転生したら吹雪アツヤだったって死亡フラグゥゥゥウウウ! 作:山羊次郎
みんな!
『転生したら吹雪アツヤだったって死亡フラグゥゥゥウウウ!』を読むときは、部屋を明るくして、近づきすぎないようにして読もう!
エイリア学園との戦いが終わり、雷門中へと戻った俺たち。
兄貴は病院に連れて行こうとしたが、後でいいというのでそうする。
「あれ~へんっスね?誰もいないんっスかね?」
壁山がそんなことを言うが、全員このおかしな雰囲気に気づいている。
円堂がグラウンドを見渡していると、奥から人影が
「アイツは!」
そいつは、エイリア学園の仲間の……確か、ウェイの人だっけ?
「お待ちしていましたよ、雷門の皆さん。皆さんにはまだ、最後の戦いが残っていますからね」
「最後の戦い?」
すると、彼の後ろからローブを纏い、フードを被った集団が。
その中の一人が円堂のもとにやってきてそのフードを取る。
「風丸⁉」
すると、それに合わせて他の雷門メンバーもフードを取る。
「染岡⁉」
「嘘⁉」
「影野、半田⁉」
「栗松、少林⁉」
すると、今まで黙っていた風丸が喋りだす。
「久しぶりだな、円堂」
「……ど、どういうことだよ?」
「ようやく私の野望を実現するときが来たのです」
答えたのはウェイの人だ。
すると、風丸がそれに合わせるように懐からエイリアボールを取り出す。
「あのボールは⁉」
「嘘……!」
「再開のあいさつ代わりだ」
そういって、風丸は円堂に向けてボールを蹴る。
「ぐぁっ!」
円堂はそのボールを止めようとするが、余りの威力に吹き飛ばされる。
「……風丸…」
「俺たちと勝負しろ」
「……え?」
すると、風丸の胸元が怪しく光っている。
「あの光は、エイリア石⁉」
「なんだって⁉」
「エイリア石は研究施設ごと破壊されたはずじゃあ……!」
「皆様には感謝しています。おかげであの無駄極まりないジェネシス計画に固執していた旦那様、吉良星二郎を片づけることが出来たのですからね」
答えたのはウェイの人だった。
「!……、まさかあの爆発は⁉」
「お察しの通り、私がやったのです。エイリア石を私だけのものにするために」
『ッ!』
全員が驚愕の新事実に驚きをあらわにする。
「旦那様はエイリア石の本当の価値をわかっていなかったのですよ、何一つね!ですからこの私が正しい使い方で究極のハイソルジャーを作り上げたのです」
肩に手を置かれた風丸がふっと笑う。
「まさか風丸達が⁉」
「そう!それが、ダークエンペラーズです!」
ダークエンペラーズとかこの世界じゃなきゃただの痛い人なんだよな。
「ダークエンペラーズ……」
「貴様、なんてことを……!」
「今日は我がハイソルジャーの本当の力を証明しに来たのです。彼らが、君たち雷門イレブンを完膚なきまでに叩きのめします」
「……こんなの嘘だ!」
円堂が信じられないといった様子で風丸達のもとに向かう。
「お前たちは、騙されてるんだろ⁉なぁ⁉風丸!」
断定ではなく、確認している時点でほとんど認めてるようなもんだがな。
すると、風丸が円堂に手を差し出す。円堂がその手を取ろうとすると、風丸はその手をはたいた。
「俺たちは、自分の意志でここに居る」
そして、胸元のエイリア石を取り出し
「このエイリア石に触れると、力が漲るのを感じた。求めていた力が!」
「……求めていた、力……」
「俺は強くなりたかった、強くなりたくても、自分の力では越えられない限界を感じていた。……でもエイリア石が、信じられないほどの力を与えてくれたんだ!」
すると、風丸はローブを脱ぎ捨て
「俺はけた違いのパワーとスピードを手に入れた!この力を、思う存分使ってみたいのさ!」
「ちょ、ちょっと待てよ!エイリア石の力で強くなったって、意味なんかないだろ!」
「それは違うでやんす」
「……栗松?」
「強さにこそ意味があるんでやんすよ」
「俺はこの力が気に入ったぜ!もう豪炎寺にもアツヤにも負けはしねぇ!」
……え、なんで俺標的にされてるの?こいつの前でシュートを撃ってことなんて、フットボールフロンティアの時しかないはず。
……まさか、その時の事を?……ウソだろこいつ。
「お前ら……っ」
「俺たちは誰にも負けない強さを手に入れたんです」
「エイリア石の力がこんなに素晴らしいとは思わなかったよ」
「いつまでも走り続けられる。どんなボールでも捌くことが出来る!」
「全身にあふれるこの力を見せてあげますよ!」
「僕はもう影じゃない、存在感を示す時が来たのさ!フフフ」
なんか最後の奴目的違くない?
