<イッセーside>
夕べは部長いや、リアスの処女を奪えて嬉しかったな。
その後で現れたサーゼクスさんの奥さんであるセルヴァイアはリアスと共に帰ってしまったけど
あの後はリアスの肉体とかわいらしい表情が目に焼き付いて一睡も出来ずに今朝のトレーニングでティアに初めて説教されてしまった。
『我が主よ、どうしたというのですか? いつもなら私の動きなど見ずともなんらく交わせるはずがボーっとなされて?』
睡眠不足とエロい妄想が折り混ざり鍛練の集中出来ないのだ。
それとグレイフィアさんに昨夜自室でリアスと何かしていた?と問いただされた。
一応部屋には『防音魔法』を張っておいたので声は漏れなかったはずだが魔力や気配で気づいたか?
さすがに学園ではダメだと悟り気持ちを切り替えて放課後の部室にアーシアと共に来ると木場に出会い
昨夜に出会ったセルヴァイアさんの気配が旧校舎から感じられるのだが部室の近くまで来た時、木場が『ハッ!』と声を上げた。
「……ここに来るまで気がつかなかったなんてね…。」
木場も気付いたんだろうな。
というかセルヴァイアさんとの面識があったのか?
アーシアの方は首を傾げているところを見ると何のことか分からないみたいだ。
「とりあえず、入ろうぜ。」
そのまま進み、部室の中へ…
部室にはリアスと朱乃さんに小猫ちゃん
そしてセルヴァイアさんがいた。
俺達の入室を確認したらリアスが口を開くと
「全員そろったわね。 部活を始める前に話があるのよ。」
「お嬢様、私がお話しましょうか?」
そう申し出たセルヴァイアさんを首を横に振って断るリアスは俺達を見渡してから
「実はね…」
何かを言おうとした瞬間……床が光り出して魔法陣が出現
それと同時に広がる炎
この魔法陣は………グレモリーじゃない?
セルヴァイアさんが使っていたものともは又別のものだ………
展開された魔法陣を見て小猫ちゃんが呟いた。
「…フェニックス。」
魔法陣からは炎が巻き起こり熱気が部室の中を包み
その炎の中心に男が立っていた。
派手な登場だね~。
部室が火事にでもなったらどうしてくれる?
炎の中から現れた男が口を開く。
「ふぅ、久々だな~人間界は…」
男は赤いスーツを身に纏っていた。
スーツを着崩しネクタイもせずにシャツをワイルド風に見せた目的は………ホストって、感じかな?
「やぁ、愛しのリアス。 会いに来たぜ!」
愛しのリアス…?
やけに馴れ馴れしいがリアスとはどういう関係だ?
気配からして、上級悪魔か?
疑問を浮かべる俺に対してホスト悪魔が俺を見る。
「リアス、お前の下僕趣味は良くないようだな?」
「いやいや、いきなり出てきて挨拶もしない、あんたの育ちの方がどうよって感じだぜ! なあ~世間知らずの箱入り息子さんよぉ~?」
そう言うと眉間にシワを寄せて睨んでくるな
「あぁ⁉️ おまえ、俺に喧嘩でも売ってんのか⁉️」
「喧嘩を売った覚えはないが……殺し合いなら買うぞ!」
そこへ、セルヴァイアさんが割って入る
「兵藤様、お引きください! この方は純血の上級悪魔であり、古い家柄を持つ貴族悪魔のフェニックス家の三男、ライザー・フェニックス様であらせられます。」
「ほお~…」
だとするとコイツが夕べ、リアスとセルヴァイアさんが言っていた縁談の相手か……成る程、こんな下衆野郎じゃなぁ?
