ありふれた職業だがとりあえず蹂躙するものたち   作:アホな就活生

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追加しました。


「開始」

逆差がステータスを見ながら悪巧みしていた日から約3日間、城の中では様々な珍事が起こった。

勇者パーティーとの顔合わせで口説いているようなセリフを某勇者に言われた結果、

 

「えっと…あのっ!私好きな人がいます!告白ならごめんなさい!!」

(戌子)

 

「正直に言って、君についていくメリットが何もないよね」(刀子)

 

「ボクさ人の言うことしっかり理解できないやつ嫌いだからヤダ〜!」(アール)

 

「(無視)」(紀伊)

 

「うぜぇ。」(凶歌)

 

「とゆうわけでテメェについていく義理はねぇのでお断りだ金ピカマンが」(逆差)

 

と辛辣なセリフを吐き、それを聞いた勇者が固まっているのを見て、ポニーテール剣士がおもわず失笑してしまったり、

ヘルシャーの皇帝に勝負を挑まれ戦う羽目になった戌子が色々あってガハルドをほぼ一方的にボコボコにしてしまったり、

座学についての質問をあまりにも多くしすぎて講師陣をノイローゼにしてしまったりなど様々な珍事があった。

そしてその日の深夜11時、6人はオルクス大迷宮の前に立っていた。

 

「……本当にやるんですか?」(戌子)

 

「やるんだよ淫乱獣チワワンコ。」 (逆差)

 

「その渾名あんまりではっ!?」(戌子)

 

「また爆乳成獣チワワンの方が良かったか?」(逆差)

 

「あなたは普通に人のことを名前で呼べないんですかっ!!」(戌子)

 

「ハイハイ二人とも落ち着く。確かに今の私たちのイメージ、表向きには戌子後輩と、どう見ても普通じゃなさそうに見える凶歌以外は戦闘経験がないと思われてるから、いつまで経っても最前線にいけないからさ。でも私たちはそんな暇ないからね。」(刀子)

 

「それにしてもさ〜、あんな感じの勇者でこの先あの子たち大丈夫かなぁ〜。」(アール)

 

「…無理、あの調子じゃ殺人しなくちゃいけないってこともわかってないと思う。」(紀伊)

 

「知るかよそんなこと。アイツらがリーダーにしたんだ、勝手に死ぬのもそいつらの目がなかったってことだろ。」(逆差)

 

「ちょっと逆差先輩、そんな言い方ーー」(戌子)

 

「お前もわかってんだろ、あれじゃあはっきり言ってチャンバラ遊びしてるガキ以下だってこと。」(逆差)

 

「……それは、そうですけど…」(戌子)

 

「まぁ、そのうちあのポニテの剣士が指揮するだろ。まぁ肝心なところでアイツも折れそうだけどな。」(逆差)

 

「うわぁ〜…ここまで指揮者に恵まれない不幸すぎるパーティーないよね、もしかしてあの子たち呼び出した神ってやつはこれがわかってたのかな〜?」

(アール)

 

「多分そうだろ、性格の悪さは俺並みだろwww」

(逆差)

 

「キミ並みに性格悪い神なんてこの世の滅亡だろ逆差。さてそろそろ雑談もおいといてっと。」

(刀子)

 

そして6人は周りに人がいないことを確認した上で門を開いていく。

 

「それにしても出来ますかね。オルクス大迷宮を2日で攻略して戻ってくるなんて。」(戌子)

 

「理論上は可能だぜ。ちょっと今の俺たちじゃあハードなスケジュールになりそうだがな。」(逆差)

 

そんなことになった理由は今から2時間前に遡る。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【深夜9時】

 皇帝をボコボコにした日の深夜、6人は逆差の部屋に集まっていた。

 

「えーっ!?今から大迷宮を攻略するっ!?」

 

あまりに突拍子のないことを言い出した逆差と刀子に対して思わず深夜にも関わらず叫んでしまう戌子。

 

「ああ、そうだよ。」

 

「それも帰ってくるの含めて2日でね。」

 

「何言ってるんですか二人ともっ!?」

 

「まぁ落ち着いて聞いてよ戌子後輩〜。じゃないとまたおっぱい育つよ?」

 

「これ以上育ってたまるかぁっ!!……じゃなくてっ!!なんでそんなことになったんですか!」

 

