可奈美のお兄ちゃんは妹のために最強の剣士に目指す!   作:黒崎一黒

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今話のテーマはアニメの第九話と同じです。ほどんとはアニメの内容と同じですが、主人公の心境はさらに細かく描写しております。次回からはアニメ第九話の終わりにする予定です。果たして、主人公はどのような決断で舞草の危機に立ち向かうのか…次回の楽しみです。



第21話:お祭りの後

 日が沈め、夜になり。

 

 街灯が消え、代わりに灯篭に灯された火が道を照らしている。

 

 そんな道に都を含めた七人が境内に向かっていく。そこにはメインイベントがあるらしい。

 

 「お兄ちゃん……もういいから///////」

 

 「だめだ!こんな照明が薄いところで転んだら、ただじゃすまないよ!」

 

 けど灯篭に灯された火の温度より、こっちはもっと熱いものがいる。

 

 それは妹の手を丁寧に繋ぐバカ兄が妹を心配で、日が暮れた現在に彼女の手を繋いだままに階段を登る。

 

 「うぅ……恥ずかしい//////」

 

 そして、この状態はもう何人の村人に見られて、顔が真っ赤の可奈美であった。

 

 自分の兄に関心されるのが嬉しいけど、流石にこんなたくさん人が歩いている場所では羞恥心が半端ない!

 

 「流石シスコンだわ……」

 

 「ミヤミヤのその愛がアツイ」

 

 「流石にやりすぎだ……」

 

 「沙耶香ちゃんにもそう思ってたのか……」

 

 「今日言ってた“転ぶ”は物理のものではないですよ。」

 

 そんな重度のシスコンに五人は呆れた。

 

 こんな兄がいたから、可奈美は成長ができてないのでは?と五人はそう思いながら、こいつをなんとかしないと考えてた。

 

 それから、やっと境内にたどり着き。都はやっと可奈美と繋ぐ手を離した。

 

 そこで、折神紫襲撃事件の容疑者として逮捕されて、羽島学長により解放された恩田 累と出会い。一緒に奉納の儀の観賞をする。

 

 八人が観客席の最後部席に座ると、その横にフリードマンが座る。やがて席が一杯になると奥の空間で奉納の儀が執り行われ始めた。

 

 御刀を持った米村孝子さんと小川聡美さん二人の刀使が華麗な儀式剣舞を披露し、それに合わせて奥の間の観音開きが開かれ、小さな木製の箱が表れる。

 

 「あれか御神体……?何か入っているんだろう?」

 

 ふと、可奈美が小声で呟く。

 

 「ノロだよ。」

 

 聞こえていたのか、フリードマンが答えた。

 

 ちなみにフリードマンという外国のおじいさんはエレンの祖父であり、刀使に関する技術開発施設の筆頭技術者であり、舞草の専属科学班に所属している。

 

 都もこの2日間に彼の住所に住んでいたおり、彼からS装備のことなどを教われた。

 

 本題に戻り、彼の答えを聞いて累さん以外の七人は驚いた顔だ。

 

 現在ノロは折神家に集中して管理されたはず……。

 

 「え!?」

 

 「まだ折神家に回収されてないノロがいるのか?」

 

 「数は前より少ないけど、昔からは人々はノロを神として祀るんだ。可奈美くんはノロがどうやって生まれるか知っているかい?」

 

 「え? えっと……」

 

 「珠鋼を加工して御刀を精錬する際に分離されて発生する不純物――ですよね?」

 

 答えに詰まった可奈美の後ろから都が代わりに答える。

 

 「その通りです。流石鍛治科出身の人間ね。」

 

 「基本の知識ですよ。」

 

 「あれ? でも、ノロを放置しておくと荒魂になるから折神家が集めて管理してるんじゃ……」

 

 可奈美が新たな疑問に頭を悩ませるが、フリードマンがそれを簡単に払った。

 

 「うん、不正解だね。」

 

 「うええっ!?」

 

 思わず大声を出してしまう可奈美。当然、その声は近くの席の人々にも聞こえているわけで、一斉に視線が可奈美の元へ集まる。あたふたと慌てる可奈美だが、フリードマンは優しく笑い「少し場所を変えようか」と七人を壇上の外へと促した。