「そういうわけさ、わかったかい下僕くん? これからは俺のことをサイザー様と呼ぶように…!」
これ見よがしにふざけた態度とってくるので久々にイラついていたな。
「まあ、こっちも初対面の相手に失礼な口を聞いたのは謝罪しよう。 しかしだぁ~……貴族悪魔ってのは他人の眷属に指図できるほどにお偉いのかね?」
「あぁ⁉️ なんだと‼️」
すると、セルヴァイアさんは俺の前まで来て続ける。
「この方はグレモリー家次期当主、リアスお嬢様と婚約されているのです。」
リアスの父グレモリー家の当主とフェニックス家現当主が決めた縁談らしいが…
「いやー、リアスの女王が淹れてくれるお茶は美味いものだ~…。」
「痛み入りますわ。 …フン。」
朱乃さんはニコニコしてるが表情がどことなく引きづっている。
ソファーに座る不機嫌なリアスとあのホスト野郎
ライザーはリアスが嫌がるのも気にせず髪や脚などに触れるところを見るとわざとなのかね?
そもそも貴族っていうのは解せん!
リアスの婚約者と言っても本人ではなく、親が決めた貴族の箱入り三男坊と来ている
リアスはライザーの手を振り払ってソファーから立ち上がる
「いい加減にして! 今回の縁談は親同士が決めた事よ! 私にはあなたと結婚する気はないの!」
だが、ライザーはやれやれといった表情で返答する。
「それは以前にも聞いたよ。 しかし、君のお家事情は意外と切羽詰まっているんじゃなのかな?」
「余計なお世話よ。 私は次期当主、婿くらい自分で決めるし! 今、あそこにいる兵藤一誠が私が本気で好きになった私の結婚相手なんだから‼️」
「なっ……なんだと⁉️」
「お嬢様ァ!」
「「「「えええええぇー‼️」」」」
「・・・・」
いきなりリアスが俺を結婚相手と宣言した瞬間
ライザーとアーシアや皆が俺を見る
「しかしだな…リアス⁉️ 下僕で、しかも下級の彼では君の父君グレモリー卿が納得するわけが…?」
「あ~ら♪ 私はもう彼に抱かれて処女も捧げたのよ!」
続けてリアス容赦なく、処女消失をも堂々と自白する。
まあ、リアスと寝た時点でこうなるとわかっていたが乙女から女になったことで大胆になったものだな
当然なことながら皆が動揺どころか驚愕する
アーシアに至ってはショックのあまりの気絶
リアスはドヤ顔
セルヴァイアは頭痛がと頭を抱える
ライザーは激しく俺を睨む
朱乃さんはニコニコと口を押さえながら微笑む
小猫ちゃんは………距離を置く
木場はボーっとただ立っている
「それくらいの権利は私にもあるはずよ!」
リアスは自分の気持ちを正直に告げるけど…
ライザーはそれを耳にすると『チッ!』と舌打ちをして睨み付け全身からプレッシャーを放ち始めた
奴の背中から炎が広がり部室を再び熱気が包み込む
「俺もな…リアス、フェニックス家の看板を背負っているんだよ‼️ 名に泥を塗るわけにはいかないんだ‼️ …俺はな……その下僕を抹殺してでもお前を冥界に連れて帰るからな‼️」
それを聞いた瞬間
「言ってくれるじゃねえか⁉️」
俺の言葉に気付きライザーが鼻を鳴らす
「ん? …たかだか、転生したての下級悪魔が上級悪魔の会話に割り込んでくるとはな⁉️ それに俺のリアスに手を出してただで済むと思っておるのか⁉️」
「聞いてるのはこっちだよ? 抹殺だぁ~…? お前程度の火遊びなんて夏祭りの否! 線香花火がいいところだっ~つうの⁉️」
「なっ⁉️ 貴様、俺を愚弄する気か‼️」
「はあ? 貴族だか
そう、ライザーを小馬鹿にするとリアスを含め周りにいる皆はクスクスと笑い
ライザーが殺気を向ける
「くっ‼️ 下級ごときが⁉️」
ライザー凄まじい嫉妬と眉間にシワを寄せると
「おやめください‼️ 兵藤様、ライザー様ァ‼️」
セルヴァイアさんは魔力を身体から発しながら告げる
「私はサーゼクス様の命によりここにいます故に、この場に置いて一切の遠慮は致しません‼️」
セルヴァイアさんの言葉を聞いてライザーは睨むのを止めた
「撃滅女王と称されるあなたに言われたら俺も……止めざるおえないですね…。」
