最新のアンケートを見るに、質より頻度の方が良いらしいので、そうします。ですが、流石に毎日投稿は続けられなくなると思いますので、その辺りはご了承下さい。後、幕間(日常編)2では、各バンドの話を1話ずつ書くことを決定しました。残りはランダムな個人回となると思います。
では、本編を開始します。
[山吹ベーカリー]
「……今日は何を買うか…?」
「今日はこれとこれがオススメですよ!」
俺がボソリと呟いていると、フランスパンとクロワッサンを勧めてくる。……ここに来てから、山吹がパン(角食以外)を勧めるようになってきてるな。…角食を勧めないのは、何故だ?美味しかったはずだが…?
「……なら、それらを4個ずつ買っていくか」
「はーい!」
レジの方に向かう。……相変わらず安いな、ここで買っていると、他のパン屋で買おうと思わなくなるな。
と、扉が不意に開く。…パン屋にこんな大勢……カメラ?ああ、取材番組か。…む?あれは……
「あっ!刄さんだー!」フリフリ
「……撮影中だろう?取材が先だろ」
「むー、けちぃ」
「日菜ちゃん!取材中よ!?」
…ちっこいな。クリーム色の髪……外国人か?にしては随分外国人特有の訛り的なのがないな。
「日菜ちゃんがすみません……」
「……いつもの事だ、気にしなくていい。」
いつもの事になってるのは、いかがなものだが……にしても、これは何の番組だ?どこぞの行き先をダーツで決める企画とかか?……おっと、これ以上は控えておこう。
「では!気を取り直して……」
…日菜から聞くに、あいつは
「では、この店のお客さんに話を聞いてみましょう!」
「……む」
どうやら、こっちに向かってくるようだ……客の取材か。…噛まないと、良いのだが。
「取材、宜しいでしょうか?」
「……構わない」
「この店の常連さんと聞きましたが、どうしてこの店に通っているのですか?」
「……安価で美味しい、だな。ここで一度買ってみたらわかるが、他の店で買おうとあまり思わなくなる程だ」
「成る程……では……」
しばらく取材が続き、取材陣が休憩になったのか、日菜がこっちにやってくる。
「凄いね、刄さん!全く動じてなかったね!るん♪って来るね!」
「……そのるん♪ってのは何なんだ?」
「るん♪はるん♪だよ!」
「…………ふむ」
…全くわからん。が、プラスなイメージの言葉なんだろう。それがわかっただけでも、収穫はあるか。
「……先程は、本当にすみませんでした…」
「さっきも言ったが、気にやむ必要はない」
白鷺が近付き、謝罪する。……まぁ、テレビ的にハプニングではあるか。
「ねぇねぇ!刄君って、楽器出来るの?」
「……どうした急に」
「あたし達、バンドやってるんだ~!刄さんが出来るなら、楽器教えてもらおうかなって!」
…日菜もおたえと同じ感じだな。この…会話が迷子になる感じ。にしても、姉妹揃ってバンドか…前にも聞いた気がするが。
「……一応、バンドで使う楽器は一通り出来るぞ」
『えぇ!?』
……デジャヴな反応をどうも。昨日と全く同じ反応だ。
「ならさ!明日教えてよ!そこまではあたしが案内するから!ね?」
「……俺は構わんが、そっちは大丈夫か?」
白鷺の方を見る。恐らく、白鷺も日菜のバンド仲間なのだろう。……他の奴にも許可は必要だろうしな。
「……ちょっと待って下さい。事務所に確認をとります」
「…わかった」
スマホを取りだし、電話で確認をとる白鷺。相変わらず、段取りが良い事で。一方の日菜は、鼻歌を歌いながら俺の背中に抱きついている。
「……むやみやたらに抱きつくのは良くないぞ」
「えぇー、いいじゃーん」
「……事務所ってワードが白鷺から出てから気になったんだが、学生以外に何やってるんだ?」
「えぇっとね、バンドとアイドル!」
「……余計駄目だろうに」
…アイドルなら余計に駄目だろうに。某週刊誌のような事書かれかねんぞ…?というか、俺もとばっちりを受けかねんからやめて貰いたい。
「ぶー、刄さんのけちぃ」
「……幼稚園児と変わらないぞ、日菜」
そんな雑談を交わしていると、白鷺が戻ってくる。……どうやら、許可がおりたようだ。と、休憩が終わったらしく、2人は店を出る。
「……すまなかったな、話が弾んでしまった」
「いえ!大丈夫ですよ」
「……そうか」
…俺も帰るとしよう。そうだな、帰ったら皆にも伝えておかなくてはな。
[白金家 食卓]
「……というわけだ。明日はここを空ける」
「そうか、わかった。頑張ってこい」
「家事は任せてちょうだい!」
「……むぅ」ムスッ
…何故か燐子が拗ねてるんだが?……もしかして、構ってほしいのか?…そうなのか?