 

 「ここでいいだろう」

 

 境内の真ん中では篝火が焚かれており、パチパチと火花の散る音、闇を照らすオレンジ色の暖かな光が堂々とした存在感を見せている。

 

 移動する途中、一行に気付いた朱音も話しに加わるべく9人に合流。フリードマンは話し始めた。

 

 「明治の終わり頃、ノロの管理体制は変革された。ノロを日本の各地に分散させておくよりも折神家に一局集中させて管理した方が合理的かつ安全だとね」

 

 「しかし、ノロが一ヶ所に大量に集まればスペクトラム化――荒魂の発生に繋がります。ですから、折神家はノロの量を厳密に調整し続けていたんです。ですが、それを崩壊させる出来事がありました」

 

 「戦争……つまり、ノロの軍事利用だ」

 

 「戦争……」

 

 フリードマン、朱音二人の口からその名詞が出る時、都も嫌な顔でその口に漏らした。

 

 戦争というのは人間の争い。土地、権力、欲望そのものによって奪い合い広範囲の殺傷行為。その中に必ず数百人から数百万人の死亡に向けられる。

 

 平和の時代に出身とはいえ、都はあまり戦争が好きじゃない。教科書から、それはあまりにも愚かな行為だと知っていた。けど、戦争のおかけで人類の科学技術もより一層に進んだ。

 

 本当に戦争はいいことやら悪いことやらの区別が難しい。

 

 「ノロを持つ神性。つまり隠世に干渉する力を増幅させ、君たち刀使しか使えない力を解明し、それを戦争に使うとしたのさ……」

 

 「馬鹿馬鹿しい……」と、都は小さい声でブツブツと呟く。

 

 それを僅かに聞いた朱音も悲しいと顔を地面に向く。

 

 確かにその真実は刀使を尊敬する人間にしては、あまり受け入れないことだ。

 

 守護の力で人を殺すために使うとは……悲しい。

 

 「戦後、米軍が研究に加えたことでノロの収集も加速した。表向きは「ノロを分散させず、一ヶ所に集まった方が安全。」だと日本中のノロが集まれていた……しかし、そこで思わぬ現象が起きてしまった」

 

 「思わぬ現象?」

 

 エレンの質問でしばらく沈黙したフリードマンですが、数秒後に彼は言い知れない感情を含めた口調でより一層残酷の真実を都たちに伝わった。

 

 「相模湾岸大災厄。あの災厄、実はノロをアメリカ本国に送るために輸送用タンカーに満載した結果、起きてしまった事故。膨大な量のノロが結合し、彼らの眠りを覚まし、怒りの業火に薪をくべてしまったんだ。」

 

 フリードマンは当時そのタンカーに乗船していたらしく、タギツヒメの誕生の瞬間を目撃しているように話す。

 

 「…………っ!?」

 

 その真実を知り、都を含めた刀使七人が驚愕していた。

 

 しかし、フリードマンはまだ話を続く。

 

 「先程の都くんの説明の通り、ノロは人々が御刀を手にしたことで生み出された犠牲者。だから、本来はこうして丁重に祀り、敬うべきだと私は思っている。」 

 

 「犠牲者……荒魂が……だと?」

 

 姫和の眉間に皺が寄る。姫和にとってタギツヒメは自分の母親を死に追いやった存在だ。その荒魂が被害を被っている側であるなど彼女に納得させるのは困難だろう。

 

 俺でもそれを受け入れるのが難しい、だって荒魂が悪だと昔からそう教わったのだから。

 

 「ーーだから昔から刀使が必要なのか。刀使は神聖の神刀(御刀)を振り、人類への憎しみより生み出された荒魂を払う。それは奴らをせめて自分の母みたいな存在に鎮められて欲しいということですね。」

 

 「うん、理解が早いな都くん。刀使の起源は社に務める巫女さんだと伝承から伝わった。神の力を使役し、魔を祓う女性。そして、御刀には意思のようなものがあり、自分に適した主を選ぶ」

 

 「ーーだから、昔からの刀使は神薙の巫女だと呼ばれた。そして、現在になって、お前たちはその義務を受け継いだのだ。」

 

