ランダマイザーやりたいけど、北欧版の風タクの他に必要なものって…
何なん?
あ、小説は色々展開します。
猩は紅と夕也の赤点を回避し、勉強会……及びお泊まり会の最終日
メンバーたちは最終試験のため、食事をしっかりとり、学校へ各自向かっていく。
その間、猩はNFOの時に届いたメッセージをみていた。
「たしか、あの装備を入手した時届いたメッセージは……これだったな」
そのメッセージには、住所と人物名が書かれていた。
その人物を調べてみるとなんとNFOの創始者であるらしい。
ある程度、手土産等準備し、その住所に向かう。
────ーNFO社────ー
「ここが、書かれてた住所……だよな?」
大きな建物が聳え立ち、NFOの社名とシンボルマークが中央に添えられていた。
「とりあえず、入って聞いてみるか……」
入り口に入り、すぐそばに受付があり、そこにいる受付嬢に話かける。
「すいません」
「は? アンタなに? ガキがこんなとこにくるんじゃないよ」
その受付嬢は態度も悪く、人が来てからも肩肘を机の上に乗せ、頬杖をついて業務を行っていた。
その目には、明らかに面倒な客……いやガキが来たと見えるだろう。
「すみませんが、この場所に来てくれってメッセージに書かれてまして。呼び出しってすることできますか? ◯◯って方なんですけど……」
「何でアンタなんかにシャチョー呼ばないといけないの? NFOのファンだか知らないけどさ、服装もしっかりしてないし、なに? アンタ?」
「…………」
「黙ってないで、さっさと消えなさい。邪魔。警察呼ぶわよ」
「そうですか……じゃあいいです」
「はいはい、サヨナラ〜」
そう言って、受付から離れ、入り口も出る。NFO社の前でスマホを取り出し、電話をする。
その相手は【会おうとしている人物】であった。
『あ、もしもし?』
『やぁ、君は誰だい? プライベートの電話を知ってるのは数人だが……』
『NFOにて、とある装備を入手した際に知りましたけど……』
『…………!?!? あぁ! あの仕掛けか!! それで君の名前は? 今君はどこにいるんだい!?』
『今はNFO社の前にいますが受付嬢に追い出されましてね……あ、名前ですが……初谷真澄です』
『オッケー、なら私が今から向かおう……』
『受付の人たちには今日人が来るかもと連絡したはずだが……サボっているのか……』ボソッ
『ん? 何か言いました?』
『いや、何でもないよ。それとこの単語に聞き覚えはあるかい? 一路の希望と滞在、そして世界移動……ワールドスライドを……』
『……えぇ、2つとも聞き覚えがありますね』
『そうか……!! そうか……っ!!』
話していると相手が納得したのか、涙声になっていた。
『すいませんが、もしかしてですが……』
『この後は直接会って話をしようではないか、我々の希望よ! すぐ、そちらに向かいますので、お待ちください!!』ガチャ……ツーツー……
「電話、切られたな……それとあの話し方。多分あの人だろうな……』
そんなことを思っていると、NFO社の入り口から飛び出してくる、見覚えのある人物が目に映る。
「やっぱり……」
「やぁやぁ! お待たせしました! こちらにどうぞどうぞ! ついてきてください!」
「久しぶりだな……シュート、いやシュートさんかな?」
「久しぶりですね! ショウさん! シュートと呼び捨てでいいですよ!」
そう言いながら、NFO社に連れられて受付を通る。
すると、受付嬢の顔が目にうつる。
その顔はだんだんと青く青く……まるでまずいことをしたと発覚したようだった。
「しゃ、シャチョー!! そのですね!!」
「やめなさい、みっともない。自分のやったことでしょう? 調べることもせず、自己完結……。あなたが勝手にやって失敗した……。ただ、それだけの話です」
「しゃ、シャチョーぉぉ!!!」
そのまま悲惨な声を聞きながらエレベーターに乗り上に進んでいく……そして、豪華な扉の先に進むと、机と来訪者用の椅子が用意されていた。
「すみませんね、ショウさん……」
「ショウで構わない……っと、いや真澄でお願いします。まだ、俺は戻って来れていないのだから……」
「ショウ……いえ、真澄さん。一ついいでしょうか?」
「あぁ。大丈夫だけど……」
「あなたは……本当に戻ろうと思っていますか?」
「…………」
「私自身も調べていましたが、死人にもうなっているんですよ……それなのに……!」
「分かってる。分かっているさ……でも……」
「ですが、まだ身体が見つかっていないのです! それが見つかったら判決もひっくり返るでしょう!」
「多分な……」
「それでもう一度聞きます。あなたは……! 真澄さんは……!! いえ、この場合はショウさんと言った方がいいでしょう。ショウ、君は何をしたいんだ?」
