転生したら吹雪アツヤだったって死亡フラグゥゥゥウウウ!   作:山羊次郎

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4話:ジェミニストームvs雷門with吹雪兄弟

 宇宙人が学校を襲ったというニュースから数日がたった。ネットでは雷門が宇宙人を倒す為に仲間を集めているという噂が立っている。

 しかし、俺はそんなことはどうでもよく、あることに頭を悩ませていた。

 

「やっちまった。あの宇宙人やっつけたらやばい奴じゃん」

 

 俺は思わずといった表情でつぶやいた。まさか、豪炎寺離脱フラグをへし折ることになってしまうとは。

 このイベントは物語に結構影響する。イナズマイレブン第二章、エイリア学園との戦いで、妹を人質に取られた豪炎寺は宇宙人との戦いから離脱するのだが、沖縄で修業しパワーアップして帰ってくるのだ。

 そして、恐らく俺はこのフラグを潰してしまった。このフラグには今後の展開に大きく関わるイベントがある。

 一つは先ほども言ったパワーアップだ。だが、これはぶっちゃけどうとでもなる。多分豪炎寺なら、宇宙人との戦いでパワーアップすると思う。だからこれはいい。

 問題はもう一つ、沖縄での天馬君救済イベントだ。

 天馬……もとい、松風天馬とは無印の続編作品、『イナズマイレブンGO』の主人公。彼は沖縄で遊びに来ているとき、事故に遭いかけた。だが、ここで偶然通りかかった豪炎寺の放ったファイアトルネードによって救われ、その時放置されていたサッカーボールを見た彼は、サッカーが自分を救ってくれたのだと思いサッカーをするようになる。

 だが、豪炎寺が沖縄に行かなければこのイベントが成立しない。つまり、未来に大きく影響することになる。ぶっちゃけ天馬がいないと『イナズマイレブンGO』は始まらない。

 

「……仕方ねえ」

 

 こうなった以上、自分が責任を取るしかない。もしかしたら、事故が起こらないという可能性もあるがもしもの時は自分が何とかしなければ。

 そう思い学校に行くと、エイリア学園がこちらに宣戦布告してきたという話が入ってきた。

 ……早くない?

 さらにその次の日、雷門がやってきた。豪炎寺がいた。

 なぜか栗松は離脱していた。……なんで?

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~雷門SIDE~

 

 宇宙人、エイリア学園から襲撃を受け完膚なきまでに敗北した彼らは、次に勝利するために新たに仲間を募ろうとしていた。

 その途中、エイリア学園から襲撃を受けた総理大臣と出会い彼のSPとサッカーをし、総理の娘の財前塔子が仲間になった。彼女もサッカーが好きで、サッカーを悪用するのは許せないという。

 その後、エイリア学園を発見し、勝負を仕掛けた。しかし、まだ早かったのか全く歯が立たなかった。鬼道が奴らの弱点を見つけ、そこを突いてボールを奪い豪炎寺につなぐ。

 

「ファイアトルネード!」

 

 豪炎寺の放ったシュートは―――

 

「ブラックホール!」

 

 ―――相手のキーパーにガッチリ止められた(・ ・ ・ ・ ・)

 

「「炎の風見鶏!!」」

 

 再びボールを奪った鬼道が豪炎寺たちにボールを渡しシュートを放つも、エイリアのキーパーには通用しなかった。

 もうわかっていると思うが、この世界の豪炎寺はアツヤの危惧した通り離脱イベントを通らない。まぁ、そんなことはどうでもよくて。

 後半は監督の作戦で全員が中盤に上がり、防御を捨てる。円堂に向かって大量にシュートを撃たれて当然止めることなどできずに雷門は敗北した。

 そこで、大変なことが起こった。なんと、栗松がジェミニストームとの戦いで怪我を負ってしまい、病院送りになった。

 みんなは栗松の怪我や円堂がボコボコにされたことを監督のせいだといい、替えてもらうように言おうとする。

 しかし、円堂はそれを止めた。栗松の怪我は完全に事故だった。だが、円堂は監督の作戦で鍛えられ、エイリアのボールを見れるようになっているのだ。

 監督はこの試合で勝てないのを悟り円堂を特訓させたのだ。そのことに気づいていた円堂は監督に対するみんなの勘違いを正す。

 すると、監督が円堂たちの前に姿を現し言った。

 

