にばれる以上、普通に失敗し続けるのを祈るしかない。

 すると、帝国イレブンがフィールドにやってきた。そして、雷門対帝国で試合をすることになった。

 フォーメーションはフォワードに俺と豪炎寺。ミッドフィールダーに一之瀬、塔子、兄貴、浦部。ディフェンスに木暮、綱海、壁山、目金。キーパー立向居だ。

 円堂、土門、鬼道は帝国側だ。デスゾーンは帝国の技だから帝国でやるほうが良いという。どっちも同じだと思うが。

 帝国ボールで試合開始。

 

「行くぞ!デスゾーン開始だ!」

「「おう!!」」

 

 そうして、三人は回転しながらボールにエネルギーを注ぐ。

 

「「「デスゾーン!!!」」」

 

 だが、シュートは途中で力を失い普通のシュートになった。

 

「しゅたたた、たん!どばばばば、ばん!」

 

 立向いの背後から複数の手が出てくるが、正面から来たシュートの場所に手はなく、立向居をスルーしてゴールに入る。

 

「……もう少しだな」

 

 この調子でいけば立向居は早くにムゲン・ザ・ハンドを完成させられるかもしれない。

 

「ふっ!」

 

 しまった。

 思考にふけってる間に試合が始まっていた。ボールは兄貴が奪って上がっている。

 

「行くよアツヤ!」

「マジかよ……」

 

 仕方ない。完成しないよう祈るか。

 兄貴がボールを上空に飛ばし雄たけびを上げると、周囲に吹雪が発生する。その冷気が兄貴すら凍り付かせながらボールは氷漬けのクリスタルとなる。

 兄貴は自身の氷を振り払いながら、氷漬けのクリスタルとなったボールを蹴り飛ばす。

 

(まさか……っ!)

 

 ここまで来たらやるしかない!

 俺はそのシュートに追いすがるように走りつつ体操選手の如く回転しながら、オーバーヘッドを決める。

 

「「氷結のグングニル!!」」

 

 ……完成しちまった。

 シュートはとてつもない威力で帝国ゴールに向かっていく。

 

「フルパワーシールド!」

 

 源田か必殺技で止めようとするが、あっけなく破られ失点する。

 

『なッ!』

 

 全員がその威力に驚愕する。そのシュートは今まででも最高峰のモノだった。無論、エイリアを含めてもだ。

 

「くッ!」

「兄貴!大丈夫か⁉」

 

 だが、そんな技には代償もある。兄貴が足を抑えている。俺や雷門、帝国のみんなが心配そうに見に来る。

 

「だから言ったんだ。この技は危険だって!」

「けど……、これはすごいよ」

 

 いや、だからこれを使えば兄貴は……!

 

「心配しないで。僕は大丈夫だ」

「だが……っ」

 

 そう。俺は知っている。この数日後にカオス……エイリアの新チームとの戦いがあることを。

 今の兄貴は危険な状態だ。まずは治療をしなければ。

 

「ほら、休め!」

「……ごめん」

 

 兄貴をベンチに座らせ、フィールドに戻る。

 

「なぁ、士郎は大丈夫なのか?」

「……難しいな。少なくとも、次の試合はベンチスタート確実だ」

「……そうか」

 

 だが、落ち込んでいる暇はない。カオスとの試合はすぐなのだからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから、円堂たちは特訓の末にデスゾーンを。

 

「ムゲン・ザ・ハンド!」

 

 そして本当に立向居はムゲン・ザ・ハンドを完成させた。デスゾーンは兎も角ムゲン・ザ・ハンドは予想外だった。まぁ、想定内だが。

 デスゾーンはさらに進化しデスゾーン2となった。その時、帝国に黒いボールが一つ、降り注ぐ。

 

「これは、エイリア学園⁉」

 

 落ちてきたボールの衝撃で辺りに煙が発生する。そして、煙が晴れた時、そいつらは姿を現した。

 

「ガゼル、バーン!」

「「我らは”カオス”」」

「猛き炎プロミネンス」

「深淵なる冷気ダイヤモンドダストが融合した、最強のチーム」

 

 いつもとユニフォームも変わっていたプロミネンスとダイヤモンドダストは、自分たちをカオスと名乗って勝負を挑んできた。そして宇宙最強がどっちか証明しろとか言ってきた。

 まぁ、ぶっちゃけ楽勝だ。融合したといっても実力が変わっているわけではないし、こいつらはいきなり融合したことでチームワークがゴミクズ以下だ。

 だが、彼らの得点力は凄まじいので、円堂の持つ必殺技では止められない。しかし、ムゲン・ザ・ハンドは止められる。

 だから俺は立向居にムゲン・ザ・ハンドのヒントを予めやることでカオスのシュートを止められるようにした。

 

