可奈美のお兄ちゃんは妹のために最強の剣士に目指す! 作:黒崎一黒
爽やかな朝が好きた。
なぜなら、こういう爽やかな朝は剣術の朝練にとって絶好な天気である。昔はこの時間帯でよく母とジョギングのあと、剣術の稽古をする。
あのときはとても楽しかった。大好きな母と妹と一緒に朝練をして、疲れて一緒にお風呂に入る。…あの時期は、あの日々は本当に幸せだった。
母が居なくなってしまった後、何もかも意味が失くなって、今はもうただの習慣になってしまった。
「もう朝か……」
いつもの習慣によって早起きをしてしまった都。彼はベッドから起きて窓に通じて外の景色を見る。
まだ日が昇っていない薄暗い景色。スマホの時間によると今はまだ朝4時の所だった。
学生ならこの時間帯では普通にベッドに潜り、眠り続けているのだろう。だが、都は既に朝起きの準備をして、朝練の方へ向かう。
でもこれは決して好きだからやっている訳じゃない。彼にとってはもうただの習慣になった。加えて、朝練は体に良いと新聞に書いてあったから。そんな理由を付けて彼は日課の朝練を続けた。
結果として、都はかなり良い肉体を持つことが出来た。学校でも、殆どの女子たちに好かれている程だ(主に鍛えている男子は人気がある)。
「相変わらずまだ起きてないのか……」
服を着替え終わって、都は可奈美の部屋の方を見る。
「あの日以来、可奈美はいつも遅くまで寝ているね……結局、真面目にこれをやり続けたのは俺一人か。」
そう愚痴を言いつつ、都はそのまま一階に降りて朝練の準備をしに行く。
しかし、彼は知らなかった…。自分の妹が今とんでもない所で″起きている″という事を。
◇
「師匠!今日もよろしくお願いします!」
真白の神社の階段の下、衛藤可奈美は目の前にいる女性に稽古前の挨拶と思われる事をしている。
なぜ本来部屋で寝ていたはずの彼女が今ここにいるのか……それは、彼女自身もよくわからない。
ただ、ここは彼女にとってはとても心地よい場所だ。なぜなら彼女の剣の師匠に当たる人物は必ずこの場所に居るからだ。
「いいよ。いつでもかかってこい!」
挨拶をすると、可奈美に師匠だと呼ばれた人物が気軽に刀を肩に載せて頷く。
「はい!」
返答が終わり次第、可奈美は直ぐに目の前の女性に斬りかかる。まず手始めに真正面から斬りに行く、しかし振りの溜めが大き過ぎたのか、あっさり避けられてしまった。
でもこれはいつものパターンであり、そんなの彼女は既に予測済みだ。故に可奈美は初撃を完全に振りきる前、速やかに刀を相手が避ける方向へと振り変える。
「お?いいわね。」
ただ、その一撃も師匠と呼ばれた女性に見事防がれた。もちろん可奈美本人もこの相手がそう簡単に倒せる人物じゃないと分かっている。
一度後ろへ距離を取り、相手を見据え脱力する。いつでも攻撃を防御出来るように体制を維持し、刀を構える。
「隙がないね、可奈美は。」
「師匠こそ全く隙がないよね……流石師匠です。」
お互いのことを褒めてる最中でも、可奈美は今までの経験を生かし、精一杯戦法を考えている。どうやったら目の前の彼女から一本取る事が出来るのか。
「そっちが攻めてこないなら、こっちから行くよ!」
「………!」
しかし、彼女は可奈美を待ってはくれない。
相手が可奈美に攻撃し始める、より速く…そして重い一撃の数々。ただそれでも可奈美はぎりぎりでその攻撃を防いでいた。
(師匠の攻撃が重い!)
