異世界帰りの○△の弟!?   作:酔生夢死陽炎

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最近病院行ったり、仕事やらで忙しく、筆を取れませんでした…


NFOを終え、ライブの練習の前の喧騒

 

 

 

 

 NFO社での出来事を終え、自宅に戻り貰ったモノをゲーム部屋にセットする。

 

 新イベントまではまだ期間があるが先に準備を済ませておく。

 

 

 

 色々な準備を終え、スマホをふと見ると連絡が入っていた。

 

 それは、命からで「これから練習するけど聴きにくる?」とのことで

 

 すぐに返事をし、外へ飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 少しして、サークルの前で命たちがいた。

 

 みんなは学校帰りだったのか、制服のままで各自自分の楽器を持っていた。

 

 

 

 

 

「ごめん、待たせたか?」

 

「いいえ、私たちも今来たところだから大丈夫よ」

 

「NFO振りだな、し……真澄」

 

「あぁ、それと今日はどんな練習予定なんだ?」

 

「おにーさん、それはね。もう少しで私達含めた6バンドでライブすることになったんだ」

 

「6バンド? あぁ……最近良く情報誌に掲載されてるアレか」

 

「そうそう……って他人事じゃないわよ? 私達だって掲載されているわ。まぁ、最近だと新メンバーについてが多いみたいだけどね」

 

 

 

 

 

 そう言って見せてきた雑誌には「イマをときめくバンドたち!」と表紙にデカデカと書かれており、バンド名が複数掲載されていた。

 

 少し中身を見てみると、バンドの結成された時や、初ライブの事やら色々書かれていた。

 

 

 

 

 

「色々と調べているんだな。ここの人たちは」

 

「そうね、でも適度にして欲しいこともあるわ。たまに限度を超える記者もいるし……」

 

「そうですね……流石に追われた時はびっくりしました……たまたま夕也さんや社さんがいたから良かったですけど……紅さんや命さんだけだったらって……」

 

「いやいや、恋もそうだからな?」

 

「へ??」

 

 

 

 

 

 そうこう話していると、恋の背後からいきなり飛びついてきた人物がいた。

 

 

 

 

 

「れ──ん!!!!」

 

「わっ! ってびっくりしたな……日菜ねえ! いきなりはやめてよ!」

 

「えへへ♪ だって恋がいたんだもんっ! あっ! みんな恋のバンドメンバー?」

 

「そうだけど、日菜ねえは何でここに?」

 

「今日はねー練習の予定だったんだけどさー。なんか練習室が整備中で練習できなくなっちゃってそれでみんなでサークルで練習しよって話になってたんだー!」

 

「みんなって……パスパレのメンバーってこと!?」

 

「うん! そーだよ! そろそろ来ると思うし……あっ! 合同練習しよーよ! その方がるんっ♪ ってくるし!!」

 

「い、いやこっちも今……えっと……そう! 新曲やってるからさ……ね?」

 

「え!! 新曲!! 聞きたい聞きたい聞きたいっ!」

 

「ごめんなさいね、蓮のお姉さん。これは内緒の話なの。まぁ、話しちゃったけどね……でもこの曲は聞くのは駄目よ? これはメンバーの約束だもの」

 

「えー、そんなこと言わずにさー」

 

「駄目なものは駄目。さぁ、私達も早く部屋に移動するわよ」

 

「パスパレのみんなが来るってことは……」ボソッ

 

「そう言うことだから、日菜ねえ、本番の時に披露するからね? 楽しみにしてて?」

 

 

 

 

 

 そう言って離れようとすると、後ろから声をかけられる。

 

 

 

 

 

「ひ、日菜ちゃん! 早いって〜! 楽しみにしてるのはいいけど、急に走らないでよ〜!」

 

「ひ、日菜さんっ! ここにいたんですか……って命さんっ!?」

 

「チ、チサトさんっ! だ、ダイジョーブですか!?」

 

「きゅ、急に走り始めるから……それに合わせて…………」

 

「「「「「!!!?」」」」」

 

「…………」

 

「あ! みんなー遅いよー! あ、この子が弟の蓮だよ!! かわいいでしょー!」

 

「ひ、日菜ねえ!? かわいいは無いでしょ!」

 

「え、かわいいよね?」

 

「まぁ、時々女の子に見える節があるわね……」

 

「み、命さんっ!!?」

 

「それより、さっさと部屋に移動するぞ? 時間も限られているからな」

 

「そ、そうだね!」

 

 

 

 

 

 そう言って、移動しようとすると……

 

 話しかけてくる人物がいた。

 

 

 

 

 

「あっ! あの!!」

 

 

 

 

 

 そう……見慣れたピンクの髪色。少し変わったTシャツを着ている彩が話しかけてきた。

 

 

 

 

 

「……どうしたのかな? 丸山さん?」

 

「あの、千聖ちゃんとこの前のことでお礼をいいたくて……!」

 

「大丈夫だよ、それよりあの後無事だったみたいだね?」

 

「う、うん。千聖ちゃんがお店まで行ってくれて……」

 

「そっか……良かった」

 

「それでお礼を千聖ちゃんとしたいんですけど……」

 

 

 

 

 

 彩がそう言うと、他のメンバーたち……命や恋、紅、夕也、社が冷や汗をかいていた。

 

 

 

「お礼……っか」

 

「そ、それで考えつかなくて……食事でもって……!」

 