「グレモリー家もフェニックス家も当人の意見が食い違うことは分かっていました。 ですので…もし、このような結果で纏まらない場合の最終手段として用意はしてあります。」
「最終手段? どういうことかしら、セルヴァイア?」
リアスはセルヴァイアさんに質問すると話し続ける。
「お嬢様が自らの意思を押し通すのであれば、この縁談をレーティングゲームにて決着を着けるのはいかかでしょうか?」
『レーティングゲーム』は成熟した悪魔でなければ参加できない。
元々貴族悪魔達がチェスの駒に見立てて己の眷属達を闘わせる。
その所為で多くの人間や多種族や妖怪などを好き放題に眷属する俺からしてみれば下衆やクズの退屈凌ぎのなにものでもない。
おまけにリアスはまだ未経験者
ゲーム経験はおろか今回が初参加だろうし……なぁ~
そんな俺の不安はすぐに解決したわけだが
「お嬢様もご存じのとおり、公式のレーティングゲームは成熟した悪魔しか参加できません。しかし、非公式のゲームならば、半人前の悪魔でも参加できます。この場合は……」
「身内同士か御家同士のいがみ合いよね?」
リアスは嘆息しながら言葉を続ける。
「つまり、お父様方は私が拒否した時のことを考え、最終的にゲームで婚約を決めようってハラなのね? 」
非公式とはいえ渋々ゲームへ参加する事を了承するリアスの言葉を聞いた瞬間ライザーは口元を吊り上げる。
「へぇ~…受けちゃうのか? それは構わないが俺はすでに勝ち星も多く眷属は皆、公式ゲームの経験もあるし、それに眷属もこっちは十五人のフルメンバーだ。 それでもやるか、リアス?」
「当然よ!」
「いいだろう。そちらが勝ったら好きにするといい。だが、俺が勝ったらリアスは俺と即結婚してもらう、いいな!」
激しく睨み合う両者の間に立ってセルヴァイアさんが言う。
「承知いたしました。 お二人のご意志は私、セルヴァイアが確認させていただきました。 ご両家の立会人として私がこのゲームの指揮を執らせていただきます。 よろしいですね?」
「ええ。」
「ああ。」
セルヴァイアさんの意思確認の言葉で一区切りとなり、双方共に了承した。
そこで俺はセルヴァイアさんに訊ねた。
「ちょっと待って、セルヴァイアさん。 一つお願いがあるのですが………」
「なんでしょうか、兵藤様?」
「そのレーティングゲームは二回、リアスいや部長達と俺の2回戦で行ってもらうわけにはいきませんかね?」
「2回戦?」
「そうです。 眷属の数もこっちが少ない上にゲームも未経験ですし… これではあまりにもハンデがありすぎで…こちら側が不利。」
そう言うとセルヴァイアさんは通信用魔法陣で誰に連絡を取る
俺は『レーティングゲーム』について知識はソーナさんから色々と聞いているからルールは把握しているとはいえ
ゲームをすると言うことは眷属全員が関わるということだ。
特に俺はイレギュラー……
意見を聞いてしばし考えるセルヴァイアさん
「……、わかりました。こちらとしても余り時間をかけるつもりはございませんがあなたは特例なようですので、サーゼクス様からも魔王様の許可も取り付りましたから認めるとのことです。」
やった!
ありがとう、サーゼクスさん
恩に着ますよ!
セルヴァイアさんは部長とライザーに視線を移すと
「お嬢様もライザー様もよろしいですね?」
「イッセーとは……別になるの?」
「ハン! 俺としては『まとめて!』っといきたかったんだが……まあ、いいだろ! この自称ライザー・フェニックスが不死鳥の炎で業火なまでに貴様の骨まで焼き尽くしてくれるわ‼️ ハッハハハー‼️」
問いに両者の同意が得られた
話が纏まったところでライザーは魔法陣を展開する
「じゃあな……リアス、ゲームで会おうぜ‼️」
「ええ… あなたを消し飛ばしてあげるわ!」
こうしてリアスの将来をかけたレーティングゲームが行われることになった
さて、これから忙しくなるぞ!
リアスとイッセーを別々したのはイッセーが異世界では一人で戦い生き延びたことを語りたい場面が書きたかったのでこうなりました。
レイナーレではちょっと物足りなかったので