BLEACH~一貫坂慈楼坊になった男~   作:カステラ大好き太郎

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いよいよ本編開始です。
石田と織姫との絡みはどうなるのやら…


第三話~旅禍~

とある日死神能力の人間への譲渡という重罪を犯し尸魂界に連れ戻されていたという十三番隊所属の朽木ルキアが一月以内に処刑されるという知らせを慈楼坊は五番隊隊長である藍染から聞いた。

 

「処刑って…確かに重罪とは言われるっすけどそれで処刑って可笑しくないっすか?処刑するような罪状でも無しそれでもって養子とはいえ朽木家の人間をいきなり極刑ってのはちょっと…いくら四十六室でも判断が早すぎるっすね。」

 

「…そうだね。どうも四十六室はことを急いてる節がある。まるで、何かがばれる前に証拠を消そうとしているような…そんな気がしてならない。」

 

「まぁ、言わんとしてることは分かるっす…でも自分は、最初からこの状況を作ることが目的(・・・・・・・・・・・・・・・・)かのような感じがするっす。」

 

「ふむ…いずれにしても調べる必要がありそうだね。手伝ってくれるかい?」

 

「…そうしたいのは山々っすけど今は目の前の事で一杯一杯と言いますか…すいませんお力にはなれそうにないっす。」

 

「そうかそれは残念だ。」

 

「それに自分が下手に手伝ってボロ出さないとも限らないっすからね。」

 

「そういえば最近随分と忙しそうにしているけど一体何をしているんだい?」

 

「いえいえ、そんな大それたものでは…俗に言う雑務、という奴っす。自分で言っちゃあ何なんすけどこんな性分ですので色々と押し付k、頼まれることが多くて…」

 

「それは…なんとも君らしい理由だね。」

 

藍染が苦笑をしそれを見ながら慈楼坊があははと乾いた笑いを零していた。

 

「西方郛外区に歪面反応三号から八号域に警戒令!繰り返す!西方郛外区に歪面反応三号から八号域に警戒令!」

 

「「!?」」

 

「西方郛外区ということは白道門か…」

 

「すいません藍染隊長勝手なのは重々承知なんすが…行ってもいいすか?」

 

「ああ、構わないよ。家族を大事にするのは決して悪いことなどではないよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

そう言い残し慈楼坊は瞬歩でその場を後にした。

 

残された藍染は五番隊隊士たちを集めるように近くに居た死神に声をかけた後ぼそりと呟くように言った。

 

「あの感の良さ…流石四楓院夜一が目をかけていただけのことはあるね。大事な局面だ不安要素は消しておいた方がいいかな。」

 

その場を後にした慈楼坊もまた藍染から十分離れたのを確認してからぼそりと呟くように言った。

 

「くわばらくわばら…そろそろ潮時っすか。念のために浦原さんに作ってもらったあれ(・・)を使うような事態は避けたいっすけどそうもいかないんでしょうね…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

警戒令が出されてから幾らかたった後に轟音と共に瀞霊門の壁が降りてきたのを確認しながら慈楼坊は瞬歩を使いながら同じく白道門に向かっている檜佐木修兵率いる九番隊の部隊と合流した。

 

「檜佐木副隊長旅禍はどこすか?」

 

「おお、慈楼坊か。旅禍は門の向うみたいだこれなら俺たちの出番はなさそうだぞ。なにせ、ここはお前の兄貴の兕丹坊が守ってる場所なんだからな。」

 

「いやぁ、それはどうすかねぇ…兄貴は人が良過ぎる節が多々見られるので案外口の上手そうな人に言いくるめられるかもしれないっす。」

 

「まあ確かに、表裏が無いというか…こう言っちゃあ悪いがお世辞にも頭良さそうには見えないな。」

 

「でもそんな表裏のない兄貴だからこそ自分はあの人が好きなんすよね。」

 

そんな会話をしていると門の向こう側から轟音が鳴り響く。

 

「どうやら始まったみたいだな。」

 

「ええ、そうっすね。…自分の気負い過ぎだったみたいっすさすがに旅禍に門を開けるなんてことはしなかったすね。」

 

「(門の向こうに霊圧が一つ、二つ三つ四つ五つ…!?)」

 

慈楼坊は門の向こうの霊圧を探り覚えのある霊圧があることに気が付いた。

 

「(そうか…師匠がわざわざ来たってことはそう言うことなんすね。なら、自分もその様に動くっす。)」

 

時をほぼ同じくして白道門の外側にいる黒崎一護、井上織姫、石田雨竜、茶渡泰虎そして四楓院夜一は白道門の門番である兕丹坊と対峙していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言うと黒崎一護は勝利しその大きな器?に感銘を受けた兕丹坊は門を通してくれることになった。

