可奈美のお兄ちゃんは妹のために最強の剣士に目指す!   作:黒崎一黒

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いつの間にか、アニメの第二話はあっさり終わるという感じ。次話が終わるかな。

今作ではほとんど可奈美たちを追って、話し合うシーン。アニメの内容も学長、可奈美たちの逃亡のシーンと舞衣との再会です。

話せる内容は多分第一話より少ないと思う。まさか、ここからストーリーを加速するの?


第8話:逃亡した二人と追手

 こんなことは予測ができなかった……。

 

 自分の全力を込めた≪一つの太刀≫にそれなりの自信があるのに……見事に防がれた。

 

 折神紫の暗殺失敗について、姬和は濡れた髪を拭きながら反省する。

 

 今、彼女たちはなんとか身分を隠して、できるだけ遠くまでに行き、そしてようやく住所を確保した。当然、使ったのは姬和のお金だが。

 

 まさか、何もないところから両本の御刀を取り出すとは思わなかった……。

 

 “あれも大荒魂の能力なのか”?

 

 厄介だな、これでは暗殺は不可能。正面では太刀打ちもできなさそう。

 

 最強の技さえも防がれたからな。これからはどうすれば……。

 

 「………!」

 

 誰かこの宿の部屋に近づく気配を感じて、姬和は頭を拭くという動作を止めて、速やかそばに置いてある御刀を手に入れ、抜刀の構えを取った。

 

 「ただいま、弁当も買ってきた……あっ。」

 

 そして扉が開かれ、弁当を買って来た可奈美はぼっとした様子で警戒している姬和を見た。

 

 「…………。」

 

 相手の身分を確認した姬和は構えを解け、一息を吐いた。

 

 幸いのことに追手ではない。

 

 それから、しばらく弁当を食べたら、可奈美もコインシャワーを使って戻ってきた。

 

 「コインシャワーって初めて使ったよ。制限された時間内で終わらせるのは結構きついかも。」

 

 そこで、コインシャワーに感想をつく可奈美。確かに、あれは風呂が好きそうな女の子にとって結構きついもの。

 

 「緊張感がないやつだな。」

 

 「えへへ、お兄ちゃんにもそう褒められたよ〜。お兄ちゃんはそういうところは可奈美らしくて、可愛いと言ったよ。」

 

 「………やっぱり変なお兄さんだね。それと、褒めてないから。」

 

 「私にとって褒め言葉です!えっへん!」

 

 胸を張って自慢する可奈美。やっぱりこいつは馬鹿なのか?それともあの兄の影響なのか……。

 

 「ーーーーー」

 

 御刀を抜いて、姬和は御刀に集中する。彼女は自分の状態が戻れるかどうかの確認。

 

 折神紫を殺すために使った≪一つの太刀≫は3段迅移を使った突刺攻撃である。それの副作用はニ、三日に体を弱体化させる。

 

 けど、十条姬和にとってあの副作用は大したことじゃない。あの技を使ったあとに親衛隊の人に刺された影響の方が大きい。

 

 「………どう?」

 

 可奈美は慎重に聞く。彼女も刀使であるゆえ、こういう動作もよくわかる。

 

 「ーー写しくらいは貼れると思う。」

 

 「……それは良かった。写しは大事ですよね。」

 

 「ああ……そうだな。追手も刀使が含まれる可能性も高い。」

 

 そもそも相手が刀使である以上、平和で解決したいなら刀使に任せれば死傷も抑える。

 

 「…………それより、あの御刀の切っ先の峰側にも()があるね。」

 

 そんな時、可奈美はキラキラした目で小烏丸を見つめた。どうやらその構造に興味が持っているみたい。

 

 まぁ……わからないもないが、あの人もかつてそんな目もしてた。

 

 「鋒両刃(きっさきもろは)という昔の造りだ。小烏丸造(こがらすまるづくり)でも呼ばれている。」

 

 「へぇ〜なるほど。それであの時に突き技だったんだ……」

 

 「あの時?」

 

 「ほら、ご当主様に止められた時ーー」

 