「流石に10点差をひっくり返すってのは難しいしな」

「何か言ったか?」

「いやなんでもねぇ」

「アツヤ!」

「おう!」

 

 現在、二日後のカオスとの試合に向けて特訓中。だが、正直俺としてはもう十分すぎるくね?ってのが素直な感想だ。

 なにしろムゲン・ザ・ハンドは完成し、デスゾーン2があり、オーバーサイクロンに氷結のグングニル……は戦力に入れないとして、メガトンヘッドに爆熱ストーム。ウルフレジェンド。

 ……あれ?もしかしてオーバーキル?確かヘブンズタイムは原作ではカオスには通用しなくなっていたし、それを戦力に入れないにしても向こうのチームワークの悪さが目立ってこっちが優勢になるのは明らかだ。

 

「……勝ったな」

 

 これは勝った。原作では負けていたが、今回のこれはオーバーキル過ぎる。最早疑う余地もなく勝った。

 そして、試合当日になった。その間の事は特に語る必要もないだろう。原作とほぼ同じくらいで練習していただけだし。

 すると、あの黒いボールが降ってきた。そして、カオスが姿を現す。

 

「負けると分かっていt」

 

 カット

 

 

 

 

 

 試合前の準備。フォーメーションはフォワードに俺と豪炎寺。ミッドフィールダーに鬼道、一之瀬、土門、塔子。ディフェンスに木暮、壁山、円堂、綱海。キーパー立向居だ。

 兄貴は試合が早すぎて足は直ってはいるが、大事をとってベンチだ。

 

 

 ピ――!

 

 

 試合開始。ボールは豪炎寺から俺のもとに。俺は豪炎寺に戻し、豪炎寺は一之瀬へ。一之瀬から塔子に。

 

『攻め上がる雷門!パスをつないで一気に上がっていく!』

「お前なんかに取られるかよ!」

 

 そういいつつも、カオスにボールを取られる塔子。

 ……あ、しまった。すっかり忘れてたがカオスって熟練度も上がってるんだった。

 

「土門!」

 

 土門がディフェンスに入るが、ドロルはあっさり抜き去り、さらに立ち塞がる壁山を躱していく。

 

「任せろ!」

 

 綱海がディフェンスに入るが、ドロルは隣に走りこんでいたガゼルにパスする。

 

「今度こそ教えてあげるよ。凍てつく闇の冷たさを!ノーザンインパクト!」

 

 ガゼルのシュートがゴールを襲う。

 

「ムゲン・ザ・ハンド!」

 

 だが、立向居の出した四本の手がガゼルのシュートを受け止めた。

 

『立向居ガゼルのシュートをガッチリキャッチ!雷門ピンチを乗り切った!』

「ナイスセーブだ立向居!」

「はい!」

『今度は雷門の反撃だ!』

 

 ボールは円堂のもとに。そして豪炎寺に。

 

「アツヤ!」

 

 俺にパスをしてくる豪炎寺。目の前にはカオスが。

 

「邪魔だぁ!」

『アツヤがカオスを強引なドリブルで突破!一気にゴール前だ!』

「イグナイトスティール!」

 

 しかし、横から割り込んできたディフェンスにボールを奪われる。

 

「しまった!」

 

 ボールは渡りに渡ってバーンのもとに。

 

「アトミックフレア!」

「ムゲン・ザ・ハンド!」

『立向居またしても防いだぁ!』

 

 ボールは鬼道のもとに。しかし、豪炎寺はマークされている。

 

「アツヤ!」

 

 今度は取られないようにしないとな。

 

「フローズンスティール!」

「何度も同じ手を食うか!」

 

 敵のディフェンスを躱しゴール前に。

 

「吹き荒れろ!エターナルブリザード!」

「バーンアウト!」

 

 俺の放ったエターナルブリザードはキーパーによって完璧に止められた。

 

「アツヤのエターナルブリザードが⁉」

 

 へぇ。思ったよりやるみたいだな。

 

「ガゼル様!」

「ノーザンインパクト!」

「ムゲン・ザ・ハンド!」

 

 無駄無駄。立向居のムゲン・ザ・ハンドはそんなシュートじゃあ破れませんよ?

 

「アツヤ!」

 

 再び俺のもとにボールが来る。さて、今度は決めるか。

 

「オーバーサイクロン!」

「バーンアウト!」

 

 俺のシュートはキーパーの必殺技をぶち破りゴールに突き刺さる。

 

『ゴォォォル!雷門が先制だぁ!』

「我々が、先制されるだと⁉」

 

 よし。この調子でいくぜ。

 カオスボールで試合再開。ボールはプロミネンスのミッドフィールダーのネップのもとに。

 

(確かこいつは、原作では一番最初にプロミネンスだけにパス回しを始めてたやつだな)

 

 そいつの隣にヒートとドロルが来る。ドロルが先にボールをよこせと言ってきた。

 

(なら、ボールはヒートのところか!)

