イッセーが魔法使い?【一時凍結】   作:ハラパンダ像

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原作ではイッセーは小猫と匙でゼノヴィアとイリナに協力して聖剣計画の主犯を見つけ、堕天使にも遭遇するとありますがイッセーは単独でゼノヴィアとイリナとで共同戦線を結ばせるつもりです。


交渉

<イッセーside>

 

 ゼノヴィアとの手合わせの後……

 

 木場は酷く荒れていた

 

「待ちなさい!祐斗!」

 

 リアスの制止する声が部室内に響き渡る

 

 二人を見ると立ち去ろうとしている木場と激昂(げきこう)しているリアスだった

 

「私のもとから離れることは許さないわよ‼️ あなたは私の大切な『騎士』なのよ⁉️ はぐれになんて絶対にさせないわよ‼️」

「………部長、僕を拾っていただいたことにはとても感謝してます。 だけど……僕は同志達のおかげであそこから逃げ出せたようなもの………だからこそ、僕は彼らの怨みを晴らさないくてはいけないんです。」

 

 そう言って、木場は部室から……いや、俺達のもとから去っていった

 

 

 

 


 

 

 

 

 翌日、俺はその日は珍しく放課後のソーナさん達との勉強会を断り

 

 一人、町の中をぶらつく

 

 木場のこともあるが………教会側とはいえ、幼馴染を見す見す死なせるわけにはいかないからな

 

 それから、歩いていると……

 

「え~…迷える子羊にお恵みを~…」

 

「天の父に代わって、哀れな私達にお慈悲を~…」

 

 路上で祈りを捧げる白いローブを纏う女が二人

 

 通りすぎる人々も奇異の視線を向けていたが…

 

 

 見つかったは見つかったが………話し掛けづらいな

 

 エクスカリバーの奪還はどうしたんだ?

 

「なんて事だ⁉️ これが超先進国の日本の現実とは………誰も救いの手を差しのべてくれないとはな……これだから信仰の匂いもしない国は嫌なんだ‼️」

「毒づかないでよ、ゼノヴィア。 路銀の尽きた私達はこうするしかないんだからね。 このままじゃ、今夜のお(まんま)も無いのよ?」

「フン! もとはといえば、おまえが勝手に滞在費の全てを詐欺紛いの変な絵の購入に当てたからだろうが!」

 

 そう言って、ゼノヴィアが指差したのはいかにも変なおじさん(・・・・・・)が描かれた絵画がだった

 

 下手くそな絵だな~………素人の俺ですらそう思うよ

 

「何を言うのゼノヴィア⁉️ この絵には聖なるお方が描かれているんだからね! 展示会の人(・・・・・)もそう言ってたわ!」

「ああ~…どうしてこんなの(・・・・)が私のパートナーなんだ………。 主よ、これは私にかせられた試練なのですか…」

 

 額に手を当てて悩むゼノヴィアに対してイリナは

 

「あなたって沈むときはトコトン沈むのよね……」

「うるさい! それより、今日の食事を何とかしないとエクスカリバー奪還どころじゃないぞ!」

 

 困った挙げ句に二人はコソコソと話し始め

 

「そうね……こうなったら異教を脅してお金を貰う? 異教相手なら主も御許しになるはず……おそらくだけど……」

「ならば、寺の賽銭箱を奪うという手もあるな…」

 

 おいおい………それは信仰以前に人としての道から外れる行為だぞ?

 

 しかし、日本は他の国とは違い治安が厳しいから警官がパトロール中に二人に話し掛けようとすると血相を変えてその場を離れるゼノヴィアとイリナだった

 

 俺も距離を取り後を着ける

 

 そして、場所は変わり二人は走っていた所為か息を切らして……

 

「はあ…はあ……よくよく考えてみれば、私達は愚か者か?」

「信仰以前にも人としての道から外れるところだったわね……それにしても~…」

「はあぁぁぁ~…」×2

ぐうぅぅぅぅ〰️〰️〰️…

 

 良かった!