「どうしちゃったんだよ、皆……」
「円堂君、貴方にももうじき分かりますよ。誰もが取り憑かれる魅力、それがエイリア石!」
「くっ!」
「雷門イレブンは、ダークエンペラーズの記念すべき最初の相手に選ばれたんだ。さぁ、サッカーやろうぜ円堂」
風丸が手を差し出すが、今度は円堂がその手を払う。
「いやだ!こんな状態の、お前たちと試合なんて!」
「そうっス、嫌っス!」
「あぁ、お互いに得る物は何もない!」
といっても、失うものがあるんじゃなあ。
「……試合を断ればどうなるか、お教えいたしましょう」
すると、染岡がローブを脱ぎ捨て、エイリアボールを雷門に向かて構える。
「まず手始めに、雷門中を破壊します」
『ッ!』
「ダメだ!やめろ染岡!」
「お分かりですか?貴方たちに選択肢はないのです」
「卑怯な……っ!」
「無茶苦茶言いやがって!」
我らが教祖はこういう手には弱い。
学校を人質に取られた以上、円堂の答えは一つだけだ。
「分かった、勝負だ!」
と、言うわけで雷門対雷門という謎の構図が出来上がるわけだが。
「西垣⁉あいつがいるなんて……」
そういや、このダークエンペラーズには雷門と言うよりバックアップチームが闇落ちしたんだっけ。
当然、今の雷門全員がやる気だ。
「準備はいいか?」
「響木監督……」
「あいつらに見せてやれ、お前たちのサッカーを!」
『はい!』
そして、雷門全員で手を合わせる。
「さぁ行くぞ、みんな!」
『おう!』
フォーメーションはフォワードに俺と豪炎寺。ミッドフィールダーに鬼道、一之瀬、土門、塔子、円堂。ディフェンスに綱海、木暮、壁山。キーパー立向居だ。
前のジェネシス戦よりも攻撃的布陣に切り替えた。
ピ――!
雷門のキックオフで試合開始。一之瀬から鬼道、そして円堂に。
二人は互いにすれ違う。すると、風丸がいつの間にかボールを奪っていた。
「はっはは、その程度か?キーパーじゃなければ、お前も大したことないな!」
そんな風丸のもとに、鬼道と土門がディフェンスに入る。
「無駄だ!疾風ダッシュ!」
すると、まるで瞬間移動したように風丸の姿が消え二人の後ろにいた。
「何だあの速さ⁉」
そして、今度はゴール前にいる壁山に向かってシュートを放った。。
「風丸さん……、ザ・ウォール!」
壁山は必殺技を使うが、風丸のシュートはそれを一瞬で破りゴールに向かっていく。
「ムゲン・ザ・ハンド!」
その余りの威力に、立向居のムゲン・ザ・ハンドでようやく止められるようになるほどだ。
しかも
「まだほんの小手調べさ」
そういって、元のポジションに戻っていく風丸。
そう、奴らの実力はとてつもないものになっている。
それから、こちらが攻めようとすると向こうのディフェンスがあっさりこちらのボールを奪っていく。
「豪炎寺!」
が、ここで豪炎寺に繋がった。
「爆熱ストーム!」
豪炎寺のシュートに対し、キーパーの杉森は走りだし
「「デュアルスマッシュ!!」」
影野と二人で爆熱ストームを止めてしまった。
「これが、エイリア石の力なのか⁉」
「それだけじゃない。みんな本当に強くなってる!」
「それを、こんな形で知ることになるとはな……」
そして、今度はダークエンペラーズの攻撃。
染岡が上がっていき、円堂と壁山を突破する。
「行かせるか!ワンダートラップ!」
「……っち!」
間一髪でボールを奪い、上がっていく。
「行かせないでやんす」
「アグレッシブビート!」
立ち塞がったディフェンス陣を突破し
「オーバーサイクロン!」
「「デュアルスマッシュ!!」」
シュートを放つが、またしても止められてしまう。
『豪炎寺に続き、アツヤのシュートも止められたぁ!』
あ、いたのね実況。
それから、周りにまわってボールは一之瀬へ。
「土門、円堂!」
「「おう!!」」
『雷門!ザ・フェニックスの態勢!』
「行かせるか!スピニングカット!」
西垣の技により、一之瀬達が吹き飛ばされる。
「フェニックスはもう飛べない!」
「くっ!」
「西垣、こっちだ!」
西垣が風丸にパスを出す。
鬼道が風丸のマークにつくが、風丸はそれを軽く躱しシャドウにボールを渡す。
「ダークトルネード!闇に呑み込まれてしまえ!」
「闇なんてここにはねぇ!」
「入れさせるもんかぁ!」
綱海と小暮がブロックに入るが、シュートは二人を吹き飛ばし、立向居ごとゴ-ルに突き刺さる。
そして、再びダークエンペラーズの攻撃。円堂が風丸に抜かれ、ボールは染岡に。
「今度は俺が決めるぜ!ワイバーンクラッシュ!」
「ムゲン・ザ・ハンド!……ぐぁぁあああ!」
立向居がまたしてもゴールを奪われる。これで2-0。
『さぁ、前半2点のビハインドを背負った雷門イレブン!反撃の狼煙は上がるのか⁉』
「見ろ円堂!」
「これが俺たちの真の力だ!」
半田と松野がボールを中心に回転する。そして、その回転で竜巻を起こしながら上昇し、同時にボールに蹴りを叩き込む。
「「レボリューションV!!」」
「ムゲン・ザ・ハンド!」
立向居がムゲン・ザ・ハンドを放つが、またしても破られる。
だが、間一髪で円堂が割り込み、ヘディングでクリアする。
『恐るべきダークエンペラーズのパワーとスピードに、圧倒されている雷門イレブン!苦しい試合が続いている!』
ボールは鬼道から円堂に。
「分身ディフェンス!」
風丸が三人に増え、円堂から連携でボールを奪っていく。
ピ、ピ――!
