BLEACH~一貫坂慈楼坊になった男~ 作:カステラ大好き太郎
一度書くのを止めてしまったためか中々モチベーションが戻らずこんなにかかりました。
誤字、脱字は気をつけたつもりですがもしかしたらあるかも知れないのでその時は遠慮なく言ってください。
隊首会が行われた日の明け方瀞霊廷上空に一つの球体状の物体が接近してきていた。
その球体状の物体が遮魂膜にぶつかると同時に轟音が瀞霊廷中に響き渡る。
「遮魂膜に衝突しても消滅しないとは…それほどの密度を持った霊子体だということか。」
「球体状の高密度霊子体…なるほど志波家の技術っすか。」
「え?志波家ってあの何年か前に落ちぶれたっていう志波家ですか?」
「そうか、確かにあの家の技術ならば十分にあり得る。だとすれば何故旅禍に志波家が手を貸す?」
「そりゃあ向こうには四楓院夜一がいるっすから、理由付けはいくらでも思いつくっすけど…」
「え、四楓院って…あの、さっきから二人で納得してますけど私何の話かついていけないんですけど!?」
「ああ、すまないね雛森君。あの四楓院家と志波家が協力して旅禍の手助けをしている可能性がある…と言うことだよ。」
「旅禍を手助けですか?…一体何のために?」
「そうっすね…あえてこのタイミングで来たとするなら朽木ルキアさんの処刑に関係しているというのが有力っすかね?」
「あの程度の罪状での彼女の処刑は異常だとは思っていたが、ここにきて五大貴族の内二家が絡んでくるとは…思ったよりも大ごとのようだね。」
「あ、見てください!球体が崩れていきます!」
雛森が指をさし声を上げ、また藍染と慈楼坊も空を見上げる。
形が崩れた球体はしばらく停滞した後に四方向へ飛び散っていった。
「ばらけてしまったか…雛森君、一貫坂君、急いで追跡を…」
「あの、藍染隊長…一貫坂三席がもういません。何というか、本当に団体行動が出来ない人ですね…」
「…全く、こういう所は本当に治して欲しいな。まあ、彼の場合単独行動の方がいい結果を期待できるだろう…」
慈楼坊は藍染と雛森から離れ、四つに分かれた光の内の一つを追いかけていた。
「(あの人から離れるのは不安が残るが…彼らと接触できる絶好の機会を逃すには惜しい、何より今を逃せばあの人から離れて行動する機会を失ってしまう。…願わくばあそこにいるのが師匠であるのが理想だけど…)」
小一時間ほどかかりあの光が落ちてきたであろう場所に慈楼坊はたどり着いた。
着地点であろう場所には三角形状の何かが当たったような跡がついていた。
「…流石にもういないっすよね。でも、隠れながら移動してるならまだそんなに遠くへは行ってないはず…」
慈楼坊はその跡に手を当て残留した霊圧を探った。
「(師匠じゃない…でも変わった霊圧だな。だが、残留した霊圧が弱すぎて追跡は厳しいっすね…)」
念のため周囲の霊圧を探り、ここにいたであろう人物を探す。
しかし、当初の予想通り霊圧の主を見つけることが出来なかった慈楼坊は次の行動を考える。
「さて、自分が旅禍なら…まあとりあえず大きい建物に向かうっすけど。隠れながら行くとしたら…こっちすかね。」
どちらに行くかを決めた慈楼坊は霊圧の主である旅禍を探すためその場を後にした。
「…井上さん、誰か近づいてきてる隠れてやり過ごそう。」
「わ、分かった。」
数分後、右目に眼帯、顔の左側には大きな傷があり髪の毛が11本に束ねてある二メートルはあるであろう大男が桃色の髪でショートヘアの小柄な少女を背負いながら走ってきた。
「…ぐ、クソっ…また行き止まりじゃねえか!」
「剣ちゃん方向音痴。」
「馬鹿野郎!てめえの勘とやらを信用したからこうなったんじゃねえか!もういい、次行くぞ!」
「アイアイサー!」
嵐のように走り去っていった二人が見えなくなったのを確認した織姫と石田はひょこりと隠れていた屋根から頭を出した。
「……行ったね。」
「…そうだね。」
「ものすごく強そうな人たちだったけど…こっちには気づかまかったね。」
