イッセーが魔法使い?【一時凍結】   作:ハラパンダ像

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 今回はいよいよ、イッセーとイリナの再会シーンなんですがイッセーの両親が不在という設定上ではオカ研の部室での遭遇という展開に成らざるを得ないためご了承下さい。


良きせぬ再会

 

イッセーside>

 

 生徒会のソーナさんの伝言から翌日の放課後

 

 部室には木場を除いたオカ研と教会から派遣された二人のエクソシストが現れ

 

 ソファへ腰を降ろし白いローブを纏いフードから露になった素顔は以外にも可愛い美少女揃い

 

 一人は青い髪に緑色のメッシュが入った娘は表情は凛とした顔立ちでワイルドなイメージが強く

 

 もう一人は栗毛のツインテールの娘は天真爛漫そうなイメージだったがおかしい……この娘はどこかでと思い悩んでいると

 

 その娘が俺に気付き目線が合うと目を見開いて

 

「うそ? …もしかして、イッセーくんなの?」

「えっ?」

 

 突然、栗毛のエクソシストが俺の名前を呼ぶから驚愕した

 

 そして……

 

「なんで、なんで? ……なんで、イッセーくんが悪魔になってるの?」

 

 慌てて駆け寄るが俺には訳がわからない

 

 何故、この娘は俺の名前を知っているかを尋ねると

 

「私よ、紫藤イリナよ! ほら、この写真!」

 

 それは木場が聖剣だと言っていた俺も持っていたあの写真(・・・・)だった

 

「え? でも、この子は?」

「あの頃は小さくて腕白で遊び相手も女の子じゃなくって、いつも男の子と馬が合ってたからね♪」

 

 そう言えば、雰囲気的に見れば昔は一緒に遊んだ記憶が蘇るようだった

 

 昔から天真爛漫なイメージで女の子と遊んでいるところなど見たことがなかったから自然と男の子と思い込んでいたのだろうな

 

「…でも……少し、ショックだったな~。 イッセーがまさか………悪魔になっていたなんて…」

 

 その時のイリナの表情は何処と無く寂しげというか冷たい目だったが……仕方ないよな

 

 教会、つまり天使側からすれば悪魔は敵側となるこれはどうしようもない事実

 

 イリナは席へと戻りが鋭い目付きで見詰める

 

「この度、会談を了承してもらって感謝する。 私はゼノヴィアという者だ。」

「改めまして、紫藤イリナです。」

 

 青い髪の娘はゼノヴィアか声と喋り方からして気が強そうなのが分かる

 

「私はグレモリー家次期当主にして、この駒王町の領主であるリアス・グレモリーよ。 それで悪魔を毛嫌いしている教会側のあなた方が悪魔に何の用かしら? 会談を求めてくるぐらいだからそれなりのことがあったのでしょう?」

「簡潔に言おう。 ………教会側が所有しているエクスカリバーが堕天使によって奪われたのだ。」

 

 俺達は思わず驚愕している

 

 なんでも、エクスカリバーは大昔の大戦で破損し今は錬金術で7本に分けられているらしい

 

「教会は三つの派閥に分かれ、所在が不明のエクスカリバーを除いて6本の剣を2つずつ所有している。 その内の三本のエクスカリバーが盗まれたのだ。 残っているのは私が所有する破壊の聖剣(エクスカリバー・ディストラクション)と…」

「私の持つ、この擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)の二本だけ♪」

 

 ゼノヴィアは布で巻かれた状態の大剣

 

 イリナは腕に巻かれている紐状の物のようだ  

 

 管理しているわりには半分も盗まれているって……大丈夫かよ、おい?

 

 教会はよっぽどお気楽かバカなの?

 

 ……もしくは、手引きか裏切り者の仕業か?

 

「我々がこの地に来たのはエクスカリバーを奪った堕天使がこの町に潜伏しているという情報を掴んだからだ。 我々はそれを奪還し、もしくは破壊するためにここへ来た。」

「堕天使に奪われるくらいなら、壊した方がマシだものね。」

「………それで盗んだ堕天使の名は?」

 

 リアスはゼノヴィアにそう尋ねる

 

 確かに教会から聖剣を奪えることが出来るほどの堕天使くらいだからな

 

神の子を見張る者(グリゴリ)の幹部コカビエルらしい。」

 

 ゼノヴィアの発言に俺以外の全員が驚いていた

 

 コカビエルって……誰? 

 

 幹部ならそれなりに強いのかな?

 

 グリゴリって、何?

 

 グリゴリというのはサーゼクスさん達より前の魔王が存在する時からの中枢組織でコカビエルはその幹部クラスらしく

 

 かつての三竦みの大戦を生き残ったほどの強者

 

 聖書にも記されている存在でその力は最上級悪魔を越えているそうだ

 

 異世界でいう………魔王の側近クラスってところか?