さらっととんでもないことを言った戌子の発言をスルーしつつアールの言葉を引き継ぐように逆差が口を開く。

 

「まぁ理由は二つだ。一つ目はまぁとっととこの国おさらばして他の国行きたいこと。」

 

「はっきり言って今の周りの状況、ペースを考えるとあれじゃ攻略するのに最短十年はかかりそうだよね。そうなると私たちもまずい。なんせ時間(・・)がない。」

 

「ッ!!」

 

すると戌子がハッとしたような顔をする。

 

「…そうでしたね、あまりぐずぐずしてられませんよね…。」

 

「まぁ一つ目はそんな感じだ二つ目は、多分オルクスをある方法を使えばショートカットしながら攻略できそうだからだ。」

 

「……なんかいやな予感がするのですが…。」

 

「それはなーー」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛もうっ!!やっぱり止めるべきでしたっ!!」

 

「おら走れ戌子ぉ!!次はどっち(・・・)だっ!!」

 

現在、6人は全力疾走で迷宮を下っていった。途中の魔獣は極力無視。とにかく走り続ける。今は最初に門の前に立ってから約1時間、6人は今十九階層を突破した。

 

「っ!!アール先輩!正面の方向に多数の敵意!多分魔獣タイプです!」

 

「よっしゃまかせろ〜!」

 

そう言ったアールは白衣からスイッチを取り出すとすぐさま押し込む。するとギミックが作動しそこから機械的な銃が生成された。すると由香がいう方向から無数のラットマンが出現する。

 

「外したらごめんね〜!」

 

『フラグ立てるなっ!!(立てないでっ!)』

 

そんな軽口を言い合うとアールがトリガーを引く。するとビームのようなものが銃口から放たれラットマンたちを貫く。「キィイイイッ」と言う断末魔をあげながら心臓や脳天に撃ち漏らしもなく確実に風穴が開いていく。

 

「うーんやっぱり音がなぁ〜、どうしても通常の拳銃みたいな音になるなぁ〜。あとで改良しようかなぁ〜。」

 

「それあとでいいでしょうが!」

 

「逆差、あれじゃない?」

 

そう言って指を差す刀子。するとそこには、かつての勇者たちクラスメイトたちが挫折する原因、ありふれた錬成士・南雲ハジメが落ちてしまった原因を作った鉱石、

 

 

 

 

 

転移トラップが仕掛けられたグランツ鉱石だった。

 

 

 

 

 

 

そう、今回逆差の言うショートカットの方法、それはわざと転移のトラップに引っかかることで下の階層まで飛ばしていくと言うものだった。

 

「でかした刀子ぉ!」

 

そう言った逆差は迷いなく鉱石にふれた。そして魔法陣が現れると6人の姿が消えた。

 

 

ーーオルクス65階層ーー

 

「まぁ、そりゃあ二度目のトラップにわざわざ引っかかって見逃すわけもねぇわなぁ。」

 

「あぁもうっ!やっぱりこんなことだろうと思いましたっ!!」

 

転移した先、光がはれて視界が回復していく中、6人の目の前には巨大な魔獣、かつての勇者たちを全滅寸前まで追いやった仇敵ベヒモス。

 

しかも今回は二回目のペナルティなのかまさかの四体(・・)も現れていた。

 

「あぁ、言い忘れてたけどチワワの後輩。」

 

「もう戦闘って時になんですか逆差先輩っ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今回、俺ら手ェ出さないから、お前一人で倒せな。」

 

「はぁっ!?ちょっと何言ってーー」

 

 会話を続けようとしたその時、痺れを切らしたベヒモスが近くにいた刀子に向けて襲いかかろうとした。だが、

 

「とりゃあっ!!」

 

 襲いかかろうとしたベヒモスがいつのまにか目の前に現れた戌子に顎を蹴り上げられた。ベヒモスはそのまま上下がひっくり返ってしまう。そんな様子を間近で見た刀子は、

 

「0.2秒動作遅れてるよ、また斬っちゃうよ?」

「鬼ですかっ!?この状況で貴方も相手にするとか地獄すぎるんですけど!?」

 

まさかのダメ出しだった。

 

なんとも閉まらない形で戌子VSベヒモス×4の戦いが始まった

 

 

 

 

 

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