可奈美のお兄ちゃんは妹のために最強の剣士に目指す!   作:黒崎一黒

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地味の速度でアニメのストーリーを進行中です。今話は少し前から話した誘拐事件の話を説明する。
この事件は都がシスコンになるきっかけになる話だ。彼はこの事件で、可奈美を失われるかもしれない恐怖を味わったことで、可奈美がただ一人の妹だと知ることができた。それ以後、彼はシスコンに変わった。


第2話:お兄さんとバイト

 ー5月ー

 

 

 

 春が終わり、夏がもうすぐ始まるこの季節。

 

 美濃関学院は再びこの一大事(いちだいじ)な時期を迎えた。

 

 そんな時期に刀使はともかく、鍛治科も忙しくなる。

 

 なぜなら、学院内では御前試合のために選抜試合を行っている。

 

 選抜試合とは学院の代表刀使を選抜するためのイベント。つもり学院最強の刀使を決める試合である。

 

 選抜された刀使は最高の名誉と最強という名をもらい、代表として御前試合に出る。

 

 全ての刀使は今日のために自分をビシバシに鍛えて、御刀をいつも以上に手入れしている。

 

 そんな手入れは時おり御刀専門家である鍛治科の生徒たちに依頼する。 

 

 普段学校の行事に一向に向いてない鍛治科でも、このイベントで御刀の手入れで忙しくなる。

 

 そして、ようやく選抜本日に迎え、鍛治科のみんなは一息を抜いたところ。

 

 「衛藤(えとう)、お前は見に行かないのか?大事の試合だぞ。」

 

 鍛治科三年生の服部達夫(はっとりたつお)がわざわざ三年生の教室から二年生の教室へやってきた。

 

 まぁ、実際二年生と三年生は同じ教師で、お互いは先輩、後輩という関係より同じ仕事仲間のほうが親しい。

 

 そして彼が会話している相手は少数の親友であり、この高等部で最も有名の変人(シスコン)ーー衛藤(えとう) (みやこ)

 

 彼はただ一年生のとき、鍛治科トップクラスの位に上がる将来有望の人材。同じ刀匠に目指す仲間として、彼はまさに優等生のような存在。

 

 でも、それだけでは彼の名が高等部に響かない。

 

 彼が有名人になったのは一年前、彼が刀使との勝ち目がない試合に勝利したこと。あの件以来、高等部の刀使も軽く彼に喧嘩を売れない。

 

 売ったら、名誉や顔の面子はあのときの三人のように踏み潰される。そのリスクをわかっていた以上、自然に迷惑をかける人がいない。

 

 そんな人物に、服部は変わらず彼と普通にお喋りする。

 

 「行かない。どうせ、御前試合に出るのは可奈美と舞衣ちゃん二人だけ。それ以外の刀使はあの二人を相手では勝ち目がない。例え高等部でも(笑)。」

 

 そう言って、都は携帯弄り続ける。

 

 最後の鼻笑いは流石に高等部の刀使たちに失礼すぎる。

 

 「お前、高等部の全刀使達を敵に回すぞ。」

 

 「良いぞ〜!名誉とやらを踏み潰してやる。」

 

 「爽やかな笑顔で怖い話をやめろ!お前、喧嘩が好きなのか?」

 

 「喧嘩を売られたら、叩き潰すというのは世間の常識じゃないですか?」

 

 「お前の常識はやっぱりおかしい……」

 

 再び都の異常と無礼さに頭が痛くなる服部。

 

 彼はとても有能の人材だが、個性的に問題がある。

 

 特に彼はとんでもないシスコンである。妹のためならなんだってやる。……この一年間、たっぷり都という人を知り尽くした服部であった。

 

 「それより、美炎の方は応援しに行かないのか?彼女と仲がいいだろう?」

 

 「いいんだ。それに彼女に言われたよ。忙しいなら、無理に来なくてもいいって……めちゃ先輩思いのいい子じゃん!」

 

 「そうだね。馬鹿だけど、結構人思い馬鹿だぜ。あの子を大切にしろよ!」

 

 「お前は俺のお父さんか!同じ言葉でも言われた気がする。」

 

 あれは確かに舞衣ちゃんがうちに来たときに、お父さんに言われた言葉。意味がわかんないけど。

 