 

 自分から気付いてくれて、さてと………

 

ぐうぅぅぅぅ〰️〰️〰️…

 

 離れて見ている俺のところまで腹の虫の音が届く

 

 二人はその場に崩れ落ち

 

 まあ、女の子二人が道端で行き倒れるところなんか見たくないし

 

「そこの迷える子羊ちゃん達……神の手は無いけど、悪魔の手なら貸して上げるよ。」

 

 この二人(・・・・)の放置はやはりマズイ!

 

 リアス達には反対されるが問題を起こされるよりはマシだろ!

 

 

 

 


 

 

「あむあむ…」

「んっんっ、モグモグ…」

 

 俺は今、ファミレスでゼノヴィアとイリナに食事を奢っている

 

「美味い‼️ 日本の食事は美味いぞ‼️」

 

「コレよ、コレ! ファミレスのセットメニューこそ私のソウルフード♪」

 

 ガツガツとファミレスで注文したメニューをたらふくたいらげていく二人

 

 テーブルの上に次から次へと皿が積み上げられていき

 

 丸いビルのように立ち並ぶ

 

 しかも、店員は続々と料理を持ってくる

 

 あの細身のどこに(・・・)あれだけの量が入るのかね……?

 

 しかし、教会の信徒達ってのは遠慮というものを教えないのかね?

 

 それから、数分経過……

 

「なんという事だ……信仰のためとはいえ…、悪魔に救ってもらうとは………世も末だ…」

「私達は悪魔に魂を売ったのよ……」

 

 奢ってもらっといて、それ⁉️

 

「ああ、主よ! この心優しいイッセー君にご慈悲………」

ガシッ‼️

 

 胸の前で十字架に祈ろうとするイリナの手を掴み

 

「おいおい……イリナ! 言っておくが俺は今は悪魔なんだから、冗談でも祈ろうとしたらブッ飛ばすぞ⁉️」

 

 思わず悪気はないイリナにガンを飛ばすと

 

 一瞬だが震えるイリナだった

 

「……ごめんごめん………つい、癖で。」

 

 イリナは可愛らしく笑うが何処と無く震えていた

 

 普通にしてる分には美少女なんだけな……

 

「フ~…、それでキミが私達と接触してきた理由は?」

 

 腹も落ち着いたゼノヴィアは単刀直入に尋ねてくる

 

 どうやら、大体は察していたらしい

 

「単刀直入に言わせてもらう。 聖剣エクスカリバーの破壊に協力させてほしい!」

 

 俺の発言に二人は驚愕していた

 

「………目的はなんだ? 昨日、我々と関わらないように約束してもらっていたはずだが?」

 

 まあ、ゼノヴィアの言うことは最もだけど

 

 悪魔側は関わるなと言った翌日に『協力させてくれ』と言って来たんだからな

 

「理由は二つある。 そっちは破壊してでもエクスカリバーを回収したいそうだな……」

「ああ、そうだ。 昨日も言った通り…堕天使に利用されるくらいなら破壊した方がマシだからな。」

 

 先ずはこちらの事情からだ

 

「一つ目の理由なんだけど、木場…俺のところの騎士は自分と同志の怨みを晴らすためにエクスカリバーを破壊したがっている。」

「なるほど。 エクスカリバーの破壊という点では我々の利害は一致しているわけか。 それで二つ目の理由はなんだ?」

 

 ここで本人前で言うのか……

 

「まあ…敵とはいえ幼馴染みが死ぬとかは我慢ならないってところかな………昨日、イリナと戦って分かったけど、おまえ達だけではコカビエルには勝てないだろ? それはおまえ達も分かっているはず?」

「………確かに私とイリナだけでは正直無理だ……奪還も難しいだろう。 無事に帰れる確率は三割以下。 そういう意味では協力してくれるのはありがたい……」

 

 ゼノヴィアが俺の協力に乗り気になるがイリナがそれに異を唱える

 

「ちょっと、ゼノヴィア。 イッセー君は悪魔なのよ?」

 

 やはり、俺が悪魔ということを気にしているようだな

 

