可奈美のお兄ちゃんは妹のために最強の剣士に目指す!   作:黒崎一黒

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内容が短い過ぎないように、あとの話は此花寿々花さんの視点にしました。

そして、次話の投稿からはようやくアニメ本編スタート!引き続きこの作品を応援してください。


第十話:第五席候補

 折神本家ーー。

 

 「以上は今度の報告です。」

 

 「刀使を倒す一般人か……」

 

 現世最強の刀使、折神紫。彼女は親衛隊の報告を聞いて、再び机の上に載っている資料を見る。

 

 資料に載っているのは衛藤 都に関する報告書だ。ただ一人で刀使三人を見事打ち倒した一般人。まさに前代未聞の事件だ。

 

 「信じがたい話ですが……証人が多すぎで、認めざるを得ないですわ。」

 

 「刀使を倒す人間か……」

 

 「どうしたの?“真希”さん。」

 

 何かを考えているように見える親衛隊第一席獅童真希(しどうまき)に同じ第二席の此花寿々花(このはなすずか)が彼女に問う。

 

 「いや、ただの考えことだ。この男は確かに怪しい……刀使に勝る人間は一度までもない。けど美濃関の学長からの報告によると、彼は確かに普通の学生でした。」

 

 「そうですわね…。美濃関の学長も嘘を付く人間には見えません。だとしたら、彼自身が何を隠している方向に考えるのが妥当でしょう。」

 

 都のことを疑っている此花寿々花が何故か彼に強い敵意を抱いているように見える。

 

 でも、これは普通の反応だと思われる。何せ、刀使を敗れる人間が歴史上は一人もいないから、彼が怪しまれたのも仕方ない話だ。

 

 「紫様、率直言わせていただきます。もし彼の腕前が本当だとしたら、彼を親衛隊に入らせていただきいたい。」

 

 「ほぉ………?」

 

 「真希さん!?」

 

 そして、獅童真希は唐突に折神紫に都を親衛隊の入隊に推薦した。

 

 この行為に驚かせているのは獅童以外の者たち。最も、この部屋にいるのはこの三人だけ。

 

 「今の親衛隊は人不足です。最高戦力としては僕と寿々花、夜見(よみ)結芽(ゆめ)しかいない。このような人数だけでは親衛隊に多いな負担がかかる。そこで優秀の人材を入らせてほしい。」

 

 「なるほど、理由がわかった…。」

 

 「真希さん!親衛隊は確かにそういう問題がありますが……だからと言って、知らない人に入らせるのが少々問題があります!」

 

 「確かに君の言うとおりだ。……でも、最初の僕たちも同じじゃないのか?特に結芽が暴れ回したあの時期は苦労をかけた。」

 

 親衛隊が結成されたときのことを思い返し、獅童は懐かしい顔をしてきた。

 

 「まぁ……確かに。でも、これは別として、相手は刀使ではないですよ!そんな人に紫様の安全を託すの?」

 

 「それは……」

 

 「もう良い、此花。お前が不満の原因はわかった。」

 

 そこで此花を止めるのが折神紫。彼女は相変わらず覇気を常に身に宿っている。

 

 折神の話を聞いて、親衛隊の二人は無言になった。

 

 そして数分が経ち、紫がやっと口に出した。

 

 「獅童、お前の提案を乗る。確かに親衛隊の人員不足という問題が大きい。それを解決するために、彼を第五席として入らせてもらう。」

 

 「第五席!」

 

 同時に、獅童と此花は驚いた。それはつまり……最高戦力はもう一人が増える。

 

 それを判断するのは折神紫。

 

 「紫様、本当にこの人を第五席になるおつもり?」

 

 「ええ、彼の実力が本物だ。そこも夜見からの極機密の報告も証明してくれた。ある日に彼は鎌府の特別祭祀機動隊と衝突した。結果として制服されたが、四人のうちにある三人が彼にやられた。」

 

 「そんな馬鹿な……!?」

 

 その話を聞いて、二人は驚愕の声を漏れた。

 

 特別祭祀機動隊は荒魂討伐のために結成された警察機関所属の刀使部隊。

 

 あれに所属した刀使たちの腕は一般の刀使より強い、特に鎌府の刀使たちは精鋭中の精鋭だ。

 

 そんな精鋭刀使部隊が三人ほどがやられるとは……改めて衛藤 都の異常さを証明する。

 

 「獅童、彼は今までもない逸材だ。これほどの剣の才能を持つ人間はお前は一番わかるはずだ。」

 

 一瞬だけ、獅童の脳内にある少女の映像が流された。

 

