可奈美のお兄ちゃんは妹のために最強の剣士に目指す! 作:黒崎一黒
ちなみに、学長たちの中に一番好きなのは羽島学長です。なぜって?優しいから、そしてパーティーのサポートの学長はとても恋しくて……皆さんもそう思ったのでしょうか?
「………沙耶香、そこで少し待ってくれ。」
その場にいた都を除く誰もが沈黙していた。沙耶香と高津学長の視線は入り口に倒れていた刀使の方へ移っていた。彼はまたただ一人で刀使を倒した。
そして、彼は部屋中を見渡しながら一言も発さない。一通り見渡した後、床に転がった注射器で目の動きが止まった。
「これだね。」
都は冷静、無言で高津学長と沙耶香の横を通り過ぎ、床に落ちた注射器に手を伸ばす。
「貴様……待て!! それは――」
「没収だよ〜。これは危険すぎだ。」
高津学長が慌てて止めようと掴みかかってくるが、都は傷がある左手で逆に彼女の手を掴んで空いた右手で注射器を拾い上げた。
「ぐ……き、さまぁ!!」
「お前は、沙耶香をノロの新しい被験者にするつもりだね。もう既に警告したのに、あなたって教訓が知らない大人だね。」
高津学長は歯噛みしながら都の手を振りほどき、距離をとる。別に彼女を力強く掴むわけではないから、手が振られるのが予測中だ。
「何故……!」
「……?」
「何故お前はここまで沙耶香に固執する!? 何故ことあるごとに私を邪魔する!」
「………」
まだわからないのが……可哀相。反省しろとも言ったし。
彼女に哀れと憐憫の顔を向け、本来都の中にある怒りがどんどん収まった。
これくらいのことがわからないとは……人間関係はどうなっているの?というか良くも学長に成り上がったな。
「私がお前の主人に怒鳴ったからか!?」
「………」
「沙耶香に入れ込んでいるからか!?」
「…………」
「それとも、私に何か恨みでもあったか!? 答えろ! さっきから黙っているだけか!!」
「………」
都の思いなどを知らず、高津学長はどんどん声を荒げる。
「説教でも無駄な気がする……警告もちゃんとしたし」
「……何?」
舞衣に暴言を吐いたから、沙耶香を道具扱いするところがあったから、実験のこともあったから、高津学長の人格や行動に物申したいことがあったから、どれも都が怒っている理由だ。
けど、最大なのはーー
「俺は最初からお前を気に食わないだ。沙耶香を道具扱いすることとお前が散々やっていることも全部気に食わないから」
この人の勝手の行動により、多くの人が苦しむことだ。
「……ふん、だからと言って沙耶香を助けていい理由になるか? この子は私の学校の生徒だ。貴様の気持ちなどは知らんが、部外者にどうこう言われる筋合いはないな!」
高津学長の顔に余裕が戻る。突破口を見つけたとでも思っているのだろう。
残念、お前は最初から救わないのだ。
親衛隊と口論ごっこのほうが楽しい。お前を相手ではつまらないのよ。
「ええ、確かに理論上では俺は部外者だ。一年前からはずっとーー」
「そうだろう! だったら――」
「ですが、それは糸見さんが『自分の意思で貴女に付き従っている』場合です。」
高津学長の顔が固まる。やがてゆっくりと、潤滑油が切れた機械人形の如く首を沙耶香の方へと回す。
その反応……自覚があったんだな。沙耶香はもうお前の命令を聞かない。
「彼女がご自身の意思で貴女の指示に従っているのならば俺はこれ以上干渉するつもりがない。しかし、彼女の反対を無視し、あるいは意思の確認をしていないのならば………俺は全力で彼女を守るために、お前たちと対抗する!」
「わ、私は紫様をお守りする使命がある! 全ての刀使と伍箇伝はあの方のために存在しているのだ! ならば私の生徒である沙耶香を戦わせることの何が悪い!?それと、貴様は彼女に何の権利がある!」
駄目息を吐いて、なんて俺は彼女とここで口喧嘩しなければならないかと思っていた都。
正直すぐここから沙耶香を連れ出す、逃げたいところだった。
「あのさ……前も言ったのようね?いや、法律でも読んで見ろうよ!人権というかさ……本人の意願を問わずに人権外れなんだぜ?」
「黙れ!貴様はそれを言うな!お前も命令で従うのだろう?あなたの主人、あの柳瀬という小娘の命令の下を……!」
「…………はぁ?」
「あんな半人前の小娘に従えるわけがないだろう? 刀使としての腕も、状況判断の能力もない! ロクに逃亡者を捕らえられなかったのだからな!」
お前ーー本気で俺を怒らせたいのか?