 

 そう思い、俺はヒートとの間に向けて走るが

 

「ドロル!」

「なッ!」

『あ~っと!アツヤが抜かれた!』

 

 どうなってやがる⁉こいつら仲悪いんじゃ……いや待てよ。

 確かこいつらが仲悪くなったのって、得点差を広げて調子に乗ったからだったな。だが、今回は俺が先制点を取った。その影響で仲間割れしている場合ではないと気づいたってことか?

 

「あれ?もしかしなくても俺のせい?」

 

 俺、またなんかやっちゃいました?

 と、冗談を言っている場合じゃないな。

 

「アトミックフレア!」

「ムゲン・ザ・ハンド!」

 

 立向居がシュートを止めるが、その顔には色濃く疲労が見える。

 

「大丈夫か立向居!」

「は、はい……。大丈夫、です!」

 

 どう見ても大丈夫じゃないな。

 

『ボールは再びアツヤに!また得点となるか⁉』

「イグナイトスティール!」

「フローズンスティール!」

「ぐぁああ!」

 

 こいつら!それ出すの早いわ!

 

「行くぞ!バーン!」

「おう!」

 

 すると、二人は同時に足に炎と吹雪を纏いってえぇぇぇええええ!!!!

 

「「ファイアブリザード!!」」

「ムゲン・ザ・ハンド!……ぐぁぁあ!」

 

 立向居のムゲン・ザ・ハンドが破られ、得点を許す。

 

『ゴォォォル!バーンとガゼルの合体技ファイアブリザードが、立向居のムゲン・ザ・ハンドを破ったぁ!』

 

 だから出てくるの早いっての!

 

「大丈夫か⁉」

「は、はい。すみません」

「気にすんな!まだまだ同点、これからだ!」

「はい!」

 

 円堂の励ましで気を持ち直した立向居。だが、それでも疲労は残るようだ。

 

「ノーザンインパクト!」

「……ムゲン・ザ・ハンド!…ぐぁああ!」

「メガトンヘッド!」

 

 立向居のムゲン・ザ・ハンドが破られた瞬間、後ろに回り込んだ円堂がメガトンヘッドでボールをカットする。

 

「ありがとうございます!」

「ゴールを守っているのはお前だけじゃない。俺たちを信じろ!」

「はい!みなさん、お願いします!」

 

 そして、その後は互いに無得点のまま前半が終了した。

 ハーフタイム中。といっても、今のアイツらには隙なんてないのでどうしようもない。

 

 

 ピ――!

 

 

 試合再開。ボールはカオスから。

 

「ザ・タワー!」

「ウォーターベール!」

 

 塔子が抜かれた。そして、ボールはまたしてもあの二人のもとに。

 

「「ファイアブリザード!!」」

「ザ・ウォール!」

「メガトンヘッド!」

「ムゲン・ザ・ハンド!」

 

 ディフェンスと立向居の必死の防御で何とか守り切る。

 

「豪炎寺!」

「爆熱ストーム!」

「バーンアウト!」

 

 豪炎寺のシュートはカオスのキーパーの技を破りゴール。

 カオスボールで試合再開。ガゼルとバーンはディフェンスを抜いてシュートを放つ。

 

「「ファイアブリザード!!」」

「ムゲン・ザ・ハンド!」

 

 立向居の守りが破れ失点。しかし、負けじと雷門が反撃に出た。

 円堂、土門、鬼道が上がっていく。

 

「「「デスゾーン2!!!」」」

 

 すさまじい威力のシュートがカオスのゴールに突き刺さる。そこからは、取って取られての繰り返しだった。

 カオスがとれば俺たちが取り返し、こちらが得点すれば向こうが奪い返す。そうして、互いに7-7の状況になった時

 

「行くぜ!今度こそ引き離す!」

「させるか!」

 

 カオスのディフェンスが俺の前に立ちふさがる。フローズンとイグナイトのコンボはマジで凶悪。

 

「「「うおっ!」」」

 

 しかし、俺たちが接触するより先に目の前に何かが落ちてきた。エイリア学園の黒いボールだ。

 

「みんな楽しそうだね?」

 

 グランが介入してきた。ということは、ここで試合は終わりか。まさかの引き分けだ。この結果は正直予想外。

 

「お前、一体何しに?」

「円堂君、今日は君に用があるわけじゃないんだ。……何を勝手なことをしている?」

 

 グランがカオスのメンバーを睨みつける。

 

「俺たちは認めない!お前がジェネシスに選ばれたことなど!」

 

 その後、ギャーギャー言い合った三人は、ボールの光に包まれあっさり姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 




 氷結のグングニルはもう少し後に出します。

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