イッセーが魔法使い?【一時凍結】   作:ハラパンダ像

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 今回で神転生者を加えようとしたのはやはり、主人公の邪魔をする敵などがいなければ盛り上がらないと踏みましたがオリキャラの敵は発想が難しく、今更イッセーに兄弟設定は無理なので身近なキャラでいくことにしました。


懐かしき来訪者

 

 場所は日本のとある空港

 

 白いローブを纏った二人組が登場口へ入場

 

 そして、一人がローブのフードを捲る

 

「はあ~♪ 久し振りの日本ね♪ フフフ…帰って来たのね、私は♪」

 

 栗毛のツインテールの美少女が故郷を懐かしむ中でもう一人が…

 

「はしゃいでいる場合か? 私達は観光に来たわけではないのだぞ!」

 

 フードを被ったままの一人も声からして女のようだが言葉使いが荒い

 

「も~う……ゼノヴィアは本当に堅い(・・)んだから…いいじゃない。 生まれた(・・・・)故郷を少しくらい懐かしんだって…」

「まったく、我々は教会の任務で派遣されたというのに…」

 

 栗毛ツインテールの娘はテンションが高くて明るい

 

 もう一人はフードの中から見える青い髪と背中に背負った布にくるまれていのは何かは分からなかったが…

 

 会話からして教会と関係のある者と見た

 

「それじゃ、行くとするか…イリナ!」

「ええ~♪ これから私達の戦い(・・)が始まるわね♪ 神にあだなす不純な者を断罪するわよ! アーメン~てね♪」

 

 教会が敵対する者は当然悪魔と堕天使だが……天使側からしても二勢力を同時に相手してなんのメリットがあるのかは不明だが何かの予感があることは間違いない

 

 さて、これからこの二人は何を企んでいるかだ?

 

 

 

 


 

 

 

 

<イッセーside>

 

キ~ンコ~ン♪ カ~ンコ~ン♪

 

 朝の学校はいつも通り平和っというわけでもなく…

 

 季節がら制服も夏服に変わり涼しげであるが俺の周りはアツアツ(・・・・)だった…

 

 毎朝、学園に登校する際に駒王学園の生徒達から羨望の眼差しを受ける羽目になった訳は俺の横には… 学園一の人気を誇る3年の二大お姉様のリアスと朱乃さんと2年生癒しキャラのアーシアがいるからであって……

 

 女子からはあまり敵意は感じられないが男子にいたってはモロに血涙を流す輩も

 

 親の仇を見るかのような者が多数確認出来る

 

 羨ましさを通り越して妬みかよ?

 

 そして、アーシアと教室へ進むとドアの前で気配を感じた

 

 これは良くないモノ(・・・・・・)だな……

 

「アーシア、ちょっと下がろうな。」

「どうしたんですか…イッセーさん?」

 

 アーシアをドアから遠ざけ『すー』っと引き戸を開けると…

 

「イッセー‼️ 貴様ー‼️」×2

 

 突然、松田と元浜が飛び出し殴り掛かろうとしたので

 

ドカッ バキッ ゴッス‼️

「うっ…くうぅぅぅ……」×2

ドッサ‼️×2

 

 二人の動きがスローモーションモードで見えて反射運動のように腹パンから顎打ちに止めに顔面目掛けて鉄拳制裁

 

 殴り掛かってきたが逆に返り討ちにし呆気なく床に倒れこんだ

 

「お~い、アーシア行こうぜ!」

「は……はい、でも…松田さんと元浜さんが?」

「いいって、いいって。 気にすんな!」

 

 ダウンしている二人は無視しアーシアに声をかけ教室に入る

 

「っよ、こらっせ!」

 

 教室へ入室し自分の席に座ると…

 

「ハァーイ! おはよう、兵藤。」

「ん? おはよう、桐生。 どうした?」

 

 朝のホームルーム前に声をかけてきたのは三つ編みでメガネキャラの女子『桐生藍華』だ

 

 アーシアとは最近、クラスで仲が良い

 

 他の女子生徒とは違いエロや卑猥な話などに詳しいところもあり

 

 松田と元浜に唯一普通に接せられるがアーシアにもなにやら吹き込もうとしているようだが俺の知ったことではないけどね……

 

「兵藤、アンタって……オカルト研究部のリアス先輩や姫島先輩とどういう関係なわけ?」

 

 いきなりの率直な質問に愕然

 

 まあ……毎日決まって一緒に登校していればな…

 