「大方、あの小娘の家の金目当てだろう!? 意思に反しているのはお前も同じではないか!そんな貴様が何様のつもりでここにいる!? 恥を知れ、俗物ーー」
「お前、この先に舞衣ちゃんの悪い口を言うのがやめたほうがいいよ……」
ただ一瞬に都は借りた御刀を抜け出す、目が追いつけない速度でその刀を高津学長の首にかけた。
そして、僅かに赤い鮮血が傷口から流れ込んだ。
「さ……やか、はやく……たすけ……ろ」
「………!」
早速恐怖に味わえたのか、高津学長は絞り出した言葉で沙耶香に助けを請う。都の後ろにいる沙耶香は驚いて口を開けたままだったが、元の位置から離れて彼女を助けようとしてた。
「大丈夫、俺は命を取れない主義なんだよ。“命はなぁ”……だから、入り口の方に注意してくれると助かる」
「………殺さない……?」
「約束する。」
「わかった……」
沙耶香は頷いて、元の体勢に戻って静かに入り口の方へ注意する。
まぁ、ここは一時間交代だから、それにここに通る人間はあまりないからな。ゆっくりしてもいい……。
しかし、本当にいい子だな。そんないい子を大事にしないやつは目がない……いや、頭がない。
「さて、撤回させてもらいますよ、先程の言葉を」
力を調整して、刀に力を入れる……大動脈を切らない深さで……そして、彼女に痛みを与える。
「俺に対してはいくらでも、どんな悪口を言っても構わない。そういうの慣れていますから。ですがーー」
都は普段ならば絶対に見せないような憎しみに満ちた表情になっている。なぜならこの女はさっき、都に向かって堂々と禁句を言ったのだ。
大切の人への侮辱はどうしてもの禁句だ。それは許さない。
あんなに頑張っている彼女を侮辱するのがいつも守れられる側としては我慢ができない。
「舞衣ちゃんやうちの妹などの対象に対する誹謗中傷を俺は見逃しません。たとえ伍箇伝の学長であろうとも、俺は許せない。」
「……く、くそ……」
痛みによって歪んた顔。彼女の声も痛みで震えている。
「舞衣ちゃんは自分の大切の家族や友達、市民達を守るために日々鍛練を積み、荒魂と戦ってくれた。そして、人の思いを包み、正しく導く力を持っている。とても優しくて、努力家で、思いやりの女の子です。」
「貴女は彼女のどこかを知っているのですか!欠片程度しか知らない、理解しようともしていないのに勝手なことを言わないで欲しい。俺はそれを見逃さないのよ……」
「さぁ……早く言えよ。そろそろ大動脈の近くにいるんですよ〜。そこを軽く斬れば、貴女は死にます。先程言うのはただ沙耶香を安心させるための嘘です。俺は大切の人のために人を殺せる。あ……もし、助けを求めたいなら、俺は即刻斬ります。」
沙耶香にも聞こえてない声で、都は彼女に最後の警告をした。
そしてーー
「わ……わか……た」
僅かに聞こえる声。彼女が妥協しているのは知っているのが、大事の言葉がまだ出せてないから、
「ん?聞こえませんから、もっと大きな声で、はっきり言え。さもないとーー」
彼女の首に刀を迫る。
「わかっ……た……てっかい……する……から……」
彼女がようやく妥協して、素直に謝った。まぁ、顔はあの時に屈辱された顔だったけど。
「……少々誠意が足りないのですが、これくらいにしておきましょう……」