「悪いけど遠慮しておくよ」

 

「で、でも!」

 

「君たちはアイドルだ。1人の男性を食事に誘って、それを記者に見られてしまったら、それは火種になりかねない。それに……」

 

「う、うん」

 

「それ……に……。いや、これ以上はやめとこう。自分が抑えきれなくなるから」

 

「……はい」

 

「ごめんね。でも、その思いやりは受け取っておく。そのどこまでもまっすぐで折れない心……いつまでも持っていてね?」

 

「真澄。そろそろいくよ? 社が鍵を貰ってきたから」

 

「あぁ。もう取ってきたのか。了解。それじゃあ、練習頑張ってね」

 

 

 

 

 

 そう言ってパスパレのメンバーと別れ、サークルに入っていく。

 

 みんなは、冷や汗をかいてドキドキしているだろう。

 

 そして、同時に違和感を持ったことだろう。

 

 実声を聞いて、その手にも触れたはずなのに、彩が猩のことに気づかないことに……

 

 

 

 

 

「……ねぇ」

 

「どうした? みこt.」ガンッ

 

 

 

 

 

 命に話しかけられたと同時に首根っこ掴まれ壁に押し付けられた。

 

 その表情は怒りを全面にでていたが、目だけは、悲しみを表していた。

 

 

 

 

 

「……私がいいたいこと……いえ、私たちが言いたいこと分かるわよね?」

 

「……」

 

「答えなさい……」

 

「…………」

 

「答えなさいっ!!」

 

「少し仕掛けをつけただけだよ。それだけ……」

 

「その仕掛けってなに?」

 

「言わない」

 

「言いなさいっ!」

 

「言わない」

 

「……そう。ならもう帰って……」

 

「……あぁ、そうするよ」

 

「おにーさん……」

 

「理想だけで生きていけたら良かったのにな……一緒にいたい……それだけの願いもね」

 

「っ! だったら!!」

 

「だけど、感情だけで動くと幸せが逃げていっちまうよ。痛いしっぺ返しもくらう」

 

「……っ!」

 

「それじゃあな。期間空けてまたくるよ」

 

「…………」

 

「待て」

 

「どうした? 社?」

 

「また、いなくなるのか?」

 

「少なくとも、覚えている限りいなくなることはないよ」

 

「……分かった」

 

 

 

 

 

 その一言を聞き、今度こそ、練習部屋から出て行く。

 

 そのまま出口を飛び出し、自宅にむかう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「み、命さん?」

 

「ごめんなさいね。どうしても抑えきれなくてっ……」

 

「分かっています。命さんはおにーさんのためにしたってことも……」

 

「前もそうよ。気づかずに日々が過ぎて、気づいたらもう遅かったもの……」

 

「遅いことはありません」

 

「……え?」

 

 

 

 

 

 涙を流している命は悔やんでいたが、一言を聞いた時、恋の方にむいた。

 

 

 

 

 

「前は取り返しのつかないくらい遅かったです。でも、今だったら全然間に合います。だから、私たちにできることをしましょう?」

 

「できること……」

 

「今の私たちには、やることが限られています。だからひとまず……」

 

 

 

 

 

 そうして、部屋の中を歩きだし、ある場所で止まる。

 

 それは楽器の前であった。

 

 

 

 

 

「今、私たちがすることは練習をし、演奏……そして、思いを届けることではないのでしょうか?」

 

 

 

 

 

 そうすると1人、また1人と自分の楽器に向かっていく。

 

 

 

 

 

「命さん、あなたはボーカルですね? そしたら、思いを感情を歌にのせて届けるべきでしょう?」

 

「……」

 

「たしかに、その手を取ってくれなかったかもしれません。ですが、今できることをしなかったら今後また、同じことを繰り返すだけです。なら、今するのは、その後悔を抑えるために演奏しましょう」

 

「そうね……」

 

「歌は武器になります。抑止力ともなりますし、固く閉じられた扉を壊せます。ならば……。外人にも伝わります……!」

 

 

 

 

 

 そう言って、楽器を鳴らし始める。

 

 それは、いつもと違い、力強さがあった。

 

 

 

 

 

「その扉、壊しましょうっ! そして、1人のあの人に近寄って、支えてあげましょうっ!!」

 

 

 

 

 

 それは、その姿は誰よりもきっと輝いていたんだろう。

 

 眩しくて、でも霞むほどじゃなく。それで心地良くて……

 

 それはきっと太陽に近いナニカだろう……

 

 だが、その太陽も影に食われてしまうだろう……

 

 それでも、その輝きはとどまることはないのか? 

 

 それとも、影にのまれ、闇が支配するのか? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 暗き部屋の中で怪しく光るランプと機械的な箱の前でたたずむ、人影……

 

 機械的な箱を大切なモノを扱うかのように壊さないように優しく撫でた……

 

 

 

 

 

「そろそろ、あの計画も始めていきますかね……」

 

「嘘を現実に変える……計画をね……」

 

「…………」

 

「本当にいいんだな?」

 

「言わなくても分かるだろ? これは望んでやることだよ」

 

「分かった。では、これはその時に……」

 

「任せるよ」

 

 

 

 

 

 暗き部屋の中でランプの光が消える。

 

 それと同時に笑い声が響き渡る……

 

 

 

 さぁ、これは夢なのか? それとも現実なのか? 

 

 開始の鐘はまだ鳴り響くことはない……

 

 

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