可奈美のお兄ちゃんは妹のために最強の剣士に目指す! 作:黒崎一黒
それと、評価の色が橙から緑色になってしまったことはやっぱりちょっと気持ちが凹んでしまいました。
それでも、自分の作品を好きだって言ってくれた方々のため、刀使の巫女を愛する気持ちもあるため、これからも改善しつつ書きたいと思います!何かご意見や感想、誤字があったら、ぜひ感想欄や誤字報告でお伝えていただけると嬉しいです。
最後☆1評価をくれた方々にも感謝します!これからも高評価に変えられるように頑張りたいと思います!
外に追いついたら、夕日の光が顔面に直面した。そして、追跡先にはあの人の背後姿がある。
「…………都くんなの?」
舞衣は写しを解除し、御刀も鞘に収めて、口が思わず彼の名前を呟く。
「………お久しぶりです。舞衣ちゃん。」
彼女に呼ばれて反応する彼は、舞衣に向かって苦笑する。
四ヶ月渡って、やっと正式に会えた二人。
そして、ずっと我慢していた感情はまるで大浪のように彼女を飲み込んだ。
「…………っ!」
そんな感情に飲み込まれて、次の瞬間彼女は我慢できず、彼の胸に突っ込んできた。
「うおっ!?舞衣ちゃん?どうしたの?」
彼女に抱かれて、彼は少し慌てた。
けど、その反応を含めて、舞衣は懐かしく感じる。
彼の温度、触感、息、声も全て懐かしい……心臓もバクバクしていて、きっと抱かれることに恥ずかしいのだろう。
「ずっと会いたかった……」
「うん?」
「私はずっと、ずっと都くんに会いたかった!この四ヶ月ずっと可奈美ちゃん達と一緒に都くんの手かがりを探しているのですよ!」
涙がボロボロに彼のスーツを滲みる、彼を掴む手もつよつよに掴む。舞衣がどれほど彼に会いたいのは都でもわかってしまった。
一生懸命で彼を自分のそばに離させないような行いは十分彼女の気持ちを伝わった。
「ああ……長く待たせてすまなかった。俺もずっとお前と会いたくて我慢していた……こうして舞衣ちゃんの温度と感触を感じられて俺も嬉しいよ」
故に、彼も彼女を強く抱き返す。例え、舞衣の胸が彼と強く密着しても、両方がお互いのことを思う気持ちがその感触を超えた。
会いたい、触りたい、聞きたい、感じたい。両方はお互いのことを離さないように抱きつく。
これはまるで両地に分けた恋人同士はやっと再会したように抱き合う。
「私も。……都くんはこの四ヶ月間、どこで何をしたの?なんですぐ会ってくれないの?」
「色々あってね。俺は男性刀使の立場になったから、色々面倒になって、刀剣類管理局の下で監視されながら功績を溜まっていくのよ。これも朱音様の配慮だから、あまり彼女を責めないでください」
「うん……なんか凄いことを聞いたけど、こうして都くんと会ったから、それでいい。」
そう、彼ともう一度会えたならもう何も求める必要がない。
「それから、俺は柴田さんから孝則さんが舞衣ちゃんを刀使にやめさせたいと聞いて、彼と秘密契約した。ユメという身分で貴女を見守るが、孝則さんは元々俺を利用して貴女を説得するよう計算しているみたいだけど……これも舞衣ちゃんのためーー」
話の途中に舞衣は突然、都から離れ、彼の顔をじっと見つめる。
「やっぱり都くんはとても格好いいですね。」
「…………!///」
舞衣の不意の言葉に早速ドキドキした都。
夕日の照らしのおかけなのか、彼女は普段よりもっと輝くて、美しくて、可愛かった気がする。
「もっと見せて、私はもっと都くんのことを見たい/////」
「お、おう//////」
二人は見つめ合う、お互いに対する熱い感情はもう止まらなくなる。これも四ヶ月間、感情が溜まり続けたせいなのです。
「都くんはもう遠くへ行かないのよね?」
「本部長によるものです。俺の立場も危うくですから」
顔が舞衣に触られて、彼女は都の顔をしっかり見つめるながら話す。こうして、彼女と親しくなるのは初めて気がする。
「そう……なら、この後も可奈美ちゃんに会ってね。可奈美ちゃんもきっと貴方と会いたいと思う。」
「もちろん。その時は皆と一緒に……俺はこの四ヶ月にずっとみんなに感謝したいのです。俺を救うために折神家に突入することを「ありがとう」って伝えたい。」
「私も「ありがとう」って伝えたいよ。ずっと私を守ってくれた大事な人へ……//////」
「舞衣ちゃん……//////」
舞衣に大事だと言われて、胸の鼓動がまた強くなっている。
おかしいですね、昔はよくこの言葉を聞かれたのに……それでも彼女の大事な人になってもらうのは嬉しかった。
多分、心は自分がちゃんと誰かに愛されたのね……と思ったからだろ。
「それより、今度手を繋いでくれる?私は都くんともっと触れ合いたい。」
「いいけど……なんだか、舞衣ちゃんは急に甘え坊になった気がする/////」
「甘える女の子が嫌いですか?/////」
上目遣いでそう尋ねる彼女。
正直、こういうのずるいと思う。だって好きな人に普通聞かれたら、答えは一つしかいないじゃない!