師匠の攻撃を防ぎながら、可奈美も自分の居る場所から移動しながら技を避け、隙を伺って反撃しながら相手の動きを読み、対応動作を作り変えていく。
これは可奈美の剣法、柳生新陰流の特徴の一つだ。
ちなみに都もこの流派の使い手だが、彼は可奈美よりこの特徴を上手く使いこなし、可奈美を悉く打ち倒し続けてきた。つまり、写しを貼ってない常態の可奈美は一度も彼から一本を取れることがない。
本来、両方の実力と技量的には可奈美のほうが勝っているのだが…都は自らの流派をより上手く使い、可奈美の技を全て読み、それを全て自分の物にして使ったり、自己流に作り替えて戦う。これが、可奈美がずっと都に勝てなかった理由だ。
(やはり勝てない気がする…。お兄ちゃんの時と全然違う。“お母さん”の動きはまったく読めない!)
そして、今まで数百回以上の立ち合いを行ってきた可奈美は、師匠の数知れない技とぶつかってきた。だが、彼女たち二人の戦いは今一度も勝負がつかないままだ。
けど、これは決して双方の実力が合角だからという理由ではない。相手側がただ可奈美との試合が楽しいという感情から、なかなかこの試合を終わらせたくないと仕込んでいただけなのである。
それと同様、可奈美もこの試合を結構楽しんでいるのだが。
「可奈美、また強くなってきたね。」
「師匠こそ、私との試合でかなり強くなってない?」
「あはは、そうかもね。でも最近は私の実力を高める為の手強い相手がなかなか見つからなくてね、そんな時に可奈美を見つけて、こうしてかなりの回数を戦ってきた。今みたいにこうやって戦いの回数を重ねていくと、私は自然と進歩するものなのよ。」
「うわぁ……お兄ちゃんと同じタイプた。」
「あんたが言わないでよ。正直、私が戦った相手の中では、可奈美が二番目怖いのに。」
お互いのことを本気で斬りつけている最中、今みたいに呑気でお話する人間は、もうこの世ではこの二人にしか居ないのかもしれない。
そして、あれから何時間か経ち、二人はようやく刀を納め、近くにあった階段の上に座る。
「今日も勝てなかった〜。師匠は強すぎ!」
「あはは、まぁね。あ、そういえば最近例のお兄さんはどうなの?私の息子らしい男。」
「お兄ちゃんのこと?いつもと同じ感じだよ。優しくて、強くて、だいs……なんでもない!」
話の途中、可奈美は何かを気づき慌てて話を中止した。
良く見てみると、その顔は少し赤くなっていた。
「おお〜?可奈美は相変わらずお兄ちゃんのことが大好きなんだね。」
「そ、それは言わないで!」
羞恥心が抑えきれないのか、可奈美は赤い顔のまま師匠に大声で叫んだ。よほど恥ずかしいのだろう。
でもこの穴は可奈美自身が掘ったもの、自ら墓穴を掘ってしまった可奈美の自業自得と言うべきだろう。
しかし、可奈美の師匠は結構この状況を楽しんでいる。いや、この人はいつだってあらゆる物事を楽しむ性格で生きているだけなのだ。
ただ、こうやって可奈美の好みを知った時はいつも以上にテンションが高いのだが。
「あはは、悪い悪い。よっぽど好きなんだね、お兄ちゃんのこと。」
「……////」
顔が真紅に染まっている可奈美。その様子はとても愛しく見える。ただ、この姿は決してあの人には見せられない。だってそれは彼女にとって死ぬほど恥ずかしいことだ。
「わかったわかった。からかうのはやめるから、もっとお兄ちゃんのことを話してくれない?もっと知りたいんだ。」
「本当に?」
まだ先程の件で拗ねている可奈美。彼女の顔はまだ普通の色に戻ってはいない。
「本当の本当!もう〜いくらなんでもお兄ちゃんの事気にし過ぎだよ、可奈美。」
「だって、いつも優しくてカッコいいんだもん…!剣術もちゃんと付き合ってくれるし、私のことを真剣に見てくれているし……私がピンチになったら必ず助けてくれる。…こんなことされたら、好きになるって決まっているよ……///」
まるで恋する乙女ようになった可奈美。今の彼女は完全に兄に惚れた妹。けれどその感情は本人からすれば男女のものとは違い、兄妹間の好きに過ぎない。