「監督!」

「みんな、エイリア学園の次の目的地が分かったわ」

『!』

「ジェミニストームは五日後に、白恋中に勝負を挑むそうよ」

「白恋中⁉」

 

 円堂が驚きの声を上げる。その顔には、まだ白恋中が潰されていなかった安堵と彼らの学校を潰させはしないという覚悟が垣間見えた。

 

「知っているの?」

「彼らとはフットボールフロンティアの決勝戦で戦いました」

「すっげぇ強いチームですよ!」

「そう。なら、彼らから新たな仲間を募るのもありかもね」

 

 監督の言葉に、円堂の瞳が輝く。あのチームとともに戦えることをうれしく思っているのだろう。

 そして彼らは北海道、白恋中に向かった。

 

「ここが白恋中かぁ!」

 

 雪に囲まれた学校を見て、円堂が目を輝かせる。尤も、彼は再び彼らとサッカーが出来るかもという期待で胸を膨らましているだけだが。

 学校の中に入ると

 

「やぁ。やっぱり来てくれたね」

 

 吹雪達白恋中サッカー部が出迎えてくれた。なぜかアツヤは驚愕していたのが疑問に残るが。

 

 

 

 

 

 

 

 ~アツヤSIDE~

 

 いやね、分かってはいたんだけどさ。

 

「久しぶりだなみんな!」

 

 円堂がそんなことを言ってこちらに笑いかけてくる。みんなが各々挨拶をしているが、俺はとある一点に視線が集中していた。

 

「?どうかしたか?」

「いや、何でもねえよ」

 

 やっぱりいるじゃん豪炎寺ィィィィィ!もうこれは完璧に離脱フラグが折れてますね。

 っていうかどうなってんの?なんで塔子がいるの?お前総理が襲撃されてなきゃ仲間になんないはずだろ⁉

 しかも結構早い段階で栗松が退場してるし!もう無茶苦茶だよ!

 

「初めまして。私は雷門の新しい監督になった瞳子といいます」

 

 知ってます。そんでもって円堂君がエイリア学園を倒すために協力してほしいという。

 

「もちろんだよ!ね、みんな」

 

 兄貴の言葉に全員が頷く。しかし、どうしたものか。このままでは天馬君が大変なことになる。これを無視することはできない。

 その後、雷門と白恋で試合をすることになった。試合風景はカットさせていただく。言えるのは、ジェミニストームとの戦いで彼らのレベルが一段と上がっていたくらいだ。

 それから五日間、雷門との練習をした。途中俺と兄貴が昔やっていたスノボを教えたりもした。あいつらの上達速度怖い。

 そして、試合当日。ジェミニストームはやはり現れた。そして、雷門が代わりに勝負するという。向こうはちゃんと受け入れた。

 

「アツヤ君、貴方は前線に上がらないで。ディフェンスに専念してください」

 

 この試合には、俺と兄貴も参加することになっている。雷門に任せっきりにするわけにもいかないし、かといってほかの奴らじゃ太刀打ちできないだろう。

 フォーメーションはフォワードに豪炎寺と染岡。ミッドフィールダーに鬼道、土門、一之瀬、風丸。ディフェンスに壁山、塔子、兄貴、俺。キーパー円堂だ。

 兄貴はともかく俺がディフェンスにいることに疑問を持つ者も多い。だが、雷門の抗議に監督は聞く耳を持たない。

 

「いいじゃないか!監督にはちゃんと考えがあるに違いない!」

 

 円堂の言葉に、雷門連中は納得する。どうやら、豪炎寺が離脱していないことで監督へのヘイトが少ないらしい。

 

 

 ピ――!