ここで前半終了。ハーフタイム。
こちらの動きが読まれているということで、綱海をキーにして動くことになった。
そして、後半が始まった。
『試合再開!後半に入って、雷門陣内での動きが多くなっている!』
「行かせるか!」
ボールを奪った風丸の前に、円堂が立ち塞がる。
風丸はその驚異的なスピードで円堂を躱そうとするも、円堂は必死に食らいつく。
「邪魔だぁ!」
焦れったくなったのか、円堂に直接シュートを撃ちこむ風丸。
「おい!大丈夫か円堂!」
「あ、あぁ。……大丈夫、だ」
「テメェ!なにすんだ!仲間だったんじゃねぇのか!ボールで吹っ飛ばして、何とも思わねぇのか!そんなにエイリア石が大事か⁉」
「お前に何が分かる⁉」
そういうと、風丸は綱海を吹っ飛ばす。
「違ぇな。俺たちだからわかるんだよ」
「俺、このチームが好きだ!」
「そして、心からサッカーを愛する円堂が好きだ!アンタたちと同じなんだ!」
「同じ……?」
「円堂たちに会えたから、今の俺たちがいるんだ」
「「「パーフェクトタワー!!!」」」
塔子たちが風丸からボールを奪う。
「こっちだ!」
「!……、しゃあ!波が引いたぜ!」
「綱海!」
「ツナミブースト!」
綱海がゴールに向けてシュートを放つ。
「ダブルロケット!」
しかし、杉森は完璧に防いだ。
「まだだ!エターナルブリザード!」
俺はオーバーサイクロンよりもスピードのあるエターナルブリザードをゴールの端の方に撃つ。杉森は手が届かずにゴールを許した。
「いけぇ!」
試合再開。綱海がボールを奪いこちらにパスを出す。
「「クロスファイア!!」」
俺は豪炎寺とともにシュートを放つ。
「ダブルロケット!」
そのシュートは杉森の防御を破り追加点。これで同点だ。
『ゴォォォル!2-2!雷門同点に追いついた!』
「何をしているのです!何のためにお前たちエイリア石の力を与えてやったと思っているのですか!もっともっと、お前たちの能力を見せつけてやるのです!」
一瞬揺らいだ風丸達だが、その言葉で冷静さを取り戻す。
「分身ディフェンス!」
円堂がボールを持つが、風丸にあっさり奪われる。
「見せてやる、最強の必殺シュートを!染岡、マックス!」
「「おう!!」」
三人は同時にボールを蹴り上げる。すると、ボールは紫色の炎で不死鳥となる。
「「「ダークフェニックス!!!」」」
「止めろ立向居!」
「ムゲン・ザ・ハンド!」
ムゲン・ザ・ハンドで対抗するが、今までとは桁違いのパワーのシュートに打ち破られる。
「どうだ円堂?俺たちは、誰にも負けない」
それからは、ダークエンペラーズの攻撃が続いた。
向こうの攻撃に防戦一方となり
「「レボリューションV!!」」
「ぐぁぁああ!」
半田たちのシュートで円堂が吹き飛ばされる。
「もう邪魔するものはいない!」
そういった風丸は、染岡と松野と一緒にボールを上空に蹴り上げる。
「「「ダークフェニックス!!!」」」
「ムゲン・ザ・ハンド!」
立向居が必死にゴールを守る。
さらに、その後ろで円堂が立向居を支えた。それだけやって、ようやくシュートの軌道を逸らすことに成功。
「立向居⁉」
『お~っと、立向居負傷か⁉』
「どうする円堂?」
「……俺は諦めない!ゴールは俺が守る!」
と、言うわけで選手交代。円堂がキーパーに。ディフェンスに兄貴を追加。立向居はベンチだ。
「もう一点も入れさせない!」
『円堂がゴールキーパーに、吹雪士郎がディフェンスに入った!しかし、立っているのは円堂と士郎だけだ!試合はどうなってしまうのか⁉』
ダークエンペラーズのスローイング。ボールは風丸のもとに。風丸はそのままシュートを放ち、円堂はそれを止めようとする。
だが、余りの威力に弾いてしまい、そのままゴールに入りそうになる。