 桃色髪の少女、史上最年少の彼女は圧倒的の才能を持つ。彼女の実力は紫以外に二番目強い。

 

 獅童も一度彼女と手合わせをしていたが、全く歯が立たなかった……。

 

 「紫様の意思はこの男は結芽と同じレベル?」

 

 「少なくとも才能は同じくらいだ。彼が刀使だったら、恐らく全力の(つばくろ)と互角するなのかもしれない。」

 

 「それほどの実力者なんですの……?」

 

 それを聞いて、此花は今でも信じられない顔だ。

 

 あの燕 結芽と互角する刀使は誰一人もなかった。

 

 ちなみに折神紫は現世最強の刀使であるゆえ、結芽と戦える列に入っていない。そもそも二人の実力はかなり離れかけている。

 

 「………そんな人が第五席としては相応しいと紫様の意思がわかりました。僕は……異論がない。」

 

 「(わたくし)も……」

 

 親衛隊の二人は都の異常さをある程度に知り、彼を第五席の位に賛成した。

 

 「では、彼を第五席の第一候補を立ち。それと、この件は燕に知られではいけない。」

 

 「承知いたしました。」

 

 結芽に知られたら、彼女はすぐにでも美濃関に喧嘩を売るのだろう。あの子は強者にしか興味持たないという悪い癖がある。故に紫も親衛隊もこの事を強く重視する。

 

 「それと、彼にしばらくの自由を与えてくれ。彼が第五席に入るまではそうさせてくれ。」

 

 「承知しました。では僕と壽々花は別の任務があるので、失礼いたします。」

 

 報告と命令を受けるのが終わり、親衛隊の二人は部屋から出ていた。

 

 残された折神紫は外の夜月を見て、一人の言葉を始めた。

 

 「さて、美奈都の息子よ……お前のその剣は“神を殺せる”のか?」

 

 彼女の心は多少の期待が残っている。“彼女を殺せる”人間が現れるのか……。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 「結芽と同じ格の人間か……まさか紫様があそこまで彼を買うとは……」

 

 親衛隊第五席第一候補が決められた数日後。

 

 親衛隊の第二席である此花寿々花はパーティー用のドレスを着換える途中。

 

 彼女は一応京都の名門出身のお嬢様。いくら親衛隊の仕事が忙しくでも実家の頼みは断れない。

 

 「はぁ……面倒ですわ。」

 

 そもそもこれも折神紫の指示だ。たまに実家に帰って休もうという指示。

 

 あの方は威厳があるが、部下に対して優しいすぎるところがある。

 

 「真希さんも任務の途中……つまらないですわ。」

 

 良かったら、彼女は第一席の獅童真希とパーティーを出たいところ。

 

 そうすれば、少なくともパーティーがつまらなくなる。

 

 実のところ、彼女は庶民という生活に憧れる変わったお嬢様。実家から離れて、親衛隊に入る原因はそれもある。

 

 実家というよりも学校の方が楽しい、普通の女の子らしく生きるのが彼女の憧れだった。まぁ、親衛隊に入ってた時点で普通から遠くに離れたが。

 

 それでも、獅童真希と一緒に仕事をするのは悪くないと思う。

 

 「そろそろ出ましょうか……。」

 

 着換えが終わって、彼女が鏡の前に立つ。

 

 綺麗な赤いドレスが身に纏う、彼女の赤い髪にビッタリの雰囲気が出ていた。

 

 最も、彼女は美人の類だ。スタイルと顔が良く、性格もそこそこ悪くない。もし彼女と婚約したら、いい嫁さんを取ったと同様。でも残念なことに彼女は好きな相手がいた。

 

 しかも、相手は男性ではない。

 

 ーーーーー。

 

 ーーー。

 

 「寿々花様、今日も花の妖精さんみたいに綺麗ですね。」

 

 「お褒めいただきありがとうございます。私はこれから会場にいる皆さんにご挨拶をしますので、会場の警備はよろしくお願いしますわ。」

 

 パーティー会場に出たところ、すぐ実家の執事が迎えに来た。

 

 彼は相変わらず口が上手で、嫌いではないが……そういう言葉はもう聞き慣れた。

 

 「かしこまりました。ちなみに柳瀬グループの方もいらっしゃったので、良かったらそちらにもいい関係を築けたいと旦那様のご意思で…。」

 

 「わかりましたわ。お父様の期待を裏切りません。」

 

 そう言い残して、寿々花が会場にご挨拶を回り始めた。

 

 そして二時間後ーー。

 