「あの二人は方向音痴で霊圧感知が低い代わりに戦闘になったらまず無事ではすまないタイプの人っすからね…隠れていて正解だと思うっすよ」
「ああ、探知能力が低い人たちで助かったよ。さて、着地した地点から移動はした良いけど次はどっちへ………」
自身と織姫の後ろから聞こえた声に思わず石田は途中まで話したが違和感を感じ言葉を切った。
「「え?」」
ふたりは互いに顔を見合わせ、恐る恐る振り向くとそこには小柄で気弱そうな雰囲気の首や手首に数珠のような物を複数つけた少年が立っていた。
「「わあああああああああ!!」」
「きゃああああああああ!!」
潜伏中にもかかわらず二人は思わず叫んでしまい対する少年もそれに驚き叫んでいた。
「い、いきなり大声上げないでくださいっす。びっくりし過ぎて心臓止まっちゃうかと思ったっす。」
「それはこちらのセリフだ!気配を殺して後ろから近づいて声をかけられたら誰だって驚くに決まってる!」
「まあまあ、石田君落ち着いて…えっと、貴方は慈楼坊くん?でいいのかな。」
「自分をご存知でしたか。なら、自己紹介は必要ないっすね。」
「私は井上織姫…です。こっちは石田君。」
「石田雨竜だ。さて、自己紹介も終えたことだし本題に入ってもいいのかな?まず、確認だが君は僕たちに協力するためにここに来た…それでいいんだね?」
落ち着きを取り戻しながら石田がメガネをくいっと上げながら言った。
「察しが良くて助かります。…こちらも一つ確認しますがあなた方は
「私たちは朽木さんを助けに来たんです。」
「…何故っすか?」
「何故って瀞霊廷にいるなら知っているだろう?彼女を処刑から助けるためさ。」
「(あの人も中々意地の悪いことをするっすね。)…なるほど、概ねあなた方の事情は理解したっす。助け出すとなれば取りあえず懺罪宮へ、ここから見える白い塔をお二人は目指してくださいっす。」
「…その、一緒には来てくれないのかな?」
「そうしたいのは山々なんすけど、一緒に行動してあなた方に手を貸してるのが露見てしまうと色々とマズイことになってしまって…自分としてはそれを少なくとも今の段階では避けたいんすよ。」
居心地の枠そうな表情で次郎坊が頬を掻きながら言った。
「君は君でやることがあると…そういうことだね。まあ、僕としても死神と慣れ合うつもりはないし、それならそれで構わないさ。」
「そう言っていただけるとありがたいっす。それと、不躾ではあるんすけど一つ頼みごとをしてもいいすかね?」
「頼み事?」
「ええ。ここから塔の方角へ行くと十二番隊の守護配置の所を通ることになると思うっす。もし、十二番隊の席官以上の人に会ったらこれを渡して欲しいんす。」
そういうと慈楼坊は袖の部分から手紙のような物を取り出した。
「何故侵入者である僕らに?自分で渡せばいいじゃないか。」
「…申し訳ないっすが理由はお話しすることが出来ません。不躾なお願いであることは重々承知ですどうかお願いできませんか?」
「でも、私たちが行ったら捕まっちゃうんじゃ?」
「服装に関しては死覇装に着替えれば問題はないでしょう、護廷隊全員の顔を覚えてる人なんてのはほんのごく一部っすから顔でバレる心配もないっす。
「…いいだろう。」
しばらくの沈黙の後に石田が口を開いた。
「石田君、良いの?」
「彼は、僕らをどうこうする気ならとっくに出来ていた、だがしなかった。それに、夜一さんも信用していいと言っていたしね。味方と考えても問題ないだろう。」
「そりゃあ師匠様様っすね、とても助かります。では、自分は行きます…生きてまた会えることを祈ってるっす。」
「そっちも気をつけてね、慈楼坊くん。」
慈楼坊は苦笑を浮かべ瞬歩でその場を後にした。
あけましておめでとうございます。
何かこうこういう流れっていうものは頭にあるのですが描写や会話なんかの細かい部分がどうにも上手くいかない…
何か月もの間待っていてくれた方は申し訳ないです。
これからもゆっくりと投稿していこうと思います。