「嫌い……じゃないけど/////」
「……ありがとう、都くん。いつも私のわがままを聞いてくれた。」
「いいのよ。舞衣ちゃんに珍しく甘えられるのも嬉しいだし。」
彼女の我儘を聞いて、都は彼女と手を繋ぐ。その度に彼女の嬉しそうな顔を見て、都もこの再会が良かったと微笑む。
「ふふっ、……お帰り、都くん。」
「ああ……ただいま」
二人が手を繋いたまま、夕日が彼方へと沈むまでずっと笑い合う。
その後、エレンとも正式に再会できたが……彼女にも強く抱かれて、隣の舞衣からの視線がとても痛く感じられたのはまた別の話であった。
◇
「そうか……ニモは行ってしまったか」
エレンと舞衣と一緒に孝則たちの元へ戻り、都は二人の代わりに結果を報告する。
あの謎の刀使は舞衣とエレンが呼吸を合わせても対抗ができないようだ。自分も刀使の力が弱くて、速度は追いつけない。
「ごめんなさいデス」
「申し訳ありません……俺の力不足で、犯人を逃してしまった。」
「私も都くんのことを夢中になって……その一瞬を……」
「いや、君たちのおかけで怪我人が出なかった。よくやってくれたよ。」
犯人を逃してしまったことで謝る三人にフリードマンは逆に三人のことを褒める。少しでも、気分が治った気がする。
「エレン!」
「パパ……」
その時、公威さんがエレンの名前を呼び、エレンは申し訳ない表情で父と向き合う。
「ごめんなさいデス。せっかくのプレゼントを……あっ。」
そして、公威さんはエレンを強く抱き締めた。エレンもこの予想外のことで驚き顔を隠せないみたい。
「パパはね……服のことなんて、どうでもいいのよ。エレンが無事なら、それでね。」
「……うん!」
そこで、さらにエレンのママもエレンを抱きつく。三人ともが笑顔で抱き合うその光景はとても尊く見える。
うちも……衛藤家もかつてこのような光景があった。いつか可奈美と再会するときはこうして欲しい。
「さぁ、舞衣くんと都くんも」
「……え?俺も?」
「うん、柳瀬さんは貴方と舞衣くんに言い伝えたいがある。そうでしょう?柳瀬さん」
フリードマンは孝則の方に横目で見ると、孝則は都と舞衣の前に立つ。
「昨日は言い方が悪かった……。舞衣、お前は私とお母さんの大切な娘だ。だから、お前を危険から遠ざけたかったのだ。」
「お父様……」
「それと、都くんにも娘の盾として利用してしまって済まなかった。」
頭を下げて、孝則は二人に謝る。彼にとって二人は柳瀬家にとって替えようがない者だ。
「………孝則さん、俺は別に気にしていないよ。利用されても、舞衣ちゃんを守れば、どんどん俺を利用すればいい。貴方はいいお父さんだから」
「………妻の言うとおりだね。舞衣のことを貴方に託すのは一番なのかもしれませんね。」
苦笑の顔をする孝則さん。ですが、その言葉に都は少し不満そうな顔でこう言った。
「いいえ、一番なのは孝則さんですよ。だって、貴方はここを出資するのは舞衣ちゃんのためである。エレンさんからも聞いたけど、俺より孝則さんの方は苦労したじゃないですか?孝則さんは立派な舞衣ちゃんを構える人間ですよ。」
「そ、それは……」
都にそう言われて、孝則はどういう反応を取るのがわからなくなってきた。
