去年から投稿をサボっていたのは謝罪しますが、もう熱くて熱くて投稿するにも頭が回らず、現に途中の『救世主』と『最下位』も考えが纏まらずに、いっそのこと削除も考えんですがとりあえず、お蔵入りに……っというわけで、今回はコロナのせいで気晴らしで書いてみました。
俺は兵藤一誠
歳は17歳
現在は駒王学園に通う高校2年生だ
ところで俺は実は……魔法が使えるんだ
それは中学の3年の夏休みの朝
目が覚めると目の前には…
『異世界の者よ、我等の世界を救いたまえ。』
最近深夜までゲームのやり過ぎかな?
…っとまだ夢の続きか?
…っと最初はそう思ったがだんたんと目が覚めるにつれ
周囲を見回すと大広間で目の前には金髪の超ロングヘアのお姫様が…
…王女が跪いていた
状況が今一飲み込めない俺に王女が『異世界召喚』で俺を召喚したと説明されたが…
「ええええええええええええー…?‼️!」
突然の事ながら何がなんだかわからない俺は大声をあげる以外になかった。
いきなり異世界とは言われても納得できるはずも……とは言ってられない
どうやらこの世界には人と魔族が争い
歴史上何百年も戦争して人は魔族によって滅ぼされているらしく
剣士や魔法使いを育成しているがあまり戦力にはならず
異世界から転移者を呼ぶ『召喚魔法』を王族の特権で行っているようだが…
召喚しても必ずしも転移者が当たりとは限らず
殆んどがオタクだのニートだのと大して成果に繋がらないらしい
そして……
今回は俺なわけだが…
冗談じゃねぇー……⁉️
なんで、いきなり異世界へ連れて来られなきゃならねンだよッ⁉️
とはいえ…
帰る手段もないからとりあえず魔法でも学ぶかなと…………?
やがて……年月が経ち
この世界に来てどのくらいかと言うと…
「3年か……、あっという間だったな。」
どこにでもいる普通の中坊の俺が突然、異世界へ召喚された当時はまるでゲームでしか見たことのない物ばかり
勇者だの魔法使いだの右も左もわからなかった俺だったが幸いなことに俺には魔法の技量があったらしく
魔法を操るのに適性を調べるために魔石に触れる事でどの属性かを調べてもらったところ
『…こりゃ~たまげた⁉️』
魔法部門の教授らしい人に『火、水、雷、風、土、光、闇、』全ての属性魔法が使えるらしく
中でも驚かれたのは『無属生魔法』の適性が高かった事らしい
『良いかね。 無属性魔法は希少だが使い方を誤ると、周りの者に危害が加わる事もあるので注意するのだぞ!』
最初は教授の言葉の意味が理解できなかった
それはこの世界の文字が読めなかったことから始まる
言葉は普通に話せるはずがと考えたがどうもどうやら無属性魔法『翻訳』が働いているらしい
異世界の魔法を学ぶ魔法学校の生徒として魔法を学び始めた
しかし…
魔法使いの道程は甘くはなかった‼️
適性はあってもそれを使う
話では魔素はこの世界に存在する生命にはすでに備わっているらしく
人、獣人、エルフ、ドワーフ、妖精、そして魔族にもあるようだ
幸いなことに俺にも魔素は存在するようなのだが、魔素を扱うには己の体つまり肉体強化からが始まりだった
魔法学校の訓練場で周囲の異世界の生徒から晒し者にされながら
必死にランニングや腕立て腹筋にスワットありとあらゆるトレーニングを積み重ね
途中で挫折趣向に陥った時は『逃げるのは簡単だがお前はこの世界で天涯孤独で一生をおれるか?』っと自分の面倒をみてくれる女教官に言われた事だ
教官は魔法学校のOGらしく
先生になって長いようだが魔法の才能はあまりなかったようで昔は目立つような生徒ではなく
取り分け実績は残せなかったが俺のような異世界転移者で呼ばれた者の末路は悲惨だったと語ってくれた
自分は貴族ではなく、平民だが魔法の適性があったが為
王宮に支える公爵の養女としてもらわれたようだが無闇に別の世界から転移者を召喚する
王族や貴族のいい加減な性格は目に余ると主張
しかし…止めさせようにも自分にはそんな力はなく
だから、せめて…
哀れな異世界転移者達を少しでも生き長らえさせようといつも俺にキツくあたっていたようなのだ
でも、今にして思えば教官のような人が少なからずいるから俺は今日まで生きてこれたんだよな…
さて肝心の魔法習得は魔素が増大してからは魔法のスキルは格段に広がっている
それは己の肉体を強化した結果だと教官は答える。
『魔法で魔素を使う時にその者の体に負荷が生じ、お前の体内の魔素は今まではその身を守るため、魔素の出力を抑えていたが体を鍛えた事でそのリミッターが外れたということだ。』
視線をそらしながら語るが教官は教官なりにここまで達成した俺を認めてくれているんだろうけど
それからは世の魔獣と魔人との戦いの日々
味方の勝利もあれば敵が勝つ事もある
長きに渡り遂に魔族を討ち魔王を倒し俺はこの世界の英雄となったが気は晴れなかった
それの理由は……
異世界の人と魔族との戦いは終わり
俺は帰還する時に備えてその手段もちゃんと考えていたが王宮へ呼ばれ
王が魔王を倒した功績で勲章と地位を与えると言い
あの時、俺を召喚したあの王女もそこにいたが俺は…
パンッ!