「桐生、名字でなく『イッセー』でいいぞ。 まあ…簡単に言うと一緒に同居しているから……かな。」

「はあ~?」

 

 突然の爆弾発言に流石の桐生も愕然以外の反応しか無い

 

「ちょっと、待ってよ? じゃあ、アンタって……アーシアだけじゃなくって、駒王学園の二大お姉様とも一緒に暮らしているってことなの?」

「そうだけど。」

「ぬ~あんだとーッ‼️」×多数 

 

 俺がそう答えると床に倒れていた松田と元浜

 

 教室にいた生徒一同が桐生の大声で話している所為でこっちに詰め寄ってくる

 

 まあ、当然なことではあるがな

 

 そして、桐生もまた…

 

「これはまったくもって予想外だわ! さっすが兵藤…じゃなくてイッセーだわ⁉️ 駒王学園の綺麗どころを入れ食いしてるなんてね? どうも、最近アンタからフローラルな香水の匂いがすると思ったらその所為か?」

「イッセー…‼️ お前はいったいどこまでぇー…‼️」

「アーシアちゃんだけならまだしも……あの超爆弾ボディーのリアス先輩や姫島先輩まで毒牙にかけるとは……許すまじぃぃぃぃぃ‼️」

 

 桐生に続いて松田と元浜はあまりのショックで怒り爆発!

 

 教室のやつらにはこの話はあまりに酷すぎたか…

 

 周りにいた男子生徒までもが血涙を流して机に突っ伏している

 

「クソ……、クソォォォォオオオッ、俺達の人生の目標でもあったリアス先輩達を……ハーレムを量産しやがってぇー‼️」

 

 それを他所に桐生はメモ帳を取り出して質問攻め

 

「ねえねえ! 一体、どんな手で堕としたの? エッチはもうした? 噂では生徒会の支取先輩と真羅先輩も好意を寄せているそうなんだけど?」

 

 ソーナさん達か……確かに向こうから好意を抱いているというのは前にも(・・・)聞いたが実際はリアス達なんだがソーナさんや椿さんも捨てがたい気もするけど……な

 

 桐生の質問内容に松田と元浜、教室の男子生徒一同が立ち直れないまでも聞き耳をたて

 

 残った女子は話しとか聞きたくない気もするだろうが聞きたくなってしまうのは人の性だよな

 

「…っで、どんな方法で堕としたのよ?」

 

 結論は……

 

「企業秘密だ。」

 

 

 

 


 

 

 

 

 放課後、オカ研の部室へ行く前にソーナさん達の教育係りで今日はいつもとは違い生徒会室で勉強

 

 最近、リアスの婚約や修行などでバタバタしていたから今日はみっちり集中しよう

 

 気を引き締めて行こうと周りはソーナさん達や椿さんにお茶を出す気配りに配慮している部員達だが一人だけ

 

 部屋の隅で俺を睨む男子生徒が…

 

 まるで親の仇でも見るかのように…

 

「あの……ソーナさん。」

「なんですか、イッセーくん?」

「さっきから書記くんがこちらを見ていますけど……?」

 

 ソーナさんに書記である匙のことを訊ねる

 

「匙! ボーっと立ってないで用が無いのなら早く帰りなさい!」

「……チッ!」

 

 ソーナさんが会長たる威厳で指摘するとさすがに匙もだが……なんで、舌打ち?

 

 ソーナさんと何かもめたのか?

 

「すみませんね…普段はあんな生徒()ではないのですが……」

「ソーナさん、授業とは関係ありませんが一つ質問が?」

「なんでしょう?」

 

 俺は匙がなんであんな態度取るのかが疑問だった

 

 最近になってアイツの態度が変わったように思える

 

 フェニックス戦の前にソーナさんが眷属との挨拶がてらに自己紹介してからしばらくしてからだが……その事を訊ねると

 

「その事なんですが……正直、戸惑っているんです?」

「はい?」

 

 質問して直ぐにソーナさんは返答と共に頭をかかえて頷く

 

「匙は元々……ああいった態度を取るような子ではなかったのですが、最近になって目に余る行動を特にイッセーくん…あなたにね。」 

「俺に?」

 

 ソーナさんが漏らした一言に俺は驚愕した

 

 話を聞くと匙は俺がリアスや朱乃さんと同居していることを噂で聞いたらしく、ソーナさんからも『本当らしいです』と確認をとったようだ

 

 現にソーナさんはリアスから聞いて確信していた

 

