転生したら吹雪アツヤだったって死亡フラグゥゥゥウウウ!   作:山羊次郎

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10話:エイリア学園の真実 ザ・ジェネシス対地上最強イレブン 前編

 カオスとの試合が有耶無耶になったその後。俺は円堂と一緒に雷門に帰宅していた。

 

「円堂君!」

 

 すると、校門前に立っていた木野と音無が円堂を呼び止める。

 なんでも、グランが来たらしい。

 円堂がヒロトに会いに行こうと走る。

 

「瞳子監督の事を、『姉さん』って呼んでたの!」

 

 その言葉に足を止める円堂。

 

「姉さんだって⁉」

 

 まぁ、普通は驚くよな。

 ……あれ?

 

(なんでバレてんだ?)

 

 確かこの話は、原作でアフロディが敵のディフェンスを突破する方法を探るためにいろいろやっていたが、そのためにボロボロになってしまい、しかもアフロディを交代することもなく彼はそのまま病院行き。

 幸い、アフロディの怪我はすぐに治るものだったが、その采配に怒った浦部が監督に抗議しようとしてその途中に監督がヒロトと話しているのを聞かれてしまった。

 こんな流れのはずだ。だが、アフロディはキャラバンには乗ってなくて特に誰も怪我は負ってない。

 なら、どうして彼女たちの話が聞かれたんだ?

 

(……変な修正力が働いてんのか?)

 

 もしそうなら(イレギュラー)はとっくに始末されてるだろうし、バレたのは単なる偶然か。

 

「監督!」

 

 考えてるうちに監督のところに来ていた。雷門全員揃っている。

 

「円堂、こいつ!スパイやスパイ!そうに決まっとる!」

「スパイ?」

「そういうことか。監督が時々居なくなっていたのは、エイリア学園と連絡を取るためだったのかもしれないな」

「なぁなぁ、敵に姉さんって呼ばれたってことは」

「監督は宇宙人?」

「説明責任があると思いますね」

「どっちにしても、話してもらおうじゃねえか。なぁ!」

 

 ……あれ?なんでこんなに監督の好感度低いの?

 俺の記憶では別にそこまで悪いことしてないはずなんだが。

 

「落ち着けよお前ら」

 

 俺はみんなの尋問を止める。

 流石に何が起こってるのか把握しなければ不味い。

 監督は自分に関することを極端に喋らない。だからこそ、誤解を招きやすいのだ。今は情報を整理しよう。

 

「そもそも、なんでそんなに監督を責めるんだよ。監督とはここまで一緒に戦ってきたんだろ?」

「アツヤ、お前は知らないのかもしれないがな。監督は風丸を追い出したし、豪炎寺がジェネシスとの試合中に怪我を負っても無理をさせた!だから沖縄での試合に出れなかったんだぞ!」

 

 ……え、マジで。なにしてんのこの人?鬱丸はいいとして豪炎寺に何してんの?

 

「……それが本当だとしても、監督は俺たちを助けてくれたことだってあったんじゃねえのか?」

「それは……」

 

 俺が言いたいのは帝国の事だ。

 真・帝国学園となって体を潰された帝国だが、監督の紹介した最先端医療で順調に回復している。これは監督だからこそできたことだ。

 

「俺が話す」

 

 ここで円堂が名乗りを上げた。

 

「監督は本当に、あいつの姉さんなんですか?」

「……確かに私は、貴方たちに隠していることがある。でも、もう少し待ってほしいの。……エイリア学園は只の宇宙人ではないわ」

『ッ!』

 

 その発言に皆が息を呑む。エイリア学園が只の宇宙人ではない。なぜそれが彼女に分かるのか、疑問に思っているのだろう。

 

「みんなには、私と一緒に富士山麓に行ってほしいの。……そこですべて話すわ」

 

 ……まぁ、これでようやく驚異の侵略者編がラストに向かったと考えると、これでよかったのかもな。

 

「なんで富士山なんですか⁉」

「……そこに宇宙人の本拠地が?」

「……出発は、明日の朝八時。それまでに準備を整えておいて」

 

 そういった監督は、結局みんなの質問には何も答えず去っていった。

 俺は無言でその場を立ち去る。

 

「アツヤ」

「……兄貴、なんだよ?」

「どこに行くんだい?」

「決まってんだろ。山登りに行く準備だよ」

「……監督を信じるのかい?」

「それしかないだろ?」

「……そうか」

 

 なんか乗り気じゃなさそうだな。原作ではやる気満々だったのに。

 いや、あれはみんなに置いて行かれるのが嫌だったってだけか。

 

「そんなことないよ。僕だって、エイリア学園の事は知りたい。でも、監督が疑わしいのも確かだ」

「疑わしきは罰さずって言葉があるだろ?」

「……ポジティブだね、アツヤは」

「兄貴がネガティブなんだろ」

 

 まぁ、原作知識のある俺からすると、さっさと富士山行こうぜって話だがな。

 

「……少し、考えてみるよ」

「……そうか」

 

 まぁ大丈夫だろ。とりあえず、俺は明日に向けて準備をしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして次の日、いよいよ出発の時間になった。

 

「……結局来るんだな」

「まぁね」

 

 まぁ、それでこそ兄貴だがな。

 

「リカ、一之瀬、土門!」

 

 最初はいかないつった奴らも結局は来るんだよな。

 そして、全員が揃ったので出発した。

 

「円堂さん、それは?」

「究極奥義、ジ・アース!」

 