少し不本意ですが、ここまで彼女と無駄の時間をしたくない。
刀を彼女の首から離れ、そして持っているままに彼女に刀を向かう。
そして、高津学長はようやく自由を取り戻して、無力で地面に座った。
死ぬかもしれないという緊張から解けると、普通の人間ではそういう反応が取る。
「沙耶香、話が終わった……次はお前の本意を聞かせてほしい」
「え………?」
そして、都がそんな高津学長を無視して沙耶香に向かって、彼女を訊く。
「お前はここにいたいのか、それとも俺と一緒にここから離れるのか?お前の本意を聞きたい……誰の命令や俺の期待やあのババァの思いなどを気にするな!お前はどうしたい?」
「わたし……どうしたい……?」
聞きたいのだ。彼女の意思を、本音を、本心を。ババァの人形でも、伍箇伝に従う刀使でもない、糸見沙耶香という一人の少女の思いを。
「ふざけるな!貴様っ……!」
「誰かお前を迫るなら、俺はそれを斬る。だから迷うな!遠慮なく言って、俺はお前の思いを尊重するから」
「わたし、は……」
沙耶香は困惑し、頭を抱えて押し黙る。高津学長の顔に笑みか戻りかけるが、都は全く慌てずに沙耶香の言葉を待った。
「ここに、いたくない」
「なっ……」
高津学長の顔が一変。一気に余裕がなくなる。沙耶香は制服の胸元に手を当てながら滔々と呟き続ける。
「舞衣や、都と一緒の方が……あったかくて、全然嫌な感じしない、から」
沙耶香は目をそらさない、自分の胸に抱いた感覚を吐露する。
「私は、都と一緒にいたい!私を……連れていて、ください!」
「………かしこまりました、我がプリセンスよ。」
彼女が自らの意思で決めることに、都は微笑んで彼女へ近づく。
「貴女は自由です。自分の言葉で人に伝えられたのですから、意思のない人形ではありません」
「……うん」
「さぁ、一緒に逃げましょーー」
「貴様ァ、沙耶香に何をした!!」
都が沙耶香の頭を撫でようとしたときに、高津学長が都を鋭く指差して怒鳴る。
「いいときに、邪魔しないでくれる?もうこれ以上付き合うのがウザいから」
「うるさい! 元はと言えば貴様が――」
高津学長はポケットから折り畳み式のナイフを取り出し、構える。そしてそのまま突進し、都の胸目掛けて刃を突き立てようとしてきた。
「――貴様が全て仕組んだせいだろうがぁぁ!!」
「都……!」
「はぁ……だから、ウザいって言っているでしょうか。」
緊張する沙耶香を後ろに隠れさせて、都は軽く御刀で自分に向かうナイフを弾けた。
「なっ……!」
そして、足で彼女を向こうの壁までに蹴る。彼女はそのまま意識が途切れた。
「…………」
「大丈夫、ちゃんと手加減してた。俺は殺さない主義って言っただろう?」
今度こそ、彼女の頭を優しく撫でる。
「………うん、温かい。」
うわぁ……!なんだ!この感触は!
彼女の頭が触り心地良すぎだろう!?まさか……美炎以外にこんな持ち主があるとは……!
「…………都?」
都が自分の頭を夢中しすぎるところに、沙耶香は彼の名前を呟く。
「ああ……!悪い!それじゃ、ここから離れましょうか」
「…………うん」
沙耶香のおかけで、一時に現実へ戻った都は急ぐ沙耶香を連れてここから逃げ出した。
やばっ…!沙耶香は単なるの可愛いだけじゃなく、頭も触り心地良い……これはやばくない?
