<イッセーside>
あれから時間が経ち俺こと兵藤一誠は駒王町にある駒王学園の高校2年生だ。
あの異世界の出来事があったから
これから自分の身に同じことが起きたときの為にと体を鍛えることに妥協はしなかった。
中3だったから受験のこともあり真面目に勉強するようになった。
…が、親や周りからは『熱でもあるのか?』と疑われることもあったけど
あっちでは文字や魔法を覚えることに比べれば
こっちの世界の勉強なんて高が知れている
やってみれば勉強も楽しいと実感できた。
向こうでは生きる為に仕方ない考え方だが
こっちでは別に大した理由ではなく進学や学歴
その程度だからであった。
高校2年目の春
昼休みに校庭の桜の木の下で昼寝していると…
メガネと丸坊主が来た。
「お~い、イッセー! 女子更衣室覗きに行こうぜ!」
「松田が体育の時間に偶然見つけたらしくてな。」
「お前らも懲りねぇな…」
昼寝の邪魔をするのは中学からの友達の元浜と松田だった。
この二人は友達というか悪友というか…
気はいい奴等なんだがエロとスケベのせいで町や学園の女子からも嫌われている。
まあ、俺も人のことは言えないが少なくとも高校に入ってからは一転した。
何故なら俺も中学時代は二人と同じで『エロ兵藤』などと呼ばれ
…が異世界から帰ってからは勉強とトレーニングに打ち込んだ結果。
学業と体育の成績は向上し先生や周囲の女子からにも認められ
高校入学したての頃は…
スポーツ系の部活の介入に追われ文化系も後を絶たなかったくらいだ。
しかし、別にエロやスケベなところは変わっていない。
第一俺からエロを取ったら何が残るっていうんだ?
男ならエロに生きスケベでなければ兵藤一誠ではない!
だが…
「悪いんだけど……俺、パスする。」
「かーッ! なんだよ! 相変わらず連れねぇな!」
「俺も前々から気付いてはいたがお前……中3の夏休み開けから体つきが妙にガッチリしてたよな?」
覗きを断ると呆れる松田に対して元浜は俺の変化を語り始める。
「そうそう、中3の2学期の始業式ではお前を見たときは、『軍にでも入隊してたのか?』…ってくらいに筋肉付けたよな?」
「それにあんだけ勉強嫌いだったお前が駒王学園の入学式に新入生の中での主席合格者に選ばれた時は……俺達だけでなく町のみんなが腰を抜かしたくらいだしな。」
たしかに中学へ上がった当時は勉強に着いて行けてなかった。
体育の成績も並か並以下がせいぜいだったが…
異世界の苦しい環境と修行が甘ったれた軟弱な精神を鍛える結果になったのかもしれない
案外、異世界転移は無駄ではなかったかもしれないんだと内心ほくそ笑んでいる。
「だけど、お前らの手助けは出来ない。」
「…っておいおい! 俺達がイッセーを利用するとでも……」
「イッセー俺達はな! お前と共にエロの心髄をだな…」
「もし覗きがバレても優等生の俺に弁解させるつもりなんだろ。」
「「ドッキー‼️」」
コイツ等の心の中は無属性魔法『
流石に長年の腐れ縁じゃ直ぐに行動は予測できる。
それにこの魔法はあまり使いたくない。
しかし、さすがに覗きは虚しすぎるし…
女の身体というのは眺めるだけじゃなくて抱いてこそなんぼだ!
