使い魔は液体金属   作:アルさん

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色がついているだとーー!!!???

ありがたいです!


食堂

ティーセンは洗濯物を干した後、主人を待つためにあらかじめルイズに教えられていた教室に向かっていた。そして目的の場所にたどり着き、部屋入るとそこには巌しい顔をしたルイズの姿があり指示を貰いに行く。

「……アナタはとりあえず私が声をかけるまで後ろで待ってなさい」 

 

「了解した」

ルイズからの指示を受け大量の使い魔と呼ばれている生物達がいる教室の後ろの方へ向かう。

しばらく待っていると教師と思われる人間が入ってきて授業を始めた。

 

 

※※※※※※※※※※※

 

私の使い魔について考えていた。私の使い魔は自身のことをスカイネットとかいう魔法使いに作られた存在だと言っていた。体を自由に変形させることができるゴーレム。こんなゴーレムを作った理由は何だろう?という疑問が湧いてきたのだ。

勿論単に便利な道具を作り出したかっただけなのかもしれない。だが本当にそれだけなのだろうか?

 

そこでルイズの頭に浮かんできた言葉は「暗殺」だった。

 

どんな形にも変化できる使い魔、

魔法の中には顔を変えることのできる類の物も存在する、だがそれらの魔法は優秀なスクウェアクラスなどの魔法使いが使用できるものであり、そんな魔法使いに危険な暗殺任務などは軽々下せない、それに貴族の誇りも関係してくるだろう。

そんな中ティーセンの存在が知られるとどうなるかなど、分かりきったことだ。

彼は人間でもない、ましてや生物ですらない。ゴーレムだ。もし彼の力が知られればルイズの姉のエレオノールが勤めている王国のアカデミーに連れて行かれて自分は二度とティーセンと会えなくなるだろう。

 

「はぁ…」

 

メイジの実力を知るなら使い魔を見ろ

 

そんな言葉があるぐらいだ。自分の使い魔の力を見れば自分のことを皆認めてくれる。そう思っていたが…

 

「ミスヴェリエール!」

 

「はい!?」

 

「わたくしの授業を聴いてないなんてよっぽど自信がお有りなんでしょうね?」

 

しまった、今は授業中だった。

 

「えっ…と、あのすみませんでした」

 

「罰としてミス・ヴェリエールには皆さんの前で『錬金』をしてもらいましょう」

 

「「「「えっっ!?」」」」

 

その一言に教室全体が凍りついた。

 

「あの、先生それはやめておいたほうが…」

 

「何故ですか?彼女は努力家というのは聞いています。さぁ、ミス・ヴェリエール失敗を恐れていては、何もできませんよ?」

 

「…私やります!」

 

その一言で教室中の生徒が我先にと机の下に潜り込む。

 

「ねぇ、ティーセンあなたも怪我したくなかったら急いで隠れたほうが身のためよ」

 

「………」

 

「はぁ…忠告はしたからね」

 

先生がルイズに話しかける。

 

「いいですか?錬金したい金属を、強く心に思い浮かべるのです」

 

こくりと頷き、ルイズは手に持った杖を振り上げ、体の中に感じる魔力を杖に集中させる

 

『ルイズ周辺の温度が上昇、爆発の危険性あり』

 

ティーセンは走り出す。

 

「…っきゃ!」

 

ティーセンがルイズを抱える、その瞬間机ごと石ころが爆発し教室が爆音と爆風に包まれた。

 

※※※※※※

 

 

 

「掃除しておいて、私は部屋で休むから。終わったら好きにしていいわ、でも夜までには帰ってきてね」

 

先生に罰として教室の掃除を命じられた私は掃除をティーセンに押し付けて、自分のベッドに倒れ込んだ

 

 

「はぁ…」

 

今日何度目のため息だろう………

 

結局魔法を成功させることは叶わなかった。ティーセンを召還できた、自分にも魔法が使えると分かり、今度こそ魔法が使えるはずだと確信した、だが結局は爆発が起こっただけだった、ティーセンという素晴らしい使い魔を従えていても結局周りからすれば変な服を着た変な平民でしかない。

ティーセンの素晴らしさを知っているだけにそのようにバカにされるることが歯痒く、その元凶は自分のはずなのに教室の片付けを全てティーセンに押し付けて、部屋で不貞腐れている自分自身に嫌悪感を覚えた。

 

グーー

 

可愛らしい音が部屋に響き渡る。

 

チラリと時計を見る。

 

もう昼食は片付けられてしまった頃だろう。だが、もしかしたら何か作ってもらえるかもしれない。

 

部屋を出るとキュルケがいた、どうやら今日はとことんツイていないらしい。

 

「あら?止めに行くの」

 

「…私が何を止めるっていうのよ」

 

それを聞いたキュルケは維持の悪そうにニヤつきながら

私に言った

 

「へぇー、知らないんだぁ〜」

 

「だーかーらー、知らないって言ってるでしょ!」

 

ムカついた私はキュルケに対して怒りで眉間にシワを寄せながらキュルケに対して怒鳴る。キュルケはそんな私の様子に気を良くしたのか愉快そうに私に告げた

 

「あなたの自慢の使い魔…彼ギーシュと広場で決闘するみたいよ」

 