「ですが、構えるのは程々しておきます。俺も四ヶ月間でよく考えました……舞衣ちゃんは俺が思ったより弱くじゃありません。彼女はもう立派な女性方です。少しでも彼女の希望を聞いても良いのでは?」
軽く笑って、わざと舞衣の後ろに移動する都。彼の意図、舞衣は特にわかっていた。
故に、彼女はお父さんの前に勇敢で自分が悩み続けてきて、ようやく出した答えを出す。
「……“お父さん”、今日は色々とありがとうございます。私のためにわざわざこの研究所を出資する気持ちはとても嬉しいです。だけど私は、私は刀使を続けたい。それは、私の使命……ううん、したいことです!」
……したいことか。自分の意思で決める舞衣を見て、孝則は確かに娘の成長を見た。
いつの間に、大きくなって、強くなったな……舞衣。
「…………そうか。都くん、これからも娘のことを頼めるのかな?」
「お父さん……それって……」
「ああ……そろそろ私も娘から卒業する頃みたいだ。いつも舞衣を子供扱うのはよくないしね。」
「孝則さん、俺だけではないですよ。可奈美、 沙耶香、薫さん、姬和……それと、エレンさんもだよ。俺たち六人は舞衣のことを大好きなんだから」
「そうデース!どんどんマイマイをお任せクダサイ!」
いつの間に、こっちに来るエレンも舞衣の隣に立って、いい顔で孝則にこう言う。
「……そうか、良い友人を持ったな舞衣。これも、子供が成長した証か……」
娘を支えるのは六人にいることを孝則は凄く安心した。例え舞衣は危険に遭っても、彼女を助ける人間もいる。
「舞衣のことを何卒よろしくお願いします。」
「はい!」
再び頭を下げて、孝則は深くこの二人……いや、この場にいない四人のことも感謝している。
その後、彼は先に柴田さんに車の用意を伝うため、この場から離れると、エレンは軽く舞衣の耳に囁く。
「マイマイはお姉さんキャラなのはよ〜く知っていマース。けど、偶に甘え方に回すのもいいじゃないデスか」
「………エレンちゃん」
「娘だから、どんどんお父さんに甘えるのもいいことですよ。それは娘の特権ですから」
そして、都も軽く彼女の背中を押す。
「都くん……」
「行ってこい、舞衣ちゃん/マイマイ」
「………うん!」
二人に押さえて、舞衣は再び二人から勇気をもらった。自分はいつもしっかりしたお姉さんキャラを演じていたが……娘キャラをずっと放置したままお父さんとお母さんに甘えることが少ない。
今日だけはいいですよね?娘として大好きな両親に甘えるのは。
「お父さん、ありがとう。」
孝則の方へ走り、後ろから彼をきゅっと抱き締める。娘の感触を感じた孝則もこの久々の感覚で危うく涙が出そうと気がする。
彼はずっとこれを待っていたのかもしれない。娘が父に甘えるのはどこの父でも望んでいたものだから。
ーー舞衣、私ほうこそ、ありがとう。私のようなお父さんに甘えるのを。
研究所から離れるまでに、孝則はずっと涙を溢れるのを我慢していた。娘の我儘はとんでもない威力があるからな。
「俺も家に帰ったら、お父さんに甘えるか」
お帰りの車を乗り、都は御前試合から会っていない父の顔を思ってそうぶつぶつと呟く。
お父さんと色々あったけど、一応俺と可奈美を育つ親なんだ。偶に、彼に甘えてもいいのでしょうか?