 「それより、お前は長江さんの応援しに行かないのか?彼氏さんだろう?」

 

 「彼氏じゃねぇー!俺とふたばはただの友達!それに彼女は初戦で負けたよ。下手な真似ことをしたら、逆に彼女の精神を傷つける可能性がある。」

 

 あ……確かに彼女のプライドならありえる……。

 

 しかし、初戦で負けたのか……彼女はそんな弱いやつには見えないけど。

 

 「もしかすると、相当やばい相手と出会った?」

 

 「そこまでは詳しくない……ただ安桜と相当戦いたかったらしい。」

 

 つまり、単純に運悪く初戦でということか…。

 

 「なぁ、さっきからお前がずっと携帯を弄っているんだが……何しているだ?」

 

 都と会話している途中に、服部は都がずっと携帯を弄りっぱなしという様子を気になって。

 

 普段の彼はそんなに携帯に夢中にならないはず…。

 

 「面接のお知らせを待っている」

 

 「面接?もしかして、バイトのこと?」

 

 それはちょっと珍しい……。都は普段そういうのと関わらない人間だと知っている。

 

 それに鍛治科の仕事だけで、目が回らないくらい忙しいのに、よく余った時間でバイトを……。

 

 「うん、あまり受けたくないんが……孝則(たかのり)おじいさんの頼みだから、受けちゃった。」

 

 「何それ?誰?」

 

 知らない名前を聞いて、服部は都に聞く。

 

 そうしたら、すぐ後悔した。

 

 「柳瀬グループの社長、柳瀬孝則(やなせたかのり)さん。舞衣ちゃんのお父さんだよ。」

 

 「あの柳瀬グループのーー!?お前、また何かをやらかしたのか!?それとも柳瀬舞衣と付き合ってる?」

 

 服部は驚いた顔で都に聞く。

 

 毎回、彼は都のことで驚かされた。

 

 特に彼は中等部の有名人たちと知り合い。しかも、仲もすごくいい。

 

 ただそれだけで、彼は男子たちからかなりの恨みを買ってしまった。

 

 特に柳瀬のファンでは都という存在は許さない。

 

 「付き合ってないよ!俺と孝則おじいさんはただ数回の面会しか合ってない。詳しいのは執事の柴田さんの方だ!」

 

 「では、なんで彼に頼まれたの!」

 

 「知らん!けど、小さい頃はかなり彼にお世話されたから、“その恩を返したい”。」

 

 「………そう。」

 

 都の理由を聞いて、服部は力抜くな目で都を見る。

 

 「服部先輩?なんでそんな目で俺を見るんだ?」

 

 「お前の馬鹿さにどうしようもないと認めたよ……。無理するなよ、衛藤」

 

 「まるで俺が必ず無理する前提みたいな言い方だね……まぁ、先輩の気遣いはありがたくいただくよ。」

 

 それから、二人はいつもの雑談をして、この穏やかな時間をゆっくり過ごしている。

 

 ちなみに、この間の美濃関は授業がない。特に刀使の方は、大体の学生達は選抜試合の方へ参加している。

 

 そして鍛治科も同じこの日に授業がない。なぜなら、鍛治科の学生達は昨日までに徹夜して寮に住んでいる刀使たちの御刀を丁寧に手入れしてた。

 

 故に、先生は特別に鍛治科の子たちに一日の自習をさせた。

 

 「お?美炎からのメールだ!……可奈美に負けたのか…」

 

 「それは無理もないね……お前の妹は異常すぎる。」

 

 美炎からのメールが届いて、都は早速メールを開いて読んで見る。

 

 そうしたら、どうやら可奈美との対戦で負けちゃったみたい。

 

 気分も凄く落ち込んでいるように見える。

 

 仕方ない……彼女を慰めよう。

 

 「まぁ、落ち込むなよ。岐阜駅近くのデザート屋のスペシャルメニューを奢ってやるから。」という内容を返信する。

 

 そうしたら、すぐ向こうからの着信が鳴ってきた。

 

 「返信が早いな……」

 

 「そうだね……女の子って怖い……」

 

 あの返信速度ではオリンピック選手でもびっくりする速度だろう。

 