[白金家 燐子の部屋]
「……お兄ちゃんのバカ」
…私も、たまにはお出かけしたいし、一緒に何かしたい。……あれ?私……嫉妬してる……?等と考えていると、扉のほうからノックが。
「……入るぞ」
「…………」
…返事を待たず、お兄ちゃんが入ってきた。……今は会いたくなかったのに……
「……そう拗ねるな。……燐子との時間がとれなかったのは申し訳ないと思っている」
「……じゃあ、一個だけ、私の言うこと……聞いてくれる?」
「……出来る範囲内のものならな」
「……Roseliaの練習に……来て欲しいの」
「……コーチって事か?それなら構わんが」
…案外、言ってみるものだね。……いつ来てもらおうかな?
「じゃあ……明明後日はどう?」
「……わかった、空けておこう」
「……うん♪」
…久々にお兄ちゃんと……ふふっ♪
[事務所 練習室]
「ここだよ!刄さん!」
「……む」
「ひっ!?」
…ああ、忘れていた。他人から見て俺の顔は怖いんだったな。……この顔の古傷のせいだろうか?
「皆!この人はね、燐子ちゃんのおにーさんだよ!」
「……白金 刄だ」
『エェェ!?』
…皆、燐子の事は知ってるのか。バンド関連で知り合ったのだろうか?
「……自己紹介して貰いたいのだが」
『……あっ』
「若宮!音が遅れたぞ!」
「は、はい!」
「丸山!音を外すな!さっきも外したとこだろ!」
「はいっ!」
「白鷺!お前も遅れてるぞ!」
「ええ!」
「大和!周りの音に耳を傾けろ!」
「は、はいっす!」
「日菜!周りに合わせろ!ソロじゃないんだぞ!」
「う、うん!」
……アイドルの仕事があるのはわかる。が、
「……ふぅ……って丸山!また外したな!」
「……休憩にするか」
『ふぅ~……』
…スパルタね、随分と。やっぱり、彼自身もこんな練習をしてきたのかしら?
「刄さんって、こんな練習してたの?」
「そうだな、独学かつ急いでやった上に時間も合間合間しかなかったからな」
「刄さんって、何でも出来るイメージがありますよね」
「……流石に人だからな、出来ん事もある」
「……例えばどんな?」
「……絶叫アトラクションとかは、正直無理だな」
「……それ以外はあるのかしら?」
「……特に浮かばんな」
『……』
…あきられてしまった。……?若宮が震えてる?今の話に怖がる要素がどこに…
「凄いです!ブシドーですね!!」
「……む?」
…なんとなく、日菜と同じ感じがするな。隠れ感覚派、というやつだろうか。……考えたら負けか。
「刄さん!私を弟子にしてください!」
「…………」
…………流石に、それは考えてなかった。
[道中]
「結局、弟子入りを許可したが、良かったのか……?」
…まあ、独り言を言っても仕方ないか。さて、帰るとしようか。燐子も待っていることだろうしな。
ということで、第20話が終わりました。
今回はパスパレ回でした。次回は個人回になります。さて、誰になるでしょうか。因みに、各バンドから1人ずつとかいう事はありません。完全に私がランダムに選んだキャラになります。次回は、あのおてんばが遂に彼と出会う。まぁ、当然無事にすむわけでもなく。しかし、セーブ役もいるようで。
次回『異次元というか別世界』