あれは異世界へ転移させられ数年後に俺はサキュバスの存在を知った。
サキュバスはとにかくエロい種族らしく
異世界のとある国ではサキュバスが経営するサキュバス店というエロいお店があり
あらゆる異種族にサキュバスの血が混ざっていて通称サキュバス嬢
略して『サキュ嬢』と呼ばれているらしい。
そこでは昼夜問わずにサキュ嬢が営業するエロい店が賑わっており
店が立ち並ぶサキュ街に迷い込み一軒の店に入った。
その頃は魔法も修得済みで冒険者としても懐はいつも暖かったから
童貞卒業を決心しサキュバスを抱くことにしたがやはり誘惑の種族はエロかった。
初めては好きな人と決めていたがいつ死んでもおかしくない世界なら
いっそのことと覚悟を決め一歩踏み出した。
魔法で体は元に戻っても頭と心は童貞ではなくなっている。
だからコイツ等の覗きやエロい動画やらの誘いはいつもスルーだ。
あの頃の手の平に感じた……柔軟で柔らかく
手に吸い付くような極上のおっぱいの感触
目を閉じるだけで鮮明に甦る。
あの体験はいつになったらまた叶うのか…
高校に入り彼女でもつくろうかと思ったがどうも今一『ピン!』…っと来ない。
私立駒王学園は女子校から共学なってまだ間もなく
女子の数は多く海外からの美人留学生も多数な上
男子は少数なので学園の女子生徒のレベルは高いんだが…
俺には異世界で出会ったエルザ教官の想い入れが強いため…心にこう『グッ!』っと来ない
異性との性行為をしたいのは間違いないんだが…
この世界では風俗店の入店は18歳未満は御断りだから二十歳にならないと無理だろう…
今は17歳だからな……『はあぁぁ…』…っと溜息を吐く。
バカ二人と無駄話をしていたら昼休みが終わってしまい。
午後の授業を受け放課後のチャイムがなり
クラスの皆は下校や部活へ行く準備をしていると…
「兵藤くん、お迎えに来ましたよ。」
…と教室のドアから声がしたと思ったら
そこには二人の黒髪で眼鏡を掛け
一人はショートヘアでもう一人は長いストレートヘアの二人の女子生徒が立っていた。
それは我が駒王学園の生徒会長たる3年の支取蒼那先輩と
同じく副会長の真羅椿先輩が並んで立っていた。
「兵藤くん、その……今日もお願いしますね…」
「……いつも…その……すみません…」
二人は俺を呼んで表情を少し赤らめで照れるがクラスの全員はこちらを見る。
特にあのスケベコンビは血涙を流す。
そうして俺は鞄を手に取り二人と共に図書室へ直行する。
…がなにやら後ろから殺気を感じる。
血涙を流す元浜と松田のコンビだ。
「兵藤くん、今日はここを教えて下さい。」
「私は…その……はぁ……数式を見ると眠たくなるのは何故でしょうか?」
実は俺は二人の教育係を任されている。
それは二人の苦手科目を克服し志望の進路に進ませるためなのだ。
しかし、2年生が3年の勉強がわかるのかというと
これといって得意科目があるわけでは無いが…
最近では2年生の授業もつまらなくなり特待生としての優秀差が認められ
時折 3年生の授業にも参加させてもらっているのだ。
ところで優秀というならば
今、目の前の支取先輩と真羅先輩も又駒王学園の天才組だ。
先ず数学物理において他の追随を許さないと言われる『機械じかけメガネ』こと支取蒼那先輩。
次に現代文古文漢文においてトップをひた走る『文学の女神』こと真羅椿先輩。
…っと本来であれば教育係などいらないはずなのだがどうもこの二人の志望の進路は真逆なようだ。
支取先輩は理系ではなく文系に進みたいらしく
真羅先輩にいたっては医者になりたいようなので理系だそうだ……
まあ真羅先輩は背も高く流れるような長い黒髪に眼鏡っ娘
案外、白衣なんて着たらインテリドクターなどと呼ばれるかもしれない。
さて、二人の志望の進路は兎も角としても苦手科目のドン底ぶりには恐れいった。