「悪魔がダメなら、魔法使いならどうだ?」

「何?」

 

 ゼノヴィアが俺の言葉に反応しイリナと含めて二人ともひどく驚愕いていた

 

 そして、俺は二人に異世界へ転移したことを話し始め………

 

 イリナは当然ながら動揺しゼノヴィアはどことなく納得している様子だった

 

 話は終わり

 

「キミはまだまだ力を隠しているようだな……それにイリナを一瞬で倒した、あの力量。 まさかとは思ったが魔法使いとはな?」

「ホントよね⁉️ まさか、異世界の話が出てくるなんてね?」

 

 ゼノヴィアは信じているようだがイリナはどうも疑っている様子だが……まあ、話を進めるか

 

「そういうことだから、俺の申し出は受けてくれるか?」

「良いだろう。最悪の場合は上層部(うえ)には魔法使いに助けを借りたと報告する………かなり強引かもしれないがな。」

 

 何はともあれ、交渉成立だな!

 

 でも、コイツ等に許可を貰っといた方が後々面倒にならなくて済むからな

 

 情報も入るかもしれないしな

 

 

 

 


 

 

 

 

 ゼノヴィアとイリナとの交渉は無事成立し

 

 ファミレスから出て双方共に分かれ

 

 しばらく、歩くと……

 

「あれ、小猫ちゃんと匙?」

「イッセー先輩……」

 

 対面側から何故か、眷属とは違う小猫ちゃんと匙という組合せに

 

「なんで、二人が一緒に?」

 

 小猫ちゃんが匙と一緒だったことに疑問を浮かべる俺……

 

「………私は祐斗先輩を探しに来たんです。」

「俺は小猫ちゃんが何かありそうな表情で悩んでいるから声を掛けたら……事情を聞いて木場がはぐれになりそうだって言うから探すのを手伝っていたんだが……お前は?」

 

 やっぱり、小猫ちゃんも木場が心配だったか

 

 匙も意外にも手を貸すとはな………しかも、伝ってくれていたのか?

 

 最初の出会いは最悪だったが、結構良い奴だよな

 

「それでイッセー先輩は今まで何を? ………支取会長達との勉強会もすっぽかしたらしいですが?」

 

 ………情報、早えなぁー?

 

 誤魔化しても小猫ちゃんでは通用しなさそうだしな……

 

 木場のこともあるから正直に言おう

 

「実はな……」

 

 事情を話していくと

 

 全てを聞き終えた後、小猫ちゃんは無言だが匙は驚愕していた

 

「兵藤⁉️ おまえ、正気なのか⁉️」

「本気さ! 俺は自分の道は自分で決める!」

 

 そして、俺は二人から去って行く

 

 

 

 


 

 

 

 

<匙side>

 

 兵藤が俺達から去って行くと小猫も無言で俺から去って行く

 

 一人残った俺は絶句し、そして……

 

「あああー‼️ もう、何がどうなってんだよー⁉️ マジでよー⁉️」

 

 全然、想い思い通りにならないどころか⁉️

 

 兵藤否、一誠がゼノヴィアとイリナと既に共同戦線だと⁉️

 

 折角、小猫ちゃんを丸め込んで教会側の二人と交渉して原作と似ている『ヴリトラ』のドラゴンの力で話を持っていこうとしたのに………またしてもアイツに先を越されるって⁉️

 

 こうなったら‼️

 

 野郎とは気が進まないが仕方ないが……木場を探し出して、はぐれになるのを防げばなんとかはなるだろう‼️

 

 コカビエルは原作で白龍皇ヴァーリに叩き伸めされていたから竜王モードなら一捻りだし、ソーナの反対を押し切って戦闘に参加しても超消しにしてやる!

 

 そうすれば、ソーナも一誠より実力もある俺に興味が湧くはずだ!

 

 そして、俺は必死に木場の行く方を探し始める

 

 

 




小猫と匙を組ませたのは匙が神転によっての転生者という設定上の原作の知識を保有しているからこその展開だからです。
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