大広間で王女の頬を平手で叩いた
当然の事に横にいた王や周りの貴族達も激怒
叩かれた頬を押えながら俺を睨む王女
「貴様! 一国の王女になんてことを⁉️」
「いくら魔物から我が世界を救ったとはいえ、王族に手をあげるとは⁉️」
椅子に腰かけるしか能のない王に蛆虫のバカ貴族共がよく吠えると
半目で目視しなければならない自分がかわいそうなような。
まあ、そんな事よりも…
「言いたい事はそれだけか?」
「なっ……なんだと…?」
「「「「「……」」」」」
俺の出した一言で王や貴族達は無言となり
「お前等は世界が平和になったと思っているようだがそれはほんの一時だけだ。 今は平和だが又世界を侵略する者が現れれば……お前達は又、異世界から転移者を召喚するだろ? そして、今度も自分達は手を汚すこと無く戦いは転移者に任せるつもりなんだろ?」
「……」
「「「「「……」」」」」
まんま図星のようで王だけでなく貴族共もまったく喋らなくなった
綺麗事を並べていても所詮は戦いもろくに知らんただ家に閉じこもり
引きこもりかニートな連中ばかりたな…
辺りを見回して回れ右で方向を変え大広間から王宮を出る際に…
「…しかし、これからは自分等で解決していかねばならんぞ!」
「え?」
「おい、それはどういう意味だ?」
王と貴族から去り際に口を開く。
「俺、自らが無属性魔法で異世界転移を出来ないようこの世界全体に結界を張っておいたから……もう召喚や転移者は呼べないからな!」
「なっ……何ーぃぃぃぃ…………‼️!」
あまりの事に王や王女だけでなく貴族達までもが俺に激怒し俺を抹殺しようと兵を差し向ける
だが、殺気を感知し王宮の周りを結界で遮断し鳥籠に見立てる
振り向いてみると透明な結界に顔を埋め
こちらを睨む王族に無能貴族共のアホ面には笑いを堪えられずに歩きながらの爆笑物だった
ちなみに王宮の結界はまる一日経てば消えるが…
異世界に張った召喚を退ける結界は無属性魔法の中でも『超永続魔法』で永久に消えない厄介な代物だ
場所は辺境の地
異世界へ召喚され帰る手段はないかと…
この世界の文字や魔法の勉強をしながらも学校の禁書庫や古代の文献などをあさり
とある地に『異世界へ帰還するゲート』があると記されていたが危険な場所で誰も立ち入ることのない
暗闇の森の奥に存在するらしいが魔族と長い間戦ってきた俺にはモノの数に入らなかった
そしてようやく元の世界へ帰れると実感した俺は心なしか涙が溢れていた
しかし、いざゲートを潜ろうとすると…
「まって!」
なにやら聞き覚えのある声がする……もしかして
「やはり…行ってしまうのか?」
「教官?」
茂みから顔を出したのは魔法学校でお世話になったあの時の教官だった
しかし、いつもは軍服姿の教官は珍しいことに今はドレスを身に纏っていた
髪の色と同じ紅いスカーレットの赤いドレスを…
へえ~、そういえば教官も女性だった
あの頃は生きるために死物狂いで魔法の勉強とトレーニングの日々
教官が異性だったことなんて考えたことさえなかったからな
こうして見ると教官は身体も引き締まっているせいかプロポーションがよく
ダイナマイトボディで軍服でも薄々気づいてはいたがおっぱいも大きいんだよな~…
でも、今の教官はどこの金持ちや貴族よりも輝いていた
あの憎たらしい王女なんかとは『月とスッポン』いや『高級和牛と味噌汁のダシを取った出がらし』との差だ!
まるで戦場に咲く、一輪の華……ってオッサンか俺は?
「どうした…ボーっとして?」
「いえ、教官もドレスとか着ると女なんだな~…って!」
タッタッタッタッタッ
冗談半分で口にしたが教官は真っ直ぐこっちに向かってくる
やべぇーッ!
