BLEACH~一貫坂慈楼坊になった男~   作:カステラ大好き太郎

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投稿遅れました許してください何でも島風!



第四話~嘘吐き達~

「痛ってえッ!ちくしょー何だよあの野郎危うくケガするとこだったじゃねえか!」

 

「あ、あの攻撃を受けて無傷なのか…」

 

「夜一さん、悪い俺のせいで門が…それにあんたさっきのあれに巻きもまれかけただろ。そっちは大丈夫なのかよ。」

 

「問題ない。昔から器用な奴じゃったからな当てる気のない相手に当てるような下手はせん。」

 

「何だよあいつのこと知ってんのか?」

 

「奴は一貫坂慈楼坊と言ってな、儂の弟子じゃ。」

 

「はぁ?弟子だぁ!?…ちょっと待ってくれ夜一さんあいつ死神だろう?何で現世にいたあんたに死神の弟子なんかいんだよ。」

 

「確かに…夜一さんあなたは一体何者なんです?」

 

「ふむ、それを話すと少々長話になるのでな…ひとまずここを離れて落ち着いてから話すとしよう。」

 

「あ、あの離れるのは兕丹坊さんを治してからでもいいかな?」

 

「構わん。この辺りに住んでいる者に聞いておきたいことがあるのでな。」

 

いつの間にか出来ていた人込みをちらりと見ながら夜一が言った。

 

「す、すいません通してください!お、おじちゃん久しぶり!僕だよインコのシバタだよっ!」

 

「し、シバタ!?」

 

 

 

同日の夜、志波岩鷲からの襲撃?をやり過ごした一護は気になっていたことを夜一に聞いていた。

 

「色々あって聞き忘れてたけど結局あの門の所にいた…慈楼坊だっけ、弟子とか何とか言ってたけどよ一体どういうことなんだよ。」

 

「ああ、その話か。…ふむ、何だか長くなりそうで話すのが面倒になってきたな。」

 

「はぁ?何だよそれ!?」

 

「夜一さん、弟子ということは彼とは親しい間柄だったんでしょう?なら、事情を話して協力者になってもらうことはできないんですか?」

 

「出来るだろうな、儂らを逃がしたのが証拠じゃ。」

 

「俺はアイツが気に入らねぇ!だから味方に何かしたくねぇ。」

 

「気持ちは分かるが落ち着け一護、瀞霊廷の中に味方がいるといないではだいぶ違ってくる。ここはその人に頼んでみるのも悪い手ではないと思う。何よりその人は信頼できる人なんですよね夜一さん?」

 

声を荒げる一護にチャドがなだめながら夜一に確認をとった。

 

「少々気が小さい所が玉に瑕じゃが信頼できる優秀な奴なのは間違いない。」

 

「なら、その慈楼坊って人を見つけたら説得して協力してもらうってことで!…黒崎くんもそれでいいかな?」

 

「…わかったよ。ただ、会ったら一発殴らせてもらうけどな。」

 

そうこうしている内に夜は更け翌日に向けて一行は休息をとった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瀞霊壁が降りた翌日の夕刻、慈楼坊は市丸と共に隊首会へと呼び出された。

 

「…来たか。さあ!今回の行動についての弁明をもらおうか!三番隊隊長市丸ギン並びに五番隊第三席一貫坂慈楼坊!」

 

「イキナリ呼び出されたか思うたらこない大袈裟な、隊長さん方揃いもそろって…でもないか。十三番隊隊長さんがいらっしゃいませんなァ、どないかされはったんですか?」

 

「恐らくいつもの病欠ではないっすかね」

 

「またかいな、そらお大事に。」

 

「フザケてんなよ、そんな話しにここに呼ばれたと思ってんのか?てめぇら勝手に旅禍と勝手に遊んできたそうじゃねえか。しかも殺し損ねたってのはどういう訳だ?」

 

「そないなこと僕に言われてもなァ…近くに居たのは事実やけど実際に戦ったのはボクやあらへんし。その辺の事情は彼に聞いてくれます?」

 

「ええ…まあ、確かに戦ったのは自分っすけど…手も出さず見てただけなのも事実っすよね?」

 

「あれま、生意気言いはるな。ウチのイズルのは大違いやな。」

 

「猿芝居はやめたまえヨ。たとえ近くに居ただけだとしても目の前の敵を逃がす理由は無いはずだヨ。それともそこまで判断が出来ないほど君は油断していたとでも言うのかネ?」

 

「いややなあ。彼の方ならともかくまるでボクがわざと逃がしたみたいな言い方やんか。」

 

「そう言っているんだヨ。」

 

「うるせえぞ涅!今は俺がコイツと喋ってんだすッこんでろ!」

 

「やめんかいみっともない!更木も涅も下がらっしゃい!…じゃがまあ、今のでおぬしらがここへ呼ばれた理由は概ね伝わったかの。今回のおぬしらの命令無しの単独行動、そして標的を取り逃がすと言う失態!どうじゃいなんぞ弁明でもあるかの?」

 

「ちょっと待っていただきたい総隊長。」

 

「なんじゃ五番隊隊長。」

 

「慈楼坊三席に関しては僕が単独行動を許可しました。ですので彼に非は無く、許可を出した僕にあります。」

 

「ほう、それは真か一貫坂三席?」

 

「確かに自分は単独行動の許可はもらいました。…ですが旅禍を取り逃したのは弁明のしようが無いっす。」

 