 

 などと考えている中……

 

「………それで貴方達は私達に何を要求するのかしら?」

「簡単だ。私達の依頼いや…注文は私達と堕天使のエクスカリバー争奪の戦いに悪魔が介入してこないこと。 つまり、今回の事件で悪魔側は関わるなということだ!」

 

 ゼノヴィアの物言いにリアスは不機嫌になる

 

「ずいぶんな物言いね。 私達が堕天使と組んで聖剣をどうにかするとでも?」

「悪魔にとって聖剣は忌むべき物だ。 可能性がないわけではなかろう?」

 

 リアスの瞳に冷たいものが宿りキレ掛かっているぞ

 

 こりゃ……

 

 まぁ、自分達の失態を棚にあげておいてこれだからな

 

「もし、そちらが堕天使と手を組んでいるなら、私達はあなた達を完全に消滅させる。 例え、魔王の妹でもね。」

「そう。ならば言わせてもらうけど。 私は堕天使と手を組んだりしないし、グレモリーの名にかけて魔王の顔に泥を塗るような真似はしないわ!」

 

 そう言い切るとゼノヴィアはフッと笑った

 

「それが聞けただけで十分だ。 私も魔王の妹がそこまで愚かだとは思っていない。 今のはあくまで本部の意向を伝えただけだ。」

 

 ゼノヴィアの言葉を聞きリアスは表情を緩和させ、はりつめていた部屋の空気も少し緩くなった

 

 会話は成立しイリナとゼノヴィアは立ち上がり

 

「本日は面会に応じていただいて感謝する。 そろそろおいとまさせてもらうよ。」

「そう……お茶は飲んでいかないの?」

「いや、悪魔とそこまでじゃれ会うつもりはないからこれで失礼するよ。」

「ごめんなさいね♪」

 

 ゼノヴィアは誘いを断り

 

 イリナもお辞儀で『ご免なさい。』をしながら謝罪

 

 しかし、二人は視線をアーシアに移すと

 

「……初めて見た時に気付いていたが……もしや、アーシア・アルジェントか? こんな極東の地で『魔女』に会おうとはな?」

 

 ゼノヴィアの言葉にアーシアはビクっと体が震えた

 

 ………元とはいえ、『魔女』って

 

 この言葉はアーシアにとって辛いものかもしれん

 

 イリナもそれに気づいてアーシアを見ると

 

「へぇ~…あなたが噂の元聖女さん? 悪魔を癒す力を持っていたから追放されたとは聞いていたけど………まさか、悪魔になっていたとはね?」

「あ……あの………私は、その………」

 

 二人に言い寄られ対応に困るアーシアだった

 

「安心しろ、このことは上には報告はしない。 だが、堕ちれば堕ちるものだな。 まだ我らの神を信じているのか?」

「ゼノヴィア………悪魔になった彼女が主を信じているわけないでしょう?」

「いや、背信行為をする者でも罪の意識を感じながら信仰心を忘れない者がいる。 彼女からもそれと同じものが感じられる。」

「そうなの? ねぇ、アーシアさんは今でも(しゅ)を信じているのかしら?」

 

 その問いにアーシアは悲しげな表情を浮かべる

 

「………捨てきれないだけです。 ずっと、信じてきましたから………」

 

 それを聞いたゼノヴィアは布に包まれた聖剣を突き出す。

 

「そうか。 ならば、今すぐ私達に斬られるといい。 罪深くとも我らの神ならば救いの手を差し伸べてくださるはずだ。」

 

 まったく、好き放題言ってくれるよな! 

 

 コイツ等は何様のつもりだよ!

 

 アーシアに突き付けられた聖剣を掴み強引に下へ向けさせる

 

 これにはゼノヴィアも驚愕を隠せないようだった

 

「布に包まれているとはいえ、悪魔が聖剣に触れるだと………」

「そんなもん知るかよ‼️ それより、さっきから随分と好き勝手言ってくれるじゃねえかよ‼️ お前達はアーシアの何を知っている⁉️ 魔女だからなんだというのだ⁉️」

「そうだな……少なくとも今の彼女は魔女だと呼ばれるだけの存在ではあると思うが?」

  

 所詮は善人面をしただけのただの似非エクソシストか……

 

 怒りに奥歯を噛しめギリギリと鳴らす

 

 リアスが制止しようとするが俺は言わせてもらうからな

 

 異世界で人と亜人との差別を嫌という程見て来た俺だからこそ

 

 これは最早……見て見ぬふりは出来ない!

 

「ふざけんなよな………‼️ 聖女だと勝手に祭り上げた挙げ句に悪魔を癒すから今度は魔女扱いし追放とはな。 おまけに『斬られるといい』とか言いやがったよな。 お前等の教会側とは随分と身勝手なんだな⁉️」

「聖女と呼ばれながらも神に見放されたのは彼女の信仰心が足りなかったからだろう?」

「だったら、随分と心の狭い神様がいたものだな?」

「なんだとーぉ‼️」

 

 俺の言葉にゼノヴィアは眉間にシワを寄せ激怒

 

「だってそうじゃないか? 悪魔にも優しくできる者を認めない。 それまで多くの人々を救ってきたにも関わらず、『魔女』だからと本当に優しい心を持っている者が救われない。そんな信仰がそもそも間違いの素じゃないのか?」

「言わせておけば‼️ …今の発言は我々と神への暴投か侮辱か⁉️」

 

 ゼノヴィアが俺に向けて殺気を放つ

 

「別に俺はおまえらと戦いたい訳じゃないし、戦争なんざ嫌と言うほど体験してきたからな。 ………ただ、おまえ達が俺達に剣を向けると言うなら容赦などはしない。 その時は叩き斬ってやるまでだが⁉️」

「ほう……一介の悪魔がそこまでの口を叩くか…」

 

 リアスが止めに入ったがゼノヴィアはブチ切れ寸前だった為

 

 仕方なく、悪魔側と教会側の手合わせということで落ち着いた

 

 

 

 




悪魔になる前のゼノヴィアは気が強い性格なため、熱血系のイッセーとは敵対という展開にしてみました。

異世界での人と亜人との扱いや差別は他の作品でも見ましたがそのほとんどは酷いモノだったので取り入れることにしました。

 
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