沙耶香の頭を撫でた都は欲望の暴走(頭を撫でること)が制御できるかどうかは心配した。
◇
「派手にやっていますね〜。でも、予測より早く騒ぎを起こすのは不本意ですけど……あの人、ちゃんと分かるんですか?」
自分の部隊を待機させ、竹島 雅は仲間のお知らせにより、どうやら犯人が鎌府の学長を襲って、沙耶香を攫い出した。
それを追跡するために、彼女らの救援を求める。
そこまではまだ計画の内に行くだけど、騒ぎを起こすのタイミングが悪すぎる。そのせいで、今鎌府の生徒たちは全員が都たちの方へ追いた。
このままじゃ、彼らが掴まれるのが時間の問題……。
そろそろ次の手を打たないと……しかし、私ができるのはあくまでこの部隊を止めらせること。ならどうすれば……。
あ……ある。けど、彼に叱られそう。
雅の脳内に浮かんだある人物。自分の知り合いの中で最もこの場合を切り開く有能な人物。
彼女なら彼らの力になれると思う……けど、彼の意願に逆らうのかもしれない。
「………けど、彼女以上の手助けはいないし…。英雄様に申し訳ないけど、許して欲しいな。」
そう言って、彼女は携帯を持ち上げて、あの人ーー柳瀬舞衣に電話をした。
◇
「屈辱!あの男は良くも私を侮辱して、私の沙耶香を盗むとは!」
鎌府の生徒に見つけられて、意識が取り戻したのはちょうど気絶された30分後の話。
鎌府の高津学長は屈辱と憎いしいが満ちた顔ですぐ自分の学園の生徒達に沙耶香の奪還命令を下さった。
彼女は自分をここまで侮辱して、邪魔しているあの男のことを憎んで仕方ない。彼を捕まった次第は簡単に容赦はしない、必ず死ぬほどの痛みを与えてやる!
そうだ!あの柳瀬の小娘に痛みをつければ、彼はきっと苦しいのだろう。
ーー必ず、この仇を取ってやる!この屈辱は決して忘れませんわ!
そう思って、彼女は作戦本部の方へ参りました。
◇
作戦本部の扉が乱暴に開けられて、そこの現場の人はすぐその音に惹きつけられて、あの……全員の嫌味が集まられた人物に目を向けた。
またお前か……と、ただいま伊豆から戻っていた獅童真希は珍しく面倒な顔を表した。
そこで同様、此花寿々花も疲れた顔で駄目息を吐いた。あれは相手にしたくない顔だ。
彼女達は衛藤可奈美と十条姬和に負けた件で、気分がもう谷底に落ちているのに……さらに、彼女の相手をするとは勘弁してほしい……。
「親衛隊!すぐ人員を派遣せよ!あの叛逆者の親族を追撃しろ!」
「高津学長、何の要件でここに?ご覧の通り、僕達は紫様に刃を振る叛逆者達を追跡でいそがしーー」
「その件はしばらく置いといて、今はあの叛逆者衛藤可奈美の親族であるあの忌々しい男の追跡の方が重要だ!彼は紫様に仕えるこの
彼女の顔から怒りと感じる。
それと……衛藤可奈美の親族といえば、あの男ーー衛藤 都にしか思い浮かばない。
彼はまた何かをやらかしたのか……。
「落ち着いてください。高津学長。さっき言っていたことは何のこと?衛藤 都とまた衝突したのか?」
「そうよ!あの男はいきなり私を侮辱して、わけわからない理由で私の沙耶香を盗んだ!早く彼を追跡せよ!一刻早くも沙耶香を取り戻さなければ!」
うるさいわね……この人は礼儀が知らないですの?とそこで感想を付く疲れた顔の寿々花。
「つまり彼は糸見沙耶香と共同行動ということでしょうか?」
「盗んだのよ!彼は私の沙耶香を誘拐して、彼女を盗んだ!」
そこで、さらに怒った高津学長は顔があまりの怒りに顔が歪んだ。
せっかくの美人顔なのに……いや、性格は駄目駄目だから、美人顔でも救えないよ。この人。
それより、まさか第五席はあの糸見沙耶香と関連があるとは……思わなかった。
これで、親衛隊に入らせれば、
衛藤 都は妹と違って、今だに紫様を反抗する意思がない。それと、彼は意外といい人だと獅童は彼にそんな高評価を下さった。