冗談とはいえ相手を考えなかった
こりゃ~鞭どころか?
ぶっ飛ばされるぞ!
覚悟を決め歩いてくる教官が目の前に立つのを確認後
目を閉じる
せめて、一瞬で終わられて……
雁字搦めは勘弁してね……
目を閉じてからしばらくすると唇の辺りに柔らかい物が当たるが……これはいったい?
「んんっ~♪」
「っ!」
ゆっくりっと目を開けると教官が唇を合わせ接吻=キスを迫られた
「きょっ…教か~ん……ッ⁉️」
「イッ…イッセー、言っておくがな。 …これは……その……私のファーストキスだからな…」
「え?」
慌てて俺の反応を無視して教官は『自分の初めてはお前だ』と表情を真っ赤にして語る
教官の顔はあの頃とは想像もつかないほど可愛らしく
大人の女性いや、なにやら年頃の娘さんらしからぬ雰囲気全開だった
そういえば教官っていくつだっけ?
女性に年齢を聞くのはちょっと抵抗あるけど…
だけど…
「あの……失礼を承知でお尋ねしますが……教官はおいくつですか?」
「…知りたいのか⁉️」
いきなり教官の表情は見下すような顔に変わりやっぱり失敗だったか?
でも、その顔の方が教官らしいって言えばらしいけど…
「あっ……いえ、別に言いたくなければ別に…『20だ!』…教官? 今、なんて?」
「だから、20歳だ! なんだ、私が飛び級じゃダメなのか?」
以外なことに教官は二十歳だった
いつもは軍服姿に気をとられ口は悪く鞭で脅す姿ばかり見ていたが改めて見ると教官も女である事を認識できた
「ところでイッセー……その……あれ…だ。」
突然、教官がなにやらモジモジモゴモゴしながらのしぐさで問う
教官がさっきから俺の事を名前で呼んでくれている
あの頃は『貴様』だの『お前』とかだったけど、名前で呼ばれるってこんなにもうれしいことなんだな。
「……あの………だな。 ……もう、教官ではなく、…エルザと呼んでくれないか⁉️」
「えっ?」
突如、名前で呼んでくれと教官いやエルザ教官が初めて名を語ってくれた
「…え? ……エルザ…さん……これでいいんですか?」
「イッセー…やっと……伝えられた……」
名前を呼ぶとエルザさんは涙目で大粒の涙を流し豊満な谷間に落ちると水の滴りが丸い山肌のおっぱいが強調される
やっぱり女性の身体はエロいな!
エロは正義!
男はやはりスケベだろ!
どうやら、エルザさんは俺が魔法学校へ来た時から目をつけていたらしく
今までの異世界転移者は楽な道ばかりを選び努力する者は少なく
頑張っても自分には無理だと途中で挫折し諦め自分の元から去っていくが俺は他とは違い
根性と努力は随意を抜いていてなにより諦めない頑固さに引かれたと語る
エルザさんは俺がいずれ元の世界へ帰るとわかっていたがいざ帰るとなるとやはり寂しくもあり
こうして待っていたようだが…
「どうしても帰るのだな?」
「ええ、向こうには俺を待っている両親がいるので、こっちにずっといるというわけには…」
「そ~か……わかった。 それなら、もう私からはなにも言わない……御両親を大事にするんだぞ!」
明るく振る舞っているが視線を逸らす一瞬
エルザさんの目元から涙が溢れているのが見えたがそれは言わないでおこう
「あの……エルザさんが…もし良かったら…!」
「イッセー……そこから先は言うな!」
俺はもしエルザさんさえよければと一緒に俺の世界へ来ないかと訪ねようとしたが彼女は唇をひとさし指で塞ぐ
そして、俺も気づいてしまった
それはエルザさんを俺と同じ境遇に
突然、王女によって異世界へ召喚された
当時の自分と同じことを自分自身がやろうとしていることに…
そんな事をすれば俺もあの王や貴族と変わらないと内心反省の意を唱える
「それじゃ~な!」
「も~う、会えないが達者で暮らせよ!」
大手を振ってゲートを潜る俺を少し寂しげな表情で彼女は見送る
そして、涙を拭うエルザはその場でゲートを破壊する2度と異世界転移者が出ないよう
折角、転移者を召喚させなくしてもゲートがある以上
また犠牲者が増えるのでエルザとしても許せられる代物ではない
「ふう~…とりあえず、今はこれで終わった……っというわけかな。」
なにやら清々しい表情でエルザは優越感に浸るがやはりイッセーがいなくなったのが彼女にとっては残念だったようだ
異世界転移へんはこれにて終わりです。