突然なんでもできるようになった結果wwwww   作:geeeee

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入隊

ハゲが俺の頭をなでるのをやめた。

と思ったら俺の髪の毛をむしり始める。

何本かむしったところで、どこからかおもちゃの宝石がゴテゴテについた女児向けみたいな箱を取り出した。

 

今度はハゲが自分の股間に手を突っ込んでむしりやがった。

縮れた毛が見える。なんてことをするんだ。

そして俺のむしった毛をその毛で結んで箱に入れた。

 

こえーよ。

頭がオカシイんじゃないか。

同じ人間とは思えない意味不明な行動を俺の目の前でやりやがった。

敵対種とは別のベクトルで恐怖を感じる。

俺のことを呪っているだろこれは。

 

ハゲが恍惚とした表情で箱の中を覗いている。

俺は覗くか覗かないかという興味と恐怖の間に立たされた。

だが、干からびた指とかが入っていそうなので見るのはやめておくことにした。

 

しばらくすると飽きたのか箱をどこかにしまって部屋から出ていってしまった。

恐怖から開放された。

良かった。

すごく安堵感がある。

いたわりの言葉からの奇行は不気味すぎる。

できるだけあのハゲとは関わらないようにしたい。

 

寝てしまうとなにをされるか分からないので、寝たふりをしながら脳内でゲームをして、お呼びが来るのを待とう

 

脳内ゲームが万能すぎてこれだけで生きてしまえる。

やろうと思ったゲームタイトルを思い浮かべるだけで、オンラインゲームだろうと激重シミュレーションゲームだろうと遊べてしまうのはすごい。

脳内での操作なので始めは多少違和感があったが慣れてからはこれ以上にないほどの操作感があってやめられない。

 

気絶している間にスマホはどこかに消えたが、困ることはない。

連絡をとりあう人間なんて家族以外にほとんどいないし、家族との連絡も頻繁には取らない。

やはりこの能力は最高だ。

 

ゲームに没頭しているとドアから誰かが入ってきたことに気づいた。

ようやく待ちに待った特殊部隊デビューか。まだ訓練生のようだが嬉しい。

また奇行ハゲだろうかと警戒しながら恐る恐る相手を確認すると

 

そこには絶世の美女がいた。

何が美しいかというとまず雰囲気、立ち姿が美人だ。

スタイルもめちゃくちゃいい。脚長すぎだろって思ってしまった。

美脚でピチピチなんてエッチすぎる。

スカート短いから足がよく見える。

胸も結構でかい。

顔も目が大きくて鼻筋通ってて髪もサラサラできれいだ。

肌もスベスベしてそうで良い。20代前半ぐらいだろうか。

テレビで見てきたどんなアイドルや女優よりも美しい。

今まで見てきた中で一番美人かもしれない。

これは俺の時代が来たな。

きっといい匂いも...

 

ん゛ん゛っっ!?

加齢臭がする。

どう考えてもおかしい。

こんなに美人なんだからフルーティーでいい匂いのはずなんだが。

これはさっきの奇行ハゲの残り香だな。間違いない。

奇行ハゲ最低だな。

こんなきっつい匂いで声がおかしくて行動が気持ち悪いなんて前世でどんな悪行をしたんだろうか。

 

「起きなさい」

 

例の美女から声をかけられた。

声も美人だ。クールな感じが良い。

天は二物を与えないというが、声も顔も体も美人だなんて素晴らしい。

 

それはそれとしてこの腐ったうんこみたいな匂いはなんだ。

声の方から臭っているのだが。おかしくないか。

もしかしてこの人お口が臭いのかしら。

息が詰まる、それでも少し嗅いでしまったので頭がクラクラする。

 

激臭に顔をしかめながら目を開ける。

能力で距離感はわかっていたが実際に視認して驚く。

なんとこの美女は俺から3mぐらい離れているのだ。

なのに激臭。意味がわからない。

口臭というステータスがあったらカンストしているレベルだ。

なぜこの人が俺を起こしに来たのか理解した。

匂いが強烈で声をかけるだけでどんな人でも起きるからだろう。

敬意を込めて激臭さんと呼ぼう。

とりあえず能力でこの匂いを遮断する。

 

「起きたわね。付いてきなさい」

 

ちょっとした加齢臭だけになった。

まぁこれならいいだろう。

起き上がってついていく。

いいお尻をしている。心が喜んでいる。

病み上がりみたいな状態なので少しふらついてみようと思ったが、ついて来いと言われた程だし点滴が疲労を落とすなんて効果もあっておかしくない。

特殊部隊の技術部門は国の最先端で素晴らしい薬品を開発しているのだから。

ふざけたことをしていると取られてやっぱり不合格なんて困るのだ。

 

廊下の景色は昨日通ったものとは違った。

周囲は無機質な白で変な音は流れていない。

足音がカツカツと廊下を響かせる。

壁がどこにあるのか分からなくなるほどきれいに白に染まっている。

自分がどこを歩いているのかも分からない。

酔ってしまったので能力で治す。

視覚も能力依存にしたほうがいいかもしれない。

 

「着いたわ」

 

激臭さんが手を前に出すとそこは扉だったようで青い丸が浮かんでから自動で横に開いた。

演出がかっこいい。

 

中に入ると、ベッドに横になり頭に変なものをかぶってうめき声を上げる集団がいた。

どういうことなの?ひたすらに怖い。

 

「ようこそ、8623番。あなたは今日から諜報部門の訓練生よ」

 

周囲が恐ろしくて素直に喜べないんだが。

 




クソみたいなテンポ
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