 円堂と立向居がジ・アースについて話し合っているのを小耳に入れつつ、富士山に到着した。

 

「でっけぇ」

 

 実物で見るとデカいな、このUFO。

 

「みんな、行くぞ!」

「待て」

 

 円堂たちに待ったをかけたのは、

 

「響木監督⁉」

「俺はこれまで、エイリア学園の謎を探っていた。そして、やっと答えにたどり着いた。エイリア学園の黒幕は……お前だ!」

 

 そういって監督が指さしたのは、瞳子監督だった。

 

『えぇ⁉』

「監督が黒幕って、どういうことですか響木監督!」

「それは彼女が明らかにするべきだろう。円堂たちをジェネシスと戦わせるならすべてを話す責任がある」

「……すべては、あの中にあるわ」

 

 監督の視線はUFOに向いている。

 そして、監督の案内でUFOの中に入っていく。そして、一番奥にたどり着くと

 

「監督、ここは一体何のための施設何ですか?」

「吉良財閥の兵器研究施設よ」

「吉良財閥?」

「吉良って、監督の苗字も吉良っスよね?」

「私の父は吉良誠二郎。吉良財閥の総帥よ」

「自らの作り出した兵器で世界を支配しようとたくらんでいる男だ」

 

 響木監督、さっきまでアンタのせいで混乱してたのになにしれっと混ざってんの?

 

「世界を、支配?」

「なんか、とんでもないことに巻き込まれてないか?俺たち」

「兵器研究施設が、ジェネシスのホームグラウンド?」

「エイリア学園は只の宇宙人じゃない、監督はそう言いましたよね。兵器開発とエイリア学園、一体どういう関係があるんですか?」

「……すべては、エイリア石から始まったの」

「エイリア石?」

 

 すると、目の前のエレベーターのようなものの扉が突然開いた。

 

『侵入者あり、侵入者あり』

 

 歓迎されてねぇ。開いた扉をくぐり、先に進んでいくと。

 

「……ん?」

 

 目の前にサッカーボールを携えたロボットが現れた。彼らはこちらを確認するや否やボールを蹴り飛ばしてきた。

 

『うわぁ!』

 

 突然の事に皆が隠れる中。

 

「そら!お返しだ!」

 

 飛んできたボールを躱しつつ、一つを打ち返す。

 

「先行くぜ!」

「あ、おい!」

 

 俺はロボットを無視して先に進む。しばらくすると

 

「……あれ?」

 

 ……\(゜ロ\)ココハドコ?なんでグラウンドにいるの?おかしいな、先に進む途中でどっかが開くはずなんだが

 

「ミスったのか?」

「おや、迷ったのかい?」

 

 声のする方を振り返ると、ヒロトたちジェネシスがいた。

 ……あ、やっちまったな。

 

「すぐにみんなも来るよ」

「そうか、じゃあ待たせてもらうぜ」

 

 そういいながら、ジャージを脱いでユニフォームに着替える。面倒なのでユニフォームは常に下の着ているのだ。

 ウォーミングアップをしながら雷門を待つこと数十分、ついにあいつらがグラウンドにやってきた。

 

「遅かったな」

「アツヤ!今までどこに行ってたんだ⁉」

「悪いな。迷っちまった」

 

 初っ端から兄貴に怒られた。そして、兄貴から何があったのか聞いた。エイリア石の事や、エイリア学園の正体、吉良財閥の目的。

 まぁ、原作知識で知ってるからいいけどさ。

 ヒロトたちのほうを見ると、円堂と何かを言い合っている。

 

『みなさん!いよいよ正規の最終決戦の時がやってきました!数々の試練を乗り越え、今や地上最強と言っても過言ではない雷門イレブンが、エイリア学園最強ザ・ジェネシスと雌雄を決するのです!』

 

 なんでここに来れるのお前?

 フォーメーションはフォワードに俺と豪炎寺。ミッドフィールダーに鬼道、一之瀬、土門、塔子。ディフェンスに円堂、木暮、壁山、兄貴。キーパー立向居だ。

 ベンチには浦部、綱海、目金。

 

 

 ピ――!

 

 

 ジェネシスのキックオフで試合開始。

 

「行くぞ!」

 

 攻め上がってくるジェネシス。ウルビダに鬼道がマークにつくがジェネシスはパス回しで旨く躱していく。

 

「させないよ!アイスグランド!」

 

 兄貴がボールをカット。そしてそのまま上がってくる。

 

「おい、まさか兄貴!」

「ここは先制点を取って流れをつかむべきだ!」

「……分かった、無理すんなよ!」

 

 ここで撃つのは確実に点を取れるあの技だ。

 

「「氷結のグングニル!!」」

 

 シュートは凄まじい勢いでジェネシスゴールに突き刺さった。

 

『ゴォォォル!先制点は雷門だ!』

「……そんな、僕たちが先制されるだと?」

 

 ヒロトが驚愕に目を見開いているがどうでもいい。

 

「くっ!」

「兄貴!無茶しやがって……まだ前回のダメージが抜けきってなかっただろ」

「大丈夫だよ僕は。アツヤ、後を頼む」

「あぁ」

 

 兄貴と綱海を交代して試合再開。

 

「見せてあげるよ、ジェネシスの真の力を!」

 

 さて、ここからが本番だな。

 

 

 

 

 

 




 次は後編です。綱海を出すには兄貴に下がってもらうしかなかったんや。すまんの。




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