 

しかし門を開けた直後に待っていたのは思いもよらぬ人物による手荒い出迎えであった。

 

「…あ、ああ……ああああああああ…」

 

声にならな様な震えた声を漏らしながら兕丹坊は思わず冷や汗を流す。

 

「誰だ?」

 

「さ、三番隊隊長…市丸ギン。」

 

「あァこらあかん。門番は門開けるためにいてんのとちゃうやろ」

 

市丸の手元がフッと動いたと思った瞬間には兕丹坊の腕は切り落とされていた。

 

「がああああああああああ!」

 

遅れてやってきた痛みに耳を劈くような声で兕丹坊は叫んだ。

 

「片腕でも門を支えられんねや?流石尸魂界一の豪傑けど門番としたら失格や…君もそう思うやろ弟君?」

 

「…ええまあ、門番としては良い事では無いっすね。ですが今の所兄貴の代わりの門番がいないのも事実っす。ですので腕を切り落とすのは早計かと…」

 

「自分でやっといてなんやけどお兄さん切られたにしては随分と落ち着いてはるね。」

 

「そうっすね自分でも平静を保ってるのが不思議っすよ。まあ、腕じゃなく首でも落としてたら間違いなくあなたの首を落としに行ってましたけど…」

 

「怖いなァ…僕そないな事せんよ。」

 

「じ、慈楼坊お前なんでごんなどこに…」

 

「…瀞霊廷を守るのが自分の仕事っすから。まさかとは思って来て見たっすけど本当に開けてしまうなんて…一体どんな口車に乗せられたんすか?」

 

「乗せられなんがねぇ!オラは負げだんだ負げだ門番が門を開げるのはあだり前のこどだべ!」

 

「何を言うてんねや?負けた門番は門なんか開けへんよ。門番が負けるゆうのは死ぬゆう意味やぞ。」

 

その瞬間兕丹坊に悪寒が走り再び市丸の手元が動こうとした瞬間門の向こうから一護が市丸に斬りかかってきた。

 

「フンッ!」

 

「させないっすよ…」

 

市丸と一護の間に慈楼坊が入り刀同士がぶつかりつばぜり合いになる。

 

「どりゃあ!」

 

「っく…」

 

一護は力任せに慈楼坊を弾き飛ばした。

 

「お前兕丹坊の弟なんだってな…あのキツネ野郎にアニキの腕切り飛ばされてなんで黙ってんだ!」

 

「…会話を聞いていたなら言ったとおりっすよ。自分は職務を果たしに来て兄貴は職務を放棄した思うところはあれどそれだけっすね。」

 

「そうかよ、てめぇがロクでもねぇってことは分かったぜ。…来いよ武器も持ってねえ奴に平気で切りかかる様な奴もそれで身内が斬られようと怒りもしない様なクソ野郎は俺が斬る。」

 

「はっ面白い子やなボクらが怖ないんか?」

 

「ぜんぜn」

 

「もう止せ、一護ひとまず引くのじゃ…」

 

いつの間にか一護の肩まで移動していた夜一が低い声で言った。

いつにない真剣な雰囲気に一護は飛び出しそうなのを踏みとどまった。

 

「…わかったよ。」

 

「逃がすと思うんすか?」

 

門の外に戻ろうとする一護に悪寒が走り思わず慈楼坊の方を振り向くと慈楼坊の手のひらに球体状の乱回転する空気の塊のような物が体に当てられようとしていた。

 

「螺旋丸!」

 

「っぐ!?」

 

とっさに斬月でガードするもそのまま満身創痍の兕丹坊にぶつかり門の外へと飛ばされる。

 

「バイバーイ。」

 

嫌味ったらしく手を振りながら市丸は門が下りていくのを見ていた。

 

「…何で逃がしたん?」

 

しばしの沈黙の中市丸はいつも細めている目を開き低い声で言った。

 

「…別に逃がした訳じゃ無いっすよ。倒そうとしたけど逃がしてしまったが正解っすね。」

 

「…まあ、君がそうゆうんやったらそう言うことにしとこか。こんな場合でも責任ボクがとらされるんやから隊長って損な役回りなんよねぇ…」

 

「…すいません。」

 

 

 

 

 

 

 

 




市丸の所に慈楼坊が来ていたのは門前に市丸が来ていたのに気づき一護達を逃がすために行きました。
そして螺旋丸ですが元ネタはもちろんご存知ナルトですね。
この作品では鬼道の一種で慈楼坊のオリジナル技ということになっています。

戦闘描写とか市丸の口調とか難しいいいいいいいいいいいい!

次回城之内死す デュエルスタンバイ!


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