そもそも可奈美はまだ彼のことを兄としか認識していないのだ。故にこれは決して恋と言う感情なんかじゃない。
「うわぁ……思ったより重症だね。これはなかなか救いようがないわ…」
そんな、兄にデレデレになってしまった可奈美を見て、師匠はこれを剣術と同レベルで救いようががない″馬鹿″と名付けた。
◇
朝練をする時には、必ず二時間にかかる事にしている。
これは小さい頃から、母を超えるために増やした鍛錬の時間だ。今になっては、完全に意味が失くなってしまったが…。
それでも彼はそれを毎日続いて、朝練をする事を怠らなかった。そのお陰もあり、運動会では彼を超える身体能力を持つ男子はいなかった。
しかし、これも彼にとっての欠点でもある。それは、優勝したあとは必ず女子に囲まれること。都はそれをあまり好きじゃないのである。むしろ、可奈美や舞衣の方へ速く行きたいという気持ちの方が強かった。
なぜだか、あの二人の周りに居るの時が一番安心する。なぜだろうか?
その疑問は今になっても、わからないままだ。
「少し喉が渇いたな。」
だいぶ距離を走った都はちょうど、近くにいた販売機を見つかった。喉も走っている最中に「水分補給させろ!」という情報を脳内に送った。
取り敢えず一旦休憩をしようと思い、自販機の方へ向かう。
「ん?先客がいるな。」
ただ、そこには自分ともう一人の客人がいた。
(こんな時間には珍しい……でもそんな事よりその服はーー。)
都は視線をその客人の服の方に移す。それは、白がテーマになっている学生制服みたいな服だった……というか学生制服だった。良く見てみると、あれは鎌府女学院の制服のようだ。
(なんで五箇伝の人間がここにいるんだ?しかもこんな時間帯に…。)
今は日が登って来るか来ないかくらいの不安定な朝。要は、人気が一番少ない時間だ。それでも、ここにいる人間は朝練のために外に出ていた都以外に、確かにもう一人の少女が居る。
「……………」
その子はただ販売機を見つめていて何もしてこない。
どれも美味しそうだから、なかなか選べないかもしれないとそう推測して、その子が選び終わるまで静かに待っていた。
しかし数分経っても、その子からは一切動きがない。流石に怪しいと思い、一応声をかけてみようかと都はそう考えていた。
そして声をかけようとすると、少女からおそらく電話であろうサウンドが鳴り始めた。少女はそれに慌てる事なく、落ち着いて電話を取り、電話に出る。
しかし、その電話に出たところから電話の向こう側からすごい怒り声が聞こえてきた。
「
電話向こうの声はすごく怒っているようだった。声が大き過ぎで、少し遠くに居るこっちまで伝わってくる。
「……ご、ごめんなさい。お腹が少し減ってしまったので……」
すると、叱られていた少女は素早く電話の向こう側の相手に謝りつつ事情を説明する。少女の震えている声から、おそらく向こう側の相手に対して相当怯えているようだ。
「そんな理由?ふさげないで!貴女の空腹なんてどうでもいいから、早くこっちに戻ってきなさい!」
「でも……」
「早く!」
「はい……」
会話が終わり、少女は電話を切った。再び販売機の方を一目だけ見たが、少女は何か落ち込んでいるように見える。
その姿は、まるで親に叱られた子猫のように見える。そのとても可哀想な彼女の様子に、都は我慢できる筈もなく、直ぐに立ち去るつもりであろう彼女の手を握った。
「待て、俺が奢るよ。」
「え………?」
自分でもわからない挙動。なぜ自分とは無関係の彼女に声をかけて、手助けをしようとしているのか。
いつも可奈美のためだけに行動をする″可奈美至上主義″である自分が、なぜ名前も知らない彼女に救いの手を差し伸べるのか。
いや、理由は単純明白だ。
ただ、こんな可哀想な少女を放ってはおけないから助けたのだ。それに、なんとなく彼女は自分と多少似ていると思っていたから。
◇
幸い、この自動販売機には飲み物以外にお菓子のようなものも売っている。彼女の空腹を満たす事は容易く出来る事だろう。