ずっと目を逸らしていたのだろう……
はっきり言われると見つめ直さないといけなくなる……
俺は……おれは…………
「──────────」
「……そうですか、なら私もあなたの手伝いをすることにしましょう。それで真澄さん、あなたはアレをまだ持っていますか?」
「持っているよ。でも、何に使う気なんだ?」
「あなたがしたいことを応援するために必要なのです。ですのでそれをいただきたいのです」
「そっか……なら持っていってくれ」
そうして、手渡したのは大きな長方形の氷であった。長さは大体肩幅ほどの大きさで中身が見えない氷であった。
その氷は常温でも溶けることはなく、人肌でも溶けることはない。
それを社長は受け取る。
それと同時に解除用の呪符も渡した。
「これが氷を溶かすキーで、それを氷にくっつけると氷が砕かれる仕組みにしてるよ」
「やはり、あなたはこういうのが得意なんですね……真澄さん」
「こうすることでもしかしたら治るかもって思っていたんだ。だけど、俺はこのままでいいかなって……」
「現代でも、それを治すのは難しく、今はもうやめといた方がいいかもですね」
「あぁ、そうだな。あとは任せていいかな?」
「えぇ、構いませんよ? あ、そうそう」
そう言って、机に向かう社長。
机から取り出したのは、大きなプレゼント箱であった。
「これですが、我が社からあなたに贈り物です。テスターとしてですが、これを贈ります。中身はあなたのアバターとその動きをトレースできる脳波を感じ、その動き通りに操作ができる機械です」
「それで……いや、新イベのことか……」
「えぇ、あなたにはその中心人物になってほしいのです」
「それで何でそれを俺に?」
「それはですね……あなたがあの鎖を解いたからですね。それでイベントが発生する仕組みだったのです」
「…………」
「実は、もう少し期間をあける予定だったのですが、部下の指示が通っていなくてですね。順番が逆になってしまったのです」
「ふむふむ……」
「私に、アレが解けたら連絡をする様にして、契約からイベント告知だったのですが、契約前にイベント告知をしてしまったのです」
「なるほどな……」
「充分な報酬も払いますし、あなたのしたいことを私個人で手伝いをしましょう」
「了解。ならこの依頼をやるにあたって、禁止事項、注意事項を教えてくれないか? 例えば、難攻不落の敵にするな〜とか?」
「大丈夫です。それに関しては自由にやってもらって。難しくなれば燃えるという人がこのゲームの世界の人たちは多いですからね」
「ほうほう」
「だから、気にせず葬ってください。何かあったら連絡を渡します。あ、こちらプライベート用の番号です。それと契約金に関してはこちらの用紙に……」
「了解。あ、それとそのエネミー用のアカウントはどうしたら?」
「あ、それはこちらですね」
そうすると複数の紙と封筒を渡された。
紙には、契約に関してと、別の垢のコードが書かれており、その名前も書かれている。名前は【◯△】のみであり、読み方は自由らしい。
キャラクターの容姿も描かれているが昔の自分に類似していた。
「これって……」
「あ、気付きました? このテスターはあなた個人しかできないんです。もともとあの仕掛けもあなたしか分からないでしょうし」
「あはは……そうだったのか……」
「では、私も仕事をしてきますか……あなたとの契約もありますし!」
「…………」
「やっぱり悩んでいますか? やはりやめますか? 今だったら、私、これを返しますよ?」
「……!?」
猩の心では、これをするべきだ! っと思っているが、頭では、これをするべきではない! っと自問自答状態……
これをしたら自分は今度は消えてしまうのでは……
そんなことを考えていた……
「別に私はどちらに動いても構いませんよ? 今度は私もいますから……」
「…………いや、やろう。やることに決めた」
不安しかなかったが、結局はこの道に進むしか……進歩が見つからなかったのだ……
「それでは、場所は私に任せてください。あなた自身もすることを忘れずに……ね?」
「そうだな……そっちは任せるよ?」
そう言って席を立ち、扉に向かい歩く
それに何か気づいたのか、振り返りメモを残す。
「これ、忘れてたけど、こっちの連絡も渡しておくよ。何かあったら……これによろしく」
「やっぱり、忘れてませんね……」
「気づいてたのか……」
「あなたはしっかりものでしたから。少し驚いてますよ?」
「それじゃ頼むよ?」
「そちらもね」
今度こそ、部屋を退出する。
刃の行き着く場所は?
もとの鞘の位置に戻るのか……?
それとも、二度と戻ることはないのか……?
剣はもう、抜かれている。