<イッセーside>
今日はオカ研の旧校舎の部室ではなく俺の自宅を部室代わりに定例会議だ
それは月に一度ある旧校舎内の掃除と害虫駆除を行う為に今日は立ち入り禁止になっているからなのだ
みんなはリビングでソファに座り寛ぎ朱乃さんやアーシアはグレイフィアさんとお茶の準備
リアスは私服に着替えて来たがシャワーを浴びたからだと思う
ほんのりとシャンプーのいい香りがする
俺は面倒だから制服のままだがグレイフィアさん達がお茶とお菓子を出してくれるので先ずは一服
「それじゃ、今月の契約件数を発表するわよ!」
毎月にある結果発表だけど……俺は聞くまでもないからソファへ横になる
「先ずは朱乃12件。」
「はい♪」
「小猫10件。」
「はい…」
「祐斗8件。」
「はい。」
「アーシア3件。」
「は~い。」
みんな実力だけでなく悪魔として契約もちゃん取ってくるから優秀なのは間違いないな!
さてと……
「それじゃ、イッセーなんだけど……ホントに断頭というか……歴史上で初というか………?」
なにやら、リアスが戸惑っているが別に今更じゃないだろが………?
いったい、いつになったら慣れるんだ?
「ううん……それじゃ、発表するわよ………5699件……以上よ。」
戸惑ったわりには随分と中途半端な件数だったな?
せめて、5の次は999ってなれば良かったのによ…
俺は残念無念な表情を浮かべる中
周りは驚愕のあまりにカチカチに固まっていたが
「イッセー…あなた、
そんなに凄いもんかね………ただの件数なのによ?
「私も件数なら自信はありましたが流石に桁が違いすぎますわね……」
桁じゃなくて依頼をちゃんとこなして契約を取る方じゃないの?
「……。 私もちょっと、悔しいので喜べないのですが?」
しかめ面で頬を膨らませ嫉妬する小猫ちゃんは以外にも可愛かった……もっと、虐めたくなるな
「イッセーさん、すごいです! 私も早く、イッセーさんみたくなりたいです!」
アーシア、俺みたくなるのには先ずは地獄を見ないとなれやしないぞ…
皆は『羨望の眼差し』で俺を見るが…
悪魔との契約をした人間は逆に天使や堕天使からは敵と見なされ殺されると分かっているのだろうか?
そんな時にグレイフィアさんが2階から何かを持って来たようだが……あれは、もしや?
「皆さん、イッセー様の部屋で面白そうな物を見つけましたよ。」
持って来た物とは…
それは俺のアルバム
赤ン坊から今に至るまでの俺の成長記録であり
………、両親との思い出も詰まっている………
それを他所にリアス達は早速ページを捲る
「はぁ~…イッセーさんの子供の頃の写真ですよ♪」
「ちっちゃなイッセー、ちっちゃなイッセー、ちっちゃなイッセー♪」
「あらあら♪ ワイルドなイッセーくんにこんな時代が……うふふふ♪」
「珠のようなお子様?」
「イッセーくんは子供の頃からワンパクだったんだね!」
周りはすっかりアルバムに夢中でグレイフィアさんもコゾッて拝見している様子
「ねぇ~♪ イッセーも一緒に見ない?」
テンションがマックスなリアスは俺にも声を掛けるけど
「いや、いいよ。 ……皆で楽しんでくれ、俺はそろそろ依頼の時間だからな。」
そう言って俺は自分の自室に戻り私服に着替える
そして、後に残った皆は一気に場の空気が下がる……
ド〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️ン‼️
「やっぱり、イッセーの前では失敗だったようね…」
リアスは自分が仕出かした罪の重さに押し潰される
「リアスさん! やっぱり、やめようと言ったではないですか! ご両親の安全のためにとイッセー様、自らがお決めになったのに傷を抉るような真似をして……どうするおつもりですか?」
どうも、リアスは場の空気を和ませようとグレイフィアに策を講じてアルバムを持ってくるように手配したようだが反って仇に
「はぅ~…私、すっかりはしゃいでてイッセーさんのお気持ちを分かってあげてませんでした……うぅぅぅ」
罪厄感に取り込まれるアーシアは目も開けられずに沈黙
「私もこの後、どのような顔で会えばよろしいのでしょうか?」
朱乃さんに至っては気分がドン底だった
「…イッセー先輩も人の子という事でしょう。」
小猫ちゃんは相変わらず容赦ない
「あれ? コレって?」
そんな中、木場はなにやら血相を変えて急いで2階へ上がる
コンコン!