「させないよ!」
それを間一髪で兄貴がカット。
「助かった、士郎」
「これくらいなんてことないさ、キャプテン」
……よし。
「……兄貴……行くぞ!」
「アツヤ……、うん!」
兄貴とともに上がっていく。それを阻止しようとするディフェンスを
「行かせない!」
「アツヤ!」
「通さないでやんす!」
「兄貴!」
二人のワンツーで躱していく。
「「ウルフレジェンド!!」」
「ダブルロケット!」
俺たちの必殺技が、ダークエンペラーズのゴールに炸裂。杉森はシュートを止められずに吹き飛ばされる。これで同点だ。
「ぐっ!」
「アツヤ⁉」
……どうやら、ここまでらしい。
「はぁぁぁあああ!」
ダークエンペラーズボールで試合再開。風丸が円堂にシュートを放つ。
「ぐぅぅうううう!」
それをギリギリで止める円堂。すると、円堂が突如風丸に問う。
「お前、どうしてエイリア石なんかに?」
「!……、俺は強くなりたかった。……お前のように」
すると、何かを考えこんだ円堂は風丸にボールを渡し
「来い!お前のすべてを受け止める!」
「なッ!」
風丸は遠慮なしに円堂にシュートを放つ。
「ゴッドハンド!」
そのシュートを円堂はゴッドハンドで受け止める。
「何⁉」
しかも、円堂は折角キャッチしたボールを風丸に渡す。
「風丸……思い出してくれ!」
しかし、その行為は逆に風丸の神経を逆なでし
「黙れぇぇぇぇぇぇぇええええええええ」
栗松、宍戸、風丸の順でボールを蹴っていく。
「「「トリプルブースト!!!」」」
「ゴッドハンド!……思い出してくれ、俺たちのサッカーを。……思い出せぇ!」
そのシュートをさらに進化したゴッドハンドで止める。
「キャプテン⁉」
しかし、そこ円堂は力尽き倒れてしまった。
『ついに……ついに円堂も限界!雷門、ここで終わってしまうのか⁉』
「みんな立ちなさい!立ち上がって!」
…………。
「雷門!雷門!雷門!雷門!」
木野が雷門コールをする。
『雷門!雷門!雷門!雷門!』
『雷門!雷門!雷門!雷門!』
『雷門!雷門!雷門!雷門!』
……うるせぇ、ちょっと寝過ごしただけでしょうが。
「円堂!」
「円堂……!」
「キャプテン!」
「円堂!」
ゆっくりと、だが、確実に円堂は立ち上がる。
「まだ、まだ……、終わってねぇぞ!」
そういって、円堂は風丸にボールを渡す。
「うぁぁぁああああああああ!」
強烈な雄たけび……いや、悲鳴とも呼ぶべき声を上げて風丸達がシュートを撃つ
「「「ダークフェニックス!!!」」」
「たぁぁぁぁぁぁああああ!ゴッドハンド!」
更に進化したゴッドハンドが、ダークフェニックスを完璧に止める。
「思いだせぇぇぇえええええ!みんなぁぁぁぁあああああああ!」
円堂の叫びとともに、彼が掲げたサッカーボールから緑色の光が放出される。
その光が風丸達を突き抜けていく。
「……円堂…」
次の瞬間、風丸達の持っていたエイリア石が粉々に砕け散った。そして、疲労からか円堂がその場で再び倒れてしまう。
「円堂!」
「キャプテン!」
そういって、円堂のもとに駆け寄る
しばらくすると、円堂は目を覚まし、風丸達が元に戻ったことが分かると
「……やったぁああああ!やったぞぉぉぉぉぉおおおおお!」
涙を流しながら喜んだ。
雷門のみんなも喜び
「よーし!試合を続けるぞ!」
『おう!』
そして、試合を再開。
最終結果は3-3のまま同点だった。
「よーし!円堂を胴上げだ!」
試合が終わり、綱海の一声で全員が円堂のもとに駆け寄る
……俺?俺は面倒だからな。
「……これにて脅威の侵略者編、完結」
円堂って本当に人間なの?
どれだけボロボロにされても立ち上がるし、サッカーで人洗脳するし。
ある意味エイリア学園より宇宙人してるような気が……。