 『本当!?あ……でも、今日はちぃ姉が美濃関へ要件を済ませるために来たから、今日は無理かも……』

 

 ちぃ姉?確か美炎の幼馴染みの名前だよな……。

 

 全名は瀬戸内智恵(せとうちちえ)さん。彼女は長船の学生みたい。

 

 そして、彼女達は入学した日以来一度も会ってないらしい。

 

 「わかった。それじゃ、ゆっくり彼女と昔話でもして来い!デザートの件はあとでいいから」っと返信する。

 

 『わかった。いつか、ちぃ姉のことを都先輩に紹介するよ!あ………でも、惚れ惚れしちゃ駄目だぞ!ちぃ姉は凄い美人だから!特に胸は舞衣より大きい!』

 

 舞衣ちゃんより大きい!?そんな化物がいるのか!

 

 都は全く想像つかなかった。自分の知り合いの中で舞衣の胸は一番でかいだと認識している。

 

 まさかそれ以上のカップがいるとは……。

 

 今日、都は新しい世界を認識した。

 

 「長船……恐るべし。」

 

 「お前、いきなり何言い出すだ……」

 

 そこで、服部は都の謎の言動にツッコミ。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 夜、美濃関学院女子寮ーー。

 

 

 選抜試合が終わり、見事優勝した女の子が部屋で誰かと電話している。

 

 彼女の顔を見ると、かなり上機嫌みたい。

 

 ちなみに彼女は御刀の手入れをしながら、誰かと電話をしていた。

 

 様子はとても危なっかしいですが、彼女なら問題なさそうだ。

 

 そして今、彼女が電話を通じる相手は彼女のお兄さん。

 

 彼は寮に住んでいないから、毎晩はこうして電話をかける。

 

 「さっきお父さんにちゃんと電話してきたよ〜。お父さんに凄く心配されて……え!?もう〜〜お兄ちゃんまで不安の声して……私は立派の刀使なんだよ!いくら私でも違う駅に降りないよ!」

 

 そして、向こうに凄く心配されそうな様子。

 

 「そんなの関係ないって?もう……いつもその口調で」

 

 でも、女の子は少し嬉しそうな顔をしている。

 

 もちろん、子供扱いは多少に不満だが……彼に大切されていると思うと心が嬉しくなる。

 

 「え!?来なくてもいいよ!恥ずかしいから!」

 

 顔がさらに赤くなって、女の子はとても恥ずかしい反応。

 

 会話内容から推測すれば、多分相手は一緒についていくのだろう。

 

 昔、遠足のときも勝手についていて自分をお姫様扱いをしている。そのせいで、クラスメイトに恋バナとかの話に振られた。

 

 確かにお兄ちゃんはかっこよくて、誰よりも頼れる男だけど……流石、友達の前では恥ずかしい。

 

 「もう〜!気持ちが嬉しいけど、私はもう子供じゃーー」

 

 ドンドンーー

 

 そんな時、ドアが叩かれた音が響いた。

 

 「可奈美(かなみ)ちゃん。」

 

 「………あっ。ごめん、舞衣(まい)ちゃんだ。それじゃ、電話を切るね。」

 

 そう言って、可奈美という女の子は電話を切って、手入れした御刀を鞘に収まる。

 

 鏡の方へ自分の顔を確認すると、

 

 鏡に映った自分の顔は凄く赤くなっている。これもあの人……お兄ちゃんのせいだ。

 

 「………流石、これじゃ舞衣ちゃんに見せられないよね。」

 

 可奈美は深呼吸して、ひとまず心を落ち着かせる。

 

 完全に落ち着かせたら、いつもの顔で扉を開く。

 

 「舞衣ちゃん、なんの用?」

 

 「可奈美ちゃん、明日の準備はできた?」

 

 扉の前で待っていたのは黒い髪の女の子。

 

 彼女は可奈美の親友柳瀬舞衣(やなせまい)

 

 パジャマを着た原因なのか、それともいつもより優しい雰囲気を発散しているのか……彼女はいつもより可愛く見える。

 

 そして、彼女の言動から親友がちゃんと明日の準備しているかどうかの確認。

 

 「まだ途中。今、お兄ちゃんと電話してて……」

 