きっと結芽や糸見沙耶香の面倒を見るタイプだと思う。
「貴女は個人的の理由を去っておき、今だに僕達は衛藤可奈美と十条姬和と他の舞草の二人の追跡の方が最優先している。貴女の個人的の頼みで彼女たちの手かがりを手放すわけには行かない。」
「なんだと!あの男はもう十分に紫様に叛逆する気が満々だよ!それを見逃すとは……貴女達、親衛隊はどれだけ役に立たないというのか!」
流石にそこまで言われると、獅童も不満の顔だ。
「貴女が言うの?勝手の行動を取って、あの二人を逃したのよ!確かに糸見沙耶香に期待する
けど、彼女以上に不満があるのは隣に立っている寿々花。
「はぁ?貴女達、親衛隊こそ伊豆で派手な陣を取って、彼女を捉えるつもりだったけど。結局は逃げられたじゃない!何という無能なんでしょう!」
「あれは確かに私達が彼女達を舐め過ぎました。その責任もちゃんと取っているつもりですわ。だから私と真希さんはこうして徹夜で彼女達を探ろうとしようと思ったんのです。けど、貴女は突然個人的の理由で私達を邪魔する気?」
「個人的な理由じゃない!沙耶香は紫様の隣に立つ一番相応しい刀使です!彼女をここで失うのが五箇伝……いいえ、紫様の損失ですわ!」
「何の口でーー」
「もう良い、寿々花。この女とこれ以上に関わるべきじゃない。」
二人の喧嘩に見てられない獅童は寿々花を止めた。
これ以上、誰が悪いかどうかを比べる茶番はもう見てられない。
「ですがーー」
「高津学長、僕達の決意は変わらない。僕達は貴女の事情で叛逆者の捜索を止めるわけには行かない。あの人ーー衛藤 都の勝手な行動は紫様は直々に許している。」
「紫様が……!?」
「ああ……あの人は紫様が直接に選ばれた親衛隊第五席の人材ですから。彼の行動に紫様は目を閉じている。」
「だい……ごせき……ば、馬鹿な!あの男はなぜ……!?」
信じられない事実に高津学長が信じられない顔だ。
その反応はわかるが……何にせ彼は刀使すらない男。そんな男は紫様の護衛に任せるもんか!
けど、彼は剣の実力と頭脳は一般人より優れるところを見た二人はそんな彼を認めた。
どの方面も親衛隊に負けないくらいに優れている。性格も接しやすいタイプですので、第五席の席は彼に相応しい。
「事実だ。さぁ、僕達の邪魔をしないでいただきたい。ここから離れてください。高津学長」
冷たい顔と目で獅童はもうこの人と付き合うのが欲しくない。
それと同じ反応を取る寿々花。
こうして、高津学長の命令が無下にされてしまった。
◇
「いいことを聞いてもらった〜。」
作戦本部の扉の前に薄桃色髪の少女はたまたま通りすがれっている。そこで、彼女はあることを耳に入った。
「あのおにーさんは第五席だったんだ……道理も強いというわけ。まぁ、私より弱いに決まっているけどね〜。」
手が持っているのは沙耶香と同様のぬいぐるみを遊んでいる少女はさっき耳に入ったことで喜んでいる。
何にせ、おにーさんの強さが確認ができた。少なくとも実力が最弱の夜見おねーさん以上の実力者。
でも、自分の初撃を止めるというのはきっと真希おねーさんに負けないくらいに強いのだろう。そう思うと、彼女はうずうずで仕方ない。
彼に自分の強さを示したい、脳内に刻みたい。
「それにしても……沙耶香ちゃんは確かに同じ天才と言われた子だっけ?」
ぬいぐるみを弄り遊ぶ少女ーー燕結芽は何かを企んでいる子供みたいな顔を示した。
「彼女を捕まえたら、みんながびっくりするかな〜?」
そう計算して、結芽はまた勝手に一人の行動を始めた。
凄い強者二人がいるなら、退屈にならないと思う。
それに、これは一気に自分のすごいところを両方に知らせるいいチャンス。
もっと自分の凄いところを見させないと……もっと覚えさせたいと。
次話からは都と結芽が戦うシーンです。そして今後とも雅の出番を増やしたいと思います。