幸せになって欲しくて   作:Cross Alcanna

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どうも、Cross Alcannaです。

今回は、Roselia回となっています。そして、2つ目のアンケートを終了しました。ペースは今くらいで行こうと思います。そして、日常編の話数は、8~10話辺りで行こうと思います。

では、本編を開始します。



【日常】幻の音楽

[CiRCLE 1番スタジオ]

 

 

「あこ!ドラムが走ってるぞ!」

 

 

「は、はい!」

 

 

「今井!間違えたの今ので3回目だ!」

 

 

「う、うん!」

 

 

「紗夜!もう少しインパクトを与える音を出せ!」

 

 

「はい!」

 

 

「燐子!音を強くしろ!……まだ弱い!」

 

 

「は……はい!」

 

 

「湊!その歌声で頂点に登れると思うな!まだ全然届く声じゃないぞ!」

 

 

「ええ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……休憩にする」

 

 

『はい!』

 

 

…ふぅ、まだ厳しくしても良いかもしれんな。後で湊に提案しておくか……

 

 

「刄兄、ハードすぎだよ~!」

 

 

「……あれでか?様子見がてらかなり緩くしたんだが……?」

 

 

『えぇっ!?』

 

 

…何故湊と紗夜まで驚く?そんなに厳しかったか?というか、想定してなかったのか、このくらいの難易度。…まだまだだな。

 

 

「……およそ音楽を本気でやってない人の指導ではないわ。それこそ、プロの指導以上よ。それを様子見がてらって言える貴方はおかしいわ」

 

 

「……私も、同意見です。この指導をする刄さんがプロでないのが不思議で仕方ありません」

 

 

…そうかもしれんが、今音楽には携わってない事実なのだ。

 

 

「……貴方の歌声と演奏、聞かせて貰いたいのだけれど」

 

 

「……そうくるか」

 

 

…何となく、そんな予感がした。 ……それ自体は構わんのだが……何の曲、何の楽器にするかだな。……聞いてみるか。

 

 

「……楽器は何が良い?」

 

 

「……何が出来るのですか?」

 

 

「……お前らの楽器は全部出来るぞ」

 

 

「えぇ!?凄い!全部見たいな~!」

 

 

「だね~!アタシも全部見たいな~」

 

 

「……ボーカルに専念する曲を1つ入れると…5曲か。なら、すぐ始めるぞ」

 

 

「……お兄ちゃんの演奏、久し振りに聞くね」

 

 

「……そうか?」

 

 

…口ではそう言うものの、確かに燐子の前で演奏したのは久々だったな。……準備するか。…………そうだ。

 

 

「湊、篠笛もやって良いか?」

 

 

「……良いけれど、大丈夫なのかしら?」

 

 

「問題ない、復習も兼ねてだからな。篠笛は5番目で行くぞ」

 

 

「……ええ、わかったわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに、セトリはこうした。

 

 

 Vo:???

 

 Gt:VORACITY

 

 Ba:Bright Burning Shout

 

 Dr:Los! Los! Los!

 

 Key:ECHO

 

 篠笛:白日

 

 

…久々に、本気でいくか。……ブランク分はしっかり練習してあるから問題ない……はずだ。因みに、ボーカルは、後にわかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……凄い…」

 

 

これが、刄兄のドラム……。主張するところと抑えるところの音の違いが、こんなに魅力的に聞こえる!それに、あんなに叩いても全く疲れてないどころか、寧ろいきいきとしてる!刄兄……凄い!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……何、これ」

 

 

これ、本当にベース?ベースだけでこんな演奏が出来るの?……アタシ、まだまだ未熟だなぁ……。凄いね!刄さん!…でも、ますますプロじゃないのが惜しいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……凄い…」

 

 

本当に凄いものを見聞きした時は言葉が出てこない、なんて言うけれど、今がそうですね……ギターの音だけで、こんなにダークな印象を与えられるなんて。……もっと精進しないと、ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……綺麗」

 

 

…お兄ちゃんの音は、何故かどんな音よりも綺麗に感じる。それに、激しく弾いていても、何もミスがないどころか、引き込まれる感覚に陥っている。……これが、お兄ちゃんの演奏。……これに、近付けるように……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……こんなクオリティなんて、聞いてないわ」

 

 

…学校の音楽でやったことがあるけれど、篠笛自体がそこそこの難しさだった。なのに、激しく吹いても息切れしないどころか、もっと激しくなっていく。……歌声を聞くのが楽しみだわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……最後の曲だが、()()()()()()()()()()

 

 

「……まるで、今までのは本気じゃないみたいな言い草ね」

 

 

「……一応本気でやったが、言葉の綾というやつだ。今までのが100%だとしたら……今からは200%以上でいく」

 

 

…こいつらには、幻となった音楽を、聞かせてやるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……嘘』

 

 

彼は歌っていた。L()O()U()D()E()R()を。……悔しいけれど、何故か()()()()()()。まるで、彼が歌うことが前提だったみたいな。でも、これを歌っていたのはお父さんだったはず。……どうして?

 

 

「……湊さん」

 

 

「……もはや、"音楽界のラスボス"ね」

 

 

「……本当に、プロじゃないんですよね?」

 

 

「プロって言われた方が納得だよね~?」

 

 

「はい……今日初めてお兄ちゃんの本気を聞きましたが……どのアーティストにも勝っているように思います」

 

 

……本当に、独学だけなのかしら?そうだとしても、そうでないにしても、凄いと言わざるを得ないけれど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ふぅ、これで良いか?」

 

 

演奏を終え、湊に確認する。と、少し食い気味に言ってきた。

 

 

「問題ないどころか、もっと教えて貰いたくなったわ」

 

 

「……それは出来ない相談だな」

 

 

「……どうして?」

 

 

「仕事がもうすぐであるからな。恐らく、明後日辺りからだと思う。……戻って来られたら教えられるが、今回は結構長い間いないからな」

 

 

後、燐子にはその時期に親も出張に行く事を伝えておく。「……大丈夫…」とは言ってるが…心許ない。

 

 

「……なるべく早く帰るよう努めよう。その間は我慢してくれ、燐子」

 

 

「……じゃあ、お兄ちゃんが帰ってきたら……一緒にお出かけ……しよ?」

 

 

「……わかった、そうしよう」

 

 

「……うん♪」

 

 

…ふむ、甘え上手になってきたな…感心感心。……ただ、他のRoseliaメンバーが驚いてるな。

 

 

「……どうした?」

 

 

「いえ……その……」

 

 

「りんりんって、刄兄相手だと全然違うね!」

 

 

「え……?…………あぅ///」

 

 

「結構新鮮だよね~☆」

 

 

「……正直、結構ビックリしてるわ」

 

 

…まぁ、いつもはしっかりした雰囲気を醸し出してるからな。新鮮と言えば新鮮だな。

 

 

「……そろそろ練習再開するか?」

 

 

「……そうね…皆!今見た技術を活かして残りの練習に励んでちょうだい!」

 

 

『はい!』

 

 

…良い雰囲気だ。まだまだ伸び代がある。……もう少し、期待しても良さそうだ。

 




ということで、第22話が終わりました。

作中のセトリは各楽器に合いそうなもので、かつ私の好きな曲の中から選びました。結構幅広いジャンルの曲が好きだったりします。それにしても彼、本当にプロでないのでしょうかね?次回は、"刄の"日常は最後になると思います。出会った彼女らは、かたや店の手伝いをし、かたやホシノコドウを探してたり。

次回『看板娘とキラキラドキドキ』
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