その声はもちろん車内の皆も聞こえて、都が見てないところに思わず微笑む。
彼はどれほど我慢強くても、一人の息子である。両親に甘えるのは子供たちの特権、望みですから。
◇
その後、夜の柳瀬家――――。
孝則と柊子は舞衣の転校が取り止めになったことについて話し合っていた。
「……そう、転校は取り止めになったのね?」
「随分とあっさり受け入れたな。お前は心配じゃないのか」
「もちろん、心配していたよ。でも、こうなるのを知っているのよ。」
「おん?」
「舞衣も都くんも私達にとって大切な子供。都くんはまたお父さんがいるけど、彼の成長を見届けた者としてつい息子を見るのです。」
優しく微笑む柊子。彼女の母性は相変わらず広くて、例え相手は他家の子供でも自分の子供として見ている。
「そう……でも、彼は婿さんなんだ。いつか舞衣の夫になる男。」
「それもそうですね。両方もお互いのことを大好きみたいですね。」
本人たちはまだ気づいていないが、孝則と柊子は特に二人の気持ちを気付いた。好きだけど、素直じゃないのはあの二人らしいというか……。
とにかく、彼は舞衣のことを託せる男。いつか舞衣は彼の妻になるのだろう。そういう未来は悪くないと思う二人がいた。
◇
同一時刻ーー柳瀬家の厨房。
「そういえば、舞衣ちゃんはもうお兄さんと呼べないんだ?」
晩御飯の用意を終わって、都は隣にエプロン姿の舞衣に声をかける。
「うん……/////そろそろお兄さん卒業と思ってね///」
「そうか……寂しくなるな」
「都くんはお兄さんって呼んでほしいの?」
「妹が増えた気分で好きです。」
「………なら、都くんで」
なぜかそこで拗ねた気がした舞衣であった。一体どうした?
「そういえば、さっき電話が来たのよ。本部長からだ。来月からは群馬に行くと……」
「………また離れるのですか」
寂しい顔をする舞衣。せっかく再会するのに、また離れるなんて都も同じ気持ちだ。
「大丈夫。本部長から今回の任務が終わったら、長期の休暇が取れるって……それに、沙耶香もそちらに配属すると聞いた。」
「沙耶香ちゃんが……!?」
「うん、薫もいるから心配いらないかも。俺もあそこで自分のために頑張ると同時に沙耶香の世話をするよ。」
「……そう。なら、仕方ないね。沙耶香ちゃんのことをよろしくね。」
沙耶香を優先に心配する舞衣。やはり仲がいいよな、二人共。
「はい。その前に俺はここで美結と詩織の世話を焼くから、家のことは心配しないで」
「うん、…わかっ……ちょっと待って、もしかして都くんは美結と詩織の世話をするのですか?」
「ええ……そうだけと。」
「………都くんは程々という言葉は知っています?」
「うん?知っていますけど……」
あれ?なぜか舞衣の顔がどんどん怖くなってきた。何か不味いことでも言ったの?
「妹たちに可奈美ちゃんのような育ち方をしないでくださいね。美結も詩織もいつまでも独り立ちできなくなるよ?」
「美結だけは程々しますから、大丈夫です。」
「詩織は?」
「……………」
「み・や・こ・く・ん?」
わかった!わかったから!そういう怖い笑顔にしないでください!
でも、これも詩織が凄く可愛いから。だってお兄ちゃんって言うでしょ?大好きって言われるでしょ?ついお兄ちゃん本能を出すのよ!
「………」
あ、すみません。控えておきますので、そういう怖い顔はもうやめてください……。
その後、この間はずっと舞衣ちゃんの監視の下で二人の妹の世話をする。なんか刀剣類管理局の方が優しい気がする………。
でもブラック組織で働くより、こっちの仕事の方がいいと思ってた。以後はいっそここで働くか。
それより、この間は舞衣ちゃんからも毎日自分特別に優しくする錯覚がしてきた。
特に彼女に甘やかされて、膝枕される回数が増えていて、柊子さんにも「夫婦みたいですね」とからかわれた。孝則さんも「舞衣はやっと本格的になったな…」と言われた。
一体どういうこと?俺は舞衣ちゃんのことが好きだけど、舞衣ちゃんはただ俺に優しいするだけだよ?
