転生したら吹雪アツヤだったって死亡フラグゥゥゥウウウ! 作:山羊次郎
かなり短いです。とてつもなく短いです。
監督の円堂キーパーやめろ宣言によって円堂はリベロに決定し、立向居がゴールキーパーとなることが決定した翌日。
「お前には、やってもらいたいことがある」
そういった円堂は円堂大介の裏ノートを見せる。
「円堂さん、これは……」
「これからお前に、この究極奥義を託す」
「いいんですか⁉」
「あぁ」
そして、ノートを読んだ立向居が一言言った。
「読めません」
「あれ⁉」
だろうな。
「これは『ムゲン・ザ・ハンド』だ」
「ムゲン・ザ・ハンド……」
「じいちゃんの考えたキーパー技の究極奥義だ」
「え……良いんですか、円堂さんは?」
「今俺が覚えなきゃいけないのはリベロ技だ。だから、この奥義はお前に覚えてほしいんだ」
「は、はい!」
そして、特訓が始まった。
「行くぜ!」
「こい!」
俺は円堂に向かってシュートを放つ。円堂は正義の鉄拳の構えを取りつつも俺のシュートをヘディングで返そうとし
「たぁぁぁああああ!」
パンチを繰り出した。
「違う!」
「あれ⁉」
「お前はもうキーパーじゃないんだぞ!」
「……だぁぁぁ!でもさぁ!ついついやっちゃうんだよなぁ!」
……いやいや、そもそも手を使っちゃうなら使えないようにすればよくね?
「……どういうこと?」
「こういうこと」
俺はどこからともなく紐を取り出し円堂の両手を後ろで結ぶ。
「……え?」
「これならどうやっても手は使えねぇだろ」
「なるほど」
「え、俺これでサッカーするの?」
するわけねえだろ。練習の時だけだ。
「次は俺が行こう」
そして、豪炎寺がシュートを放つ。
「たぁぁぁああああ!」
今度はヘディングで返せたが、あの時みたいに手は出てこなかった。
「シュートの威力が足らねぇんじゃねぇのか?」
「なら、必殺シュートで行ってみるか」
「……え」
もうここは大丈夫だろ。なら、次は立向居だ。むしろ大事なのはこっちだ。
次は恐らくカオスとの戦いになる。その時までにムゲン・ザ・ハンドを完成できなければ立向居は試合でマジン・ザ・ハンドを使ってしまう。
そうなれば、10点近く点を取られる。それを取り返すのは面倒だ。だから、早い段階でムゲン・ザ・ハンドを習得してもらう。
「しゅたたたたん!どばばばばばん!ムゲン・ザ・ハンド!」
……うん、何度見てもシュール。
「ぐぁぁあ!」
失敗したムゲン・ザ・ハンドはあっさり壊れた。
「大丈夫か?」
「は、はい!もっと、お願いします!」
なんかマゾみたいだな。
「なぁ」
「はい?なんですかアツヤさん?」
「アツヤさんはやめい。それより、ムゲン・ザ・ハンドのノート見せてくれよ」
「え、あ、はい!」
立向居が件のノートを持ってくる。
「……これがどうかしたんですか?」
「この絵、見てみろよ」
「……これですか?」
俺が注目したの沢山の丸に一本線が入っている部分だ。
「これ、手じゃないのか?」
「……手、ですか?」
「あぁ。つまりこの技はたくさんの手を出してシュートを止める、みたいな感じじゃねえのか?」
「たくさんの手。ムゲン・ザ・ハンド。……無限に手を出す技?」
「……まぁ、頑張れ」
「あ、はい!ムゲン……たくさんの手……」
イメージをつかませるにはこれでいいだろ。さて、後は俺のシュート練習だな。
いや、兄貴との合体技を極めるか。
「というわけだ」
「うん。まったく分からないね」
そりゃそうか。何も説明してないしな。
「ようやくウルフレジェンドが復活したんだ。やっぱり極めるしかねぇだろ」
「あぁ、そういうこと」
そういうことだ。
「「ウルフレジェンド!!」」
シュートはとてつもない威力でゴールに向かっていく。
……うん、やっぱすげぇはこの技。それから何度か練習して、もう完璧だと思った時兄貴が言った。
「ウルフレジェンドはもう完璧だ。ここはいっそのこと、新しい技を考えてみないかい?」
「新しい技?」
新しい技か。
アイデアとしては、世界編ならスノーエンジェルとザ・ハリケーン。アレスの天秤ではトリプルブリザードなどだ。
「……なんかアイデアあるか?」
これらは正直やろうと思わない。
前二つはいずれは使えるようになるし、トリプルブリザードは三人技だ。二人ではできない。
「……難しいね」
「アイデアが出せるだけ、円堂大介はすごかったってことか」
ただしそれを伝える能力はゴミだが。
「……アツヤ」
「なんだよ兄貴?」
「……本当は、何かあるんじゃないか?」
…………。
「図星だね」
「……確かに、ある。だが、この技はダメだ」
「どうしてだい?」
「これは兄貴への負担が大きい。一試合に一度が限度だろうし、それからはある程度体にダメージが残り続ける」
皇帝ペンギン一号に比べればマシだろうが、危険なことに変わりない。
「構わないよ。僕たちは、今変わらなければならないんだ」
「……分かった。だが、一度だけだぞ。それに、完成すれば兄貴に負担がかかる。しばらく試合はできないぞ」
唯一、アニメでも兄貴との新合体技として出てきたもの。
それは―――
新たなる必殺技の正体とは?