 

 

 そんなこんなで試合開始。染岡のキックオフ、豪炎寺に渡りあがっていく。豪炎寺は染岡にパス。染岡がレーゼを躱したが、すぐさまマークが入る。

 ボールをあっという間に奪われ、敵のフォワードに渡る瞬間、土門がカットした。

 

「ほう、少しはできるようになったようだな」

 

 そんな風に余裕の表情のレーゼをよそに、敵のディフェンスのバックパスを風丸がカットした。そこから、何度ジェミニストームがボールを奪っても、そのパスをカットする状況が続く。

 そんな中、塔子が動いた。

 

「ザ・タワー!」

 

 塔子がボールを奪い、豪炎寺のもとにパスを出す。

 

「風丸!」

 

 豪炎寺がそのボールを風丸に渡す。

 

「疾風ダッシュ!」

 

 風丸の疾風ダッシュがジェミニストームを抜き去る。風丸は染岡にパスを出し

 

「ドラゴンクラッシュ!」

 

 染岡がドラゴンクラッシュを放った。

 

「ブラックホール!」

 

 敵キーパーから出た穴のようなものがボールを吸い込みシュートを止めた。

 そしてボールはレーゼに渡った。

 

「右だ!」

 

 円堂の指示には兄貴が動いた。

 

「アイスグランド!」

 

 兄貴がボールをカットし、味方にパスを出す。そうこうしていると、ボールがレーゼに渡った。

 

「ここまでだ」

 

 レーゼはボールをパンドラに預ける。パンドラには鬼道と一ノ瀬のチェックがすぐに入るも、左サイドから攻め上がるイオにパスが通る。そして、イオから再びレーゼへ。

 

『おっと!この位置からシュートを撃つつもりか!?』

 

 レーゼはシュート体勢に入りそのまま、

 

「アストロブレイク!」

 

 必殺技を放つ。俺を殺そうとした最低技だ。そんなシュートとゴールの間に立つ二人の影。塔子と壁山だ。

 

「ザ・タワー!」

 

 塔子のザ・タワーが立ち塞ぐもアストロブレイクはタワーをぶち壊して進む。

 

「ザ・ウォール!」

 

 壁山のザ・ウォールも少しは抵抗するも呆気なく崩れ去る。

 

「必殺クマゴロシ・縛!」

 

 二人の必殺技によって威力の弱くなったシュートを、さらに俺が弱める。

 

「爆裂パンチ!」

 

 円堂がそのシュートに連続でパンチを放つ。そして、レーゼのシュートは弾き飛ばされた。

 

「なんだと⁉」

 

 自分のシュートが止められるとは思わなかったのだろう。レーゼが驚愕に目を見開く。

 

 

 ピ、ピー!

 

 

 ハーフタイムになった。円堂が壁山と塔子と俺に礼を言う。三人がシュートを弱めてくれたからこそ止められたと。そして、監督の指示でポジションチェンジ。全員が奴らの動きになれてきたころなので、俺も前線に上がることになった。俺と豪炎寺と染岡のスリートップだ。前半は向こうの動きになれるためにあえて守りを固めることで失点のリスクを減らそうとしたらしい。知ってるが。

 後半が開始。

 

「おらぁ!」

 

 スライディングでボールを奪い、一気に上がっていく。

 

「必殺クマゴロシ・斬!」

「ブラックホール!」

 

 っち、やはり止められるか。その後、豪炎寺にボールが渡るが

 

「グラビテイション!」

 

 豪炎寺の前に立ちはだかったガニメデが、必殺技を使い豪炎寺を止めた。そして、ボールはリームに渡る。立ち塞がるのは塔子だ。

 

「ザ・タワー!」

 

 塔子がボールを奪った。

 

「こっちだ!」

 

 染岡にパスを出す塔子。

 

「アツヤ!」

 

 染岡からボールをもらい、再び上がっていくが。

 

「フォトンフラッシュ!」

 

 またもやボールを奪われる俺。

 

「フレイムダンス!」

 

 一之瀬が奴らのボールをカットする。

 

「こっちだ!」

「奴を止めろ!」

 

 俺は一之瀬からボールをもらい、ある程度こちらに人が集まったところで。

 

「染岡!」

 

 豪炎寺ではなく染岡にパスを出す。この中で一番マークが少ないのは染岡だからだ。

 染岡はパスを受け取ると同時にボールを上に蹴り上げる。背後からは羽根の生えた青いドラゴンが姿を現した。

 

「いけぇぇ!」

 

 ドラゴンが急降下。合わせてボールも落下し、ダイレクトでシュートを放つ。そして、シュートは敵キーパーの真横を通り過ぎてゴールに突き刺さった。

 

「よっしゃああああああぁぁ!」

 

 吼える染岡。ドラゴンクラッシュの進化版ということで『ワイバーンクラッシュ』と目金が名付けた。

 そんなこんなで試合再開。風丸がドリブルで上がるのを、レーゼが風丸からボールを奪い

 

