土曜に投稿予定でしたが完成しませんでした…
「っん……ここは……」
「お? 目を覚ましたか?」
橋から落ちてきた少女が目を覚ましたようだ
「え、えぇ。ここは……どこかしら?」
「ん? ここか。橋の真下にある川沿いだよ。君、あの橋から落ちてきたからね。怪我等ない? 気分とか」
「そうだわ! 私、吊り橋から落ちて……」
そう言って、少女は自分の身体に目を向け、異変がないかを確認していた。
異常はなかったようでホッとした表情をするが、猩が見ているのが目に入ると少しびっくりした表情をしたが、すぐ表情を通常に戻した。
「うん、傷なさそうだね。良かった……」
「えぇ。心配してくださりありがとうございます」
「一応、上にいた子たちにもメモ残してあるから。これ食べてから目的地まで送るよ」
「いえ、そこまで迷惑をかけるわけにもいきませんので……」
「大丈夫だよ、そこまで気にしてないから。それに1人で目的地まで行き着けるの?」
「…………そうですね、すいませんお願いします」
「うんうん、そうしたらさっさと軽い食事をとったら……目的地……」
「あっ、目的地ですが、吊り橋の先にある花畑です。それと……」
「ん? どうしたのかな?」
「お名前、聞かせてもらってよろしいでしょうか?」
「あぁ、そういえば自己紹介してなかったな俺は……猩。よろしくな」
「私はPastel*Palettesのギター担当、白鷺千聖です。よろしくお願いします。猩さん」
「パステル……パレット……ギター担当ってことは。バンドかな?」
「……えぇ、それと1ついいかしら?」
「うん、俺も1つ聞きたいことがあるんだ」
「なら、私から失礼するわね」
千聖は、まるで店員がしてる客に見せるような作られた笑顔から真剣な表情になっていた。ここまでは友人と話すような気楽だったが、これからは刑事のように鋭く何かに気づきそれを叩き込むように……
「あなたは何故貸し切りにされてるこの無人島にいるの?」
「…………」
そう、ここの場所に部外者である猩がいることに疑問をこの千聖は今まで持っていたのだった。
「答えてもらえるかしら? 猩君」
「ねぇ、千聖。年月って残酷だと思わないか……」
「? いきなりどうしたのよ。それより質問に……」
「実は俺はここにいつのまにか来てたんだ」
「!?」
俺は空を見上げながら、そう言い始めた。空高くには身を覚えのある鳥に何かくっついていることが猩の目にはいってくる。そして、会話を続ける
「だから、どうしてここにいるのかも分からない。そして、今の日にちすらも分からなかった」
そう言って、手を空に向かい上げると、飛んでいた鳥が一直線に猩の上げた手に向かって降りてきた。鳥は優しく猩の腕に着地をする。そして、鳥にくっついていた……いや、持たされていたのはカメラであった。
「俺さ、この鳥。シュバって名前なんだが、自宅に飛ばしたんだよ。そしたらさ……こんなことってあるんだな……」
「このカメラに写ってるものって、見してもらっても?」
「あぁ、構わないよ」
そう言って、千聖はシュバからカメラを受け取り内容を確認する。すると、1つの民家が写っていた。そこから進めていくと気になる写真があったのだ。
「ねぇ……これって……」
千聖が見ているのは2人の大人の男女。夫婦だろう。その夫婦の目線の先には少し幼い顔をし、笑顔が綺麗な男の子の写真であった。夫婦は手を合わせて涙を流していたのだ。
「その写真の男の子が俺だよ……さすがに3年とちょっとの時間行方不明になってたらな……分かってはいたけど期待したかった」
「……ごめんなさい」
「気にしないでくれ。一露の希望だったからな。両親と姉ちゃんが元気そうで良かったしな……とりあえず、あとはもう1人探さないといけないんだ」
「あなたがこの島にいたのも分かったわ、それで私に聞きたいのはその『もう1人の探し人』なのよね」
「あぁ、もし知っていたら教えて欲しいんだが、月島まりなって女の人を知らないか?」
「まりなさん? それだったら知ってるわよ」
「良かった……すまないがどこにいるのか分かるか? とりあえず会う約束をしているんだ」
「えぇ、なにかメモを持ってないかしら? そこに住所を書くから」
「そうしたら……この紙を使ってくれ。これだったら大丈夫だからな」
「えぇ、ありがとうございます」
そうして、千聖は月島まりなの居場所をメモに書きだした。綺麗で整った字が並びだし、住所が記入されていく。
「これがまりなさんのよくいる場所よ」
「ここにルナが……」ボソッ
「ん? 何か言ったかしら?」
「いや、なんでもない。教えてくれてありがとう。あとは千聖、君を花畑に案内だったよな」
「えぇ、お願いするわ。でも、猩君。まりなさんにあったあとどうするのよ?」
「一応あてはあるから、それに期待かな〜」
「そう……」
そう言って、千聖と猩は花畑に向かい歩き出す。その間にも何気ない会話をしていた。川のあった道から上に登り、吊り橋を渡り、もう少しで花畑に着くとき、横道の木々が、大きく揺れ、へし折れる。
折れた木々から顔を出したのは大きな熊だった……