ある日、いきなり生徒会室に呼び出されたと思ったら
俺は何の事やらと半信半疑で渋々ドアを開け中に入ると
そこには支取蒼那先輩と真羅椿先輩の二人だけで他のメンバーは不在だった。
二人共改まった表情で次の瞬間に…
『あなたに私達の教育係を命じます。』
最初はなんのことかと思ったがとりあえず
大学入試の過去問題集を各自で行ってもらった結果。
「「…全然、解りません?」」
開始して10秒も経たない内に
ペンが手元から落下し二人は表情を隠し挫折する。
それから、一週間
まったく同じ問題を復習したが身に付くどころか
日を追うごとに点数は増えずに減っていった。
『一歩進んで二歩下がる』のはやめて…
今までにも数多くの教師や教員を雇ったらしいがたらい回しにされるだけ
そんなときに俺の噂を聞いたらしい。
中学時代は悪友の元浜と松田と変態3人組みと言われていたが…
入学式で主席の実績が目に付き俺の事を調べたらしい。
小学生の頃から物覚えも要領も悪く
努力しないと身に付かない凡人での秀才でもある俺だが…
異世界では魔法の修得や勉強も最初はこなせるわけではなかったからだ。
適性はあっても詠唱に必要な呪文の暗記
無詠唱にはイメージを想像力が必要な為
修行や訓練は並大抵ではなかった。
だからこの二人の出来なかった事への悔しさは誰よりもわかるせいか
彼女達の目を見れば真剣にやりたい事があるんだと信じられる。
この二人はこれ以上に無いくらいの真剣な目で自らの秘密を打ち明けた。
それは自分達が悪魔だということと
この世界には天使と堕天使と悪魔の三大勢力が存在するそうだ。
自分の身体から蝙蝠の翼を出して証明する。
でも、異世界へ行って来た俺はそんな物見なくても信じられたけど
敢えてそれは言わなかった。
ちなみに支取先輩は生徒会のメンバーは皆自分の眷属で転生悪魔だと主張。
なんでも大昔に三大勢力の三つ巴の戦争でどの勢力も数が減り
他種族を転生悪魔にする『
これにより自分は人間から転生悪魔になったと真羅先輩は語る。
なんでも支取先輩の本名はソーナ・シトリー。
上級悪魔シトリー家の次期当主で貴族悪魔で上級悪魔はこのイーヴィル・ピースで気に入った人間から他種族を己の眷属にできるらしい。
でも、それって異世界へ転移者を召喚するアイツ等とやってる事が同じだと俺は少し不機嫌になるな。
「兵藤くん、あなたも もし良ければ…」
「生憎、俺は永遠の命とか地位は欲しくありません…」
支取先輩の誘いを一方的に断った。
気持ちの整理がつかずにいきなり介入せれてもね?
「ごめんなさいね……あなたのような優秀な下僕がいたら良かったのですが、少々欲が強すぎたかもしれまれんね。」
反省の意を称え謝罪する支取先輩。
それからついでに他にも悪魔は存在するのかと尋ねると…
「これは本人には内緒ですけど……私と同じ3年のリアス・グレモリーがシトリー家と並ぶ名門グレモリー家の次期当主であり上級悪魔の一人ですよ。」
リアス・グレモリーといえば駒王学園で知らない者はいない。
ストロベリーブロンドの紅い紅髪が麗しの超ロングヘアで駒王学園の2大お姉様の一人。
その美貌はモデル並で北欧出身で外国育ちらしいのだがまさか悪魔だったとは…
実は俺も憧れの一人であったが今ので一転した。
名門の出ということは貴族悪魔というわけだから異世界のあの王女のように見下すような目で見るのではないかと警戒心が募る。
『ぼくたちが勉強できないから』のアニメを見ていたら、ソーナはオガタリズに似ている気がして書いてみました。
そりゃ、髪型と眼鏡キャラは被りますが身長と胸は違いますが見ていたら書きたくなりまして。
あと、椿には古橋フミノのポジション役が似合うと思い、二人はアベコベのキャラ設定になりましたが面白いと思って。