 つまり、可奈美たちは神薙の巫女であり、人類によって生み出された被害者を鎮めるのが彼女たちの使命。

 

 思ってた以上に刀使は重い役目ですね。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 静かな夜に包まれていた中庭。

 

 ここにいると、さっきまで賑やかなお祭りがまるで昨日みたいなものだ。

 

 「俺は結構ここをお気に入ったけど、二人もそうなのか?」

 

 そして、中庭まで歩いていて少し頭を冷やして欲しいと静かな環境を求めたいと思うところ。彼はそこで浴衣から制服に着替えた十条姬和と衛藤可奈美が廊下の辺りに座っている光景を見た。

 

 「お兄ちゃん!なんてここに?」

 

 「少し気持ちがいい夜風を当たってほしいと来たのよ。隣でいいか?姬和」

 

 「どうぞ……」

 

 彼女の許可をもらって、都はそのまま姬和の右に座る。因みに、可奈美は姬和の左に座っている。

 

 「さっきのお祭り楽しかったな〜。最後はチョコミント味の屋台を全部制圧できたし!」

 

 「ほぉ〜?お前もようやくチョコミントの素晴らしさを理解できたのか!」

 

 「え!?あの歯磨き味の味が好きなのか?お兄ちゃん」

 

 可奈美が驚いた顔でそう聞くけど、すぐ姬和に睨まれて黙らせた。

 

 相変わらず、チョコミントに異常の執着があるなぁ……姬和は。

 

 「まぁな。お前の好きな味だから、俺も試したのよ。結構いけるよ!それ!」

 

 「そう……か……それは良かったな。」

 

 なぜか、そこで顔が赤くなる姬和。

 

 そして、可奈美から痛い視線が伝わる。

 

 俺、何かをやらかしたのか?とにかく、話題を替えよう!

 

 「そ、そういえば!二人の浴衣は凄く可愛かったな〜。」

 

 「お兄ちゃん。それ、最初から褒めたやつだよね?」

 

 「そうだな。」

 

 「ぐっ!」

 

 そう思い、都は話題を替えようとしたんのだけど。二人に痛いところに突っ込まれた。

 

 やっぱり長年の知り合いの前にそういうの効かないのか……。

 

 それから、しばらく沈黙がこの三人を包まれていた。

 

 何かを話しようか、わからない。あんな話を聞かされて、脳にも静かに考える環境が欲しい。

 

 可奈美たちの役割は都が思っている以上に大きかった。彼女達がやるべきことは荒魂を鎮め、人類が作った罪を償うすること。

 

 正直イライラする。なんて彼女達は我々の罪を償わなければならないのだ。彼女達はまだ中学生、楽しく遊ぶ年齢だぞ!なのに、今は人類が作った史上最大の災厄を止めるため、ここで特訓して、悩み続けた。

 

 確かに彼女達は刀使。特殊の役目を持っている女の子。母もその刀使の役割を果たすために、大荒魂に挑んだ。

 

 あれは胸を高く誇れる役割だと思う。けど、そのせいで母の死因を作ったと思うと……俺、ちょっと人類を許せないのかも。

 

 「お母さん達も一緒にお祭りを楽しむのかな?」

 

 その時、可奈美が先に長い沈黙を破った。

 

 「それはどうだろうな……」

 

 それに付き合うのが姬和。

 

 「母の浴衣姿も一度も見てないし……あ、でもお父さんなら、見たのかも。お父さんはいつも自慢げに母のことを可愛い可愛いとか言ってたし。」

 

 「あ…!そうかも!今度聞いてみるか!そういえば、姬和ちゃんのお父さんは?どんな人?」

 

 「いつも母と仲良く笑うイメージしかないな。母が病気になっても、いつもより早く帰って母と一緒に昔話をして、母を笑わせるためにいつも笑顔だった」

 

 「そういえば、一度も彼を見たことがない気がするね。」

 

 「あの時は忙しいからな。彼は母を幸せをするため、かなり仕事に頭を入った。」

 

 「そうか……いいお父さんだね。」

 