「ふむ、おぬしはどうじゃ市丸や。」

 

「ボクも弁明なんてありませんよ。ボクの凡ミス、涅隊長の言う通りやボクが完全にボケとっただけです。…やけど、タダ取り逃がしたってわけじゃ無いんですよ?」

 

「なんじゃと?」

 

「取り逃がしはしましたが旅禍の特徴と人数は覚えてるっす。詳細を報告しても良いっすかね?」

 

「…発言を許可する。」

 

「まず人数は恐らく五人です。一人目は浅黒い肌の大柄な男、二人目は長い胡桃色の髪の女、三人目は前髪を真ん中で分け眼鏡をかけた細身の男、四人目はオレンジ色の髪に身の丈ほどある大太刀を背負い死覇装着ていました。四人目に関しては先日現世へ行った六番隊隊長及び副隊長の報告にあった朽木ルキアによって死神の力を譲渡された人物と酷似してるので恐らく本人かと思うっす。」

 

「して、五人目とは?」

 

「確証があるわけでは無いっすけど…恐らく五人目は四楓院夜一であると思われます。」

 

その名前を聞いた面々の反応はさまざまであったがいの一番に声を上げたのは二番隊隊長の砕蜂だった。

 

「何だと!?貴様それは本当なのか!」

 

砕蜂は怒りをあらわにしながら慈楼坊に近づき襟を掴む。

 

「い、いえ確証は無いっすけど…何だかそんな気配を感じたなぁ…なんて、あはは。」

 

目を泳がせながら両手を上げおどおどしながら話す慈楼坊に更に砕蜂の怒りのボルテージは上がる。

 

「貴様は!」

 

「下がらんか二番隊隊長!」

 

「しかし…」

 

「二度も同じことを言わせるでない!

 

「しかしねぇ山じい、四楓院なんて名が出た以上…事は大ごとだ。どうするか聞いても良いかな?」

 

「…確認が取れておらん以上どうもこうも無かろう。引き続き旅禍への警戒をし、各隊随時報告をせよ。」

 

頬を掻きながらやるせない表情で言った。

 

「話がまとまった所で僕らの処遇聞いてもエエですか?ボクはどんな罰でも…」

 

「…ちょっと待て市丸。」

 

「緊急警報緊急警報!瀞霊廷内に侵入者あり!各隊守護配置について下さい!」

 

「何だと!侵入者!?まさか…例の旅禍か!?」

 

「おいっ!待て剣八まだ…」

 

旅禍侵入の警鐘を聞くや否や剣八が引き留める間もなく飛び出して言った。

 

「…致し方ないの、隊首会はひとまず解散じゃ!二人の処置については追って通達するものとする。各隊即時廷内守護配置に付け!」

 

解散の宣言により各々が行動し始める中、市丸と藍染がすれ違う中独り言のように言った・

 

「随分と都合よく警鐘が鳴るものだな。」

 

「…ようわかりませんな。言わはってる意味が。」

 

「それで通ると思っているのか?僕をあまり甘く見ないことだ。」

 

 

 

 

 

隊首会後、慈楼坊は隊舎へ戻り、藍染と副隊長の雛森と共に自身も持ち場へと移動する準備を早々に終え手持ち無沙汰になっている所に同じく準備を終えた藍染話しかけてきた。

 

「さて、あの時は呆気に取られて何も言えなかったが確証の無い報告をするなんて何とも君らしくないね。」

 

「…すいません。」

 

「いや良いんだよ。ただ、僕には何時に無く君が動揺している様に見えたのでね。…やはり彼女が気になるかい?」

 

「師匠…いえ、四楓院夜一が突然居なくなって百余年…あの人のことを気にしなかったと言えば嘘になるっすね。」

 

「…本当は彼女が来ているという確証があるんだろう?」

 

「…わかるっすか?敵わないっすね藍染隊長には…」

 

「わかるとも。それなりに長い間、君の上司をやっているからね。…もし、戦いたくないと言うのなら君を今回の任務から外すこともやぶさかでは無いと思っている。」

 

「大丈夫っすよ、戦えますとも…いえ、戦わせてください。」

 

「…そうか。なら、当てにしているよ。」

 

「ご期待に沿えるよう頑張らせていただくっす。」

 

「お待たせしてすいません。…何をお二人で話していたんですか?」

 

「男同士の内緒話しという奴さ。」

 

遅れてやってきた雛森と合流し三人は自分たちの持ち場へと移動し始めた。




読んでくださって感謝です。
生活環境が変化して最近忙しくてあまり時間が取れず投稿が結構遅れました。
これからもゆったりとですが投稿は続けて行こうと思っているのでよろしくお願いします。


本編にて何故、慈楼坊が隊首会で言わなくても良い夜一について話したかというと簡単な話市丸に見られていたから変にはぐらかすと藍染に疑いの目を向けられてしまうからですね。
あと藍染は慈楼坊に対して全てわかっていて泳がせているのではなく本当に慈楼坊は何も知らないと思っています。
なのに不安要素と考えているのは彼の勘が良すぎて自分にたどり着く可能性を警戒しているからです。

最後の演技派死神二名の会話は互いに多少の本音が見え隠れしている上司と部下の信頼を現したちょっとした小ネタです。

それと何日か前に設定に卍解等の追加をしておきました。

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