 多くの名門と挨拶し終わって、寿々花は中庭に向かって休憩を求める。

 

 「流石に疲れたわね……荒魂討伐より疲れる。」

 

 中庭にある椅子を座り、寿々花は弱音を吐く。

 

 彼女の疲れた顔は隠せない。何せ、名門というやらは常に面倒くさい性格が持っているから、対応するだけで疲れる。

 

 やっぱりこんなことをしているより親衛隊の方が楽しいですわ……。

 

 「そういえば、まだ柳瀬グループの人にご挨拶をしていませんよね……噂によると、相手は話が通じるお嬢様らしい。」

 

 突然柳瀬家の評価を思い出し、寿々花はその情報をまとめて脳内で整理する。

 

 柳瀬グループのお嬢様は礼儀正しく、性格が優しいタイプの人。噂によると、彼女と婚約を求める相手が多い、しかし全部断れちゃった。

 

 そういえば、彼女は今中学生でしたっけ?ただその年齢で追求されるのも流石といったところが……まぁ、自分も人のことを言えないけど。

 

 多くの人は地位と体を狙いに来た。その点を考えると、彼女と仲間入りなのかもしれない。

 

 「柴田さん……厳しいすぎ…」

 

 「まぁまぁ、落ち込まないで」

 

 そして、突然誰かの声が聞こえてきた。そっちに向かうとそこには男女二人がいる。見た目では一人は中学生……?一人は高校生。

 

 「なんですの?あれは……」

 

 そして寿々花が見た光景は綺麗なピンク色の礼服を着ている女の子が男の頭を撫でるという異様の光景。

 

 見た目ではお嬢様が執事を慰めるところ。

 

 「舞衣ちゃんが優しい……ずっとここにいて」

 

 「そうしたいけど、挨拶がまだ終わってないから……後で膝枕するから、我慢してくださいね。」

 

 「ひ……!?」

 

 「ふふっ……それじゃ、私はそろそろ行くね。」

 

 何かしらの会話をしてきた二人。

 

 男のほうが真っ赤の顔になっている、女の子の方は彼に微笑んでその場から離れた。

 

 「なんですの?禁忌の関係?」

 

 あれはどう見ても、純粋の主従関係には見えない。

 

 それよりさっきは膝枕という詞を聞いたけど。執事に膝枕をする主人がいるのか?

 

 「変な人もいますわね……ここは。」

 

 「ん?あの……ご休憩中ですか?お嬢様。」

 

 そして、突然寿々花が声をかけられた。

 

 さっき自分の主人に照れた執事の(かた)がこっちに向かって声をかけた。

 

 「ええ……そうですわ。」

 

 簡単に返答し、寿々花は彼と長く交流する気がない。

 

 あの光景を見たあと、平気にいられる貴族がいません。

 

 「そうでしたか……。あの…失礼ですが、ここで一緒に休憩してもよろしいですか?散々おじいさん…じゃなくて、執事の先輩にビシバシ鍛えられてとても疲れました…」

 

 「構いませんけど、私の休憩を邪魔しないでくださいまし。」

 

 そう言って、寿々花は隣の席を譲って彼に座らせた。

 

 「ありがとうございます!それじゃお嬢様に邪魔ならないように、俺は休眠します。」

 

 すぐ寿々花の隣に座り、男の(ほう)は疲れた顔で目を閉じた。

 

 「よほど疲れたご様子ですね。」

 

 「ソウデスネ、俺のために怒る舞衣ちゃんを止めるのが流石に疲れたよ。」

 

 「どうやら事情があるですね。」

 

 それより彼の顔がどこかに見たような……。

 

 よく彼を見ると、彼は誰と似ている。

 

 「聞いてくれます?あ、でも大事の休憩を邪魔したら、お嬢様に悪い……」

 

 「構いません。一人の休憩は心地よいことですが、誰と話すのも悪くありません。少なくともあなたはあの連中と違うように見えます。」

 

 あの連中というのはあの名門達だ。

 

 「………何となくわかった気がする。それじゃ、話しますので、止めたいなら言ってください」

 

 「………気遣いが上手ですね。」

 

 「……舞衣ちゃんにも同じことでも言われた。」

 

 そして、彼は文句を挟んで事情を話す。

 

 お主のことは執事である彼は平民出身という身分で名門貴族たちに嘲笑われたことが逆に柳瀬グループの令嬢を怒らせた。自分が彼女に大事されているのが嬉しいけど、このままじゃまずいと判断して、彼女を落ち着かせようと色々してきた。

 