 「そうだな……本当にどうしようもないお父さんですね。」

 

 姬和は空に向けて、何も思ってない顔でした。

 

 けど、きっと心の中にも彼のことを思ったのだろう。

 

 「うちのも同じだよ。子供二人が行方不明の状態、電話も一度も家にかけていない……つまり、俺達三人は同じ仲間だね!」

 

 都は馬鹿みたいな微笑みで姬和に向かう。彼女一人に自己責めにはいかないからな。

 

 「私に馬鹿仲間の列に入れさせるな。」

 

 「え!入らないの!?」

 

 「お前、馬鹿にするつもり?」

 

 姬和が残念そうな可奈美に突っ込む。やっぱりこれが好き。こういう穏やかな時間は……。

 

 「あはは……馬鹿っていいじゃん!ん?待って、これって俺も馬鹿ってこと!?」

 

 「今更、気付いたか?」

 

 「ふふ、私とお兄ちゃんは一緒だね。」

 

 「そこは嬉しい顔をやめろ!」

 

 こうして、なんの意味がない雑談をした俺達はいつの間に笑った。こういう光景は第三者から見れば、尊く見えるかもしれん。

 

 きっと彼女たちも同じ楽しい気持ちなんだろう。

 

 

 

 キィィィィ――――

 

 

 

 その一瞬、耳障りでよく響く音が脳を反応させた。

 

 「小烏丸……」

 

 「千鳥………」

 

 「これは共鳴か……」

 

 あの時の音はこの二振りの刀の共鳴。きっとこれは運命なのかもしれない。

 

 この二振りは母と篝さんがかつて持っている御刀なんだから。

 

 「……お前、聞こえるのか?」

 

 「そうなの……?」

 

 そして、姬和と可奈美は少し驚いた顔で都を見る。

 

 あ………そういえば、俺は刀使でなかったっけ?でも、なぜか俺にもその音を聞こえた。そこはまだわからない謎。

 

 「うん、なぜか聞こえる。これは運命……なのかもしれないね。俺達三人がこうして話し合うのも」

 

 「運命か……私とお兄ちゃんは同じ母ですもんね。」

 

 「…………そうかもな」

 

 そう言って、二人共はなぜか顔が赤くなって、凄く可愛く見える。

 

 まぁ、俺も自分が言い出した運命に少し恥ずかしがっている。

 

 もし、それが運命なら……俺はこれまでのことに感謝しなければならない。こうして、この二人と舞衣ちゃんと沙耶香と薫さんとエレン……もっと多くの人と出会って、本当に楽しかった。

 

 これは母が失ったばかりの俺には思い浮かばない未来なのかもしれません……。

 

 そんなとき、ちょうど良かったなところに花火が空に爆散して真っ黒の夜に明けた。

 

 それを見て、都三人たちの目がその輝く存在に奪った。

 

 あまりにも綺麗の美しい花火に彼たち三人はただただいたずらにそれを見つめる。

 

 「……………」

 

 一瞬、都は花火から視線を逸して、彼女たち二人方へ見た。

 

 夜空に爆散する花火の光の照らしたに彼女たちの顔は最高に可愛くて、尊く見える。ただ見るだけで、幸せ感が胸にいっぱい溢れてくる。

 

 守りたい、彼女たちを。

 

 例え弱くでも……力がなくても、そんな大事な彼女たちを守りたい。

 

 改めてそう決心すると、都が腰につけた御刀はその一瞬彼の決心を応じるように綺麗な音を鳴った。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 「では、あなた達は我々と共に行動するということですね?」

 

 花火の時間が終わり、都と他の六人は再び広間に集合した。そこで彼は彼女たちの決心を朱音に伝う。

 

 「はい。歪みを正しい、刀使本来の役割に戻すということは目的が同じです。私はその元凶折神紫を取り憑かれているタギツヒメを倒す。」

 

 姬和の決意を聞いて、朱音が横目で隣にいるフリードマンの意見を求める。

 

 きっと、この人は都たちを誘っているが、ずっとこの選択が正しいなのかを迷っている。

 

 「優秀の刀使が増えることは喜ばしいことだと思いますか」

 

 「あなたは……」

 

 フリードマンの意見を聞いて、朱音は力なきの顔で何かを決めた。

 

 「貴女たちの気持ちがわかりました。舞草はあなた達のことを歓迎します」

 

 「ありがとうございーー」

 

 彼女の入会許可?いや、組織に入らせることに喜んでいる都たちは朱音に感謝すると、荒いた足音が外の廊下から伝わってきた。

 

 そして、襖が開けられて、米村孝子が緊張した表情で現れた。

 

 「米村さん?どうしーー」

 

 「大変です!刀剣類管理局の襲撃だ!」

 

 ーーーー!?