 「ーーっ!お前、あの突きを見えたのか!」

 

 「うん、なんとか。あんなに早い迅移は見たことがないよ!あの技も凄かったけど、他の新当流の技も見てみたい!小さい頃はお兄ちゃんから僅かしか見てないから、ずっと気になってて……」

 

 「お前のお兄さんも鹿島新当流の使い手?」

 

 「ううん、私と同じ柳生新陰流の使い手だよ。ただ、たまたま新当流の技も示すんだ〜。まぁ、小さい頃の話だけどーー姬和ちゃん?」

 

 突然沈默した姬和を見て、可奈美は話をかける。

 

 「………なんでもない。それより早く休もう。特にやることもないなら、まず身体を休ませたい。」

 

 「えぇ〜まだ早いよ!」

 

 「ならお前のお兄さんの話題でもしようか?よほど彼のことが好きだな。」

 

 「うん!大すーーやっぱり寝ましょう。」

 

 話の途中に、可奈美の顔が僅かに赤くなった。

 

 「わかりやすいだな。お前。」

 

 「えっ!?それ、どういう意味!」

 

 「そのままの意味だ。では、お休み。」

 

 「早っ!?」

 

 いつの間に、布団を取り出して畳の上に置く姬和は寝る体勢を取る。

 

 それを遅れた可奈美も急ぐ布団を取り出し、畳の上に置く。

 

 「灯りを消すのも忘れないて」

 

 「わかったよ!姬和ちゃんは冷たい人だね。」

 

 ーーそうでもないと思いたいけど。実際は冷たいかも……。

 

 今回の件で、岩倉さんにも迷惑をかけたし……大丈夫かな?あの子。

 

 同じ平城学館の代表のことを心配してた姬和。彼女にとって岩倉早苗(いわくらさなえ)は少し特別な子だ。

 

 頑張り屋さんで、いつも楽観で、何より自分より女の子ぽくて可愛い。

 

 学校のときにもずっと馴れ馴れしい態度で近付こうとしてた不思議の子。確かに、彼女は私を憧れたと言っていたな……この件で幻滅されたのかな……。

 

 まぁ、そっちのほうがいい。私は今、追われている悪者。彼女と今までの関係の修復を望まない。

 

 にしても、可奈美のお兄さんは私と同じ新当流の使い手か……。

 

 可奈美の言葉を思い返すと、姬和の脳内は一瞬ある男の子の顔が現れた。

 

 いや……ないな。そんな奇遇のことじゃあるまいし。それに、彼に自分のせいで巻き込まれたくない。

 

 今頃、彼はどこで何をやっているのだろう……。

 

 思い出の男の子を思い、姬和は目を閉じ夢の世界へ落ちた。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 台東区の近辺。都は夜間に小規模な宿泊施設に狙いを定めて地図の検索にかける。

 

 「………大部、掴んだな。」

 

 商店街の中に備えられた格安のホテル、条件に一致するのはその一つだけだった。決勝戦の時間から可奈美の電話までの時間から考えれば車であっても、移動できる距離はある程度に短い。制服や御刀を隠すための偽装のことも考えるとさらに短くなる。

 

 「ならば、このホテルにいる可能性が一番高いという……はずれなければいいのですが……。」

 

 掴んだ位置情報を見ながら、都は気配を消してホテルの方へ歩く。

 

 これは彼女たちが察知されて逃げられないように用意する行動だ。

 

 そして、彼は今この推測がはずられたことに心配している。だが、さっき電話で放送の声が聞こえてきたということはあの時、台東区近くにいたことは確かだ。可奈美も舞衣を騙すような行いは絶対にしない。ならば、唯一不安定の要素は彼女のそばにいる姬和。

 

 彼女は可奈美より慎重な人だ。なんにせ、この事態を作った張本人ですから。

 

 まぁ、この事態になっているのは彼女が望んだ状態ではないのが知っている。

 

 だからこそ、そこは彼女より慎重にしないと。彼女はきっとこういう困境でなんとなくを抜け出したいと思う。

 