「結婚したら、どうですか?鈍感兄」
美結にもからかわれた。少し口が走り出す言葉が痛いのですが。
「舞衣お姉ちゃんの花嫁姿が見たい!」
俺も見たいよ、詩織。けど、その前に新郎の方をぶっ殴りたいのかも。もし舞衣ちゃんを泣かせたら、許さないから。
◇
数日後、美濃関学院 学長室ーー
「どうやら、うまく行ったみたいですね。」
「はい、舞衣ちゃんの両親から、舞衣のことをお願いします……って言われちゃった。」
特別希少金属利用研究所の一件後、都は正式の身分で柳瀬家の執事として働くことになりました。そして、舞衣のご奉仕と同時に、その連続事件の結末を羽島学長に説明する。
「それは良かったですね。それで?貴方はしばらくこっちの手伝いをするのですか?」
「はい、舞衣ちゃんが刀使をやり続ける限り、俺は全力で彼女のそばでサポートするつもり」
「せっかく休暇中なのに……家に戻ってちゃんと休んでもいいのよ?」
そう言って、心配しそうな顔をしている羽島学長。
彼は奈良の件以後、すぐ柳瀬家の件で執事として働く。そして、先日特別希少金属利用研究所で発生したノロ強奪事件に巻き込まれた。
また学生の身なのに、次々と事件に巻き込まれる体質。そういう点は美奈都と似ていますけど……彼にちょっと休んで欲しい。
何にせ、御前試合の件の前に彼は特に過労気味で鍛治科に多くの貢献をしてきた。加えて、管理局に所属した後にも真面目に働きましたと紗南からも聞いた。
ゆえに、彼に休ませたい。
「お気遣いありがとうございます、学長。ですが、今現在刀使たちは関東にバラ撒いた荒魂の討伐に忙しい中、俺だけ抜いては行きません。何より、舞衣ちゃんも刀使としての使命を果たしていますから」
「でも休憩も大事なんですよ。貴方はもう管理局に所属しますけど、またうちの生徒なんですから」
「はい……ありがとうございます。羽島学長」
深く母校の学長の気遣いに感謝する都。
鎌倉特別危険廃棄物漏出問題以後、彼は特別身分で所属は刀剣類管理局本部に転移されて、1ヶ月前ほど正式に管理局の下に働くことになりました。
また、学籍は美濃関のままとなっているが、そのままの流れで本部付きになったため、有名無実化している。
そんな立場に立つ彼に、羽島学長はまた彼を自分の生徒だと見ている。生徒としての勉強の権利も朱音様の許可下で彼のために残した。
何にせ、彼はまた勉強を求める年齢だから。
「ところで、学長は昔うちの母と同級生だったんですか?」
「ええ、そうよ。紗南から聞いたの?」
「はい……病院にいた頃は、時々お見舞いしに来て、母の話をしてくれた。」
「そう……どんな話をしてたの?」
「迷惑製作者、剣術バカ、自称セクシー女(笑)など……それと、一番尊敬する先輩だと」
「どれも外れていないわね……美奈都は確かにいつも自分勝手の人で、いつも騒ぎを起こした人なのよ。その点、貴方たち兄妹も同じね。」
「なんかすみません……いつも迷惑をかけてしまって……」
笑顔をしている羽島学長に対して、都は申し訳ない顔をしている。
在学の時、時々羽島学長に面倒を見られた。大部分は可奈美のため、無茶苦茶のことをしたこと。
「いいのよ。貴方たちが元気でここの学院生活を堪能していれば、私はそれでいい」
「学長……」
「衛藤さん、以後何かあったら私に助けを求めてもいいのよ。貴方は一人で戦うじゃない……美濃関のみんなはきっと喜んで貴方に力を貸します。」
学長席から立ち上がる羽島学長は優しい微笑みで都の方へこう言った。
「お互いのことを助け合い、それが美濃関学院なのよ。その点は決して忘れないでね。」
「はい……」
学長の話を心に刻んで、都は再び美濃関に来れて良かったと思う。前の学校より美濃関の方が温かい……。
本当にこの縁を感謝しなければね……。
母によって……ううん、妹によって繋ぎ始めたこの縁を感謝するよ。
うーん……少し舞衣とのラブラブシーンが足りない気がするけど。次はもっと書きたいと思います。それと、エレンのシーンも私的に書きたいです……(小声)