 

 息を呑んで、その唐突な報告に全員は同じく顔が固まった。そして一早く反応をしたのは朱音たちだった。

 

 「皆さん、撤退の準備をお願いします!御刀もちゃんと持ってください!」

 

 「あ、はい!」

 

 その命令を聞いて、米村を含む六人も急いで御刀を取り始める。

 

 (どういうこと?ここはどうしてバレたの?)

 

 そして、御刀をいつも手持っている都も朱音たちと一緒に撤退の準備をする。

 

 しかし彼の心はどうして急にこのような事態になってしまったのかをわからない。いや、特にわかっていたのかもしれない……ただその可能性をずっと予想していなかったのだ。

 

 ……やはりあれか?あのババァから奪ったアンプルか!クソ!あれでバレたのか!?

 

 前々からは気持ち悪い視線が感じたのはその原因らしい。

 

 おそらくですが、折神紫の一部があのアンプルの中にいる。そして、彼女はそれを利用して、ずっとずっと監視している!

 

 クソ!俺のミスだ!なんとか償うしないと!

 

 自分のせいにする彼はまだ気付かれなかった。この件は例え、彼がアンプルを持ち出せなくても、同じものが同じくここに送られている。

 

 それは都が予測できない、予測外の事故だ。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 「こちらは特別祭祀機動隊です。この一帯は特別災害予想区域に指定されました。我々の指示に従い、速やかに行動してください。繰り返します――」

 

 舞草の里の出入口、その全てに脱出を阻むように機動隊の隊員が陣取っている。隊長と思われる男性がスピーカー越しに祭りに集まっていた市民たちに指示を出している。

 

 「な、なんだぁ……」

 

 「なんだって機動隊がこんなことに……」

 

 「荒魂でも出たってのか?」

 

 「馬鹿言え、だったらもっと騒ぎになってるだろ」

 

 騒ぎ始めた市民たち。彼ら彼女らはこの事態を全く理解していない。

 

 「我々は既に荒魂扱いか……流石、折神家」

 

 遠くにいる屋台が並んでいるところに、もう数人の刀使が反抗の意を消して投降した。よく見れば、後ろに市民たちがいる。つまり、彼らの安全を守るためにこうした。

 

 あれじゃ反抗したら、市民が巻き込まられるだろう……糞タレか!

 

 「この村にいる全員を拘束しようとするのデスか!?」

 

 「恐らく。朱音様、これからはどこヘ撤退するのでしょうか?」

 

 「潜水艦を使おう。元々あれはこの時のために用意したもの。所属はまだ米軍の海軍のままだ。警察組織でも軽く手を出さないのだろう。」

 

 「了解。」

 

 朱音の指示を受け、これからやることは決まっているようだ。

 

 勝利条件はあそこへの脱出。

 

 「私達たちは朱音様たちの護衛を」

 

 「私達は足止めにする」

 

 「気をつけろ、聡美。」

 

 「うん。」

 

 そして、刀使二人の先輩たちもそれぞれの対応行動を決めた。流石、可奈美たちの先輩ということか。

 

 「私達は?」

 

 刀使先輩達が決めたあと、そろそろ可奈美たちもこれからはどうするのかを先輩たちに聞く。

 

 「お前たちも朱音様の護衛です。都くんは朱音様の背後を守ってくれ。貴方の実力は信頼できる。」

 

 「それは嬉しいことだ!朱音様、必ず貴女様を守る!」

 

 「はい!よろしくお願いします。」

 

 指示を受け、都たちは朱音と一緒に撤退すると決めた。




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