 しかし、不思議なことに彼の話を聞いて、文句を聞かれてもあの不愉快な雰囲気などが感じられなかった。

 

 恐らく彼は寿々花の方に気遣って、雰囲気の調整をうまくしていただろう。

 

 とても気持ち良い時間でした。

 

 「いい執事になりそうですわ。あなたは。」

 

 「いいえ、今だにおじい……柴田さんに叱られたから、まだ一人前になれないと思う。」

 

 「それでもあなたのおかけで、いい時間を過ごしましたわ。あなたのことを嫌いではないですよ〜。こう見ても私は結構執事を嫌いのタイプです。」

 

 苦笑い。寿々花は昔、執事を無視することがあった。その原因は実家のことが嫌いだからだ。

 

 ちなみにパーティーにいるのはお父様の専属の執事ですので、お父様の面子に免じて無視しないように扱った。

 

 それでも向く態度が冷たい。

 

 「そこまでの評価をお褒めいただいてありがとうございます。俺……そういえば、名前が聞いていませんでしたね?」

 

 「私は此花寿々花と言います。苗字くらいは特に知っていますが、特別扱いは結構です。そういうのあまり好きじゃありません。」

 

 「それじゃ、此花さんと呼ばせていただきます。あの……パーティーが終わるまでにここで居てもいいですか?俺は会場に行ったら、また舞衣ちゃんに迷惑をかけられるかもしれない。」

 

 主人に思ういい執事ですね……少し欲しくなってきましたわ。

 

 寿々花が彼を見て、思わずそう思った。例え能力が劣っても、その主を思う心は素晴らしい。

 

 これは此花家が長年に欠けた人種だ。

 

 「ええ、それは構いませんわ。その代わりにあなたの主人を私に紹介してね。まだ挨拶してきませんので……」

 

 「わかりました、必ず此花さんにご紹介します。あ、ちなみに俺は衛藤 都と申します。今頃は柳瀬の新人執事(強制された)をやっています。」

 

 「…………っ!?」

 

 一瞬彼の名前を聞いていた時、寿々花はすぐさっきの感覚を掴んだ。

 

 どこか見たような感じだけど、実際に見てた。

 

 資料に載っている写真ですけど。それでも寿々花はこの人の正体を知っていた。

 

 親衛隊第五席第一候補。ただ人間の身でありながら数人の刀使を斬り倒して、結芽と同じ格の才能を持つ男。

 

 まさか第五席がここに……!?油断しましたわね……髪が整ったせいで、見分けなかった……。

 

 「どうしたの?此花さん。そんな怖い顔をして……貴女様に似合いませんよ。」

 

 そして彼……都が寿々花の顔を見て、心配しそうに聞く。

 

 「…………っ!失礼いたしました、少しあなたを驚かせてしまいましたわね。」

 

 寿々花も自分の動揺を気づき、すぐ元の様子に戻っていく。

 

 流石に彼の前で動揺しすぎるのはよくない。彼はまだ何も知らないのだ。自分が折神紫に選ばれたことを……故に彼はまだ敵ではない。

 

 「いいえ、此花さんもそういう顔も出来ているのかって……ちょっと新鮮です。」

 

 「見苦しいところを見せてしまって申し訳ございません……」

 

 再び都に謝る寿々花。同じ親衛隊に所属人間でも、彼は一応このパーティー客人である。

 

 主催者側として、彼に無礼するのはいけない。

 

 「いいえ!謝らないでください!むしろ光栄です!言い方はおかしいですが、此花さんの一面を見られるのが嬉しいです!」

 

 「………本当におかしいな言い方ですね。でも、ありがとう。あなたは本当にお優しい方ですね。」

 

 「よく妹と舞衣ちゃんと後輩に言われています……。俺はそう思わないのですが、俺はただ大切の人たちだけに優しい人なんだ。」

 

 「それでも十分ですよ、衛藤さん。誰でも大切の人を守るために戦っています。あなたもそうでしょう?」

 

 資料に載る内容から、寿々花は特に知っていた。

 

 彼は誰かを守るために戦うタイプ。決して悪人ではありません。

 

 しかし、彼の異常には受け入れませんでした。これは刀使が無知の強さに対する対抗心なのかもしれません。

 

 彼はどんだけの強い意志を持って、こんなに強くなったのだろう……。

 

 「うん……そう言われると、心が少し軽くなってきた。此花さん、今夜は本当にありがとうございます!俺、あなたと出会って良かったと思います!」

 

 無意識なのか、それともわざなのか、都が距離を無視して寿々花に近づく。

 