その言葉に私は頭が真っ白になった 

 

 

 

※※※※※※※※※※※

 

掃除を終わらせたティーセンはシエスタを探していた。

目的は単純で空いた時間でシエスタから有用な情報を得るためである。

 

『メイドとは給仕や掃除などの人間の身の回りの世話をする人間』

 

という情報に基づきとりあえず食堂と思わしきまで足を運ばせていた。食堂に足を踏み入れると中にいた学院の生徒に奇異の目で見られる。そして異変に気づいたのかシエスタがこちらを見るなり血相を変えてこちらに小走りで近づいてきた。  

 

『目標を発見協力を要請』

 

「シエスタ、情報の提供を頼…「だめじゃないですか許可なく食堂に入ってきたら!」…」

 

シエスタは少し大きめの声で子供を叱るような口調で言った。

 

「ティーセンさん私達は平民なんですよ、もし私達が貴族様の機嫌を損ねてしまったらどうなることか…」

 

どうやら食堂に入るには許可が必要だったらしく、彼女を怒らせてしまったようだった。

プログラムに沿って謝罪の言葉を口に出す。

 

「すまなかった」

 

その言葉を聞いたシエスタは表情を柔らかくする

 

「とりあえず厨房の方に行きましょう、何かお出しできるものがあったと思います」

 

そう言い終わるととあるメイジの声が聞こえてきた。

 

「なあ、ギーシュ!お前今誰とつきあっているんだよ!」

「誰が恋人なんだ?ギーシュ!」

 

その会話の中心には金色の巻げをしてきね、薔薇をシャツにさすという格好をしたメイジと思わしき人物が座っていた。

 

「つきあう?僕は薔薇だ、薔薇は多くの人を楽しませるためのものだからね、特定の女性のものになったりしないのさ」

 

彼らの横を通り過ぎようときにギーシュと呼ばれていた青年のポケットから何かが落ちるのを確認した。

どうやらシエスタも目撃したらしくティーセンに対して「少し待っていて下さい」と言って小瓶を拾い上げると、青年に話しかける。

 

「あの…貴族様、こちらの小瓶を落とされましたよ」

 

「…………」

 

ギーシュはシエスタの声を聞いても振り向こうともせずに、無視を決め込む。

 

「あの」と、もう一度話しかけようとしたときに周りにいた別のメイジ達が大声で騒ぎ始める。

 

「おお?それはモンモランシーの香水じゃないか?」

「ということはギーシュがつきあっているのはモンモランシーか!」

 

その言葉に一年生と思われる女子生徒がギーシュの方へ行き、頬を引っ張たいた。

その女子生徒が立ち去った後モンモランシーと思われる女子生徒がギーシュの頭にワインをぶちまけて「嘘つき!」と叫び食堂から出ていく。

どうやらギーシュはこの女子生徒2名に対して二股をしたようだった。

 

その様子を戸惑いながら見ていたシエスタにギーシュが声をかける。

「君…、自分がした事が分かってるのか?」

 

そう声を掛けられた後、シエスタはギーシュに対して勢いよく頭を下げた。

 

「すいませんでした!」

 

「君がもう少し気を利かせる事ができれば二人の女性の名誉が傷つかずに済んだんだぞ!」

 

「はい、本当に申し訳ございません!」

 

見るとシエスタの顔は蒼白になっており、かなり怖がっていることが見て取れた。

 

「君はどうやってこの責任を取るつもりなんだ?学院を辞めてもらうぐらいしてもらわなきゃこっちとしても気が収まら…「それはダメだ」」

 

予期せぬ所から待ったが掛かった。

そう、ティーセンだ。

 

「ほう?君はこのメイドを庇うというのかい?」

 

ギーシュは正義は我にありと言わんばかりの顔でティーセンを睨みつける。

 

「私の知る法律では、浮気をした側が罰せられることはあっても第三者が罰せられることはない」

 

ティーセンの言葉にギーシュの周りにいたメイジ達がどっと笑った。

 

「はっはっは、確かに浮気したお前が悪い!」

 

予期せぬ反論にギーシュの顔がみるみる赤くなっていく勿論怒りでだ。そしてこう言い放った

 

「決闘だ!ヴェストリの広場でこの男と決闘するこいつは貴族の誇りを踏みにじった!」

 

そう言うとマントを翻して食堂から出ていく。

そしてティーセンはその後を追おうとした。

 

「やめてください!もとはといえば私のせいです…わたしがこの学院のメイドをやめれば…」

 

「それは嫌だ」

 

ティーセンの言葉に思わず頬が赤くなってしまう。  

 

「でっ…ですけど、もし貴族様と決闘になんかなってしまったら殺されちゃいます!」

 

「確かにその可能性が高い」

 

「でしたら!」

 

恐らくそれはターミネーターの本能のようなものだろう。自分のルーンから供給される知識からもっと状況に則したこの世界の言葉がティーセンの頭を過っていた、だがティーセンはシエスタにこう言い放った

 

 

「I'll be back」

 

 

 




はい、T−1000の初アイルビーバックを使っちゃいました。
いやぁー、自分の作品の評価バーに色がつく日が来るとは思いませんでしたよ!

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