聖也side
俺と夏目は昨日,本家のある田舎から東京に移ってきた。
何故かって?それは,陰陽塾に入塾するためだ!
そのため,俺達は東京にある夏目の家に来ていた。
「なぁ,夏目」
「何ですか?聖也君?」
「俺さぁ,寮に住もうと思ってるんだけど,お前どうする?」
「えええええ!?一緒にここに住むんじゃないんですか!?」
住める訳ないだろ!!と言いそうになったが,何とか心の中に押さえた。
今,この家には俺らと少しのお手伝いさんしかいない。
夏目の親父さんと夏目の仲は険悪だから,夏目が東京に来たと同時に田舎に行ってしまったし,
夏目の母親はもう亡くなってしまっている。
「いくら幼馴染みとはいえ,年頃の男女が同じ屋根の下で暮らすのは無理があるだろ」
「なら,私も寮に入ります!」
「いや,でもお前『しきたり』が……」
「そんなの大丈夫です!」
そう,この土御門家にはいくつかの『しきたり』がある。
まず1つが,『土御門家の跡取りたる者,他家に対しては,男子として振る舞うべし』
これのせいで夏目は,男子として陰陽塾に行かなければならない。
だから,夏目が入るのは男子寮になってしまうのである。
他にも色々あるが,今回は割愛させていただこう。
「本当に大丈夫なのか?」
「大丈夫です!私を信じて下さい!」
夏目が胸を張って言ってきた。
こうなった夏目は頑固だからなぁ………
しょうがないか……
「わかった。お前を信じる。だが,何かあったら直ぐ俺に言え。お前を守ってやるから」
最後の言葉は優しく言った。
「は,はい!わかりました」
夏目はもじもじしながら言った。
「…………やっぱり,聖也君は優しいですね」
「ん?何か言ったか?」
「な,何でもないです////」
夏目は顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
陰陽塾入塾当日
「これから入学式か~。ダリ~」
全く入学式なんて偉いさんの長話聞くだけじゃないか。
「もうそんなこと言わないで。行くよ,聖也!」
「へいへい,わかりましたよ。夏目君(笑)」
これから塾の時は夏目を男として見なければならない。
「もう!聖也く…じゃなかった。聖也!からかわないでよ!」
こいつ…もう,ボロが出ているぞ。
ハァー。これから先が思いやられる…
「………これで,今期の入学式を終わりにします。各自廊下にクラスが貼られてるので,それを見て移動してください」
さぁーて,移動しますか。っとその前に
「夏目,お前クラス何処だ?」
「なんとか一番上のクラスに入れたよ。聖也は?」
「ああ。俺も同じだ」
「本当に!?良かったー」
夏目が安堵のため息をついている。
「よし,じゃあ移動するか」
そうして俺たちは教室に向かって行った。
ガラガラ
教室の扉を開けると,クラスにいた全員がこっちを向いてきた。
ったく,こっちは見せ物のパンダじゃないっての。
「夏目,席に座ろうぜ」
「う,うん」
夏目の奴,めっちゃ緊張しているな。
無理もないか。元々人見知りだし,そこんとこは俺がフォローしないとな。
そうして俺らが席に座ると同時に担任の先生らしき人が入ってきた。
「みんな,こんにちは。ボクがこのクラスの担任の大友陣です。よろしゅう」
あー。あいつか担任。
まぁ,実力があるのは知ってるけど,何か裏がありそうで怖いわ~。
「ほんなら,まずは自己紹介から始めよか。ほんじゃ,出席番号1番から」
ふぁ~。俺の番はまだ先だから寝てよ。zzz ~
「………也クン,聖也クン。起きてえや。君の番やで」
俺は大友先生に起こされた。
「すいません。眠かったもんで」
「えらい,余裕やな~」
大友先生は俺の発言に対してため息を漏らしながら言った。
俺の隣に座ってる夏目は,顔を真っ赤にして恥ずかしがっている。
……何でお前が恥ずかしがっている!っと心の中で突っ込んでおく。
「ほな,自己紹介してや」
「はい。え~っと,土御門聖也です。趣味は昼寝です。よろしくお願いします」
俺がそう自己紹介を終えると,クラス全員がポカーンとして俺を見ている。
えっ?俺何かやらかした?
「ほんまに,今の自己紹介でいいん?」
俺が心の中でオロオロしていると,大友先生が尋ねてきた。
「はい」
他に言うこともないし。
「そうか…………じゃあ,次の人」
えっ?今の間は何?
俺は夏目の方をみてみると
「バカ也!」
と言われてしまった。
全員の自己紹介が終わると,授業は明日からだから。と大友先生は言って教室を出ていった。
…適当な性格なんだな。
俺は大友陣という男をそういう風に認識した。
さぁーて,帰るか。
「なつ「ちょっといいかしら?」ん?」
そう言って栗色の長い髪の美少女が俺の言葉を遮った。
「何かよう?え~っと…誰だっけ?」
「えっ!?さっき自己紹介したじゃない!」
あー。その時,俺寝てたわ。
「ごめん。俺,その時寝てたから」
「ハァー。私は倉橋京子よ。以後忘れないように!」
「ふ~ん。で,京子。何か用?」
「いきなり呼び捨て!?まぁ,いいわ。あなたって夏目君の式神って本当?」
何でこいつ俺が式神ってこと知ってるんだ!?
あっ,そっか。この塾の塾長ってこいつの祖母だったわ。
「ああ。そうだが」
「ふ~ん。なら納得。あなたがこのクラスにいること」
「どういう意味だ?」
こいつバカにしてんのか?
「あなたがこのクラスの実力に合わないって意味よ。あなたがここにいるのは,夏目君の式神だから。違う?」
何なんだこいつ?
「だから,何なんだっていうんだよ」
「私はあなたを認めない!絶対に!」
「あっそ。だから?別にお前にみとめられなくても,陰陽塾に認めてもらえればいいし」
「なっ!そこまで言うなら勝負よ!」
「ああ。いいぜ」
俺達がそう言って睨みあっていると
「その勝負おもろいやん」
いきなり大友先生がでてきて
「ほんなら,式神勝負したらいいやん」
「でも,彼には式神が「式神なら持ってるぞ」えっ?」
「なら話が早い。ほな二人ともついてきなさい」
大友先生がそう言って何処かに向かって歩いていった。
「っ!」
京子は俺を睨むと大友先生の後を追った。
さぁーて。俺も行きますか。
「………楽しませてくれよ。京子。」
俺はそう独り言を言い,大友先生と京子の後を追った。
関西弁どうやって書けばいいかわからない…
次回は式神勝負です!
バトルシーンを上手く書けるかわかりませんが…
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