 「そ、そう……?/////」

 

 彼がわざじゃないのはわかっているんだけど、それでも寿々花の顔が赤くなった。

 

 胸もドキドキした。

 

 そういえば、男とこんな距離にいられるのが人生初めてかも。

 

 最初はこんな意識をしなかったのは、きっと自分が親衛隊だから、刀使なんだから。

 

 誇り高く刀使は男を目に映らない。そして普段はいつも御刀を持っているから、襲われないという印象が心に深く刻んでいる。

 

 けど彼女は今、御刀を持っていない。なぜならここはパーティーだから。

 

 「うん!だから決めた!以後此花さんが困ることがあったら、遠慮なく美濃関に行ってください。俺、そこの生徒ですから」

 

 「え、ええ……その時は、そうさせてもらいます。ですから、少し離れてもらいませんか?////」

 

 「あ、失礼しました!」

 

 距離を取って、都も恥ずかしい顔で元の位置に戻る。

 

 全く……大胆すぎますわ///。真希さんでもないし、なんであんな大胆の行動を取るのよ////。

 

 実のところ、獅童真希も何回もやってくれた。でも彼女は女性なので、そうされるのが別に変な思いが浮かばない……それでも彼女の行為が寿々花の心臓に悪い。

 

 それとも彼は男性版の真希さんなの?

 

 都を見て、寿々花は思わずそう思ってしまった。

 

 

 ◇

 

 

 それから数時間が経ち。

 

 パーティーがようやく幕が降りたところ。

 

 「お兄……うちの執事がお世話されました。ありがとうございます。」

 

 寿々花はようやく柳瀬グループの令嬢とお会見。

 

 「こちらこそ、私は彼と会話して結構楽しい時間を過ごしました。」

 

 「それは良かったです。ちなみにお兄……彼が失礼なことでもしましたか?」

 

 一瞬だけ、寿々花が前のことを思い出し。顔が少し赤くなってきた。

 

 「…………いいえ、とても礼儀正しい執事さんでした。うちのよりよほどいい方ですわ。」

 

 「寿々花お嬢様!?」

 

 もちろん、両方の執事がこの場にいる。

 

 「ソウデスカ……ソレハヨカッタデスネ。」

 

 なんとかなんかで、舞衣の笑顔はとても冷たく都の方へ向かった。

 

 彼女は寿々花の表情変化を見逃さなかった。彼女の反応からすると、都はきっと何かをやらかした。

 

 「……………」

 

 それを感じて、都は無言に寿々花の方を見る。

 

 でも、ただ笑顔で返してくれた。(可愛いけど…。)

 

 「柳瀬さん、良かったら、これからもうちと交流いたしませんか?お父様もあなた達と手組みしたいと仰っていました。」

 

 「うん、お父様もちょうどそのつもりで。今後ともいい関係で築けましょう。」

 

 そして、なんとか二人は笑顔で握手する。

 

 さっきのは怖いが……結果オッライで問題ないと都は少し安心した。

 

 「ええ、それと……大事にしてくださいね。衛藤さんはとてもいい執事ですから」

 

 都が安心した途端、寿々花は舞衣の耳近くに囁く。

 

 そうしたら、舞衣はすぐ笑顔で返してくれた。

 

 「うん、大事にするよ。誰にも渡しませんから」

 

 そう、舞衣はまだ恋という気持ちがわからないが、都は可奈美と同じいくらい大切だと舞衣は前からそう認識している。

 

 「よろしい。それじゃ、お帰りはお気を付けてくださいませ。」

 

 「はい!」

 

 その後、パーティーは無事に終わらせた。

 

 ちなみに、このあと舞衣は都に膝枕してくれた。しかも一夜でした……。

 

 それを知っていた舞衣のお父さんは諦めた表情で曰く:拗ねた娘は可愛かったが……流石にやりすぎだと。

 

 

 ◇

 

 

 「衛藤さんでしたか……実力以外にはいい人なのかもしれませんね。」

 

 パーティーが終わり、一度実家に戻ってお風呂でもしてきた此花寿々花はちょうどいい熱さのお湯に入り。

 

 心の中で衛藤 都の評価を再認識した。

 

 「親衛隊第五席か……悪くありませんね。」

 

 思わぬ微笑み、寿々花は彼の着任を楽しみにしていた。




補充説明:此花さんは都のハーレムに入れない予定です。そもそも獅童真希を相手に勝てるはずがない。

でも以後は彼女といい関係に築けます。そこは此花さんをファンにした読者さん達はご安心ください。

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