 舞衣はちらと部屋の奥へ確認する、その視線に追って、可奈美も自室の方へ見た。

 

 あれは誰かに意図的に雑乱された部屋とも言えるお部屋……服などの衣装が地面で小山みたいな形で畳まれている。

 

 ベットに置いてある明日用の鞄の中でも、数本の木剣が鞄の中に入れようとしている。

 

 一体どこへ行ったら、そんな数の木剣が必要なのだ?普通の人では全く理解できない。

 

 そもそも御前試合は遠足みたいのものじゃない。強いて言うと、ただ鎌倉にて2日ほど泊まるだけ。

 

 いくら剣が好きでも、やりすぎだ。

 

 「新幹線のチケットをもらってきたけど、私が預かっておくね……」

 

 部屋の状況を見て、舞衣は苦笑の顔だ。

 

 流石お兄さんがそばにいないと、生活力がゼロの妹。

 

 「うん……お願い……」

 

 同じく、自分の生活力のやばさを自覚している可奈美も弱音を上げた。いつも彼を頼ったばかりに、そばにいないと……駄目駄目な娘になっちゃう。

 

 これは流石にまずいと二人が共感している。

 

 早くお兄ちゃんから卒業しないと……。

 

 「…………あの……可奈美ちゃん。」

 

 その時、舞衣から話をかけてきた。

 

 きっと他の用もあって、ここに来るのだろう。

 

 「うん……?」

 

 「…………やっぱりいい……ごめんね、お休みなさい。」

 

 「お休み……」

 

 しかし、彼女が話そうとする途端、彼女の顔が一瞬に何かを迷っている顔だ。

 

 言うか言わないか……舞衣は珍しく元気なさそうの顔をしている。

 

 そして、言い出すのをやめようとする舞衣はなんでもない顔で可奈美にお休みって言ってここから立ち去った。

 

 もちろん、舞衣の異常が気付いた可奈美は何かを言おうとするだが、彼女もその勇気が出せなかった……。

 

 なんでだろう……“あの日”から、舞衣ちゃんの心と直視できなくなっちゃう。

 

 あの日とは四人でデートした日。あの日に舞衣と都が凄く仲良くなっている光景を見ると、時々胸が刺さられたみたいに痛くなる。

 

 前までは全然思わなかったけど……でも、その日から舞衣と一緒に楽しく笑う彼を見てたら心が痛いのだ。

 

 なんだろう……この気持ち。

 

 まだ自分の気持ちを気付いてない可奈美は初めて“嫉妬”という気持ちを味わった。

 

 何かを恐れているような……私は舞衣ちゃんのことを“恐れている”?

 

 「私……どうしちゃったのかな……」

 

 

 

 ◇

 

 

 

 「お久しぶりだね、都くん。」

 

 柳瀬グループの本社に辿り着いた都は目の前の男に一礼。

 

 ちなみに都は珍しく黒いスーツを着ている。

 

 「お久しぶりです、孝則おじいさん。あの件以来ですね。」

 

 「礼はいい、私は今仕事が終わったところなので、もう柳瀬社長ではない。」

 

 「わかりました……車も柴田さんがご用意しましたので、そちらヘ移動してください」

 

 「相変わらずだね……君は」

 

 そう言って、二人は黒い高級車に乗る。もちろん、先に柳瀬孝則を載せられた後、都が次に乗車する。

 

 そして、運転手は柴田さん。

 

 「ただ数年ぶりで、もうこんなに大きくなっていたとはね……。流石、成長期と言うべきだろうか……」

 

 今の都の様子を見て、孝則はその感想を拭く。

 

 あのときの幼い顔がなくなって、身体もあのときより大きくなった。立派な青年姿に成長した。

 

 「それにしても、珍しく執事服を着ているね。昔は嫌いとか言うばかりに」

 

 「これでも柴田さんのせいだ。」

 

 「おい、聞こえるぞ!小僧。」

 

 「ハハハハ、本当に変わってないな……君は。あの悪口も久しぶりという感じですね。」

 

 都が変わらないところを見て、孝則は思わず笑う。

 

 何もかも懐かしい。

 

 「俺は昔から特に変わってない。俺はいつもこの調子で気に食わないやつをぶっ殴るだけだ。」

 

