ろくでもない素晴らしき世界   作:熱くないヨーグルト

6 / 9
いつもより短いです
あとこの短編あらすじ詐欺だと思い始めてます


5話

 安魂夜を迎え、喧騒が遠くから聞こえてくる。そんな場所とは遠くかけ離れた墓所に俺たちは来ている。

「お、あったあった。ここだ」

 久しぶりだがあまり迷わず見つけることができた。誰かが定期的に掃除しているのか周りの雑草が除去され、目立った汚れもなかった。

「ここが皆さんのお墓なんですか?」

「そうだ、ここに刻まれている言葉が仲間たちの墓所の証さ。『時代を築き上げた名もなき英雄たちここに眠る』か。……はあ、誰が考えたのか皮肉が効いてる言葉だな」

「……」

 刻まれた言葉に何を思ったかタルラは血が滲み出るほど拳を握りしめていた。

「気にする必要はないさ。時代を築き上げたのは事実なんだからな。まあその時代ってやつは移り変わりが激しかっただけだ」

「でも先生「それ以上言わなくていい」ですけど、これはあんまりじゃないですか」

「本来墓を建てられない程の所業をしたのにこんな綺麗な物を作ってくれたんだ。感謝こそすれどこんな言葉にいちいち腹を立てる必要もないさ。

 タルラ、手を開け。相変わらず体は正直というか行動に表れやすいな」

「先生なんかその言い方卑猥ですね」

「ケテル、お前は少し空気を読め」

 ていっと助手、ケテルにチョップを入れる。痛みに悶えるケテルを笑っているタルラの傷を消毒し、絆創膏を張る。

「……ありがとうございます」

「あなたは相変わらずそそっかしいですね。先生に迷惑をかけて恥ずかしくないんですか?」

 いつの間にか復活したケテルがタルラを煽る。

「いや、どっちかというとお前の方が俺に迷惑をかけた回数多いんだが」

「え?そんなはずは……」

「プッ」

「おい、今笑ったな」

「何のことだ?」

 10年前の様なやり取りをしている二人を置いて俺は仲間たちへ久しぶりに話をする。

 

 

 

「久しぶりだな。来るのがだいぶ遅くなってすまんな。ちょっとここ10年忙しく……いや、心の整理が中々つかなくてな。まあやっと心の整理と生活が安定したから安魂夜に合わせて来たんだ。しみったれたことが嫌いなお前たちだが偶にはこんなこともいいだろうと思ってな。

 聞いてくれよ。あの問題児のケテルが医師免許を獲得したんだよ。馬鹿な俺と違ってアイツは頭がいいからすぐに取れるとは思ったがまさか飛び級で取るなんて思いもしなかったな。

 あとはそうだなアビサルでとんでもない存在の――

 ――そんで色々あったが俺はまだ生きてて元気だぜ。そっちに行くのはまだ先になりそうだが美味い酒と食い物をたくさん用意しとけよな」

 話終わったころには空はだいぶ暗くなっていた。

 墓にアルコールアレルギーの知り合いからもらった酒と花屋で買ったサネカズラを添える。

 

 

 

 二人を置いてった場所に戻ると案の定喧嘩をしていた。前回屋台前でほぼ全力で殴り合っていたのをこっぴどく注意していたのが効いていたのかお互いの頬を抓りながら口喧嘩をしている。

「「あ、ふぇんふぇえ」」

「お前たちはもう少し仲良くできんのか」

 思わずため息がでてしまう。もういい年なのにもうちょっと自粛できんのか。

らってらるらが(だってタルラが)――」

ふぇてるが(ケテルが)――」

「何言ってんのか全然わからんぞ。やることやったから帰るぞ」

 まだお互いの頬を抓りあっている二人を連れて先程から砂嵐が上がっている龍門街に戻る。




最近危機契約が難しくて楽しい
難易度上げた59区のラッシュはアーミヤのスキル2と真銀斬で処理できるけどヴェンデッタたち強すぎてホシグマが溶かされて何度もやり直しました。
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