とりあえず、幕間(日常編)1は、今回で終了とします。次回からは新章に突入します。楽しみにしていて下さい。
では、本編を開始します。
[ショッピングモール 本屋]
「……む、この参考書は使えそうだ」
俺は今、勉強の参考書と父さんの小説を買いに来た。……勿論、それがメインの目的ではないが。
「…後は……確か『閑静な地獄』って小説だったか……変わった名前だな」
その小説を見つけ、会計を済ませる。………ふむ、服でも見に行くか?…家の服は結構な月日使ってるからな。…そろそろ新しいのを買うのもありか。
「……行くか」
[ショッピングモール 服屋]
「………多いな」
……この中から気に入ったのを見つけるのは時間がかかりそうだ。…………む?
「……知り合いか?」
…見知った後ろ姿だ。……あれは恐らく……だとしたら丁度良い。合う服でも選んで貰うとしよう。女性目線から選ぶのも…たまには良いだろう。
「…上原」
「わぁっ!?……って何だ~、刄さんじゃないですか!驚かさないで下さい!」
「……申し訳ない」
…次からは気を付けるとしよう。そう思ったところで、ひまりに俺に合う服を選んでくれるよう頼む。残念だが、俺には服を選ぶセンスがないのだ。言い方こそ悪いが、ちょうど良かったものだ。
「えぇ!?何だか意外ですね!あまり服装とか気にしない性格かと思ってましたから!」
「……実際、そうなのだが…流石に1、2着くらい新しいのを買うべきかと思ってな。せっかく会ったんだ…ひまりならファッションセンスもありそうだったからな」
「わかりました!刄さんに似合う服を、私がコーディネートしましょう!!」
「……感謝する」
……さて、どんな感じの服になるのか……楽しみだ。
「これなんかどうですか!?」
「……そうだな、特段変にも見えなさそうだ。……これにするか」
…15~20分くらいかかったか?意外と時間はかからなかったな。ひまりのことだから、最低30分はかかると思ってたのだが……そんな事もないようだ。
「……感謝する。…今度この服を着てみるとする」
「はい!こちらこそ、楽しかったです!!」
……楽しんでもらえてよかった。嫌々やっていたなら……申し訳なかったからな。そう思いつつ、ひまりと別れ、ショッピングモールを後にした。
[道中]
「……もう少し人通りの良い道を行けば良かったか?」
…つい近道をしてしまったが、どうやら変な通りに出てしまった。……急がば回れを体験してしまうとは……反省だな。
…ん?何か聞こえるな。燐子と…不良と…知らん奴か。見た感じ、あいつは燐子を守っているな。
……嗚呼、実に不快だ。………いっそ○してしまおうか……まぁ、
ただでは帰してやらんが。
[路地裏]
「ぐっ!」バキィ!
「………」ガタガタ…
「よえぇなぁ!?オラァ!」
「……がっ!?」ドゴォ!!
不良の
「……お兄…ちゃ…ん…………」
「ヒャッヒャッヒャ!!来ない奴に祈ってどぉすんだぁ……よっ!」
不良は燐子の腕をと……………………
…ることが出来なかった。
不良の腕は誰かに捕まれている。まるで、
「イダダダダダ!!!」
「………」
「…お兄……ちゃん!」
刄は不良を壁に放り投げる。骨を折るくらいの勢いで。不良は刄にビビって、何も出来ない。
「………手足だけ潰しておくか」
「ヒィィィィ!!」
限界まで達したのか、逃げる。それを許さないと言わんばかりの勢いで走り出す。しかし、それは燐子の一声で止められた。
「お兄ちゃん!!」
「……」
「……先にその人を…助けて…あげて?」
「……燐子は、無事なんだな?」
「…うん。怖かったけど……その人が…守ってくれたから」
燐子の言葉を聞き、刄は青年を背負う。近くにある病院へと足を進める。青年の口から、少しだけ血が垂れていた。
[病院]
「助かりました……すみません、守りきれず……」
「…いや、助かったのはこっちだ。お前のお陰で…燐子は無事だった」
「…本当に…ありがとう……ございました。……えっと…」
「……
………ああ、こいつも俺達の名前を知らないのか。……さっきの件から、頭が上手く働かんな……俺が知らないだけで、自分も動揺しているのだろうか。
「…白金 刄だ。こっちは妹の…」
「…白金 燐子……です」
自己紹介は済ませた。…さて、一連の流れを聞くとしよう。
…つまるところ、不良に連れていかれた燐子を見て、月峰が助けようとしたらしい。男らしいな、普通に。
「……本当に助かった。改めて…感謝する」
「……燐子さんを助けれて、良かったです」
「……ありがとう…ございました」
そうして、俺達は別れた。いくつか励まし、俺達は病院を後にした。………燐子がお礼の言葉を言ってからボーッとしてるが、大丈夫なのか…?
──……ありがとう…ございました──
嗚呼、たった一言なのに。どうして俺は………
貴方の事が、好きになってしまったのだろう
ということで、第11話が終わりました。
新キャラが登場しました。どうやらまた波乱がありそうな………?不良を撃退した時の彼、物凄く圧倒的でしたね。次回は、第2章に突入します。FWFを目指すRoseliaに、1つの依頼が。それが織り成す新たなストーリーは?
次回「幸せになって欲しくて」第2章 意志 『舞い降りる試練』