しかし、問題なのは都がこの少女の好みを知らない事である。故に仕方なく、都は可奈美が好きそうなものを″全部″買ってしまった(奇行)。
女の子が好きなものなら、きっと同じ女の子である彼女も好きなのではないかと、そう軽く判断する都だった。ただ、だからと言って好きそうな物を全部買うという行為はおかしいのだが。
「ほら、これを食え。味は食べたことがないから保証はできないけど。」
まるで白雪のような綺麗な髪色を持つ女の子に、都は緑色の缶詰のお菓子を彼女に渡した。
しかし、彼女は理解不能と言ったような顔で彼を見つめる。いや、むしろこの事態にまだ反応しきれていないような顔だ。
(まぁ、確かに今は脳が追い付かない状態になる状況なのだろう。突然知らない男にお菓子を押さえ付けられて、パニックになる以外はあり得なくはない。)
「ごめん。やっぱり知らない人にいきなりこんな事されたら困るよな…あはは。」
苦笑い、都は猛烈自己反省中。
いくらなんでも、こんな小さい女の子に怪しい好意を押し付けては、逆に彼女を困らせるのだろう。もし舞衣が此処に居たら説教されそうな行為だ。
「………な、なぜ。」
「………ん?」
そうしたら、女の子の方から小さい声で話し掛けてきた。でも、それもあまりにも小さい声なので都には聞き取る事が出来なかった。
「……なぜ、私を止めるの?私は早く戻らなければならないのに、なぜ私の手を強く握っているの?」
(気付けば確かにずっと彼女の手をしっかりと握っていた。……可奈美と舞衣ちゃん以外の人にこんなに握っていたのは初めた気がする。とても不思議な気分だ。)
(でも、彼女の言動をちゃんと理解しているつもりだ。彼女をここまでして止める必要はなかった、理由もそこまで重要な事でもなかった。けど…それでも…彼女のことを放ってはおけなかった。例えそれが一方的なエゴだとしても。)
「逆に聞くけど、君が本当にそう思っているなら、何故写しを使わないで私の手を振らないの?お前なら、それを簡単にできるはずだよ。」
「………!そ、それは……。」
「はぁ…仕方ない。分からないなら教えてやろう。俺には妹がいます。そして君は俺の妹とよく似ている。」
「私と……?」
「ああ。まぁ簡単に説明すると、君は妹と同じように可愛い。そんな妹と似た可愛い子が困っていたのを見てしまったから。だから、そんな君のことを俺は放っておけないんだ。」
都にしてはかなり正直で素直な感想だ。彼女は都が知り合った人の中でも、かなりトップクラスの可愛さを持っている。
「………私、かわいい?」
「うん、とても。」
そう言うと、彼女の顔が少し赤くなっている。元から可愛いのに、さらに可愛くなった。
「………ありがとう。でも私は早く戻らなければならない……ぁ……」
もう一度彼女の手を強く握る。例えその行為が彼女にとって嫌なことても、都は彼女の手を決して離さない…離させない。
それでも実際、彼は優しく彼女の手を握っている。
「そんなに急いで帰らなくてもいい。あのババァのところに帰ったら、ひどい目しか合わないと思うよ。」
「………でも…。」
「いいから、まずはこのお菓子を食べよう。」
笑顔をしたまま、都は強引に彼女をこの場に留まらせた。
無論、これは最低だと思われる行為なのだと彼は自覚している。だが、今はそれを気にする気がない。なぜなら、今の彼は彼女の事を守ることにしか考えていなかったからだ。
そして、それから数十分が経つ。
その間に、何度も電話が鳴ってきたが、全部彼に出ることを止めさせた。
彼は、先程名前を知ったばかりの
そうして、彼女の限界の時間が来るまではずっと沙耶香のそばにいてくれた。
そして彼は自分自身を何処の誰よりも最低の男だと、この行為を客観的に見て思っていた。
◇
おかしい、体がやけどしそうな感覚がする。
体が熱い、心が痛い。
なんてこんなに辛いの?手が強く握られたから?でも手は全然痛くない。
じゃあ、なんでこんなに苦しくなるの?
