まず、投稿頻度に関しては、完全にランダムです。大学生なので、どうしても講義やバイトがありますので、平日の合間合間だったり、休日・祝日に書いて投稿することになります。そこはご了承下さい。
では、本編を開始します。
[白金家]
「……準備出来たか?」」
「うん…」
燐子の部屋の前で俺、白金 刄(しろかね じん)が義妹である燐子に向かって話すと、ドアを開けながら小さい声が返ってくる。
…燐子は人見知りかつ、俺に慣れきっていない。無理もないだろう。寧ろ、元々親戚とは言え、面識のない俺にここまで心を開いてくれたのだ、それ以上を望むのは贅沢なのだろう。
と、そろそろ行かないと時間が減っていくと思い、燐子に出発することを促す。
「…行くぞ」
「…あっ……待って…」
歩を進めようとすると、燐子に止められる。何かあっただろうか?
「…どうした?」
「……お兄ちゃんの…服、似合ってる……よ」
「……燐子も、綺麗だぞ」
「……//」
女性は褒めろ、と聞く。まぁ、そう言われなくとも、言うつもりであったのだが。「…行くぞ」と言うと、燐子はついてきた。頬はしばらく紅いままだったのは、声に出さない方が良いのだろう。
[ショッピングモール内 服屋]
燐子の要望だったショッピングモールに着くと、燐子が俺を服屋に連れていく。どうやら、俺にコーディネートして欲しいとの事。といっても、流行とかには疎いのだが…
「…流行とか……知らないんだが…」
「…うん、知ってる。……でも、お兄ちゃんに選んで…欲しいの」
「……わかった」
…流行など全く知らない俺は、やんわりとその旨を伝えたが、それでも俺に選んで欲しいそうだ。ならせめて、じっくりと選ぶとしよう……変な服だけは選ばんようにしないと…な。
30分後
「……♪」
「…燐子、随分機嫌が良いな」
「…お兄ちゃんと出掛けるの……久し振り…だったから……♪」
ふと考えると、確かにそうだ。燐子が俺に話が出来るまでは当然こんな事は出来ないし、話をするようになってすぐ、バンドに入った事もあり、こういった機会はほとんど無かった。俺としては悪いとは思っていたのだが、いかんせん最近は予定が立て込んでいたのだ。一応仕事もしているわけだし…
「…それに、こういう事……お兄ちゃん…あまり…しなさそうだし…」
……燐子曰く、俺には自分の事よりも他人を優先してしまう癖がある。心当たりが無いわけではない。だが、仕方がない。兄が妹を優先してしまうのは、兄妹間ではよくある話だろう。が、ショッピングをしないイメージを持たれている事に関しては、本当なので、ぐうの音も出ない。だが……
「……確かに、こういった事をしないのは事実だ。だがな、燐子は俺の家族だ。もう少し我が儘を言うと良い。燐子のしたい事を……俺もしてみたいからな」
「……うん♪」
燐子がしたい事を俺は知らない。せいぜい好きな食べ物、嫌いな食べ物くらいしかわからない。聞けば良いのだろうが、もう少し関係が良くなってからの方が良いだろう。……いや、関係を良くする為にも、聞いておくべきなのか…?……うむむ、難しいな。
「……?お兄…ちゃん?」
「……む?すまない、考え事をしていた」
いや、今は燐子とのショッピングだ。ここで燐子に楽しんで貰わなくては、元も子もない。帰ってから部屋で考えるとしよう……
「…燐子、次は何処に行くんだ?」
「えっと…次は……」
[ショッピングモール 楽器店]
「…キーボードは小道具を買う必要があるのか?」
「…何となく…来てみたかったの……」
「…そうか、ならば見て回るとしよう」
…ふむ、見てるだけだが、面白いものだ。ギターやベース、ドラムのスティック等、多種多様なものが置いてある。……成る程、買わないけれど見て楽しむ、とは、こういう事か。
「あれ?りんりん……と、誰?」
「……む?燐子、知り合いか?」
「…あこちゃんだよ、いつも…話してる…親友の…」
「…そうか」
そうか、彼女が親友の……にしても、この身体でよく力強いドラムが叩けるものだな。(褒め言葉)
と言うか、そこそこ声が大きいな、宇田川は。店員も少し苦笑いしているぞ?
「りんりん?その人は?」
「あこちゃん…この人は、私の……お兄ちゃんだよ…」
「へぇ~、りんりんのお兄……
お兄ちゃん!?」
音楽店に、1つの絶叫が、木霊した。
「ビックリした~!りんりんお兄さんがいたんだね!」
「うん……ところで、あこちゃん?1人で来たの?」
「ううん、お姉ちゃんと来たんだ!」
ふむ、あこにも姉がいたのか……まぁ、上に誰かいるような気はしたが、本当にいるとはな……
「あこー!!どうしたんだ!?あんな大声上げて!」
「あっ!お姉ちゃん!」
……元気なのは構わないんだが、姉妹揃って店内でそこそこ大声上げるのは……どうなんだ?店員が耳塞いでるんだが?………後で謝っとくか…
「あっ、燐子先輩!こんにちは!」
「こんにちは…」
……気のせいか?俺が空気になってる気がするんだが……?
「あれ?燐子先輩、その人は誰ですか?」
「……燐子の兄、白金 刄だ」
「へぇ~、燐子先輩のお兄……さん?」
「……うん、私のお兄ちゃん……だよ」
……嫌な予感がするな…
エェェーー!?
予感的中、また1つ、絶叫が増えた。
[ショッピングモール 屋外Eatスペース]
「いやぁー!ビックリしましたよ!まさか燐子先輩にこんなお兄さんがいるなんて!」
…そこの赤髪、人によっては失礼な発言ととられるぞ……とは、言わない方が良いのだろうか?
「……そろそろ名前を教えて欲しいのだが」
「……あっ!すみません!」
「宇田川 あこです!」
「宇田川 巴です!宜しくお願いします!」
……ふむ、同姓か…名前の方で呼んだ方が良いだろう。
「…名前で呼ぶべきか?」
「はい、そうして下さい」
落ち着いたのか、声のボリュームを落としている。こうしてみると、男勝りな性格と見受ける。2人は、元気な点では似てる……と言えるのか?
因みに、あこは、自己紹介をしてからは燐子と話をしている。
「…ふむ、元気なところを見ると…2人は似ているな」
「そうですね、アタシもあこも、元気だってよく言われます」
こんな感じで色々と話をした。聞いたところ、同じ町に住んでいるとの事。……もう少し外に関心を持つべきだな、反省。と、物思いに耽っていると、
「それにしても、お二人って……
あまり似てないですよね」
………………ふむ。
ということで、第2話が終了しました。いかがでしたでしょうか?
誤字脱字は無いと思いますが、おかしいところがあれば、追って修正します。次回は、白金兄妹について、ほんの少し踏み込みます。そして、あの人物が……?
次回『訳あり』