「イッセーくん、いるかい? 開けるよ!」
ガチャッ
「どっ……どうした、木場?」
「あ……あの…聞きたいことがあるんだけど?」
木場は俺のアルバムを握り締めなにやら真剣な眼差しで詰め寄る
ちょっと、怖かったけど…
「この写真に写っているコレなんだけど?」
「この写真が……どうした?」
それは木場がアルバムから出した一枚の写真に写っていた一本の聖剣から始まった
夜、悪魔依頼で『ゲート』でチラシの位置を特定し依頼主の下へ
「こんばんわ。 グレモリーの使いの者です。」
依頼が入ったから俺は依頼者の所へゲートで移動してきたんだけど………見渡すが誰もいない
場所を間違えた……いやいや、位置は確認しているからそれはない
そんなことを考えながら部屋を再度見渡す
広い部屋で高そうなソファや机がある
窓からは町が一望できる
夜景がすごく綺麗だ
どうやら、高級マンションらしく部屋のドアが開いたと思えば
入ってきたのは黒髪に少し金髪が混じったワイルド系の悪そうな風貌の男
かなりのイケメン……いや、オッサンか?
ワイルド系のイケメンかな?
「うん? え~っと、君は……」
「ああ、グレモリーの使いで来ました。 悪魔を召喚された方ですよね?」
「そうか、君がね。 いや~…すまんすまん。 君が来る直前に便所に行きたくなってね~」
この人がトイレに行っている間に俺がここにきた訳か……
「まぁ、適当に座ってくれ、悪魔君。」
男性はそう言うと部屋を出ていってしまった
…とりあえず、座っとくか
ソファに腰を掛けると
おお~すげぇな!
このソファ、フカフカで座り心地が半端じゃない
家に欲しいくらい……っていやいや、むしろおっぱいのソファなんてどうかな?
いっそのこと女性の
…っとまあ、妄想に浸るのはいいが一度発想にかられると歯止めが利かなくなるのが俺の悪いところだ
座るのは俺限定でリアスや朱乃さんにグレイフィアさんにも協力してもらって……っという妄想はこれくらいにして、現実的なのは『ソファスライム』ってところかな…
すると部屋の奥から男がグラスとブランデーを持ってきた
「まぁ、やってくれよ。 あっ……でも、見たところ君、まだ未成年かな?」
まあ、見た目は17歳だが異世界で10年はあっちにいたから実際は27歳だし……いいだろ!
帰還した時も24か25だし問題はないだろう
「いやいや、大丈夫大丈夫……これも悪魔依頼だと思えばどうというはないですとも!」
久しぶりの酒をストレートで喉に流し込むと
そこからは最早、意識が無くなってしまい……
「お~いっ‼️ さ~け~っ‼️ 持って…来~いっての…‼️」
「おいおい……悪魔君、近所迷惑も考えてくれよ? これで何杯目だと思ってるんだよ? …いったい、何ガロン入るんだよ…君?」
「ぬ~あんだとッ⁉️ 俺の…酒が飲め~んかッ⁉️」
久々に存分に飲めると分かるとうれしくて
ついこんな『ベロ~ンベロ~ン』になるまで酔ってしまった
先程、オカ研の定例会議で忘れかけていた両親のことを思い出してしまって
ついやけ酒の勢いでラッパ飲みになってしまった
異世界では『エール』と呼ばれる酒があり向こうは年齢は関係無しに子供でも酒を飲んだとしても何も言われず
現に興味本意で飲んでみたらコレが格別に旨かった!
だから、こっちの世界へ帰還した後も両親や周りの目を盗み隠れてコゾッて飲んでいたわけだけど
「いやー…やはり、若さってやつかね……でも、まあ…そろそろお開きにしなかい?」
男性は時計を見ながら言うと
ぼんやりとする意識の中
薄れる意識の中で声が聞こえる
それから、何だかんだで契約は成立し俺は代価として金銭をもらう
男は俺のことを気に入ったらしく、今後も呼んでくれるようだ
気配で薄々気付いてはいたが怪しいところもあるがそれはまだ今は言わない
契約も取り終わり『ゲート』を開いて帰宅
<イッセーsideout>
ここはかつてイッセーと堕天使レイナーレが争い荒れ果てた教会の跡地
そこへ二人の白いローブを纏った二人のエクソシストがやって来た
「随分、荒れ果てたものだな……?」
「つい最近、堕天使と悪魔が一騒動起こしたと聞いてはいたけど?」
そして、二人はローブを脱ぎ下には黒いボンテージ姿で一人は短めの青髪に緑色のメッシュを入れ目つきの鋭い美少女
もう一人は栗毛ツインテールの美少女だったが…
「待ち合わせ場所は本当にここでいいのか、イリナ?」
「間違うはずないわ、ゼノヴィア。 ここは私が昔、両親と過ごした場所よ♪ 子供の頃にね♪」
木場には昔話を語るところからですが正直に言いますがそのシーンはカットしてさっさとイリナとゼノヴィアの紹介を始めたいんですけど