 「おい!旦那様の前にその口ぶりは!」

 

 「彼を許せ。彼と会話しただけでも、私はとても楽しい。」

 

 「はい……」

 

 「フン……」

 

 孝則に止められた柴田さんを見て、都は鼻笑いをした。

 

 態度はとても悪いけど、孝則にとってそんな彼こそ舞衣が救われた。

 

 「舞衣のことは、今でもちゃんと守っている?」

 

 「ちゃんと守っているよ。彼女は俺の……大切な妹友だから。」

 

 またその言い訳か……まぁ、彼らしいというのもある。

 

 「そうか……舞衣は君のような“フレンド”がいてくれて良かった。君は何かあっても彼女を守ってくれるよね?あの時みたいに」

 

 「当たり前だ。彼女を傷つけるやつは俺が許さない、必ず叩き潰す!」

 

 「…………旦那様……」

 

 都の言葉を聞いて、顔色が白くなる柴田。

 

 いくらなんでもその用詞はやりすぎだ。……もう少し丁寧にしたほうがいいじゃないかと柴田はそう思う。

 

 「そうか……それじゃ、明日から舞衣の安全を君に託す。あなた以上のボディーカートがこの日本にはいない……いや、執事と言うべきか。」

 

 「そのために柴田さんを?」

 

 「ええ……彼が君のような人材を選んでくれたし。それに君の実力も“あの件”でちゃんと見ていた。」

 

 そう言って、孝則さんは懐かしい目で都を見る。

 

 “あの件”……自分の娘、柳瀬舞衣とその友である衛藤可奈美が誘拐された件。あの件で柳瀬グループはなんにもできなかった……いや、むしろ動けなかった。

 

 人質が傷つけられる恐れがある以上、軽く手を出してはいけない。警察も動けないまま誘拐犯たちと交渉していた。

 

 だがその最中、顔が激怒している少年が現れ、ただ一本の木刀を持ってただ一人で誘拐集団に挑発する。

 

 無論、それはあまりにも愚かな行為であった。

 

 もしかすると、彼も傷つけられるかもしれません。彼を止まるやつがいたが、彼に容赦なく叩き倒された。

 

 なんの恐れもなく、怯える表情すらも見えない。彼はそのまま彼を見下す誘拐集団と戦って見事に勝利した。

 

 酷い傷が負ったが……彼はそれほどあの大切な二人を救いたかったのだろ。

 

 その決意に呆れられた私達は何もしなかった……ただ彼が戦った様子をこの目で見ていた。

 

 「………わかりました、この仕事を受けさせていただきます。給料はいらん、あの二人の笑顔が何よりの報酬だ。」

 

 「……やっぱり君は最高の執事だね。給料はちゃんと払ってあげる。彼女の執事としてそばにいさせてくれ」

 

 「旦那様……!それは…!」

 

 都に頭を伏せて、孝則は誠心誠意に都を依頼する。

 

 それを見て、柴田さんは驚愕の顔を隠せなかった。

 

 「これは柳瀬グループの社長の身分としたではない、一人のお父さんとして君に娘のことを頼みます。」

 

 「……………」

 

 「旦那様………」

 

 「そう言われなくても、俺は必ず舞衣ちゃんを守る。だから孝則おじいさんは顔を上げてください」

 

 「都くん……」

 

 顔を上げ、彼は都が決意を満ちていた目を見えた。

 

 あのときの目と同じだ……。

 

 「あなたはいいお父さんだ。その敬意を含めて、俺は柳瀬の執事として、彼女の親友のお兄さんとして必ず守ってみせる!」

 

 その宣言に孝則は自分が見間違えなかったことに喜んでいる。

 

 彼なら、柳瀬舞衣を幸せにするのだろう。

 

 例え彼はその意がないとしても、孝則は自分の娘をただ高校生の都に託した。




アニメが進行すると同時に、≪刀使の巫女 刻みし一閃の灯火≫のゲーム内のストーリーもゆっくり進める感じ。今回、名だけが登場した瀬戸内智恵さんはそのアプリで登場した主人公組の一人。そして調べた限り彼女の変態行為(美炎の部屋を勝手に侵入するとかは変態行為の一つ)はアニメとゲーム内の世界線の分岐になる。
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