続きです
「うぅむ、相澤くん、か」
ここは雄英の教員室。現在オールマイトは早朝のヴィラン退治を終え、雄英にて教員名簿を眺めていた。
ーー雄英のシステムは常軌を
担任によっちゃ今日にも...
「「「「「個性把握...テストォ!?」」」」
案の定オールマイトの予想は的中し、雄英の入学式は現在1-A不在で進行していた。
我が子の晴れ舞台を見に来た親たちは大困惑、他の教職員達にも説明責任という形で被害が飛び火していたのだが、合理性を追求する相澤消太にそんなことはお構い無し、1-Aの生徒達は既にヒーローへの第一歩を歩み始めていた。
「入学式は?ガイダンスは!?」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事に出る時間ないよ」
「............ッ‼︎」
なんやこの先生....ッ!?仮にそうやとしても入学式とばすんはありえへんやろ!?なにが悠長な行事や!
「雄英は"自由"な校風が売り文句、そしてそれは"先生側"もまた然り」
「「「「「・・・・・・・・・?」」」」」
「爆豪、中学の時にソフトボール投げいくつだった」
「ん、67m」
「じゃあ個性使っていいからやってみろ、その円出なけりゃ何してもいいよ、
個性を使用した体力テスト....?
「思いっきりな」
「ほんじゃま....
ーーーー球威に爆風を乗せるーーーッ!!!
ーーー死ねぇッ!!!(BOooOMッ‼︎)」
・・・・・・死ね?
「まず自分の"最大限"を知る(ピピッ)、・・・・それがヒーローの素地を形成する合理的手段『705.2m』」
うわすっごいなかっちゃん、700越え....ッ!
「ソフトボール、立ち幅跳び、etcetc...中学から行なっている計8つの"個性禁止"の体力テスト」
「国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けているが合理的じゃない、まぁ文部科学省の怠慢だよ」
「そんなもんにうちがわざわざ付き合ってやる道理も無し、これがヒーローになるための最も合理的かつ正確な手法だ」
つまり、自分の個性の応用の幅を知っとくってこと...か...?
「「うおぉぉおおおお!!なんだこれ!!?
「ピク」
で、でもちょっとまてよ、マズいぞ、8種目なんて...!
「「705mってまじかよ!」」
「「個性思いっきり使えるんだ!流石ヒーロー科!!」」
僕はまだ個性の調整なんt「おもしろそう...か」......へ?
「ヒーローになるための三年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのか?」
「よし、トータル成績最下位の者は見込み無しとして、
ーーーー除籍処分としよう」
...........は、はぁ!!?
「「「「「はあぁぁぁぁああああ!!!?!?!?」」」」」
「除籍処分なんて....まだ入学初日ですよ!?いや、入学初日で無かったとしても理不尽すぎる!!」
「いつどこから来るか分からない厄災...そういった理不尽を覆していくのがヒーロー」
「放課後マックで談笑したかったのならお生憎」
「雄英はこれから三年間、全力で君たちに苦難を与え続ける」
ーー
「...さて、デモンストレーションはこれで終了、こっからが本番だ」
マ、マズいマズいマズい!8種目だぞ!?僕は個性の調節なんてできやしない、まだ0か100かしか出せないんだ、恐らく一回使えばぶっ壊れる...ッ!恐らくみんなは8種目のうち1種目は自身の個性が輝くような相性の良い種目があるはずだ...!それ以外も平均以上はとってくる....
どうする!?玉砕覚悟で個性を使いまくるか....!?いやダメだ!試験日からそれほど日が経ってない!あれからそんなに成長しているとは思えない、二回も使えば今の僕じゃ再起不能レベルだ!でもどうやっ「不満そうだな、エネル 」
ーーーー不満そうだな、エネル
む?いかん、顔に出ていたか。流石に先生をやってるからか、それともプロヒーローの観察眼かは分からんがしっかりと生徒のことは見ているようだな
「いんやそんなことはないとも相澤、他の有象無象と違って神はこんなことでは動じんというだけだとも、ヤハハ!」
「そうか、だがそれじゃあ困る、お前にとってはお遊びでも担任としてこれからの生徒個人個人の方針を決めるためにも、全員のキャパってものを理解しとかないといけないんだよ」
なるほどな。突然除籍処分などと、何を言い出したかと思えばそういう意図か、なら恐らく先のアレはハッタリ....、いやこの男ならマジでやりかねんな.....どちらにせよ私には関係ないことだが
「そうか、だが相澤よ、お前達雄英の教員には私達全員の個性届がいっているはず。ならば貴様、
「....よっぽどの自信だな。まぁあれほどの強個性、自惚れるのも分からんでもないが....よし、だったらお前はトータル成績1位としよう、じゃなきゃ除籍だ」
........は?