 信じている人間も多分可奈美だけ。

 

 「失礼します、少しお尋ねしたいことが」

 

 ホテルに入り、フロントに座っている四、五十代の女性に声をかける。

 

 「は、はい」

 

 そこで、都の冷たい雰囲気に少々の怯えを見せている女性。だが、そんなことは些細な問題だ。早く聞きたいことを聞かなければ。

 

 「こちらに、この写真に写っている中学生くらいの少女二人が宿泊していませんか?」

 

 「えっ? ええと……」

 

 都は操作資料にあった可奈美と姫和の顔写真を見せながら尋ねる。

 

 女性は慣れない質問に答えあぐねていたが、すぐに表情を切り替えてマニュアル通りの返答をする。

 

 「失礼ですが、どちら様ですか? お客様の個人情報はお教えできないんですが……」

 

 「申し訳ありません、先に言い忘れました。俺はこの二人のお兄さんなんです。彼女たちが近くにいるって聞いて、せっかくなので会いに行くと思って……ちなみに黒髪の方は別の母との子供です。これは俺の身分証です。」

 

 身分証を渡し、都は冷静でこういう人生初めてのこの状況をうまく嘘で誤魔化す。

 

 女性は少しの猶予だが。すぐ彼女たちがいる部屋を都に伝わった。

 

 「ありがとうございます。」

 

 感謝という言葉を言い残して、都は彼女たちーー可奈美たちにいる部屋に向かった。

 

 けど、そこにいるのは人がない空の部屋だった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 「追手は意外に早いな……どうして、ここを特定できたんだ?」

 

 深夜に姬和は足音を抑え、裏道に移動する。

 

 さっき彼女はたまたま喉が渇いたから起きて、窓の外に黒いスーツの男が宿に入っている姿を気付いた。

 

 そこで急いて可奈美を起こし、一緒に窓から逃げた。

 

 「ごめん……私のせいかも…」

 

 「はぁ?」

 

 「…多分、あの時…公衆電話で友達に連絡しちゃったせいかも……」

 

 可奈美の自白を聞き、じと~と見つめる姬和に可奈美は何度もごめんと呟いていた。

 

 「まあ、どうせそんなとこだろうと思った。おかしな奴だと思っていたが、普通に友人を気に掛けるところはあるんだな。」

 

 「………これから、どうする?」

 

 なんか許された雰囲気に可奈美は姬和に尋ねる。

 

 「そうだな…人が多い所の方がかえって人に紛れて目立たないかも知れないな……」

 

 そう言って、姬和は気配を察知しながら、可奈美と移動する。

 

 ーーそれにても………相手は手馴れているな。気配はほどんと隠したが、完全に感じられないじゃない。

 

 わざなのか?それとも技術不足?

 

 そう推測して、姬和は朝か迎える前にずっと後ろについている気配に胸がドキドキした。

 

 こんなにしつこい追手は姬和には初めて見た。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 「いつの間に朝になったか……」

 

 一夜中に都は可奈美たちを探し回っていた。けど、その結果はご覧のとおりにゼロだ。

 

 本来は朝までは可奈美たちを掴むつもりだったが、こういう考えが甘かったのようだ……。

 

 そして、都は原宿で朝食を済ませた後、一夜中に走り回った身体を休ませるために代々木の近くで休む。

 

 流石にこんな疲れた身体では長く持たない。

 

 それに、全集中を使いすぎたせいで消費した精神力も回復させないと……。

 

 「舞衣ちゃんに叱られるかも……」

 

 流石にこの時間では舞衣にバレるだろう。元々あんな嘘じゃ時間が長く続くほど、バレる確率が上がる最低の言い訳。

 

 きっと、舞衣も今頃自分が可奈美たちを追うことに気付かれたのでしょう。

 

 本来は気付かないうちに解決すると思っていたのに……これは叱られる確定だね。

 

 「はぁ……それにしてもこんな疲れは人生初めてかも。」

 

 可奈美たちを追跡するために、何回の全集中を使った。そのせいで、身体に非常の負担がかかっている。

 