糸見沙耶香はわからなかった。自分の身に起きたこの現象の事が。
とても熱くて胸がドキドキする感覚。これは彼女が生まれてきてから、初めて体験した感覚だ。
でも、こんなにも痛いのに不思議と嫌じゃない。よく分からない感覚だ。
「ゆっくり食べて、自分の思うままでいい。俺から離れたいのなら、俺は君を止めはしない。だって、お前ならそれが簡単にできるはずだ。」
糸見沙耶香が本当に彼から離れたいと思っているのなら、簡単に離れることができるはずだ。なぜなら、彼女は普通の人間よりも強い刀使だから。
写しを使えば、
しかし、沙耶香はそうしなかった。そうしなかった事に沙耶香自身も不思議と思っている。
「糸見さんは剣が好きなのか?うちの妹はそれはもう大好きなんだよ。あいつは剣のことになると、救いようのない剣術馬鹿になれそうだ。」
「ちなみに昔、妹は剣術の事を四六時中考えていて、勉学を疎かにしていたせいでテストがよく赤点だったんだよ…!本当にその件で妹には苦労をかけられた。」
「そういえば、沙耶香ちゃんはどの流派なんだ?いつ刀使になった?
そして彼から色々な話題を振られた。彼はとても楽しそうに話している。特に、妹の話になると彼の目がキラキラしているように見える。
とても不思議な感覚。でも嫌じゃない。
「もっと聞きたい……」
いつの間にか沙耶香はお菓子を口に運ぶ手を止め、彼の話に夢中になっている。
「………うん、しっかり聞いとけよ。」
それに気付いて、都も笑って沙耶香という少女と楽しく喋り合う。
ただ、楽しい時間はいつも速く過ぎていくという話がある。楽しい時間には、いつか終わりがやってくる。
そして、この楽しい時間を終わらせる邪魔者たちが、ようやく二人の前に現れた。
「沙耶香!そこで何をしている!」
途轍もない怒りが言葉に含まれている。都がとても気に食わないと思っていた電話の声主が、ようやく沙耶香を迎いに来たようだ。
「高津学長……」
しかし、沙耶香を迎いに来たのはその高津学長という女性だけではなかった。彼女のそばには、何人かの刀使がいた。
どう見てもただお迎いに来たようには見えない。
「ん?なんだその男は……お前、私の沙耶香に近づくな!お前だろう?私の沙耶香を誘拐した怪しい男!」
「………沙耶香ちゃん、御刀をしばらく借りるね。それと、ちょっとの間だけ俺の後ろに隠れてて。」
「え……?」
そう言い、都は沙耶香の御刀を借りて、数人の刀使たちに立ち向かうようにして構える。
「その汚れた手で私の沙耶香の刀を触るな!お前ら、抜刀!あの男を捉えろ!」
一声の命令で、刀使たちは都に対し刀を抜いた。
その光景を見て、都はただ笑った。
「上等だ!クソババァ!沙耶香ちゃんはお前なんかに決して渡さない!」
クソババ、待てだぞ!お前は最高の敵キャラだ!