「ディアム!」

 

 二人はシュート体勢に入った。

 

「ユニバースブラスト!」

 

 二人同時にボールを蹴り上げる。ボールの周りには宇宙空間を思わせるような謎の空間が発生、その空間の中心のボールを二人同時に押し込んだ。

 間違いなくアストロブレイクよりは威力が高い。そのシュートに対し

 

「ザ・タワー!」

「ザ・ウォール!」

 

 塔子と壁山の決死のシュートブロック。時間を少し稼ぎ、威力を少し落とすことに成功する。

 

「マジン・ザ・ハンド!」

 

 その稼がれた時間の間に円堂はマジンを出し、マジンとシュートが激突する。若干押され気味になる円堂。

 

『円堂。止めたぁぁあああ!』

 

 しかし、がっちりとボールをキャッチした円堂。

 

「行くぞ!反撃だ!」

 

 ボールは前線を走る染岡へ渡る。

 

「止めろ!シュートを撃たせるな!」

 

 レーゼの指示によりディフェンス陣が染岡をマークする。

 

「豪炎寺!」

 

 染岡は豪炎寺に向かってパスを出した。すると、豪炎寺はボールを高く上げ回転しながら飛んでいく。

 

「ファイアトルネード改!」

 

 ここで染岡に負けじとファイアトルネードをさらにパワーアップさせた豪炎寺。シュートはとてつもないスピードでゴールに向かっていき、キーパーは反応することもできずに点を許した。

 

 

 ピ、ピ、ピ――!

 

 

 そして試合終了。試合は2-0で完全勝利。みんなが喜び合う中、レーゼが呆然と呟いた。

 

「お前たちは知らないのだ。我々はセカンドランク、あの方たちに比べれば我々など……」

 

 そういった次の瞬間

 

「無様だぞ。レーゼ」

 

 響くのは男の声。

 

「で、デザーム様!」

 

 レーゼの見る方向には黒い煙のようなものが。

 

「覚悟は出来ているな?お前たちを追放する」

 

 項垂れるレーゼや怯えるジェミニストームのメンバーに向かって容赦なく蹴り出されるデザームと呼ばれる男のシュート。

 蹴り出されたエイリア学園のボールはジェミニストームのメンバーのもとで止まり、彼らを消した。

 

「我らはエイリア学園ファーストランクチームイプシロン。地球の民たちよ。やがてエイリア学園の真の力を知るだろう……」

 

 そういうとデザームと呼ばれた男は消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~円堂SIDE~

 

 新たなエイリア学園のチームイプシロンの存在が明らかとなり、次の戦いに向けて旅立とうとした時、士郎がともに戦ってくれるといった。

 だが、アツヤは来なかった。なんでも、今は無理でいずれは一緒に戦うという。大切な用事があるのだとか。

 士郎も何がしたいのかは分からないそうだが、あいつはきっと来てくれるって信じてる!

 

「待ってるぜ!アツヤ!」

 

 よし!イプシロン戦に向けて特訓だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~アツヤSIDE~

 

 雷門が次なる敵イプシロンに向けて特訓をすることになった。もちろん、いつまでも北海道にはいられないのですでに旅立った。兄貴は雷門と一緒に行くことを決めたようだ。

 だが、俺は雷門について行かなかった。

 

「あっちぃ」

 

 そして、俺は現在沖縄にいる。雷門の誘いを完全に断ったわけではない。単純に、今は無理だと伝えたのだ。いずれは一緒に行くと。

 そして、なぜ沖縄に俺がいるのかというと。

 

「お、この辺りだな……ん?」

 

 俺は天馬君のイベントを何とかするためにここに来ていた。すると、運がいいのか悪いのか、既に天馬君が倒れそうな木材の近くで犬と遊んでいる。

 そして、犬を追いかけていると天馬君のもとに木材が倒れそうになっている。

 

「よし。やるか」

 

 そう思い、俺は天馬君に向けて倒れる木材に向けてエターナルブリザードを放った。

 

 

 

 

 

 

 




 というえわけで、天馬君のイベントはアツヤが回収します。
 今回はあまりいいとこがなかったアツヤ。果たして次回は……⁉
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