「イッセーくんにもお訊ねしますが……本当なんですか?」

「……最早、隠す必要はないでしょうからね。」

「……」

 

 俺が返答するとソーナさんは無言で口を開かず目線を反らすと

 

「……、リアスが……あなたを異性と認めたからですわよね。」

 

 ソーナさんは少し寂しげな表情を浮かべ述べる

 

「…それでソーナさん、話の続きですけど……」

「あっ……そうそう、匙のことは生徒会会長たる私の責任ですから厳しく取締りますから!」

「会長、それでもし、匙が問題を起こしたらいかがしますか?」

 

 今度は椿さんがソーナさんへ質問

 

「椿! 生徒会室であなたまで私語は慎みなさい!」

「…っ! すみませんでした、会長。 以後、気をつけます。」

 

 そう言って、椿さんは勉強に専念

 

 さすがはソーナさんだ!

 

 同じ上級悪魔でもリアスとソーナさんでは威厳が違いすぎる

 

 リアスは確かに上級悪魔で眷属持ちではあるが人に対する厳しさが今一感じられない

 

 情愛深いのは結構だが眷属にもあますぎるんだよな…

 

 領主としてもそうだ

 

 俺が眷属なってから監督兼観察はしているがどうも状況判断力に欠けている

 

 それは先日のフェニックス戦でも分かることたが……あの後、サーゼクスさんからリアスに指摘があった

 

『魔王サーゼクス・ルシファーの名において命ずる。 上級悪魔リアス・グレモリーは今後、下僕である兵藤一誠に監視及び指示に従うものとする。』

 

 こうして俺は下僕ではあるがリアスの監督役を任される事になったわけだ

 

 同居を認められたのも監視するという意味でもあるからだ

 

 対してソーナさんは眷属の躾は徹底している

 

 さっきも『女王(クイーン)』である椿さんにも容赦はしない

 

 他の眷属も礼儀正しいが一人(・・)を除いてはだが……

 

 

 

 


 

 

 

 

<匙side>

 

「クッソー……‼️ なんで、あの一誠がソーナや椿にモテるんだよッ‼️ 折角、匙に転生してソーナや椿にまとめて生徒会の役員達もいただくつもりだったのによぉ‼️」

 

 そう俺は原作で出てくる匙源士郎ではなく

 

 神転の転生者だ

 

 神のミスで事故で死んだが『D×D』の世界に転生したいと言ったら可能だと言ってくれたが本当は匙よりも一誠が良かったが既に主人公のキャラに転生するのは無理だと言われた

 

 悩んだが俺が夢見るハーレムに取り入れたかったメインヒロインはソーナ・シトリーだったからでもある

 

 黒髪でオカッパの髪型、それになによりメガネっ娘は最強

 

 俺は大のメガネっ娘萌だ!

 

 おまけに『女王』もメガネっ娘

 

 メガネのダブル攻撃は完璧なドストストライク

 

 だから、匙に転生することを選んだ一誠と同じドラゴンの神器なら良いと思った

 

 龍王モードなら赤龍帝のバランス・ブレイカーより上だから……特別にヴリトラの神器全てを持たせてくれと頼んで転生されてもらったのによ……

 

 どういうことなんだ?

 

 俺の知る原作では一誠神器である『赤龍帝の小手』で赤龍帝としてリアス・グレモリーの下僕で歴代最弱のはずなのになんなんだ……あの異常なまでの強さは?

 

 先日、ソーナから中継の映像を拝見したら一誠は神器ではなく俺の知らない魔法なんてモノ(・・・・・)を使ってやがる始末

 

 ソーナからは前に一誠が異世界へ転移させられ魔法のスキルがあると聞いたことはあったが……まさか?

 

 どうして魔法なんてモノが使える?

 

 何故、原作ではないほど頭がキレる?

 

 なんで、ソーナや椿の教育係りなんて出来るんだ⁉️

 

 分からん分からん、俺がこの世界に転生したからおかしくなったのか……それとも俺以外にも転生者でもいるというのか?

 

 俺以外にいるとすれば一誠が神器を使わず……いや、転生者が一誠から神器を奪い異世界へ転移させたか?

 

 どちらにしても俺の『メガネっ娘』ハーレム計画は崩させん!

 

 原作もまんま間違っているわけじゃないからな




 匙を転生者の思い付いたのは少なからず神器の所有者でもあたったわけですが正直なところ、ヴァーリもそうしようかと思っているくらいでして……どうでしょうね?

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