 「………とりあえず、休もん。この状態じゃ、追跡は不可能とーー」

 

 休憩と思って、目を閉じる都は突然悲鳴みたいな声が聞こえた。

 

 声の大きさから考えると、ここから結構距離がある。

 

 「あの悲鳴は……この付近には荒魂か?」

 

 早速、その可能性を考えついた都。

 

 もちろん、それ以外の可能性もある。けど、都には荒魂の方が信じたい。

 

 だって、もしそれが殺人事件や犯罪事件だったら、滅茶苦茶怖い。それに、巻き込まれたくない。

 

 「……とりあえず、一段ここから離れよう……間もなく避難警報でもーーいや、むしろこれは好機かも。」

 

 ペンチから上がり、避難しようと思っていた都が突然ある可能性が思いついた。

 

 可奈美はこの近くにいたら、きっと化物を放っているわけがない。きっと祓う為にそちらへ向かっていくはず!

 

 もちろん、これはただの推測に過ぎない。それでも、都はその推測を載せたい。

 

 妹のためなら、やれるものが全部やる。それは都の信念だ。

 

 「さてーー特別に荒魂の見学でもしようか」

 

 

 

 ◇

 

 

 

 「特別祭祀機動隊です! 早く避難してください!」

 

 蠅のような羽と体躯、全長3メートルはあろう荒魂が町の神社の境内に出現していた。

 

 そこに避難指示を出した二人の逃亡者ーー可奈美と姫和は羽織っていた黒いパーカーを脱ぎ捨て、御刀を仕舞っていたギターケースを放り出し、抜刀、写シを張る。

 

 昨晩、宿を特定された二人は人の多い原宿まで移動し、時間を潰しながら今後の作戦を立てていた。そんな折、姫和のスペクトラム計がこの荒魂を感知したのだ。

 

 ちなみに、スペクトラム計は“ノロ”という荒魂の一部を利用して、荒魂を探知する旧型の荒魂探索器だ。しかし、あれはノロを利用した故に多少の危険性があるから、大部は回収されて、新型に取り替えた。

 

 「私から行くから、追い込んで!」

 

 「了解!」

 

 「へぇぇやぁっ!」

 

 可奈美は荒魂に突進し、御刀で斬りかかる。しかし、荒魂はその動きを察知し、羽を振動させて空中に舞い上がる。

 

 「飛行型!?」

 

 そして、それに驚かせた可奈美。彼女は初めて飛行係の荒魂を見た。

 

 「…………はぁ!」

 

 荒魂が空に飛んで、姬和の方に突っ込む。それを対応するため、姬和は八幡力を使い、その身を引き裂くつもり。

 

 けど、まるでダメージが通じないみたいで、僅かのかす傷しか与えられない。そして、荒魂は再び空へ避難した。

 

 「ーー浅い!可奈美、やつを頼む!」

 

 「了解。八幡力ーーー!」

 

 八幡力を運用して、高く飛び込んで、可奈美は綺麗の一閃を放ち、その荒魂を払った。

 

 墜落した荒魂は地面に落ちて、そのまま動かなかった。

 

 「やったーー!」

 

 「ふぅ……見事な動きだな。」

 

 御刀を収め、二人は御刀を鞘に収まった。

 

 「えへへ、姬和ちゃんに褒められた。」

 

 「それくらいは当然だから、あまり自慢しなーー」

 

 「ーーようやく見つけたよ。二人共。」

 

 一瞬、姬和は声に反応し、速やかに抜刀の構えを後ろに向けた。

 

 「ーー流石、姬和。反応が早いな。」

 

 姬和の目線に入るのは黒いスーツを着た紫髪の青年。

 

 「お前はーー」

 

 姬和と違って、ゆっくり声に反応していた可奈美はそこにいる人物に驚かされた。

 

 「お兄ちゃん!?」

 

 その人物は彼女の兄ーー衛藤 都だ。




アニメで見た可奈美が荒魂を斬って地面に降りていくのところは素晴らしいと思う。良くも、ミリスカートであんな動作ができだな……。
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