トータル成績1位!!?無茶苦茶だろそんなの!!エネルくんや先生の口振りから察するに彼の個性は相当強いんだろうけど、ここに集まってるのはそういった強個性達から、さらに選別されたエリート集団だぞ!?僕だって一回しか使えないけど、瞬間火力ならかっちゃんにも負けないくらいの自信はある.....ッ!
「そんな、無茶苦茶です!まだ周りの人がどんな個性かすら把握してないんですよ!?なのに彼だけそんな制g「くだらん」.......は?」
「くだらんよ、相澤、
「..........なに?」
「もう一度聞く、
「...........」
「くだらん制限をかけるのはやめておけ、分かっているんだろう?私を超えるものなどこのクラスにはおらんと、大方、調子に乗ってる生徒の鼻先をへし折るとか、そういった魂胆だろうが、案ずるな、私のこれはお調子者のそれでは断じて無い。
ーー
.....すごい自信だ、相澤先生がなにも言わないあたり本当にそれだけの実力があるのか....
自身の矜持、か。僕にはそんなのまったく....
「おい、お前舐めてんのか?」
「む?」
確かコイツは....教室で私のことを耳長とか呼んでたやつか
「舐めるだと?馬鹿を言うな、そんなわけがないだろう?」
「じゃあなんで一位を取れて当然とか言ったんだッ!!?矛盾してんだろボケが!!!」
「ふむ、何か勘違いをしている様だな貴様」
「んだと....」
「舐めるだと?自惚れるな、貴様はこの神にとってそれほどの障害にすらなり得んのだと理解しろ」
「バカかお前ッ!!!!日本語ちゃんと話せやぁ!!!!」
「貴様は道端に転がる石ころに対して舐めるという言葉を使うのかね?それと同じことだよ、理解できたか?」
「ッ!!!!てめぇ....ッ!!舐めるのも大概に....ッ!!!!!」
む、なんだ?手の表面から火花が....炎....爆破か?何にせよ、個性を使ってくるか、仕方ない、これなら正当防衛として認められるだろう、二千ボル「ぐぉ!?なんだッ.....これッ.....!?固ッ.......!!!」......なんだ?
「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ【捕縛武器】だ、ったく、初日から個性でクラスメートを爆撃か?爆豪。テストをさせずに除籍もんだぞ」
「........‼︎.......クソが.......!!」
ふむ、なるほど、捕縛武器。確かプロヒーローにもなればコスチュームの他にああいった特注の武器も企業側が作ってくれるんだったか。そういえば私も雷だけでは少し手元が寂しいな、うむ、プロヒーローになる理由が一つできたな。
「それとエネル、余計なことは言うな。神だと名乗るのなら安っぽい挑発なんかやってんじゃねえ。それと、再三忠告するが全力でやれ。全力が出せないならやれるとこまでやれ、これ以上うだうだ言うのは非合理的だ、除籍するぞ」
「む、それは困るな、神と名乗って何もできずに退場とはこれほど恥ずかしいことはあるまい」
しかし、いまいち
「.....よし、相澤」
「なんだ?除籍処分願望か?」
「そんなわけないだろうが、それよりも決めたぞ、私のルールを」
「...........は?」
ーーーー全種目一位、でなければ除籍だ。
ちよっと個性把握テストの前置き長く書きすぎた
ま、まぁ次はいよいよ本番だから効率よく進むでしょ....多分
どちらにしましょう。
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続行。
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リメイク。